起床

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スレ主

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浦原の言葉に従って璃鷹は浦原商店に到着し、2人の目覚めを待った。暫くすると畳に転がされていた巨体が起き上がる。少しボヤけた目をしながら茶渡が辺りを見渡した。

そこに居たのは同級生である鳶栖璃鷹だった。地面に寝ていた自分が見知らぬ家で寝ている事を不可思議に思っていた茶渡は納得した。


「おはよう茶渡くん」

「この場所は…そうか、鳶栖がここまで運んで助けてくれたか」


「それにしてもよく運べたな‥」と茶渡は礼を言おうと立ち上がった。

しかし璃鷹はキョトンと目を丸くすると茶渡に「?違うよ」と答えた。


「では誰が…」

「どうやらそちらの方は起きたみたいっスね」

「…っ」


璃鷹に疑問を投げかけた時、浦原は襖を開けてた中に入ってきた。「あぁ、あの人だよ 茶渡くん達を助けた人は」璃鷹はそうして指を刺して示した先には軽薄そうな笑顔の男が立っていた。


「そうなのか…それはすまなかった 礼を言う」

「やだなぁ困った時はお互い様っスよ」


そう言ってヘラヘラ笑う男を横目に茶渡は見えない化け物に襲われ、よく分からない力でそれを倒した事を思い出して璃鷹に尋ねた。



「まさか…お前の所にも来たのか あれは一体何なんだ…」

「あぁ、あれは…」


璃鷹が口から言葉を出す前に「おっと、いけませんよ」と浦原がそれを中断させた。


「井上さんが起きてからお話しするって前持って言ったじゃないスか」

「なら起こせば済む話ではないですか?」

「いやっすねぇ鳶栖サンったら!レディが寝ているのを起こすのはマナー違反じゃないスかぁ」

「…」


茶渡は少し押し黙ると不安げに璃鷹に聞いた。


「鳶栖、この男は本当に敵ではないのか…?」

「ううん、今の所は違うよ」

「だから敵じゃありませんって!!」


浦原は「何度も説明したじゃないですか」と璃鷹の方を見たが我関せずという態度で特に気にしていなかった。


「疑うのは結構ですがね…ですが茶渡サン。貴方が見た化け物とその力について 知りたくはないですか?」


浦原のその言葉に茶渡が驚く。


「!?知っているのか」

「えぇ少なくとも貴方よりは……そしてその力は貴方のご友人である黒崎さんに関係する事です」

「一護に関係が…?」


「…鳶栖はどうするんだ?」茶渡は璃鷹にそう尋ねた。


「私は用事があるからここに残るけど、でもそれを決めるのはチャドくんだよ」


少し黙ったまま考え込んで返答を返した。


「…分かった信じよう」

「じゃあ後は井上さんが起きるのを待つだけだね」

「あぁ、そうだな……?」


茶渡は織姫の方向に目を向ける。「井上が魘されているな…」と耳を澄ませてよく聞いていくと何か意味不明な言葉を呟やいている。


「…う……ん…ダ…ダメだよ黒崎くん…ちがうよ…それはプーさんじゃなくてピータン…似てるけど違うの…ピータンじゃスクデットは狙えないムリよ…ムリなの…」


「ムリだってばぁっ!!!」


心配で織姫の近くに寄った茶渡が近寄るといきなり大声を上げて起き上がり茶渡の顔面に織姫の頭が直撃した。


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