あま拓スレモニタリング。品田拓海バースデー編

あま拓スレモニタリング。品田拓海バースデー編

モテパニ作者

これはある存在によって可視化された可能性。

あま拓スレの中心人物、品田拓海があるシチュエーションに巻き込まれた時の様子を見守るのだ。

今回のシチュエーションは…品田拓海とプリキュア達が誕生日会の前に一対一で品田拓海の誕生日を祝うというシチュエーションだ。

さあその様子を見ていこう。


『その1ゆいの場合』

ゆい「拓海〜!誕生日おめでとー!」

拓海「ありがとうゆい」

誕生日会が始まる前に拓海はゆいと二人の時間を過ごしていた。

ゆい「はいこれ、誕生日プレゼント〜」

拓海「ありがとう。お、新しい調理器具か」

ゆい「それでい〜っぱい美味しいごはん作ってね!」

拓海「ああ、任せろ。あ、そのブローチつけてくれてるんだな」

ゆい「うん、拓海がくれたものだもん」

それは以前ゆいの誕生日で拓海が渡したプレゼントだった。

拓海「大事にしてくれてるんだな」

ゆい「うん!当たり前だよー。それじゃあそろそろ行こっか、みんな待ってるよ」

拓海「ああ」

そうして二人はみんなのところへ向かうのだった。


『その2あまねの場合』

あまね「誕生日だな品田ぁ!」

拓海「テンションたっか」

誕生日会が始まる前に拓海はあまねに呼び出されていた。

あまね「というわけで私からのプレゼントだ。これから必要だろう?」

拓海「おお…保湿クリームか、そろそろ買おうと思ってたから普通にありがたい。てかこれ俺が普段使ってるやつだけどどうした?」

あまね「きみの母君から聞いたぞ。楽しく世間話しながらな」

拓海「ありがとな、それにしてもすげー普通で逆にびっくりしたぞ」

あまね「祝い事だぞ?私もふざけたりなどしないさ」

拓海「つまり普段はふざけてるのか?」

あまね「細かいことは気にするな品田ぁ!」

そうして二人は誕生日会に向かうのだった。


『その3ここねの場合』

ここね「誕生日おめでとうございます拓海先輩」

拓海「ありがとな、芙羽」

誕生日会が始まる前に以下略。

ここね「それでプレゼントですけど、これ、わたしのお気に入りの小説です。わたしの好みで申し訳ないんですけど…」

拓海「そんなことないって。こういう機会に芙羽の好きなもの教えてくれるのは嬉しいよ」

ここね「そ、そうですか///」

そしてここねから新品の本が渡される。

しかし渡されたのは本だけではなかった。

拓海「これは、ブックカバーか?」

ここね「はい。せっかくなので」

そのブックカバーは白を基調に黒い模様に薄い青のワンポイントが入った物、これは…

拓海「ひょっとしてブラックペッパーの模様か?」

ここね「はい」

拓海「すごいな、よくこんなの見つけたな」

ここね「いえ、ここまで合うのは見つからなくて、それらしい布にワンポイント入れてみたんです」

拓海「てことは手作りか、すごいな」

ここね「い、いえ。そこまで手間がかかるものじゃありませんので。あくまでおまけで」

拓海「手間とかじゃないよ。こういうのを俺のために一から用意してくれるのがすごいってことだよ」

ここね「そ、そんな///」

拓海を思ってのプレゼント、最初は本だけを送るつもりだった。

でもそれだけではと思ううちにブックカバーをつけることを思いついた。

作成自体は簡単だった、問題は素材のほう。

白基調の黒模様は探せばすぐ見つかった、問題は青のワンポイント。

それはなかなか見つからなかったのでここねが自分で入れた。

白と黒さえあればブラックペッパーとして成立したように思えるが、彼女が"青"を入れるのにこだわった理由とは…


『その4らんの場合』

らん「お兄ちゃん誕生日おめでとう!」

拓海「ありがとな、らん」

ry

らん「さぁ〜お兄ちゃんの誕生日のために発明家らんらんが用意したとっておきの発明品をプレゼントしちゃうよ〜」

拓海「(発明なんてしてたのか)」

らん「というわけで取り出しましたるはジャジャーン!『配膳3号』!」

拓海「お、おお?なんだこれ…?」

みたところトレーの上に物を置くスタンドのような物がついているが。

らん「よくぞ聞いてくれました!とはいえこれは口で説明するより見せた方が早いから性能を実演してみましょう。用意するのは水を入れたコップ、これをこの上に乗せて、よいしょー!」

拓海「うわ!なにやってんだ!?」

らんはコップを乗せた途端にトレーを傾ける、こんなことすれば水がこぼれて…しまわない。

拓海「トレーを傾けてるのに、スタンドだけが水平を保ってる…?」

らん「その通り!ちょっとやそっと傾けたくらいじゃ上のものを溢さない、それがこの『配膳3号』だよ!」

拓海「おお…これは確かにすごいな。けどなんで3号なんだ?」

らん「………お兄ちゃん、発明には失敗はつきものなんだよ」

拓海「お、おう…」

誕生日に予想外にすごいものを貰った拓海。

しかし。

拓海「(すごいけどあんまり使い道無さそうだな…)」

この『配膳3号』のスタンドに乗りそうなのはさっき例で見せられた通りせいぜいコップ一杯程度。

ラーメンやうどんなどのお椀を乗せるには少々心許ない。

トレーを使ってわざわざコップ一杯となると使う場面は少なそうだった。

とはいえプレゼントは気持ち、拓海はその正直な気持ちを抑えてありがたくそれを受け取るのだった。


『その5さあやの場合』

さあや「拓海、誕生日おめでとう」

拓海「ありがとな、薬師寺」

ry

さあや「それでプレゼントなんだけど、せっかくだから手作りしてみたよ」

拓海「おお、そりゃ楽しみだな」

女子の手作り、年頃の男子にとっては魅力的なワードだった。

さあや「というわけで、じゃーん『全自動卵割機』」

拓海「卵割機か、どう使うんだ?」

さあや「えっとね」

さあやは概要を説明する。

詳しくはサザエさんの『父さん発明の母』を調べてみてくれ。

さあや「じゃあこれ、卵を上手く割れないダークドリームちゃんに使わせてあげてね」

拓海「お、おう?(ダークドリームが卵割れないの教えたっけ?)」

ダークドリームもいろいろ料理など習っているが、卵を割る力加減は苦手なようで拓海がいる時は代わりに割ってやるが、一人の時殻取りが面倒とぼやいていた。

さあや「それじゃあもう一つ」

拓海「え?これだけじゃ無いのか?」

さあや「だって拓海は卵割れるでしょ?それじゃあ拓海へのプレゼントにならないよ。それは一週間後、ね♪」

拓海「!?(薬師寺あの事知ってるのか!?そろそろみんなに言うつもりだったからいいけど、どこで漏れたんだ?)」

さあや「ふふふ♪」

さあやは怪しげに微笑みながら次の物を取り出した。

さあや「じゃん♪ミトンを作ってみました」

取り出されたのは手作りのミトン、一見して既製品と遜色ない物だった。

拓海「なるほどミトンか、薬師寺らしいプレゼントだな」

さあや「うん。やっぱり激辛料理って熱いものだからね。こういうのは必要でしょ?拓海の家のものはまだ使えるけどいつかはダメになるだろうし、次はこれを使って欲しいな」

拓海「ああ、ありがとう…」

いろいろと疑問は残ったが、さあやのプレゼントを拓海はありがたく受け取るのだった。


『その6ソラの場合』

ソラ「お誕生日おめでとうございます!拓海さん!」

拓海「ありがとな、ソラ」

ry

ソラ「というわけでこれがわたしからのプレゼント、スカイランド神拳の秘伝書です」

拓海「おお…!これが!」

ソラがプレゼントに選んだのは、自身が修行で得たスカイランド神拳の会得方をまとめた書物だった。

拓海「ほんとにもらっちゃっていいのかソラ!?」

ソラ「はいもちろん!(ましろさんが言った通りでした、拓海さん大喜びです)」

ソラがこのプレゼントを選んだのは

ましろ(ソラ拓)『拓海くんへの誕生日プレゼントなんだけどね、もしソラちゃんがよければスカイランド神拳を教えてあげるとすっごく喜ぶと思うよ』

というアドバイスを受けたからだった。

拓海も年頃の男の子、岩をも砕く幻の拳法の取得方などテンションが上がらない方がおかしい。

ソラ「なんだったら今度一緒に修行してみましょう。直々に教えてあげます」

拓海「いいのかソラ…!いや、師匠!」

ソラ「師匠…もちろんです我が弟子!びしびしいきますよ!」

そして二人は変なテンションのまま次の約束をするのだった。


『その7のどかの場合』

のどか「お誕生日おめでとう、拓海くん」

拓海「ありがとな、花寺」

ry

のどか「それでプレゼントなんだけど…拓海くんって運動してるよね?」

拓海「ああ、部活とかはやってないけど体力作りに走ったり、有事に備えて訓練したりな」

のどか「…うん、だよね。よかった、思い違いしてなくて。これ、運動用のサポーター。使ってみてね」

拓海「おお、サポーターか」

のどか「うん。わたしも体力作りに走ったりしてるからちゆちゃんが気を遣って薦めてくれたんだ。負担って気が付かないうちに溜まるみたいだから、拓海くんも気をつけてね」

運動用のサポーター、個人で運動している拓海にはやや盲点だった事だ。

こういった機会にこんな気を回してくれるのは素直にありがたい。

しかし、拓海は先程の会話にほんの少し違和感を感じていた。

勘違いの可能性もある、だが拓海は言わずには言われなかった。

拓海「花寺、なにか隠してないか?」

のどか「えっ…なんで…?」

拓海「なんとなく、話しててそうじゃないかって思ったんだ」

のどか「な、なんのことかな…?」

のどかは否定する。が、その反応は拓海の疑念をより強固にした。

拓海「…ひょっとして、別のプレゼント用意してたのか?」

のどか「!?」

そう指摘されたのどかは隠していた紙袋を出す。

のどか「どうしてわかったの…?」

拓海「ただの推測、まあ状況考えたら答えも限られるしな。なにが入ってるか見ていいか?」

のどかは黙ったまま袋の中身を見せた。

拓海「これはマフラーか、それも…」

手作りのだ。

のどか「…こんな時期だし、これから必要だと思って。でもよく考えたら拓海くんだって防寒具持ってるだろうし、そもそもあんまり上手に出来てるわけじゃないから…だったらこっちのサポーターみたいに実用的で持ってない物の方がいいと思って…」

拓海は手芸には詳しくない。

だからのどかがこのマフラーを作るのにどれだけ時間と労力を使ったかはわからない。

しかし軽いものではないのはわかる。

だからこそそれをどうするかはのどか本人に委ねるべきだろう。

それに拓海はのどかと付き合いが長いわけではないし、のどかのような子と仲が良かったわけでもない。

だからのどかの心の奥底を理解出来ているとはとても言えない。

だが、否、だからこそ…

拓海「花寺、もしよかったらそのマフラーもくれないか?」

こうしたいと思った事を行うのだ。

わからないからと行動を起こさないのは拓海の主義に反するからだ。

のどか「……欲しいの?」

拓海「欲しい」

それは嘘偽り無い本音だ。

のどかが気持ちを込めて作ったプレゼント、これが欲しくないと言えるほど拓海は無欲ではなかった。

のどか「………だめ。だってもう誕生日プレゼントはあげたもん」

拓海「…はは、そうだよな」

それは至極正論だった。

言ってしまえば拓海はプレゼントが二つ欲しいと言っているようなもの、とても図々しい発言だった。

だからといって先に貰った物を突き返すのもそれはそれで失礼に当たるというもの。

のどか「だから…はい」

そう反省している拓海にのどかはマフラーの入った袋を差し出してきた。

のどか「これは誕生日とは関係ないただのプレゼント。…みんなには内緒だよ」

拓海「…!ありがとう花寺」

のどか「〜〜〜///」

拓海は"ただの"贈り物を嬉しそうに受け取った。


『その8つぼみの場合』

つぼみ「お誕生日おめでとうございます!」

拓海「ありがとな、花咲」

ry

つぼみ「それでプレゼントなんですけど、秋に育てるのにぴったりなハーブの苗を持ってきました」

拓海「ハーブか、これはなんて種類なんだ?」

つぼみ「タイムです。料理にもよく使われる種類なんですよ」

拓海「へー。でも俺植物はあんまり育てたことないからなぁ、上手く育てられるかな?」

つぼみ「大丈夫です!タイムは枯れにくくて比較的育てやすい植物なんですよ。それに…」

つぼみは少し言い淀む。

つぼみ「(タイムの花言葉は勇気!わたしも勇気を出すんです!)わ、わたしも一緒にお世話します!」

拓海「いいのか?それだとこれの世話のためにわざわざ来てもらう事になりそうだけど」

つぼみ「大丈夫です!いざという時はシプレに力を借りて飛んで来ますから!」

拓海「…花咲って高いところ苦手じゃなかったか?」

つぼみ「そこは…勇気を出します…」

拓海「(本当に大丈夫か…?)」

拓海と二人の時間を作ろうとする勇気を発揮したつぼみ。

はたして飛ぶ勇気は発揮できるのか…


『その9ゆりの場合』

ゆり「誕生日おめでとう、おと…んっん、拓海くん」

拓海「別にそっちで呼んでいいぞ?二人だし」

ゆり「メリハリというのは大事よ。この後みんなでパーティするのだし、うっかり漏れても困るわ」

拓海「(みんなもうほとんど察してるけどな)」

ry

ゆりがプランターを差し出してくる、それにはまだ芽は出ていない。

ゆり「それでプレゼントだけど、カモミールにしてみたわ」

拓海「カモミールか、よく聞く花だな」

ゆり「ええ、香りがよくてお茶にするのを聞くわ。私は観賞用のつもりだけど、そこは任せるわ」

拓海「ところでなんでカモミールなんだ?」

ゆり「今日の誕生花らしいの。それでいくつかある中で一番お父さんに似合ってるから…」

カモミールの花言葉はいくつかあるが、その中の一つが『あなたを癒す』

なるほど、拓海にぴったりだ。

ゆり「それで、お願いなんだけど…」

拓海「ん?」

ゆり「もしよかったら…このカモミール、一緒に育ててもいい…?」

拓海「ああ、もちろんだ」

こうして品田家に一つのプランターが置かれるのだった。


『その10ましろ(まし拓)の場合』

ましろ(まし拓)「拓、誕生日おめでとう♪プレゼントはわ、た、し♪」

拓海「そういうのはいい」

ry

ましろ(まし拓)「もー!拓ったら、こんな時くらい素直になってくれてもいいのに」

拓海「素直だよ。素直に…お前には感謝してる」

その言葉でましろは笑顔になる。

ましろ(まし拓)「いよいよ来週だね、まさか拓の誕生日のちょうど一週間後だなんて思わなかったよ。みんなにはまだ言ってないの?」

拓海「明日言うつもり。準備はあらかた終わってるし、みんなの手は煩わせないよ」

ましろ(まし拓)「みんなにはなんで言わなかったの?」

拓海「せっかくならサプライズにしようと思って、みんなに話したらゆいやソラあたりからバレちまいそうだからな。なんか薬師寺にはバレてたみたいだけど」

ましろ(まし拓)「さあやちゃんってなんだか不思議だよね…」

拓海「(虹ヶ丘に言われちゃおしまいな気がするけどな)」

驚異の察しの良さ含む多才さと複数に増える体質、どちらが不思議かと言われると…

拓海「だからさ、プレゼントはあんまり考えなくていいよ。むしろ俺がお返ししたいしな」

ましろ(まし拓)「そんなのいいよ、わたしがしたいからしただけだし。拓の力になりたいのもあるけど、あの子のためになにかしたかったし」

拓海「そっか…」

ましろ(まし拓)「だからわたしを受け取って拓!」

拓海「それはいいって言ってんだろ!?」

そうして二人は誕生日会が始まる前に軽く騒ぐのだった。


『その11ましろ(飼い主)の場合』

ましろ(飼い主)「拓海くん誕生日おめでとう。これがプレゼントの首輪だよ♪」

拓海「うわ出た」

拓海が一人になった時、彼女は現れた。

ましろ(飼い主)「うわだなんてひどいよ。拓海くんは普段もっと優しい男の子でしょ?」

拓海「そりゃあ、いきなり首輪渡してこられたらな、俺別に犬とか飼ってないしいらねえよ」

ましろ(飼い主)「しょうがないなぁー、じゃあこのリードをあげちゃうね♪ふふっ♪お互いこれを持って二人で散歩してたらわたしたちどんな風に思われるかな?」

拓海「確実に変人と思われるな」

ましろ(飼い主)「もー。これも駄目なの?わたし普段外に出ないから首輪とリードくらいしか持ってないよ…」

拓海「むしろなんで首輪とリードは持ってんだ」

ましろ(飼い主)「あとはそうだなぁ…ピィー!」

ましろ(飼い主)は何かを思いつくと大きな口笛を吹く。すると…

イイネイヌ「ヌンダフル!」

マシマシラ「マッシャ!」

キチキギス「キチチ!」

ましろ(飼い主)「さあ!この子達の中から好きな子を一人選んでね」

拓海「(そういやこいつらこの虹ヶ丘が世話してたな)」

少し前にあった騒動以降飼い主のましろに飼われていた三匹、それを提示されるのはあるゲームを思い出す。

ましろ(飼い主)「やっぱりだめ!みんなとお別れなんてしたくないよー!」

イイネイヌ「ヌン…!」

マシマシラ「マシ…!」

キチキギス「キチ…!」

飼い主のましろがそう言うと四人は固い抱擁をかわす。

拓海「(…行くか)」

そのうちに拓海はその場から立ち去るのだった。


『その12ダークドリームの場合』

ダークドリーム「今日って拓海の誕生日なのよね?」

拓海「ああ、そうだったな」

それは朝イチの事、朝の挨拶をして最初の話題がそれだった。

ダークドリーム「おめでとう、でいいのよね?それでプレゼントって今渡してもいいの?」

拓海「ん?プレゼント渡すタイミングは好きにすればいいと思うけど?」

ダークドリーム「誰から最初に渡されたいとか無いの?」

拓海「誰から…」

ダークドリーム「もしそうなら私から渡すのは後回しがいいと思って、どうせ後でも渡せるし」

拓海にプレゼントを最初に渡せる相手、それは一緒に住んでいるダークドリームかあんのどちらかがそのチャンスを掴む可能性が非常に高い。

しかし同時に二人にとってそのポジションには大した価値は無い。

いや、他の者、大なり小なり拓海へそういった感情を向けている者達に比べればの話だ。

一緒に住んでいるのだ、夜も一緒なのだからその時でもいい。

実際あんは拓海に聞くまでもなくそうするつもりだった。

そしてそれを聞いた拓海の瞳が潤む。

拓海「ダークドリームもそういう気遣いができるようになったんだな…」

ダークドリーム「そういうのやめて…」

ダークドリームの成長に涙する拓海、その目線は兄か、はたまた親か…

拓海「(そうだ、こいつも成長してんだ。やっぱりあの企画は間違いじゃない。)」

拓海は心の中でここ数週間の準備を振り返り、綻んでいた。

ダークドリーム「で?結局どうなの?」

拓海「いや、今くれ。今年はダークドリームから一番に貰いたい」

ダークドリーム「そう、じゃあはいこれ」

ダークドリームから差し出されたのは、

ダークドリーム「それ好きな作品でしょ?一番新しいのまだ買ってなかったみたいだから買っておいたから」

拓海のお気に入り漫画の最新刊だった。

ダークドリーム「私も早く読みたいから今日中とは言わないけど、明日には読んでね」

側から見れば誕生日だというのにつまらないプレゼントだろう。

しかし拓海にはわかる。

ダークドリームはこれが拓海の喜ぶ物だと思って渡した事が。

実際拓海は嬉しいのだから。

拓海「来週、覚えとけよ」

そして拓海の一日が始まった。


〜〜〜

いかがだっただろうか?

見れなかった者もいるようだが、今回はこれで充分だろう。

またここに繋がる事ができればその時も案内しよう。


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