◇キャラ設定 -S.S.S.-
〈合体機構魔剣S.S.S.〉
呪いの魔剣工房にて火椿・陽彩が獲得した十八本の魔剣が、魔剣達が持つ能力によってひとりでに合体して自我を獲得した存在。重量約5t(初期重量より増大)。全長は形態によって異なるが、基本的に数m近くのサイズを誇る巨大武器。組み方を変える事で様々な形態にチェンジする多機能武装。自立稼働を行えるので単体での戦闘を行う事も可能なのだが、"武器"としての矜持があるのか単体で戦闘を行う事はない。料理以外の家事手伝いくらいならしてくれる(料理は包丁として使われるならともかく自分で何かを斬る可能性があるので拒否する)。
非常に自意識が強く、自信に満ち溢れ、主と認めた存在に対する執着が強い。主が自分以外の武器を使う事を許さず、手放す事も許さない。傷が軛にならない者が主になった為に傷を積極的に付けようとはしないが、束縛が強いので常に持ち歩くことを強く求める。実際の所『呪いの魔剣』であることは間違いがないのだが、呪われている訳ではないので解呪も出来ない。厄介な代物。Z.Z.Z.というアイテムによって基礎出力が大幅に向上し、魔剣としての限界を超克してしまったので、実は魔剣を止めようと思えば魔剣ではない別の存在になる事が出来る。とはいえS.S.S.自身が主の剣であることを望んでいるので、そうなることはないだろうが。
十八の魔剣が持つ十八個の能力が、魔剣の能力によって十八の魔剣それぞれに《伝播》して《束ね》られている。合体状態か展開状態であるなら、一つ一つの魔剣が十八の能力を持ちそれぞれが相互に能力を高めているため、魔剣としての単純な出力が非常に高い。掲示板結界を朧げながらも一度は大まかに解析し終えた演算能力は、自身の性質を生かし高出力を弾き出したうえで自身の能力を「『予測を覆し』掲示板結界の解析を『本気で』『最も早く』『理解し』『知恵』に変えて『真意』と共に『多くの事を知る』」という風に用いた為。最初に行ったのが"掲示板結界という術式の解析"であった為か、周囲にある術式の解析・逆理演算・術式破却を得意としており、特に掲示板結界を通した呪いならば何であっても解呪が出来る。何でも出来るように見えるが、実際はそうではなく、その範囲が幅広いとはいえ能力的に出来る事しか出来ず、本人の矜持から"主が求めない限り能動的に何かを行わない"ので、何処まで持っても"便利な武器"の枠を超えない存在である。……まぁそういった複雑な性質も相まってか、本人ですら把握できないような細やかな能力が今もなお増えており、この前は『水に混ざっているのが塩か砂糖か判別する』能力がある事が発覚した。
〈それぞれの能力〉
メルクリウスⅠ R:『束ねる』
メルクリウスⅠ L:『意志を貫く』
ヴィーナスⅡ R :『打ち克つ』
ヴィーナスⅡ L :『予測を覆す』
アースⅢ R :『物理法則』
アースⅢ L :『伝播する』
マーズⅣ R :『常に本気』
マーズⅣ L :『断ち切る』
ジュピターⅤ R :『平和』
ジュピターⅤ L :『付き従う』
サターンⅥ R :『理解する』
サターンⅥ L :『最も早い』
ウラヌスⅦ R :『知恵』
ウラヌスⅦ L :『多くの事を知る』
ネプチューンⅧ R:『従える』
ネプチューンⅧ L:『誰かを導く』
プルートⅨ R :『真意』
プルートⅨ L :『意志を持つ』