あま拓スレモニタリング。手作り手打ちそばに一万円払う?払わない?

あま拓スレモニタリング。手作り手打ちそばに一万円払う?払わない?

モテパニ作者

あまね「やあ諸君、菓彩あまねだ。む?いつもの謎の声はどうしたか?今回は欠席だ。ちなみにあれの正体は私ではないよ。まあそれは置いておこう。今回の企画は品田特製の手打ち蕎麦にみんなは一万円を払うか払わないかを確かめるというものだ。さあ、私と一緒に見ていこうじゃないか」

〜〜〜

『その1ゆいの場合』

ゆい「はらぺこった〜…」

その日ゆいは昼頃外へ用事に出ていた。

昼ごはんもまだなのでいいお店が無いかと探していると…

ゆい「ん?なにあれ?」

ゆいの視線の先には小さな屋台があった。

しかもその暖簾には『品田拓海の手打ち蕎麦!』と書かれていた。

ゆい「拓海のお蕎麦か〜」

ゆいはそれを意識してすっかり蕎麦の気分になる。

ゆい「よーし決めた!お昼は拓海にお蕎麦作ってもらおう!」

ゆいは屋台に目もくれず急いで拓海の家へ向かうのだった。

あまね「フッ流石だゆい。まさか寄りもしないとは」

屋台の中から出てきたあまねがそれを見守るのだった。


『その2ソラの場合』

ソラ「お腹が空きました…」

その日ソラは以下略。

ソラ「む?あれは…」

ソラの視線の先にはまたまた以下略。

ソラ「た、拓海さんの手打ち蕎麦!?どういう事でしょうか…?と、とりあえず行ってみましょう!」

ソラは屋台を訪ねる。

ソラ「ごめんくださーい」

あまね「らっしゃい!」

ソラ「あ、あまねさん!?これはなんなんですか!?」

あまね「見ての通り品田が手打ちした蕎麦で屋台をやっている。どうだ?食べていくか?」

ソラ「そ、それじゃあ一杯…」

あまね「一杯一万円だ」

ソラ「た、高い!?」

あまね「さあどうする?」

ソラは悩む。そんな大金持ってない、しかし拓海が打った蕎麦は食べてみたい。

悩んだ結果ソラは…

ソラ「…あんまり大金を持ってたら危ないとヨヨさんに預けてた分があります。足りるかはわかりませんが取ってきます!」

あまね「なるほど、ソラは払うか」

あまねは不敵に笑うと。

あまね「待っていろ、今茹でよう」

ソラ「え?まだお金が…」

あまね「すまない、これは一万円を提示して払うかどうかを試したかっただけなんだ。払えると言っても払えないと言っても付き合ってもらった礼に一杯無料でご馳走しよう。安心してくれ、品田が打ったのは本当さ」

ソラ「そ、そうなんですか。ありがとうございます!ご馳走になります!」

ソラは拓海特製の手打ち蕎麦を堪能するのだった。


『その3ここねの場合』

ここね「お腹空いた…」

ry

ここね「ん?あれは…」

ry

ここね「拓海先輩の蕎麦…?ちょっと行ってみよう」

ここねは屋台を訪ねる。

ここね「すみませーん」

あまね「らっしゃい!」

ここね「あ、あまね?なにしてるの?」

あまね「見ての通りだが?どうだここねも一杯」

ここね「えーっと、それじゃあ一杯」

あまね「一杯一万円だ」

ここね「た、高い…まあいいか、お願い」

あまね「ふむ、ここね相手ではそもそも企画倒れか」

ここね「?」

あまね「すまない、これは一万円を提示して払うか試したかっただけなんだ。しかしここねにはそもそも苦では無い値段だったので悩む事もなかったようだな。一万円というのは嘘だから無料でご馳走しよう」

ここね「そ、そうだったんだ…」

その後ここねは拓海が打った蕎麦をご馳走になるのだった。


『その4らんの場合』

らん「はにゃ〜お腹空いた〜」

ry

らん「ん?なにかなあれ」

ry

らん「お兄ちゃんの手打ち蕎麦!?ど、どういう事なんだろ…」

らんは屋台に近づいていくと。

あまね「らっしゃい!」

らん「はにゃ!?あまねんなにやってるの?」

あまね「見ての通り品田の蕎麦で屋台だ。らんもどうだ?」

らん「んーそれなら食べていこうかな」

あまね「一杯一万円だ」

らん「たっか!?」

あまね「さあどうする?」

らん「そんな大金…そうだ!キュアスタを収益化すれば…」

あまね「元生徒会長としてそれは認められんな」

らん「ぐぬぬ、最近おちゃらけてるくせに…それじゃあ…」

らんは頭を下げて。

らん「お友達料金でお願いします!」

あまね「フッ値引きか、それは考慮していなかったな。まあいい。待っていてくれ、今茹でる」

らん「ありがとうあまねん!よっ!マシマシに太っ腹!」

あまね「…やはりやめておこうか」

らん「ごめんなさい!女の子に言う褒め言葉じゃなかった!」

その後平謝りしてなんとか作って貰った。


『その5ローラの場合』

ローラ「お腹空いたわねー」

ry

ローラ「ん?なによあれ?」

ry

ローラ「拓海の蕎麦ですって!なにやってるのよあいつ!」

ローラは語気を荒げて屋台へ向かう。

あまね「らっしゃい!」

ローラ「あまね!?拓海じゃないの!?」

あまね「品田には材料を提供させたがここにはいないぞ。それよりローラも食べていくか?」

ローラ「ふんっ!わたしを満足させられる出来なんでしょうね?」

あまね「一杯一万円だ」

ローラ「たっかいわよ!」

あまね「さあどうする?」

ローラ「ぐぬぬぬぬ」

ローラは悩む、そんなお金は持っていない。

しかしここで引き下がりたくもない。

そんなローラがとった行動は…

ローラ「…ねえ、これ拓海も絡んでるのよね?」

あまね「ああ。品田の協力無しではそもそも成り立たないからな」

ローラ「じゃあ、貰うわ。お代は拓海に直接渡すから…」

遠回しな支払い宣言。

しかし先程モノローグで語った通りそんなお金は無い。

ならばどうするつもりか…

ローラ「(みのりから聞いたわ。お金の事で貸し借りがある女が男になにすればいいかって。まったく!あいつはほんと最低よ!)」

あまね「いいだろう、今用意しよう。ああそれとさっきの一万円というのは嘘だから品田になにかする必要はないぞ」

ローラ「なによそれ〜!!!」

ローラの叫びはその周囲に響いた。


『その6さあやの場合』

さあや「お腹空いたなぁ…」

ry

さあや「ん?あれは…」

ry

さあや「拓海の蕎麦かぁ」

さあやは屋台へ入る。

あまね「らっしゃい!」

さあや「あまねなにやってるの?」

あまね「見ての通り品田の蕎麦で屋台だ。さあやも食べていくか?」

さあや「んーそうだなぁ、じゃあ」

あまね「一杯一万円だ」

さあや「そっか………じゃあいただくね」

あまね「了解!」

あまねは蕎麦を茹で盛りつけてさあやへ提供する。

さあや「うん美味しい。それでお代なんだけど」

あまね「ああ、一万円というのは冗談だ。無料でいい」

さあや「そう、よかった。持ち合わせはそこまで無かったんだ」

あまね「…!フッ」

あまねは理解した、さあやは全て見抜いていたと。

こんな企画をして見抜かれてはあまねも負けを認めるしかない。

さあや「ふふふ」

さあやは蕎麦を食べながら不敵に笑っていた。


『その7はなの場合』

あまね「さて次は誰が来るか」

屋台の中であまねは食器を洗いながら待機していると。

はな「初めまして拓海くん!」

彼女はいきなり飛び込んできた。

あまね「はなか」

はな「あれ!?あまねちゃん!?拓海くんは…?」

あまね「品田ならいないぞ。材料提供させただけでここは私が切り盛りしているからな」

はな「めちょっく!また会えなかった!」

あまね「(また品田に会うためこの街に来ているのか、もはや意地だな)」

はなはこのように頻繁においし〜なタウンへ来ては拓海に会おうとしている。

しかしことごとく会えず終いで終わっていた。

あまね「それより蕎麦はどうだ?」

はな「そうだねぇ、景気付けに食べていこうかな」

あまね「一杯一万円だ」

はな「めちょっく!払えるわけないよ!」

あまね「そうか、はなは払えないか。待っていてくれ、今茹でよう」

はな「え!?払えないのに!?」

あまね「じつは今品田の手打ち蕎麦に一万円払えるかどうかを試していてな、どちらで答えても一杯奢るつもりさ」

はな「試されてたの!?ひょっとしてわたしに足りないのはこういう時YESと言えるような備えや思い切り…」

あまね「(関係ないと思うが)」

そしてはなは蕎麦を食べた後も拓海を探したが、結局会えなかったそうだ。


『その8のどかの場合』

のどか「ふわ〜お腹空いたなぁ…」

ry

のどか「ん?なんだろあのお店?」

ry

のどか「…とりあえず行ってみよう」

のどかが屋台を訪ねる。

あまね「らっしゃい!」

のどか「あまねちゃん?なにしてるの?」

あまね「見ての通り品田の打った蕎麦で屋台をやっている。のどかもどうだ?」

のどか「それよりこれってほんとに拓海くんが打った蕎麦なの?」

あまね「ああもちろん。昨日私が依頼して今朝打ってくれたものだ」

のどか「そっか、じゃあいらない」

あまね「!?」

あまねも流石に予想外。

のどかはそのまま去ろうとしていた。

あまね「品田の蕎麦を食べたくないのか?」

のどか「食べたくないわけじゃないけど、それは拓海くんがあまねちゃんのために打ってくれたんでしょ?だったらわたしじゃなくあまねちゃんが食べた方がいいよ。わたしはいつか拓海くんがわたしのために作ってくれた時のために楽しみはとっておくね」

そう言ってのどかはその場を後にした。

あまね「…彼女はたまに想像を超えてくるな」

そう言ってあまねは自分の分の蕎麦を用意するのだった。


『その9ダークドリームの場合』

ダークドリーム「なにこれ?」

ダークドリームが街を歩いていると『品田拓海の手打ち蕎麦!』と暖簾に書かれた屋台を発見した。

興味が湧いて覗いてみると。

あまね「おやダークドリーム」

ダークドリーム「あまね?なにしてるの?」

あまね「見ての通り品田の打った蕎麦で屋台をやっていてな。そろそろ店終いしようと思っていたところだ」

ダークドリーム「ああ、今朝何かしてると思ったらこれだったの」

あまね「ダークドリームもどうだ?最後のお客になってみるか?」

ダークドリーム「そう、じゃあいただこうかな」

あまね「一杯一万円だ」

ダークドリーム「………バカなの?」

あまね「払うか?払わないか?」

ダークドリーム「払うわけないでしょ」

あまね「そうか、では用意しよう」

ダークドリーム「どういうこと?」

あまね「一万円というのは払うと言うかどうかを試しただけさ。どちらを答えてもご馳走するつもりだ」

ダークドリーム「ああ…悪ふざけかぁ」

ダークドリームは呆れたようにあまねを見た。

ダークドリーム「で?これ私以外にも試したんでしょ、どんな感じだったの?」

あまね「ダークドリーム以外で八人ほど見かけて値引き交渉した者や交換条件を提示した者を含めて払うと言ったのが四人。払わないと言ったのはダークドリームを除いて一人。ネタバラシの前に気づいた者が一人。そもそも蕎麦を食べなかったのが二人だな」

ダークドリーム「食べた人はほとんど払うって言ったんだ…別にそんなお金払わなくても頼めば作ってくれるのに」

あまね「…まあ、それはそうなのだろうな」

その発言は別にダークドリームが特別だからではない。

拓海なら頼めば誰にでも好きな料理を可能な限り作ってくれるだろう。

実際あまねの頼みを聞いて蕎麦を打ってくれてるのだから。

しかし彼女達にとって話はそう単純ではないというか、自分から頼むのはなんというか違うのだ。

まあダークドリームやゆいはそうではないようだが。

そんな話をしていると蕎麦は完成してダークドリームに差し出される。

ダークドリーム「美味しい。私はこっちの方が好きかも」

あまね「こっちの方?」

ダークドリーム「拓海って家での料理は自分の好みでやるから味付けとか私の好みと違ったりする事もあるの。言えば直してくれるだろうけど、でもよっぽど口に合わないならともかく美味しいのは美味しいから言いづらくて」

あまね「なるほど、一家の悩みか」

そんなふうに他愛無い話とともに蕎麦を食べていき、食べ終わると屋台をともに片付けた。


『その10ましろ(まし拓)の場合』

ましろ(まし拓)「ソラちゃんが言ってた拓の手打ち蕎麦のお店ってどこなのー!?」

出遅れたましろ(まし拓)の叫びがおいし〜なタウンに響いた。

〜〜〜

あまね「いかがだったろうか?来れなかった者もいるが今回はこれくらいにしておこう。機会があればまた会おう」


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