閲覧注意】助けてくれたフローゼルはボクと替われない

閲覧注意】助けてくれたフローゼルはボクと替われない

オーガポンのおみ足もすこれ

前回
【閲覧注意】助けてくれたフローゼルがボクを放してくれない
【閲覧注意】助けてくれたフローゼルをボクは忘れられない
【閲覧注意】助けてくれたフローゼルにボクは頭が上がらない
【閲覧注意】助けてくれたフローゼルがボクに暇をくれない
【閲覧注意】助けてくれたフローゼルはボクにはしたない
【閲覧注意】助けてくれたフローゼルとボクは垣根ない
【閲覧注意】助けてくれたフローゼルにボクは冷めたりしない
【閲覧注意】助けてくれたフローゼルをボクは飾れない前編後編


ちょっとえっちです。それでもよろしければ↓↓↓






●あらすじ
 おぼっちゃまから臨時収入を貰ったボクは、デパートへ赴く。
 フローゼルやゼルルの服を選ぶ途中、ミニスカートと遭遇。
 ミニスカートは何故か、フローゼルの服を一緒に選び始める。
 それが落ち着いた頃、ボクはミニスカートに昼食を奢りながら、ゼルルの育成方針を相談する。
 ふと、館内放送でバトル大会の告知が流れる。今のボクとゼルルを試すため、参戦。思いのほか順調に勝ち上がっていく。
 しかし決勝戦でエビワラーに大苦戦。危うく負けそうになったその時……ゼルルは“アクアジェット”を習得。それを活かしてエビワラーを撃破、無事に優勝を勝ち取った。
 景品の『しんぴのしずく』を渡し、また一段と魅力的になるフローゼル。
 そして、ボクはミニスカートへのお礼として髪飾りをプレゼントした……。
 ……やっぱりまとめるとデートみたいじゃん! 違うんだ、そんなんじゃないっ!




「―――あー、おぼっちゃまクン?
 ワタシワタシ、わかる?」

 ボクは、おぼっちゃまに電話している。

『……誰だ?』
「え? あー、違う違う ボクボク、今はボククンだった」

 ボクは電話口に訂正し、名乗り直す。

『電話番号も声もその通りだけど、口調と声の高さが違う
 何者だアンタ?』
「おぉ、鋭い おぼっちゃまクンはホント頼れるわぁ」
「フルッフ!」

 ボクはそう返事をする。

『ん……フローゼルの声? マジで誰なんだ?
 人攫いか何かかと思ったが、状況が意味不明すぎる』
「あー……実際説明が難しいのよ えっと……」

 ボクは、スマホを手に頭を抱えている。


 ボクはそれを、客観的に見ている。


 フローゼルの体から。




「アタシ……あぁ、フローゼルとボククン、
 体と心が入れ替わっちゃったのよ」




『……はぁ!?』




 ―――数時間前。

 休日、気まぐれに早起きしたボクは、フローゼルとゼルルといっしょに、ジョギングをしていた。体力づくりはトレーナーのたしなみだからね。
 海岸も見える眺めのいいジョギングコースで、潮の香りも楽しめるお気に入りスポットだ。
 そこで気持ち良く1日をはじめられる……と思った時だった。

「ん……あれ!?」

 波打ち際に、何かが落ちている。……いや、あれはたぶん、ポケモンだ!
 フローゼルやゼルルも塀を登って確認し、ボクの視線に対して頷く。
 急いで海岸に降り、そのポケモンの元へ駆けつけた。

「はぁっ、はぁっ……って、もしかしてあれって!?」


 そこにいたのは、まるで生きた水のような透き通ったポケモン。

 水ポケモン好きのボクも、図鑑でしか見たことがない。

 いや、多くの人間が、そのポケモンを実際に見たことがない。


 幻のポケモン・マナフィだ。


「ほ……本物っ!?
 なんか、ドッキリとかじゃないよね!?」

 周囲を見渡しても、怪しいものはない。おそらく本物のマナフィだ。

「すごい……とんでもない大発見だよ……」
「フルッ?」

 感動するボクをよそに、フローゼル達は疑問符を浮かべていた。
 ただ、マナフィの様子を観察していて、ボクは気づく。

「……怪我してる……!?」

 どうも弱っている様子だ。ボクはトレーナーとして、できる限りを尽くそうと、カバンを探る。
 『おいしいみず』。ポケモンの多くが好む飲料水だが、水ポケモンには最も相性が良い。体内の塩分バランスを調整しないと生きていけない水棲のポケモンは、弱るとしばしば水分不足になる。そういう水分不足の対処はやっぱり『おいしいみず』が1番なのだ。

「マナフィ……飲める? 『おいしいみず』だよ」
「ふぃ……」

 水を飲ませながら、体をじっくり観察する。怪我らしい部分を見つけた。
 『キズぐすり』を使いたいけど……弱った水ポケモンにとっては逆効果になる時があるんだよね。なので、『おいしいみず』の残りをかけて傷口を洗い、『ぬるバンソウコウ』で怪我を塞ぐ。当然、耐水性の高い水ポケモン仕様。ゼルルもお世話になっています。

「ふふぃ……」
「ちょっと落ち着いたのかな……」

 最後に、定番の『オボンのみ』。回復作用は折り紙付き。これを2個用意してと……。

「ゼルル、マナフィが起きたら、いっしょに食べてあげて」
「ブイ? ブゥイッ!」

 準備はよし。……後は起きてくれることを祈るしかない。


「ふぃ……?」
「起きたっ!」
「フルッ!」


 マナフィが目覚め、喜びあうボクとフローゼル。
 ただ、その時。ボクはマナフィを驚かせてしまったんだ。


「ふぃっ!? ふぃぃぃいいい……」


「わわっ……!?」
「フルッ!? フルッフッ……!?」


 視界が歪む。驚いたマナフィが何らの技を使ったらしい。
 なんとか気を持とうとして、だけどふんばる足場がないような心地。
 そして一瞬真っ暗になって……。


「フルッフッ……」
「ん……あー、びっくりしたぁ」


 気が付くと、なんてことはない。
 ……いや、なんだか視界がいつもとなんか違う……?


「……あれっ? なんでアタシがもう1匹いるの?」
「フルッ? フ……(えっ、なに言って……)」


 声の方を向くと、そこには、ボクが立っていた。
 思わず両手を見ると、それは見慣れた、フローゼルの手。


「えっ、えっ……えええぇぇぇ……!?」
「フルルゥゥゥ……!?(どういうことー!?)」


 たぶん、図鑑で読んだ、マナフィの“ハートスワップ”だ。
 人やポケモンの心を入れ替える……まさか、本当にそんな事ができるなんて。


「ふぃぃぃ……! ふぃっ!?」


 マナフィはまだ警戒してる。でも体力がまだ回復していないのか、よろめいている。そこに、ゼルルが近寄っていく。


「ふぃ……?」
「ブイブッ!」
「ふぃっ!? ふぃ……」


 ボクの指示通り、ゼルルは『オボンのみ』をひとつ差し出す。そして、もうひとつを無邪気にかじる。それを見て、おそるおそる実をかじるマナフィ。その味に安心したのか、がっつくようにかじる。


「おー、いい食べっぷり ゼルルもニクいねぇ」


 隣から、ボクじゃないボクの声が聞こえる……。
 まぁ、マナフィの安心を勝ち取ったようだ。『オボンのみ』も食べたし、もう大丈夫だろう。


「ふぃー! ふぃー!」
「ブイルッ!ブイィ!」


 まだ食べたばかりというのに、海で跳び回るゼルルとマナフィ。
 充分に楽しんだ頃、何かを言い合ったような感じで、ゼルルだけ砂浜に帰ってくる。

「ふぃぃぃー! ふぃぃぃー!」

「おー! またねー、マナフィちゃーん!」
「フルッフー!(またねー!)」


 そうして、マナフィは水平線の向こう側へ消えていった……。


「フッ!? フルルッ!!」
「ん……あっ、戻してもらってないわ」
「フフルッ、フルッフルルゥー!(ごめん、戻ってきてー!)」

 その声は、マナフィに届くことなく、波がかき消した。

「……仕方ないわね えーっと、これか」

 ボクの姿をしたフローゼルが、ボクのスマホを取り出す。
 そして、がむしゃらにぺたぺた触り。

「……これ、どう使うの? おぼっちゃまクンと喋りたいんだけど」
「ッ……! フルッ! フルルッ!」

 ボクは、砂浜に一生懸命説明を書き、フローゼルに操作させる。

「んもー、何よ海藻がくねったような絵……
 もっと分かりやすい絵を並べなさいよね」

 文句を言いながら、ボクはフローゼルに電話させることに成功したのだった。




 ―――そして現在、自宅のボクの部屋。


「なるほど、完璧に理解した」
「……つまり、そこにいるのはフローゼルってことね」

 あの後、ボクの家で合流し、解決策を探るという話になったんだけど。

「フルッフルルッ!!(なんでそっちもいるのさっ!)」

 なぜか、呼んでもいないミニスカートがいる事をボクも指摘する。

「あぁ、オレが車で駆けつけてるとき見かけてさ
 隠し損ねたから連れてきた」
「いないよりマシでしょ、感謝なさい」

 いるほうが困る……フローゼルがヘンな事を言い出さないかとか心配だし。


「……で、フローゼルなんだよな」
「うん、フローゼル おぼっちゃまクンもミニスカチャンも
 ボククンがお世話になっておりますー」

 親みたいな事言わないでほしい。ボクの体で。

「いくつか質問させてもらうぞ」
「フルッ、フルッ!」
「いいわよー、なに言えばいい?」


「ポケモンって、日本語……人の言葉わかるの?」


 が……学術的興味の質問だぁー!?
 そんなこと聞いてないで……いや、冷静に考えたら聞くべきだな。
 この状況って今しかないかもしれないし、聞けること聞きたいぞ。


「ん? 分かるわよー ムズかしい言葉とか、ヘンな音は分からないけど
 だいたい言ってることは分かるっていうか」
「ふんふん で、フローゼルに入ってるアイツの言葉は?」
「フルッフルッ!(分かるんでしょ、ねぇ!?)」
「……フルフル言ってる」

 全然伝わってなかった!

「ブイブッ!」
「あぁー ゼルルはね、『遊んでほしい』って言ってるわ」
「……ゼルルの言葉は分かるんか、ふーん」

 おぼっちゃまは真剣にメモを取ってる……後で見せてほしいな。

「なんか分かったの?」
「たぶん、ポケモンの会話って『技』なんだよ」

 技?

「要は“対話する”って技があって、それをポケモン全員が
 無意識に使って対話してるんだ
 それを覚えてないポケモンは対話できない」
「ほうほう、逆に覚えてたら、ブイゼルとピカチュウでも
 対話できちゃうと」
「実際そうだろ? んで、人間にはその『技』の使い方が分からん
 だから、フローゼルの中にいるオマエには、ポケモンの言葉も分からんと」

 あぁー。そう言えば、ボクにはゼルルやマナフィの言葉、分からないや。
 フローゼルになってるから分かるかと思ったけど、ブイブイ言ってるだけだし。

「頷いてるって事はその通りだな?」
「じゃあ、今のボクくんフローゼルは
 『技』が使える人間ってこと?」
「いや、それがねー」


「“ハイドロポンプ”!!」


「……出ないのよー 人間って不便ね」
「……今放たれたら困るわよっ!」
「つうか“ハイドロポンプ”覚えてたんだ……」

 ごめん、実はボク知ってた。
 “ウェーブタックル”“アクアジェット”“ハイドロポンプ”までは割り出したんだよね。

「まぁ人間にできないことはできないってこった」
「え? じゃあなんでポケモンの言葉わかるのコイツ?」
「だから、できるんだろ “対話する”って技が、人間に」

 ……えぇ? そうなるのか?
 それってつまり、人間とポケモンは会話できる可能性があるってことだぞ。
 すごい画期的な発見じゃないか……。

「まぁ、これについてはウチの研究班に提出して
 翻訳機かなにかの開発に充てていただこう」

 あっ……もしかしておぼっちゃまがおぼっちゃまする気だな。
 テスターになってまた臨時収入貰わなきゃ。

「……アタシからも質問いいかしら」
「いいわよ、何?」

 ミニスカートが、真剣な眼差しで問いかける。

「……ゼルルを産んだ時、どんな感じだったの?」
「フルッ(ちょっ)」

 ボクだったら絶対聞けない質問。
 ……同じ女子ゆえか、何の思惑あってか、ミニスカートは投げかけた。


「産まれたときは、当然嬉しかったわよ でも……
 『あぁ、この子は父の顔も知らず育つんだ』って思うと
 胸が苦しくなる日もあったわね」
「……」
「でも、そうするって決めたから
 家族2匹で、我が子が大きくなるまで暮らすって
 どれだけ、寂しく、苦しくても……」
「そう……」
「でも、ボクくんが迎えに来てくれた
 だから……今は幸せよ」


 フローゼルの夫、ゼルルの父親の話……。
 濁されたけど、やっぱり死別したのか、ゼルルは父親と離れ離れなんだ……。
 ……でも、フローゼルにとって、ボクは父替わりを務められてるってことだよね。
 そこは、良かったなと思う。


「……ずいぶん重い話聞いたけど、参考にでもするのか?」
「まぁ、女として 聞いておきたかった……かな」

 普段はフローゼルの事毛嫌いしてるミニスカートだけど、こういう話は女子として、思うところあるのかなぁ。
 そこから仲良くなってほしいんだけど、それはそれで難しいのかな。




 ―――そうやって、いくつか質問をしていると。


「フルル……(そろそろ、元に戻る方法を……)」
「んっ ……ウチの情報課からのメールだ」

 おっ、……大人に情報収集させてたのか。

「……結論から言うと、元に戻れる
 ただし、約1日はそのままだ」

 よかった、戻れるんだ。でも、よく分かったね?


「ウチの情報課に、『マナフィの噂』を当たるよう頼んだんだ
 その結果、入れ替わりの話がたくさん見つかったけど
 『戻れた話』と『一生戻れなかった話』の2種あったんだ」
「フルッフル」
「だけど後者は、『私は一生そのままでした』みたいな
 じゃあそれがどうして伝えられているんだって矛盾がある
 そんな話ばかりだった」
「なるほどね、信ぴょう性には欠けるわ」
「でも前者の更に一部は矛盾なく、共通点が見受けられた
 おおよそまとめると、『朝方には戻っている』という予想が
 情報課が出した結論だな」

 大人の情報収集力、そして推理力ってすごいぃ……。
 ボクとミニスカートは感動していた。

「はぁー、よく分かんないけどよく分かったわ
 さっすがおぼっちゃまクンねっ!」

 なんかフローゼルは分かってなさそうだな……まぁいいや。


「あー……それとワタシも聞きたいんだけど……」

 そう言って、フローゼルはズボンを……って。

「フルッ!フルルッフルッ!!(ダメ!ダメだって!!)」
「バカあんた!? なにやってんの!!」
「いやその……ペニスってよく分かんないから
 教えてもらおうと」
「それアタシのいないところでしてくれる!?
 いや、アタシがいないところでもしないでもらえる!?」

 まったく、こうなる気がしたからミニスカートはいてほしくなかったんだ。

「……ミニスカチャン、ボククンのペニス見慣れてないの?」
「見たことないですぅ……いや……むっ……
 あっ、アンタより前に、お風呂いっしょに入った事あるわ」

 まーた昔の話がんばって掘り出す……。ボクはボクで思い出すの難しいレベルの話だぞ。えーっと、ミニスカートとお風呂……いやまて、思い出しちゃダメだ。マズい気がする。

「ワタシは毎日ボククンとお風呂入ってるしー
 ボククンに洗ってもらってるのよねー おかげで毛艶サイコーよ」
「……その体じゃなかったらぶん殴ってやりたいわ」

 その体じゃなくても殴らないであげてほしい。
 フローゼルを洗うのと、ミニスカートとお風呂に入るのは、次元の違う話である。違う次元で、おちんちんが危険に晒される話なのだ。


「……いい!? アンタ、今日1日外に出ちゃダメだからねっ!」
「まぁ実際最適解だな どうせ休日だし、ゆっくりしとけー」


 そう言って去る2人を見送り、ボクとフローゼルは自室に戻った。




「フルッ……(1日このままか……)」
「でさぁ、改めて聞きたいんだけど」


 フローゼルは、おもむろにズボンを脱ぎ降ろす。
 そこには、ボクの勃起したおちんちんがあった。


「これさぁ、何もしてないのにこうなるんだけど
 どうやったら鎮まるの?」

 そんなのボクに聞かないでほしい。そいつは欲望に忠実なんだ。
 ちょっと気を許すと、おちんちんは欲望に身を任せて自己主張を始める。
 それがベッドの中ならまだいい、教室なら最悪だ。なるべくバレない内に鎮まるよう深呼吸するしかない。

「うーん、てっきり、メスを見つけた時に“ぼっきする”って
 技を使ってるんだと思ってたんだけどさ……
 オスって勝手に勃つんだねー、大変だぁ」
「フルッ、フルッ(そうそう、そうなの)」

 ちょっとは男の子のつらさを分かってほしい。
 ボク自身はTPOをわきまえたい、でもおちんちんはTPOをわきまえない。
 そういう話なのである。

「……じゃあさ、鎮める方法ってひとつだけよね?」
「フルッフルッ……フルッ?」




 フローゼルは、ボクの体でボクの……フローゼルのおっぱいを突く。




「フルッ!?」
「ふふふっ、ボククンのオスペニスだもん
 ワタシの乳房でしか鎮まらないわよねぇ?」

 じょ、状況が意味不明すぎる!

 ボクの体をしたフローゼルが、ボクのおちんちんで、フローゼルの体をしたボクの、フローゼルのおっぱいを突いてて……?
 というか、おちんちん熱っ!!
 こんな感覚なのか、おちんちんに突かれるのって。

「へへぇ……あっ……」
「フルルゥ……フルッ?」

 ふと、ボクの体が止まる、フローゼルは、ボクの……フローゼルの体の首元にある『しんぴのしずく』ネックレスを手に取る。

「……これはちょっと……汚したくないわね……
 ボククンちょっと待ってね」

 フローゼルはやや不器用に、時間をかけてネックレスを外す。
 大事にしたいと思ってくれてるんだ……良かった。


「さ-て、これでやれるわ! 毛皮の方は汚しても洗える!」
「フルッフッ!(ヤるのはヤるんだ!)」


 改めて、フローゼルはボクのおちんちんをいたずらに振るう。
 フローゼルの体の毛並や、クロスホルターの水着をおちんちんで擦り付けていく。

「あっあぁ……なるほどねぇ、ボククンが必死に腰振る気持ちわかってきたわぁ
 ペニスってこんなに、ビンカンに感じるのねぇ……」

 まぁ、実際そうである。

 素手で触るおっぱいと、おちんちんで触るおっぱいは、やはり後者の方が良い。
 前者の楽しさも当然素晴らしいが、おちんちんを経由する感触は例えがたい心地よさがある。

「あっ……あんっ……うぅ……」
「……フルッ?」

 あれ、急に静かになったな……もしかして、気持ち良すぎて?
 ふと、顔を見ると……赤くなったボクの顔、なんだけど。


 それがとても、フローゼルに見えた。


 たとえボクの肉体でも、中身はフローゼルなんだ、と認識してしまうと。
 なんだか、すごく『気持ち良くしてあげたい』という欲求が高まって。
 ボクは、フローゼルの体のおっぱいで、おちんちんを挟んであげた。

「ああっ……これっ……いい……
 乳房が両側からっ、感じられてっ……」
「フルッ、フルッ……」

 ボクの大好きな、おっぱいサンド。これに負けないおちんちんなんていないだろうけど、これはボク専用だ。まぁ、これを味わう栄誉をフローゼルも得たワケだけど。

 ボクは、フローゼルの動きを思い出しながら、おっぱいを揺らしてみる。フローゼルは喘ぐ。だんだん、その声もフローゼルのように思えてくる。

「んあっ、こみあげてくるっ……出るってヤツっ……?
 いいわよね、ボククンっ!?」
「フルッ!」




 フローゼルのおちんちんから、精液が放たれた。




「あああぁぁぁー……!」
「フルッ……!」


 なんだか、射精の瞬間ってすごくワクワクするな……。
 フローゼルがやたらボクを射精させたがる理由が分かった気がする。
 なんというか、『射精させてやった』という達成感がある。

「あぁぁぁー……ペニスって、スペルマ散らしても気持ちいの?
 オスってずるいわぁー……このままボククンになりたいかも」
「フフルッフルッ!(いや返してよ!)」

 フローゼルはおちんちんの快楽を知ってしまい、やや誘惑に溺れていた。

「ん……? あそうだ 大事なこと忘れてた」
「フル……?」

 そう言って、フローゼルはボクに這いよる。

「ボククン、メスの気持ち良さ、知りたい?」




 フローゼルは、おまんこに吸い付いた。




「フルッ!? フルルッ!?」
「なぁーんも聞こえないっ、フルフル言ってても止めないわよ
 ボククンだって、止めてくれないもんねっ!」

 あぁ、次はボクの番かっ!
 でも本当、この感覚ってなんなんだっ!?
 おちんちんが感じるものとは違う、でもやはり敏感な部分。舐められ、吸われとしているだけで、お腹がキュンキュンと反応する。

「気持ちいいでしょ……ヴァギナって気持ちいいのよ
 だからこそ、許せないっていうか……」

 そう言いながら、フローゼルはおまんこを指でくちゅくちゅと鳴らす。
 女の子の体は、どうも子宮の感覚がすごいらしい。
 ボクにとってはじめて感じる、『産みたい』とでも言いたげな感覚。
 女の子はこんなものをお腹に宿して生きているのか……!

「そっ……そんなかわいい顔されても……いや、むしろ
 そんな顔されたら、止められなくなるっていうか……」

 あぁ、ボクって今、すごいヘンな顔してるのかな。
 でもこの快楽……女の子も、こんなもの味わってるんだぁ……!

「んっ……んっ……」
「フルッ……フルッ……」




「フルゥゥゥウウウ……!」





 ボクは、フローゼルの体で絶頂した。

 絶頂のあまり失禁し、おしっこをまき散らしてしまう。




「フルッ……フルッ……」
「……ふぅ……分かった? ワタシの気持ち」
「フルッ、フルッ(わかった、わかったよ)」

 ボクは痙攣しながらこくこくと頷く。


 ……でも、ボクの今の気持ちって、『フローゼルに気持ち良くしてもらえて嬉しい』なんだよなぁ。

 残念ながら、ここまでの快楽を味わってくれているなら、ボクは今後ともおまんこを舐ると思う。気持ち良くしてあげたいから。


「……」
「……フルッ?(どうしたの?)」

 フローゼルは、ボクの顔をじっとみて。

「……ゼルルも、メスを泣かせるオスになるんだろうなー」
「フルルッフッ!?(どういう意味!?)」

 ボクが父替わりだと良くないって意味!?
 そもそも、ボクって女の子を泣かせるような奴だと思われてるの? どこで!?

「ふふっ……まぁそんときは、ゼルルを応援してあげましょうね」
「フル……」

 ゼルルの恋愛とか、想像もできないけど……。
 ちゃんとした大人の紳士に育ててあげよう。うん。ボクならできる。




 ―――夕刻。


「いやー、人間の料理もおいしー!」
「フローゼルちゃん、いっぱい食べてねぇ」

 フローゼルは、ボクとして晩ゴハンを食べていた。
 入れ替わりの件は、いっそ濁すよりは言ってしまったほうが良いからと、おぼっちゃまが説明してくれた。
 なので頼むから、フローゼルはヘンな事言わないでほしい。

「あー、フローゼルや ポケモンの時のゴハンの味はどうだ?」
「え? あぁ、パパさんお気遣いどうも
 お世辞抜きに美味しくって、毎日楽しみよっ!」

 そう言ってくれると、献立を考えているボクとして嬉しい。
 そう思いつつ、フローゼルとしてゴハンを食べるボク。むっ、こんな感覚なのか……。勉強になるかも。

「ところでママさん」
「はぁい?」




「交尾の調子、どうですか?」




 ボクとパパは噴き出した。




「……今夜はね、イケる気がするのよ」
「まっ、ママ!?」
「いやー、前にちょっとねっ 見えちゃったっていうか
 がんばってるわねー、人間もっ」


 息子としては聞きたくなかったぞ……。
 っていうか、ボク弟か妹ができるのか……?
 それはそれで楽しみだけど……パパとママが営んでる姿は想像しないようにしたい。あぁ、でも明日顔を見たとき、『やったんだな』って気づいちゃうんだろうな、ボク。


「フローゼルちゃんも、ボクくんの事お願いね?」
「お任せあれ、ママさん!」


 何をお願いして、何を任されたんだ……?
 よく分からないけど、フルフルしか言えないボクにはどうしようもなかった。




「はーっ、今日も色々あったわねぇ」
「フルッフッ(まったくだよ)」

「ボククンといっしょになってから、毎日が楽しい
 こんなの、夢にも思わなかった」
「フルッル……」

「……人間の体で添い寝しても、同じね
 暖かくて……良い匂いで……心地いい」
「フルッ……!」

「明日からも……よろしくね、ボククン」
「フルッ!」




「えっちなコトも……よろしくねっ」
「……フルッ」




 おわり




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