あま拓スレモニタリング。ブラックペッパーの衣装を前にしたプリキュア達編

あま拓スレモニタリング。ブラックペッパーの衣装を前にしたプリキュア達編

モテパニ作者

これはある存在によって可視化された可能性。あま拓スレの中心人物、品田拓海があるシチュエーションに巻き込まれた時の様子を見守るのだ。

今回のシチュエーションは…拓海の家で一人の時ブラックペッパーの衣装を前にした時の反応を見るというシチュエーションだ。

さあその様子を見ていこう。

一作目

二作目

三作目


『その1ゆいの場合』

ある日の事、ゆいは拓海の家に来ていた。

そんな時拓海が立ち上がり。

拓海「悪い、ちょっとトイレ」

ゆい「あ、うん。いってらっしゃ〜い」

拓海「トイレにいってらっしゃいって言われてもな…」

少し気の抜けるやりとりをしながら拓海は席を外した。

ゆいは一人になり、ふと部屋の周りをなんとなく見渡してみる。

すると洗濯されたであろうブラックペッパーの衣装が折り畳まれているのを見つけた。

しばらくして拓海が帰ってくると。

拓海「…なにやってんだ?ゆい」

ゆい「あ、拓海。見てみて、ブラックペッパー参上!」

ゆいがブラックペッパーの衣装を着ていた、もっとも帽子とジャケットを身につけた程度だが。

拓海「まあ別にいいけどな。けどどうした?」

ゆい「うん!ブラペってカッコいいからつい」

拓海「んんっ!?そ、そうか…」

思わぬ形で好きな子から褒められて内心喜ぶ拓海であった。


『その2あまねの場合』

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あまね「む?品田どうした?」

拓海「ちょっと席外すだけだよ」

あまね「ふむ、同い年の美少女と二人きりで居た堪れなくなったか。男だな」

拓海「あほか」

あまねの揶揄いを短くも鋭い罵倒で返し出ていく拓海。

まああまねもおおかたトイレだろうとは察しがついている、お互い冗談の範疇のやりとりだった。

そのあとあまねは部屋を見渡しブラックペッパーの衣装を見つけた。

あまね「ブラペの衣装か…」

これを見ていると思い出す、ブンドル団との戦いを。

辛いこともあった、しかし皆とともに乗り越えたそれはかけがえない思い出だった。

その中にいた最初は正体も明かさず目的も話さない不気味な男だったブラックペッパー、加入した当初は疑い強くあたったものだ。

しかし次第に本気で自分達を助けようとしていることがわかって仲間として打ち解けていった。

それが拓海だとわかった時は本当に驚いたものだ。

前々からゆいを一途に想っているだろう姿に好印象を持っていたのに、さらに影から守ろうとする姿を見てますます気に入った。

そんな彼にあまねも惹かれ…

あまね「!?いやいやなにを考えている私は!?」

頭によぎろうとした邪念を振り払う、あまねの認識ではこれは邪念だ。

そうこうしていると拓海が戻ってくる。

あまね「品田ぁ!大事な衣装はちゃんとしまっておけ品田ぁ!」

拓海「なにキレてんだよ…?」

情緒不安定なあまねに呆れる拓海だった。


『その3ここねの場合』

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拓海「悪い芙羽、ちょっと外す」

ここね「あ、はい」

部屋を出る拓海、ここねも事情はなんとなく察する。

そして部屋を見渡すと、ブラックペッパーの衣装が目に入った。

ここね「ブラペ、かぁ…」

過去を思い返す。

今はこうして"拓海"とは親しくさせてもらっている。

しかし彼がブラペとして、自分がプリキュアとして共に戦っている時交流と呼べるようなものはほとんど無かった。

そんな事を、思い返す…

少しして拓海が戻ってくると。

ここね「拓海先輩少しいいですか?」

拓海「ん?どうした?」

ここね「わたしに、ブラペの事を教えてください!」

拓海「ブラックペッパーのこと…?急にどうした?」

ここね「この衣装を見ていたら気になって…」

ここねは折り畳まれているブラペの衣装を示す。

拓海「そうか。でも芙羽が知らない事なんてほとんど無いぞ?父さんがクックファイターでその関係でデリシャストーンを譲ってもらって、あの衣装も父さんのお下がり。そのへんは芙羽も知ってるだろ?」

ここね「ええまあ…じゃあ、なんでブラックペッパーって名乗ったんですか?」

それを聞かれて拓海は言葉が詰まる。

拓海「………笑わないか?」

ここね「それは…聞いてみないことには」

拓海「…まあそうか。まあその、名前聞かれると思ってなかったからその場の思いつきだよ」

その話を聞いて数瞬、ここねは軽く吹き出す。

ここね「それは、価値のある情報ですね」

拓海「…誰にも言うなよ?」

ここね「はい」

案の定笑われてしまったためにこれは秘密にすることにした。

思わぬ形でここねとの秘密ができるのだった。


『その4らんの場合』

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拓海「悪い華満ちょっと外す」

らん「あ、はーい」

拓海が部屋を出るが特にその理由は気にせずなんとなく周りを見た。

そこでブラックペッパーの衣装を見つけた。

らん「わぁ〜ブラペだ〜」

ブラックペッパーの衣装を見てブンドル団との戦いを思い出す、しかし…

らん「(らんらんってひょっとしてブラペとの思い出少ない?)」

思い出したというか思い出せる絡みが少なかった。

少しして拓海が戻ってくる。

拓海「ん?華満どうかしたか?」

らん「いやーブラペの衣装見かけてブンドル団との戦い思い出してたけどブラペとの接点無かったなーって」

拓海「あー、俺もヤムヤムとはあんまり関わった覚え無いな」

らん「ぶー、ブラペってあだ名考えたのらんらんなのにー」

拓海「そうだな、…うん?」

その話を聞いて拓海はらんに詰め寄る。

拓海「お前か…!変なあだ名付けたのは!」

らん「はにゃ!?嫌だったの!?」

拓海「当たり前だ!せっかくカッコよく決めたのに!」

らん「はにゃ〜!」

らんは拓海に怒られてしまった。


『その5のどかの場合』

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拓海「ちょっと待っててくれ花寺」

のどか「あ、うん」

拓海が部屋を出ていく、のどかはその理由を特には詮索しなかった。

そして手持ち無沙汰になり部屋を見渡すとブラックペッパーの衣装を見つけた。

のどか「(これが話に聞いてたブラックペッパーの衣装…?)」

のどかはブラックペッパーと直接会った事はない、しかし話は聞いている。

それを見ていると、のどかの心に少し魔が差した。

のどか「秘密に奏でるかぐわしきアクセントブラックペッパー!優雅な花は私が守る!…なーんて///」

帽子とジャケットを羽織り、以前あまねから聞いたブラックペッパーの口上を少しアレンジして言い放つのどか。

思い切ってやってしまったが、これは誰かに見られると恥ずかし…

チャ…

のどか「!?」

ドアの開閉音が耳に届く。

それを聞いたのどかの行動は早かった。

帽子を正確に残った着替えの上に投擲し、ジャケットを素早く脱ぎそれを空中で綺麗に折り畳みそれを着替えと並べて置きその勢いで正座した。

実行できたのどか自身驚きの行動である。

人間追い詰められたら案外なんでもできるものだ。

拓海「ん?なんかあったか?」

のどか「ううん!なにも!」

拓海「そうか…?って、おい///」

のどか「?」

拓海「服、直せよ…」

のどか「ふわっ!?」

のどかはブラペの衣装を誤魔化すのに夢中でジャケットを脱ぐ際に下の服がはだけてしまったのに気づかなかった。

結局恥ずかしい思いをしてしまうのどかであった。


『その6ちゆの場合』

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拓海「悪い沢泉、ちょっと外す」

ちゆ「ん、ええどうぞ」

部屋を出る拓海をちゆは見送る。

そしてふと部屋を見るとブラックペッパーの衣装を見つける、のだが…

ちゆ「拓海くんってば服を出しっぱなしで、思ったよりだらしないんだから」

ちゆはブラックペッパーをよく知らなかったため、服を放置しているとしか思わなかった。

そして一つが気になると全てが気になり始める。

ちゆは拓海の部屋の掃除を始めた。

拓海「うわっ!沢泉なにしてんだ!?」

ちゆ「なにって掃除だけど?部屋を見てみると意外と散らかってたから。同じ宿泊のサービス業を営んでる者としてはこれはちょっと見過ごせないわ!」

拓海「いや…沢泉のとこの旅館と違ってうちのゲストハウスは掃除は宿泊客に任せてるぞ?そりゃ新しく入る前とかは綺麗にするけどだいたい業者任せだし」

加えて言うなら一般的に見て拓海の部屋はそれほど散らかってもいない。

あくまでちゆのチェックが厳しいというだけのこと。

ちゆ「そんな事言って、ほら写真立ても倒れたまま」

拓海「あ!それは!」

ちゆが倒れた写真立てを立て直すと…

ちゆ「あら?これは小さい頃の拓海くんとゆい?かわい〜」

拓海「〜〜〜///」

飾ってあったのはゆいとの幼少期の思い出の写真。

倒れていたのではない、倒していたのだ。

部屋に誰か来る時はわざと倒している。

この写真が飾ってあるのを知っているのは家族の門平とあんとダークドリームだけだったというのに。

ちゆ「もう!こんな大事な写真までほったらかして!」

拓海「もう勘弁してくれ…」

そう言って拓海は俯くのだった。


『その7やよいの場合』

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拓海「悪い黄瀬ちょっと外す」

やよい「あ、はーい」

部屋を出る拓海。

やよいは少し気まずくなり辺りを見渡す、すると…

やよい「こ、これは…!」

少しして拓海が戻ってくると。

やよい「拓海さん!これってブラックペッパーの衣装ですよね!?」

拓海「お、おう…そうだけど…」

やよい「話には聞いてました!デリシャストーンの力でこの姿に変身できるって!あ、あの!変身してもらえませんか!?」

拓海「どうしたんだ?テンション高いな」

やよい「わたしヒーローが好きなので!本物のヒーローの変身見てみたいんです!」

拓海「でも黄瀬もプリキュアだろ?仲間の変身だって何度も見てるはずだが…?」

やよい「セーラームーンと戦隊ヒーローは別ジャンルでしょ!!!」

拓海「お、おう…」

やよいの熱意に押されて拓海はブラックペッパーに変身するのだった。

やよい「きゃあああ!すごいすごい!あの!決め台詞も!」

ブラックペッパー「ああ、では。秘密に奏でるかぐわしきアクセントブラックペッパー!美味しい笑顔は私が守る!」

やよい「きゃー!きゃー!」

最初は面食らった拓海だが、ここまで喜ばれたら悪い気はしない。

その後思う存分サービスするのだった。


『その8さあやの場合』

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拓海「悪い薬師寺、ちょっと外す」

さあや「うん、どうぞ」

拓海はさあやに断りをいれて部屋を出る。

そしてさあやは、一人となった。

さあや「確かここだったよね」

さあやは迷いない行動でブラックペッパーの衣装を見つけ出した。

そしてさあやは…

少しして拓海が戻ってくる。

拓海「お待たせ」

さあや「ううん気にしないで」

その後二人は何事も無く過ごした。

〜〜〜

さあや「やっぱり私には大きいね」

後日さあやは自室にてブラックペッパーの衣装を着ていた。

持ってきたわけではない。

あの日、あの僅かな時間の内に丈や材質を把握して仕立てたのだ。

元はシナモンの衣装として、そして拓海の衣装として仕立て直されたそれと同じサイズはさあやには大きい、しかし…

さあや「拓海が上から覆い被さってるみたい」

大きな衣装と一緒にロマンチックな雰囲気に包まれているのだった。


『その9ましろ(妖精)の場合』

ましろ(妖精)はよく品田家に来ていた。

その目的は自分とこの世界に現れたダークドリームのサポートだった。

ダークドリームはこの世界に現れてからほとんどなにも習っていない日常生活のいろはすらわからない存在だ。

そんなダークドリームを彼女は助けたかった。

今だ多くの謎を抱えているましろ(妖精)だが、心優しき虹ヶ丘ましろと根本が同一の存在。

彼女自身優しい心を持っていた。

しかし最近はダークドリーム少しずつ一人でできる事を増やしていきましろ(妖精)の力を借りる事が少なくなっていた。

それを喜ばしく思う反面少し寂しくもなっていた。

そんなある日ましろ(妖精)逆に自分が一人でなにかしようと思い立つ。

まだ洗っていないブラックペッパーの衣装を見つけて洗濯することにしたのだ。

なんとか洗濯機まで持っていきスイッチを入れる。

洗濯機が止まり次は干しに行こうと衣装を持っていこうとするが…

ましろ(妖精)「!?」

水を吸った重さに耐えられずバランスを崩す。

すると次の瞬間…

ダークドリーム「っと、大丈夫?ましろ」

ダークドリームに衣装ごと持ち上げられた。

もうすっかり体の小さなましろ(妖精)より頼れる存在だ。

体の大きさが少し羨ましくなるましろ(妖精)なのだった。


『その10ましろ(まし拓)の場合』

ましろ(まし拓)「おじゃましまーす」

あん「あら、ましろちゃんいらっしゃい」

ましろ(まし拓)「こんにちわあんさん。拓いますか?」

あん「ごめんね〜今たっくんいなくて。わたしも今から用事で出なくちゃいけないから、家で待っててもらえる?」

ましろ(まし拓)「わかりました!」

出かけるあんを見送り家に入っていくましろ(まし拓)。

そして迷わず拓海の部屋を目指した。

ましろ(まし拓)「おじゃましまーす!」

先程より高いテンションで入ってくる。

ましろ(まし拓)「あ!あれは!」

部屋に入るとブラックペッパーの衣装を見つけたのでとりあえず嗅いでみるましろ(まし拓)。

ましろ(まし拓)「拓の匂いが…しない!」

ダークドリーム「そりゃそうでしょ洗濯してるんだから」

己の行動を拓海の部屋でくつろいでいた先住民のダークドリームにツッコまれるましろ(まし拓)なのだった。


『その11ダークドリームの場合』

それはいつもの夜のこと…

拓海は立ち上がり部屋を出る。

それに対してダークドリームへはなにも言わない。

ダークドリームも別に気にせず買ってもらったSwitchに夢中になっていた。

しかしそろそろ充電が切れそうだ。

拓海の部屋では充電が切れるまでと約束していたのでそろそろ終わろうかと画面から目を離したら畳まれているブラックペッパーの衣装が目に映ったが…

それも特に気にしなかった。

この部屋でそれを見かけるのは珍しいことではなかったからだ。

その後ダークドリームは戻ってきた拓海におやすみを告げて自分の部屋で寝た。


『その12ソラの場合』

その日ソラは拓海の部屋にやってきていた。

それから少しして拓海が立ち上がると…

拓海「ソラ、ちょっと待っててくれ」

ソラ「え?あ、はい」

返事を確認して拓海は部屋を出る。

ソラはやる事もないので少し部屋を見渡すと…

ソラ「あ!あれは!」

ブラックペッパーの衣装を見つけた。

ソラ「ブラックペッパー…」

これを見ていると思い出す、初めておいし〜なタウンにやってきた日を。

おいし〜なタウンの料理でランボーグを強化したカバトンに苦戦しているところに颯爽と現れて自分たちを助けてくれたあの日のヒーローを。

かつての幼少期シャララ隊長の背中に感じたヒーローの姿。

そしてあの日のブラックペッパーの背中、その二つは間違いなく自分に憧れをくれたヒーローの姿だ。

近くで見ていくうちにその憧れは次第に…

ソラ「わたしもいずれあなたのようなヒーローに」

ブラックペッパーの衣装にそう誓った。

その言葉を扉の裏で拓海は聞いていた。

拓海「もう…いや、最初からお前の方が立派なヒーローだよ」

ソラは己を助けてくれたシャララ隊長に憧れ、彼女のように皆を助けられる存在を目指して頑張ってきた。

拓海の戦い始めた理由はただ一人、ゆいのため。

不特定多数を助けようなんて殊勝な考えなど無かった。

ただその過程で力を得たから助けられる者は助けようとするだけ。

だがそんな考えを晒してあの目を曇らせたくなかったから訂正しなかっただけだ。

だから時々彼女の中での自分の大きさには申し訳なくなる。

でもなぜだろう?

それ以上にやる気も出てくるのだった。

拓海が部屋に戻ると。

ソラ「拓海さん!特訓しましょう!」

拓海「お、いいな。いっちょやるか!」

ソラ「はい!」

二人は今日も励む。

理想のヒーローを目指して。


〜〜〜

いかがだっただろうか?

見れなかった者もいるようだが、今回はこれで充分だろう。

またここに繋がる事ができればその時も案内しよう


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