演劇「ホワイトチャペル」、知られざる真実
ブログ・ゴシップ75! 第〇〇回演劇「ホワイトチャペル」

有名なミュージカル作品である「ホワイトチャペル」。一般的にはフィクションであると認識されているが、それは間違いである。この演劇は☓☓年前の、ある不可解な殺人事件がモチーフとなっているようなのだ。
物語のあらすじ
物語前半は、謎の『天からの声』に導かれ、画家として頭角を現す外科医クリス・ダーエと、彼が謎の声に魅了されている様子を見て悩み苦しむ恋人ラール・シャニュイの葛藤を中心とし、後半は殺人鬼『ファントム』となり、剣で次々に人を襲っていくクリスの姿と、彼の秘密を知るペル・ダロガの手記、そしてクリスとラールが心中するという最後が描かれている。
『ファントム』は残酷な方法で人を殺す。腹を裂き、まるで芸術品のように臓物を飾るのだ。
私が考えるに、この演劇のモチーフとなった事件は、知る人ぞ知るディスマントリッパー殺人事件だ。
ディスマントリッパー殺人事件
この事件が起こったのは、西にある目隠しの国。犯人は外科医であった「ジャック・テニエル」だった。しかしこの男、捕まっていない。何故ならば、この男は事件の最後に自分の恋人と共に命を絶っていた。
五件の殺人事件が一つの事件として目隠しの国の警視庁の調査対象となり、記録では「ディスマントリッパー殺人事件」と総称されている。事件の呼び名はここから来たのだ。ジャックの手口の特徴として、内臓を取り出されていることや、顔が滅茶苦茶にされている事が挙げられる。
なぜジャックは殺人鬼と化したのか
ジャックは幼い頃から、どこからか聞こえる『謎の声』に悩まされていたそうだ。耳元で囁やき、欲望を誘惑し悪の道へ落とそうとする、今で言う『悪魔の声』の様なものだったのかも知れない。
ジャックが大人になったある日、『謎の声』が絵を描くように囁いてきたらしい。美しい女性の絵を描け、と。
『声』はアドバイスをし、アドバイス通りに描けば、それはそれは美しい絵画が出来上がったそうだ。この絵は高く売れ、画家としての道も開き始めていた。
しかし、一つ問題があった。絵を描けば描くほどに、現実の女性の顔が醜く歪み始めたのだ。いつしかジャックには女性が化け物にしか見えなくなり、殺人という凶行に走り始めた。
化け物の息の根を止め、顔を切り裂き、化け物であると証明するために腸を暴いた。彼は化け物退治をしているつもりだったのかもしれないが、はたから見れば彼こそが化け物である。
そして最後の殺人の後、自身の恋人の姿を見てみると、やはり化け物にしか見えなかった。彼はこの現状に絶望し、自分の恋人諸共命をたったのだ。
「ホワイトチャペル」とディスマントリッパー殺人事件の共通点
一つ目は、ジャックとクリスの職業だ。両者とも外科医であり、画家を目指そうとしている。
二つ目は、心中するという最後だ。どちらとも恋人と共に自らの命を絶っている。
三つ目は、ジャックと『ファントム』の得物と犯行手口だ。どちらも刃物を扱い、腹の中の臓器を取り出している。
まとめ
演劇「ホワイトチャペル」はディスマントリッパー殺人事件を元に作られたと考えられる。理由は3つ。主人公の職業が一致していること、主人公の最期が一致していること、犯行手口が一致していることだ。
余談だが「ホワイトチャペル」の原案を作った人物が、目隠しの国出身だったという噂がある。もしそれが本当なら、彼が齢14のときにこの事件が起きたということになるのだ。幼いときに起きたこの事件に思うところがあり、このような形で世間へ広めようとしたのかも知れない。
ジャックは日記をつけており、『声』や、初めて殺人をしたときの事、自身の恋人の話が詳しく書かれている。書籍化、翻訳もされているので、興味がある人はぜひ買ってほしい。
著者_わさばし 「ブログ・ゴシップ75!」管理者
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