花札道中記 ラビット8ビット編 後編
中編の続き
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モモイ「ようやく着いたね…」
ミヤコ「はい」
ユズ「これって…」
ミドリ「どう見ても…」
『アビドス旅館』ﾃﾞｰﾝ
ミドリ「旅館だー！？」
モモイ「やったー！あった、あったよー！」
ユズ「ほ…本当にあった…」
ミヤコ「正直、罠だと思ってました」
モモイ「どうミドリ！あったでしょ！旅館！」
ミドリ「う、うん…本当にあってびっくりした」
モモイ「よし、早速入るよー！たのもー！」
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
ビュオオオオオ（砂嵐）
「「「「…」」」」
ｶﾞﾗｶﾞﾗﾋﾟｼｬｯ
モモイ「（目をゴシゴシ）」
ｶﾞﾗ
ビュオオオオオ
ﾋﾟｼｬ
モモイ「ミドリ…お姉ちゃん疲れちゃったみたい…」
ミドリ「うん…私も疲れてるみたい…」
ユズ「疲れを…取るために…来たのに…」
ミヤコ「私…いつの間に『砂糖』と『塩』を摂取したんでしょうか」
モモイ「帰ろっか…」
「「「」」」ｺｸﾘ
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
ビュオオオオオ
モモイ「うわー！吸い込まれるー！？」
ミドリ「お、お姉ちゃん！助けてー！」
ユズ「ひゃあああああああ！？」
ミヤコ「！？」
ｺﾞｸﾘ
ｶﾞﾗｶﾞﾗﾋﾟｼｬ
ミヤコ「ここは…皆さん無事ですか！？」
モモイ「な、なんとか、下が砂でよかったー。というか何ここ？夜の砂漠って感じだけど」
ミドリ「うぅ…やっぱり罠だった…外に出たらお姉ちゃん覚悟しておいて…」
ユズ「外…出られるかな…」
ビュオオオオオ
ミドリ「！？砂の一部が一か所に集まっていく！」
？？？『我は…』
ユズ「頭の中に声が…！？」
アポピス『我はアポピス…秩序を喰らう闇の化身…』
モモイ「アポピスって…みんなで倒したアレじゃん！？」
アポピス『我は…』
ミヤコ「」ドドドドドドドドド
アポピス『ぐはぁ！？』
ミドリ「撃ったー！？」
ミヤコ「銃弾は効くみたいですね」
モモイ「えっ、いまカッコイイ感じに姿を現そうとしてたのに撃つの！？どう考えてもイベントシーンだよ！？」
ミヤコ「えっと、隙だらけでしたし。何より…」
ユズ「…何より？」
ミヤコ「アポピスと自称した時点でアレは倒します」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ
モモイ「怒りのオーラが溢れ出てる…」
アポピス『ええい！無粋な真似をするやつめ！いいだろう！お前たちが恐怖する姿を見せてやる！』
ユズ「きょ…恐怖…」
アポピス『お前たちの記憶の中で強いものの形となろう！』
ミドリ「そ、それは一体どんな…」
モモイ「も、もしかしてあの時と同じぐらいおおきいとか？」
ユズ「」ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ミヤコ「」ｺﾞｸﾘ
ﾃﾞｰﾝ（アバンギャルド君の姿）
アポピス『どうだ！驚いたか！』
モモイ「」ガガガガガガ
ミドリ「」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ
ユズ「」ﾋｭｰﾄﾞｰﾝ!
ミヤコ「」ドドドドドドドドド
アポピス『痛っ！？痛い！？何故だ！？なぜ恐怖しない！？』
モモイ「いやだって…」
ユズ「最後の敵が…」
ミドリ「よりにもよって、アバンギャルド君って…」
ミヤコ「私は詳しくは存じませんし、的が大きくなってくれてむしろありがたいです」
アポピス『おのれ…どこまでも舐め腐りよって…』
モモイ「舐め腐ってるのはそっちじゃん！アバンギャルド君がラスボスとかふざけてるの！？なんでそのチョイスなのさ！？」
アポピス『現在の我が総量で再現できる中で一番大きな個体がそれだったのだ！何が悪い！』
モモイ「デザイン」
ミドリ「デザイン」
ユズ「…デザイン」
ミヤコ「…ノーコメントです」
アポピス『おのれボロクソに言いおって…ならばお前らが言うラスボスに相応しい姿とはどういうのだ！？』
モモイ「そりゃあ、怨念系だったら、因縁の相手とか…」
ユズ「うん…忘れられない怨敵の姿の模倣はよくある…」
ミドリ「今回の場合だと…カルテルトップの3人と、アリスちゃんかな？」
モモイ「うんうん、それっぽいそれっぽい！」
ミヤコ「あ、あの…皆さん、流石に油断しすぎでは」
アポピス『なるほど…』
ビュオオオオオ
アポピス『『『『こういう感じか』』』』
ﾃﾞｰﾝ（ホシノ、ヒナ、ハナコ、アリスの姿）
モモイ「そうそう！あと口調も当時のそれっぽかったら良いよね！」
ミドリ「あれ？でもその場合アリスちゃんはどうする？」
ユズ「そこは素の口調で…オリジナリティ…大事…」
モモイ「おっ、いいねいいね！それっぽくなってきたよー！」
アポホシノ『うへぇ～。こんな感じかな？』
アポハナコ『うふふ♡貴重なご意見ありがとうございます♡』
アポヒナ『えぇ、まったくね』ﾆｺｯ
アポアリス『ノリが良くて大変に結構だ…』
ミヤコ「…ゲーム開発部の皆さん！」
「「「！？」」」
ミヤコ「アポピスが参考にしてるのですが…」
「「「あっ」」」
アポホシノ『それじゃ、意見のお礼というわけじゃないけどね～』
アポヒナ『私たちの最初の餌として』
アポハナコ『食べて差し上げますから♡』
アポアリス『覚悟するがいい！』
『ラビット8ビット』VS『アポピスカルテット』
『勝者！ラビット8ビット！』
ミヤコ「な…なんとか勝てました…オリジナルの4人より強さが劣っていたことが幸いです…」
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