花札道中記 ラビット8ビット編 エピローグ

花札道中記 ラビット8ビット編 エピローグ


後編の続き

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モモイ「成分はどう?」

ミヤコ「…反応なし。『砂糖』と『塩』及び麻薬等の危険な成分は含まれていません」

ミドリ「ということは…」

ユズ「うん…」

ザパーン!

「「「「温泉だー(です)!」」」」

モモイ「いやー、例のアビドス旅館は罠だったけど、温泉自体は存在してたんだねー」

ユズ「うん…『願いが叶う温泉』かどうかはわからないけど…気持ちいいから…どうでもいいか…」

ミドリ「そもそも、あのアポピスは何だったんだろう?」

ユズ「…仮説の話だけど…いい?」

モモイ「なになに?」

ユズ「多分あのアポピスは温泉を媒介に復活しようとしたんだと思う…」

ミヤコ「…なるほど、そういうことですか」

ミドリ「どういうことですか?」

ミヤコ「アリスちゃんの行った変換は、砂漠に対して行われました。

 もし、その変換の対象に温泉は含まれていなかったとしたら…」

モモイ「で、でもアポピスが消えて『砂糖』と『塩』も中毒症状もほとんど消滅したよね?」

ミヤコ「はい、ですが全てではありません。

 中毒症状の方が多少残ったように…

 既に温泉に浸透していた『砂糖』と『塩』も多少、成分が残っていて…

 今回のアポピスはその少し残った成分を核として復活するつもりだったと思われます」

ミドリ「じゃ…じゃあ倒した後に湧き出したこの温泉も…」

ミヤコ「さっき確認してわかってると思いますが、陰性でしたので大丈夫です」

ユズ「た、多分…私たちが倒したからだと…思う…それに…これはあくまで…仮定の話…」

モモイ「うーん、難しい話はあとにしてさ!今は温泉でリラックスしよう!」

ミヤコ「そうですね…一応上がった後に検査しましょう…」

ミドリ「それもそうか。あー、身体が溶けて温泉と一体化しそう…」

ミヤコ「ふぅ…この気持ちよさ…小隊の皆も招待するべきでしょうか?」

モモイ「あ、ミヤコ今ダジャレ言った?」

ミヤコ「…あっ」

ミドリ「無意識に言ってたっぽいね」

ミヤコ「い、いえ今のはその…ですね…」

ユズ「…小隊を招待」

ミヤコ「ゆ、ユズさん!?」

モモイ「あ、ミヤコ顔が赤い!」

ミヤコ「の、のぼせたんです!」


その後、ミレニアムで検査をした結果、身体や精神に異常はなく温泉の成分も無害化していたのが判明した。

あの温泉は今後、本当にアビドス温泉として名物になるだろう。


ピロン!『ラビット8ビット編クリア!』

フリーモードで『才羽モモイ』『才羽ミドリ』『花岡ユズ』『月雪ミヤコ』が使用可能になりました。


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SSまとめ

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