S.E.外伝・FDゲーム化への試練

S.E.外伝・FDゲーム化への試練


特殊装備「S.E.」過去作SS

第1話

第1.5話(前半)/(後半)

第2話/アビドスサイド視点


登場人物

体を張ったミレニアムモブ(「ミレモブ」)

ミレモブを尊敬するゲヘナモブ(『ゲヘナモブ』)

中毒患者を看護していたトリニティモブ(【トリモブ】)


「あ^〜…やっと砂糖戦争の爪痕が回復してきて一段落かと思ったら、今度はその内容を収録したノンフィクションゲーム化って…。人使い荒いって…」

『かといってうちらが携わった部分は、本編に大っぴらに入れられないもんな…。絶対レーティング許容範囲内に収まらないし…』

【中毒患者の看護で何度も見てきた私達はともかく、一般生徒にはあまりにも劇物ですからね…】

「かと言って"先生"も関わっている一大プロジェクトだからね…。投げ出すことができないのが辛い〜…」

『ただ、要求仕様が聞いていて頭がおかしくなりそうなものだからな…。何が[できる限り脚色は加えずに現実にあった事を入れて欲しい]だ…!』

【仮にボイス収録するとしたら、絶叫と嬌声が多くなる時点で、現実的に厳しいのは決まっているのは明らかでしょうに…】

「いっそ採用ジャンルがノベルゲーになっている事が多くても、実は固定されていない事を利用して、FPSゲーやRTSゲーとして作っちゃおうか?」

【いやそれは流石に難しくないでしょうか?ノベルゲーにするのも、開発期間と負荷の短縮を図るためという大きな理由があっての事ですし】

『いやアンタ、前にさり気なくFPS特化型ゲームエンジンとRTS特化型ゲームエンジンを、フリー汎用ゲームエンジンを元に作ってたじゃねぇか。絶対最初からこれを使うつもりだっただろ?』

「バレてた…。まあ、そういうわけで下地は作ってあるんで、ある程度開発したらゲーム開発部の方に持ち込もうかなって。」

【なら先の心配は杞憂に終わったとはいえ…。まさか本編とは独立して作るつもりですか?】

「そうね。実はその2つにする時に最初から入れようと決めてたものがあって、その都合で、ね」

『何だ?まさか無修s…』

「違います。(クソデカボイス)そっちではなくてオンライン対戦」

【え…?こんな教育用ゲームの側面が強い題材でオンラインですか?】

「そう。逆に主要人物の強さを間接的に知るのにも有効かなって思ってね」

『そうは言っても、ホントはオンゲーに飢えてただけじゃねぇか!中毒者続出時に人が減ってマッチングが〜…とか』

「ハイスミマセンデシタ」

『まあいいや、私は乗った。アンタは?』

【言うまでもありませんわ】

「じゃあ、早速骨組みを組み立てていくとしますか!」


こうして、異例のR18要素も含んだ外伝FDゲームが作成される事になった。

持ち込まれた際に一度対戦機能がカットされかけたものの、独断で開発を進めて完成間際にねじ込んだ結果、なんとか維持する事に成功した。完成度はゲーム開発部達の奮闘により、本編の難易度はともかくおまけの方は独立して全年齢版出せやと言われるレベルの佳作に落ち着いた様である。

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