火椿流決戦闘術(ホツバリュウケッセントウジュツ)

火椿流決戦闘術(ホツバリュウケッセントウジュツ)


[説明]

 自身よりも巨大な怪物人間が打倒する為の戦闘技術。

 攻撃速度の速さとその威力が特徴的な攻めの構え、防御力と攻撃に対する対応力が特徴的な護りの構えがあり、その二つを瞬時に切り替えて戦闘を行う。

 自身よりも強大な、或いは凶悪な怪物を殺す。後ろに居る、護らなければならない存在を守る。この二つを理念とする武術であり、故にその真価は怪物を相手に、護るための戦いを行う状況で発揮される。


 初代が01~10式までの技と終式を生み出し、基本理念と戦型と共に後世に受け継がれていった流派。

 次代の継承者は自分の武器に合わせた応用技を生み出し、殆どが毎度律儀に10の応用技を必ず生み出したので、代を経るごとに技の数がどんどん増えて行ったという歴史がある。ただし次代に継承されなかった応用技もかなりあったようなので、技の正確な総数は不明。


 初代は多くの怪物共から人間を守るためにこの戦闘術を実戦の中で編み出し、更に怪物を確実に殺し、人を護るための基礎となる技たちを生み出した。

 零式は初代が理論だけは考えていたが、実現不可能であったために、手記に僅かばかりの記載を残すだけに終わった技。

 それを今代が読み解いて、現代において構築し直した技なのである。


 以下の技の内、代々の継承者が己が獲物に合わせて01~10式を改変したものは基本説明を略して記載する。

 これらは初代が二代目に継承した際、得意とする獲物が違った為、二代目が初代から教わった01~10式を自分の獲物に合わせてマイナーチェンジした逸話が代々受け伝わって一種の慣習になってしまった事に由来する。

 結果として様々な武器種に置いて応用が利くようになったのだが、技数が異様に増えてしまったのだ。

 継承難易度が代々上がり続ける原因の一つでもある。


[技一覧]


技名:火椿流決戦闘術 01式 捩花(レッカ)

効果:防具貫通打撃技

[説明]

関節の連動によって生み出された全身の捩じりを使って放たれる打撃。要は全身を使った打撃技なので、実は拳打でも蹴りでも頭突きでも放てる。

相手の防具による軽減を無視してダメージを与える事が出来、威力も高い。

関節を用いて捩じりを作るので、やろうと思えば威力こそ下がるが、指や腕単位で放てる。火椿流決戦闘術の歴代継承者の内、初代及び今代である12代目が最も得意とする技で、同時に最も信用する技でもある。


技名:火椿流決戦闘術 02式 栴檀(センダン)

効果:強化切断技

[説明]

捩花の応用技。威力自体は低下するが、関節の連動速度を少しズラす事で攻撃の切断力を強化出来る。

攻撃時に微細な超振動を加えることで対象の分子構造を緩め、極めれば素手で巨岩を断つ事を可能とする。

捩花より集中力を要する上に、そもそも刃を持つ武器を使えるならそれで良いので、初代以外は殆ど使わなかった。


技名:火椿流決戦闘術 03式 竜葵(リュウキ)

効果:高速移動攻撃技

[説明]

捩花の応用技。移動と共に関節の連動を繋げ続けることで加速を行い続け、最終的に超高速の一撃を放つ。

特性上この技は移動技でもあり、加速に用いた距離が長い程威力と攻撃速度は蓄積されて上昇し続ける。

移動距離が長ければ長い程連動の難易度が向上し、威力と速度の保持が難しくなるため、集中力などの問題もあって日常生活に組み込むことは8代目以外成し得なかった。


技名:火椿流決戦闘術 04式 桔梗(キキョウ)

効果:対生物無力化技

[説明]

構造を理解した相手に使える気絶技。今代の継承者は人間と一部種族にのみ使用できる。

生物の体にはいくつかの"此処にダメージを受けると自己防衛本能により意識を失う"箇所が存在する。

そこに戦況や相手の状態に合わせてピンポイントに最適な攻撃を加えることで、意識だけを奪う技なのである。

04式とその応用系は4代目が得意とした技であり、初見の生物であっても気絶させることが出来た、と伝えられている。


技名:火椿流決戦闘術 05式 蓮花(レンカ)

効果:連続攻撃技

[説明]

捩花の応用技。全身のねじりを使って打撃を加速させ、片手/片足で高速の連撃を放つ。

捩花が打撃力に回している力を速度に回している為、威力は捩花より低いが、技のタメが他と比べ少ないので、牽制として使われることも多い。

5代目が愛用した技で、特に継承されないまま途絶えた応用が幾つもあるとか。


技名:火椿流決戦闘術 06式 虎刺(アリドオシ)

効果:強化貫通技

[説明]

攻撃に用いる部位を、関節の連動で弾丸のように発射する事で瞬間的な貫通力を得る技。

威力は落ちるが初速があり、小さな一点に攻撃威力を集中させる事が容易で、対象を"穿つ"事に長けている。

場合によっては二次被害を抑えつつ仕留める事が可能な技。8代目が好んで使った技である。


技名:火椿流決戦闘術 07式 石榴(ザクロ)

効果:威力浸透系内部破壊技

[説明]

撃たれた対象はザクロのように内からパーンとはじける。

体内で連動させて生み出した捻じれの加速力を、攻撃が接触した対象の内部に流して内側から破裂させる技。

火椿流決戦闘術の技が失敗した際使用者に起きる現象を強制的に攻撃対象に引き起こす技である。

体表(或いは外皮)が堅牢な場合、内部に捻じれを流し込めず、外側だけを抉るだけに終わってしまう欠点がある。

6代目が好んで使った技の1つ。


技名:火椿流決戦闘術 08式 梅花(マイカ)

効果:誘病技

[説明]

相手の身体への高い理解度が無いと使えない技。

肉体内部を捩花と石榴の応用で一部破壊し、免疫不全等を引き起こす事でそれに由来する様々な病を発病させる技。

精密な威力コントロールが必要であり、今代の継承者が習得に置いて苦戦した技の1つでもある。

6代目が得意とした技の分類であり、4代目が得意とした04式系列と同じ知識分野を必要とする技であったが、6代目が使うそれらはより殺意に満ちており、応用技は後世に残せないようなものまであった。


技名:火椿流決戦闘術 09式 葛篭(ツヅラ)

効果:防御技

[説明]

関節の連結を用いて、威力を出すのと逆の手順で受けた攻撃の威力を減衰出来る。

体内関節を用いる事で攻撃威力を分割、それを同じく体内関節を用いた加速で打ち消す事で、攻撃の威力を消す防御技。

多大な集中量を必要とするだけでなく、打ち消しきれない威力を受ければ、体内で威力が溢れ破裂する危険性も持ち合わせている。

7代目が得意とした技で、今代は「フェアリー忍者」という冒険者の動きから学びを得てこの技の練度を高めた。


技名:火椿流決戦闘術 10式 伊吹(イブキ)

効果:カウンター技

[説明]

死中に活を求める、自身へ攻撃が命中した瞬間に最大速度で反撃をぶち込む技。

自身が攻撃を受けた瞬間、葛篭を用い片方の手で威力を体内を通して移動。

右腕から胴体、胴体から左腕というように関節の連動で威力を増しながら移動させ、攻撃を受けた手とは逆の手で打撃威力を開放する。

相手の攻撃の威力が高ければ高い程威力を増すカウンターだが、自身の体内に威力を通す都合上、完璧な関節連動の制御が求められ、完璧な伊吹を使う事が出来るのは、この技を得意としていた初代だけである。

今代である12代目は、特定条件下でのみ初代に匹敵する伊吹を使う事が出来るが、基本的には不完全なものしか使えない。


11式 薔捩花(ザウレッカ) 鞭術版捩花

12式 薔栴檀(ザウセンダン) 鞭術版栴檀

13式 薔竜葵(ザウリュウキ) 鞭術版竜葵

14式 薔桔梗(ザウキキョウ) 鞭術版桔梗

15式 薔蓮花(ザウレンカ) 鞭術版蓮花

16式 薔虎刺(ザウアリドオシ) 鞭術版虎刺

17式 薔石榴(ザウザクロ) 鞭術版石榴

18式 薔梅花(ザウマイカ) 鞭術版梅花

19式 薔葛篭(ザウツヅラ) 鞭術版葛篭

20式 薔伊吹(ザウイブキ) 鞭術版伊吹


21式 羽衣捩花(ウイレッカ) 鎖鋸術版捩花

22式 羽衣栴檀(ウイセンダン) 鎖鋸術版栴檀

23式 羽衣竜葵(ウイリュウキ) 鎖鋸術版竜葵

24式 羽衣桔梗(ウイキキョウ) 鎖鋸術版桔梗

25式 羽衣蓮花(ウイレンカ) 鎖鋸術版蓮花

26式 羽衣虎刺(ウイアリドオシ) 鎖鋸術版虎刺

27式 羽衣石榴(ウイザクロ) 鎖鋸術版石榴

28式 羽衣梅花(ウイマイカ) 鎖鋸術版梅花

29式 羽衣葛篭(ウイツヅラ) 鎖鋸術版葛篭

30式 羽衣伊吹(ウイイブキ) 鎖鋸術版伊吹


31式 捩花牡丹(レッカボタン) 紐術版捩花

32式 栴檀牡丹(センダンボタン) 紐術版栴檀

33式 竜葵牡丹(リュウキボタン) 紐術版竜葵

34式 桔梗牡丹(キキョウボタン) 紐術版桔梗

35式 蓮花牡丹(レンカボタン) 紐術版蓮花

36式 虎刺牡丹(アリドオシボタン) 紐術版虎刺

37式 石榴牡丹(ザクロボタン) 紐術版石榴

38式 梅花牡丹(マイカボタン) 紐術版梅花

39式 葛篭牡丹(ツヅラボタン) 紐術版葛篭

40式 伊吹牡丹(イブキボタン) 紐術版伊吹


41式 犀捩花(セイレッカ) 鎚術版捩花

42式 犀栴檀(セイセンダン) 鎚術版栴檀

43式 犀竜葵(セイリュウキ) 鎚術版竜葵

44式 犀桔梗(セイキキョウ) 鎚術版桔梗 

45式 犀蓮花(セイレンカ) 鎚術版蓮花

46式 犀虎刺(セイアリドオシ) 鎚術版虎刺

47式 犀石榴(セイザクロ) 鎚術版石榴

48式 犀梅花(セイマイカ) 鎚術版梅花

49式 犀葛篭(セイツヅラ) 鎚術版葛篭

50式 犀伊吹(セイイブキ) 鎚術版伊吹


技名:火椿流決戦闘術 51式 山桜桃(ウスラユメ)

効果:斬撃暗殺技

[説明]

栴檀をベースにした無手の技で、使用には水分を必要とする。

関節の連動数をズラす事で産み出した超振動を用いて手の内の水分子の振動係数を上昇させ、手を振るってその水分を当てた対象を、単分子カッターの要領で分子構造を分かつように断ち斬る。

振動係数を上昇させる性質上、水分は高温と化すので、蒸発する前に当てなければ威力が落ちてしまう。

6代目が開発。


技名:火椿流決戦闘術 52式 満天星(マンテンセイ)

効果:防御技

[説明]

飛び道具に対する防御技。両の手を合わせるのが基本姿勢だが、手の平や足裏を密着できる場所があれば使える。

関節の連動によるゆっくりとした捻じれにより密着させた個所から空気を抜き、捻花によって瞬間的に"開く"事で真空を生み出し、真空を埋めようとする大気の働きで生まれる気流を用い、飛び道具の軌道を捻じ曲げる。

熟達した使い手であれば飛び道具の軌道を任意に変えることが出来るが、基本は真空があった場所に向かって軌道は曲げられる。

副次効果として、密着箇所にある程度の破壊をもたらすようにすることも出来る。

6代目が開発。


技名:火椿流決戦闘術 53式 仙人掌(センニンショウ)

効果:牽制中距離技

[説明]

五指と手の平を用いて圧縮空気を飛ばす技である。

指一本単位の捻花により、小指側から順次指を締める事で圧縮した空気を射出する事が出来る。

射程距離は15m程度で、手の内に納めた水分を飛ばす事も可能。威力は使用者の握力に準じて変化する。

6代目が開発。


技名:火椿流決戦闘術 54式 紫羅欄花(アラセイトウ)

効果:崩解技

[説明]

両の手で対象を挟むように持った状態でのみ放てる技。

不規則な関節の連動で生まれた捻じれを振動として両手からそれぞれ放ち、対象の内部で共振動させることで物質の結合を無理やり解く。

受けた相手は溶けるように身体が崩壊するが、両腕から最適な振動数を放てなければ破壊力が出ず、意味を為さない。

6代目が開発。


技名:火椿流決戦闘術 55式 八重寒紅(ヤエカンコウ)

効果:投擲暗殺技

[説明]

今代の継承者が習得の際に最も苦戦した技。

速度も威力もそんなに出ないが、無音かつ空気の流れを一欠けらも引き起こさず対象に向かって投擲物を飛ばす技。

怪物を相手取るには些か威力が物足りない技であるが、気付かれずに狙った獲物を叩き込む技として非常に優秀である。

6代目が開発。


技名:火椿流決戦闘術 56式 鳳仙花(ホウセンカ)

効果:時間差即死技

[説明]

握手をする様な動作で対象を握り、全身の関節を用いたゆっくりとした捩じりを対象に流し込んで時間差殺害する技。

ゆっくりとした捩じりを流し込まれた相手は、同じ強さの反対方向への捩じりを流し込まれない限り、全身の主要血管や臓器が少しずつ捩じ切られるように破壊され、最終的に体の中身を撒き散らしながら全身が捻じり曲がって死に至る。

歴代でもっとも「これを考えたヤツは馬鹿じゃないのか」と非難された技。

だがそれでもこの技が残されたのは、そもそも6代目がこの技を"仲間を殺した同系統の技"で二度と仲間を失わないために作ったが為。

「こんな技もあるからそれに対処するためにそういうのがあるって覚えておけよ」という技なのである。


技名:火椿流決戦闘術 57式 連翹(レンギョウ)

効果:移動技

[説明]

通常ならば足場になりえぬ場所を足場にするための技である。

関節の連動をズラす事で生まれる超振動を用い、足場とする場所の粒子を結合させる事で足場を作り、重心移動でその上に立つ。

結果として壁や水面、空中でさえ足場にすることが出来るが、粒子の結合で足場と作る性質上、空中の場合立ち止まる事は不可能である。

今代は微細な動きからでさえ関節の連動を生むことが出来るため、6代目以降では二番目にこの技を使いこなす事が出来ており、日常動作の最中に挟み込んで使う事もあるほど。移動だけの技である為、技名を叫ぶことは基本的にない。

6代目が開発。


技名:火椿流決戦闘術 58式 鉄仙(テッセン)

効果:高速投擲技

[説明]

投擲技。全身の捩じりを使って重い物体であっても高速で回転・投擲出来る。

捩花の応用技で、関節の連動を調節する事で、威力や投擲物の軌道等の微調整を行う事が出来る。

火椿流決戦闘術の技としては珍しい遠距離技。

6代目が開発。


技名:火椿流決戦闘術 59式 女萎(メグ)

効果:投擲技

[説明]

全身の捩じりを使って重い物体であっても高速で投擲出来る、

捩花の応用投擲技その2。関節の不規則連動により生み出した徹甲作用により着弾時の威力が異常に高いが、微調整が効かず、初速が遅い。

火椿流決戦闘術の技としては珍しい遠距離技その2でもある。

6代目が開発。


技名:火椿流決戦闘術 60式 花衝羽根空木(アベリア)

効果:移動技

[説明]

全身の関節の連動を不規則的にズラしながら制御する事で周囲に対し微細な量子の振動を引き起こし、それを用いる事でトンネル効果を任意で発生させ壁や物体をすり抜ける技。

踏み込みに捻花を併用する事で短距離ワープのような芸当も可能。今代の継承者は連続しての使用や長時間の使用には至れなかったが、開発した6代目は常時この技を用いる事で無敵に近い防御能力を得ていた。


61式 紅姫捩花(ベニヒメレッカ) 連接棍術版捩花

62式 紅姫栴檀(ベニヒメセンダン) 連接棍術版栴檀

63式 紅姫竜葵(ベニヒメリュウキ) 連接棍術版竜葵

64式 紅姫桔梗(ベニヒメキキョウ) 連接棍術版桔梗

65式 紅姫蓮花(ベニヒメレンカ) 連接棍術版蓮花

66式 紅姫虎刺(ベニヒメアリドオシ) 連接棍術版虎刺

67式 紅姫石榴(ベニヒメザクロ) 連接棍術版石榴

68式 紅姫梅花(ベニヒメマイカ) 連接棍術版梅花

69式 紅姫葛篭(ベニヒメツヅラ) 連接棍術版葛篭

70式 紅姫伊吹(ベニヒメイブキ) 連接棍術版伊吹


71式 捩花霜(レッカソウ) 槍+棒術版捩花

72式 栴檀霜(センダンソウ) 槍+棒術版栴檀

73式 竜葵霜(リュウキソウ) 槍+棒術版竜葵

74式 桔梗霜(キキョウソウ) 槍+棒術版桔梗

75式 蓮花霜(レンカソウ) 槍+棒術版蓮花

76式 虎刺霜(アリアリドオシ) 槍+棒術版虎刺

77式 石榴霜(ザクロソウ) 槍+棒術版石榴

78式 梅花霜(マイカソウ) 槍+棒術版梅花

79式 葛篭霜(ツヅラソウ) 槍+棒術版葛篭

80式 伊吹霜(イブキソウ) 槍+棒術版伊吹


81式 栗花落捩花(ツユリレッカ) 釣竿術版捩花

82式 栗花落栴檀(ツユリセンダン) 釣竿術版栴檀

83式 栗花落竜葵(ツユリリュウキ) 釣竿術版竜葵

84式 栗花落桔梗(ツユリキキョウ) 釣竿術版桔梗

85式 栗花落蓮花(ツユリレンカ) 釣竿術版蓮花

86式 栗花落虎刺(ツユリアリドオシ) 釣竿術版虎刺

87式 栗花落石榴(ツユリザクロ) 釣竿術版石榴

88式 栗花落梅花(ツユリマイカ) 釣竿術版梅花

89式 栗花落葛篭(ツユリツヅラ) 釣竿術版葛篭

90式 栗花落伊吹(ツユリイブキ) 釣竿術版伊吹


91式 捩花蘭(レッカン) 斧術版捩花

92式 栴檀蘭(センダンラン) 斧術版栴檀

93式 竜葵蘭(リュウキラン) 斧術版竜葵

94式 桔梗蘭(キキョウラン) 斧術版桔梗

95式 蓮花蘭(レンカラン) 斧術版蓮花

96式 虎刺蘭(アリドオシラン) 斧術版虎刺

97式 石榴蘭(ザクロラン) 斧術版石榴

98式 梅花蘭(マイカラン) 斧術版梅花

99式 葛篭蘭(ツヅラン) 斧術版葛篭

100式 伊吹蘭(イブキラン) 斧術版伊吹


101式 柳捩花(リュウレッカ) 剣術版捻花 

102式 柳栴檀(リュウセンダン) 剣術版栴檀

103式 柳竜葵(リュウリュウキ) 剣術版竜葵

104式 柳桔梗(リュウキキョウ) 剣術版桔梗

105式 柳蓮花(リュウレンカ) 剣術版蓮花

106式 柳虎刺(リュウアリドオシ) 剣術版虎刺

107式 柳石榴(リュウザクロ) 剣術版石榴

108式 柳梅花(リュウマイカ) 剣術版梅花

109式 柳葛篭(リュウツヅラ) 剣術版葛篭

110式 柳伊吹(リュウイブキ) 剣術版伊吹


技名:火椿流決戦闘術 111式 一桃鮮断(イットウセンダン)

効果:合体必殺技

[説明]

柳栴檀の応用技。S.S.S.を用いて放つ魔剣斬撃。

ヴィーナスⅡR、ヴィーナスⅡL、アースⅢR、アースⅢL、マーズⅣL、サターンⅥR、サターンⅥLの能力を最大奮起、メルクリウスⅠRで「束ね」て破壊力を犠牲に一撃の切断力を大幅に向上させている。

大剣形態での運用が基本だが、展開状態でないならまぁどの形態でも一応放つことは可能。

今代が作った111式以降の一部技が他の火椿流と違う命名法則であるのは、"他者との共同技"であるからだとか。


技名:火椿流決戦闘術 112式 百華嵐舞(ヒャッカランブ)

効果:合体必殺技

[説明]

柳蓮花の応用技。S.S.S.を用いて放つ魔剣連撃。

メルクリウスⅠLとマーズⅣによって集中力を最大発揮し、ヴィーナスⅡR、ヴィーナスⅡL、アースⅢR、マーズⅣLで切断力を強化、サターンⅥR、サターンⅥL、ウラヌスⅦRによって18の魔剣を万全な運用を可能にしている。

柳蓮花を上回る連撃回数とS.S.S.を最大限に用いるために攻撃威力が通常の柳蓮花より高い。

展開状態であれば更に連撃回数は向上するが、一撃の威力が下がるという欠点がある。


技名:火椿流決戦闘術 113式 輝血(カガチ)

効果:地形破壊技

[説明]

捻花の応用技。ちゃぶ台返しの技である。

関節の連動で生まれた捩じりを、四肢のどれかによる打撃で地面に流し、地中で威力を爆発させる事で、

前方小範囲の地面を一定の厚みを保ったまま引っぺがす。性質上、ある程度規模の調整は出来るがあまり細かい加減は出来ない技である。

範囲攻撃が出来たら便利だな、という思いで産み出された技だったが、地形への被害が大きくなってしまった上に敵に与えるダメージが普通に捩花を撃つより低くなったので基本的に使われない。


技名:火椿流決戦闘術 114式 月橘(ゲッキ)

効果:近距離範囲攻撃技

[説明]

五指を開いた腕で放つ掌波。

捩花の応用技。手を開き、深く引いた腕を捩じりと共に放つことで空気を押し出し、更に腕の肘、手首の二か所の関節による回転を加えることで圧縮空気を拡散。

数m程度の範囲に渡って"面"の空気圧攻撃を行う技。空気弾の散弾銃である。


技名:火椿流決戦闘術 115式 一統星断(イットウセイダン)

効果:超合体必殺技

[説明]

過去のセレネリオスに置いて使用された技。基本術理としては、剣を用いて放つ桜花。

それにS.S.S.ヴィーナスⅡR、アースⅢL、マーズⅣL、サターンⅥLの能力を重ね、メルクリウスⅠRで「束ねる」事で威力や影響範囲を絶大なものにしている。

星を"砕く"のが桜花なら、星を"断ち切る"斬撃を放つのがこの技である。

ただし威力の調整が過去のセレネリオスの王妃や現場に居たもの達の支援を受けてようやく出来た程であり、今現在使おうとするものなら威力の調整が出来ず敵と一緒に星を断ち切り使用者は内部から爆散する。


技名:火椿流決戦闘術 116式 天蓋烈穿(テンガイレッセン)

効果:合体必殺技

[説明]

大弓形態のS.S.S.を用いて行う超長距離射撃。現行の火椿流決戦闘術唯一の弓の技。

ヴィーナスⅡL、アースⅢR、マーズⅣR、サターンⅥR、ウラヌスⅧR、ウラヌスⅦL、ネプチューンⅧLで命中補足を行い、それらをメルクリウスⅠR、ジュピターⅤL、ネプチューンⅧRで制御し、巨弓の霊的弦を捻花の応用で引き絞る事で、地平線の彼方までを射程とする一射を放つことが出来る。

戦闘距離の関係で基本的に使われない事が多いが、威力はお墨付き。


技名:火椿流決戦闘術 117式 緋衣(ヒゴロモ)

効果:防御技

[説明]

炎や雷などの"物質的に干渉を行うが固体としての実態を持たぬ攻撃"を受け流す技。

全身を用いた関節の連動で生んだ捩じりをゆっくりと纏う動きで、体表に加速力が生む大気の流れを生成。

自身に向かって放たれ、受けた炎、雷、暴風、流水などを体表の上に纏う大気の流れに流し、最終的に地面や敵に向かって受け流す事でその身を護る技である。

金属の体となった今代の継承者が「熱も電気もこうすれば問題ないんじゃないか?」と仲間の技を見て着想を得、密かな鍛錬の結果出来上がった技である。


技名:火椿流決戦闘術 118式 百夜(ビャクヤ)

効果:捕縛技

[説明]

両腕のディーンドライブⅡ四基を用いた超加重攻撃。

蓮花の応用技で、威力をほぼ0にまでする代わりに命中コントロールと速度に重きを置いている。

「効果対象との接触」をトリガーに起動するように設定したディーンドライブⅡを、「蓮花を用いた一撃にしか見えない超高速多重連撃」によって用いる事で対象に超加重をかけ捕縛或いは潰殺を行う技。

どれだけ打撃を当てるか、で加重量を調整している。

鋼鉄少女、と呼称される存在が編み出した技。主に捕縛用。


技名:火椿流決戦闘術 119式 千紅(センコウ)

効果:移動技

[説明]

両腕のディーンドライブⅡ四基を用いた超重力加速突撃技。

竜葵と連翹の応用技で、竜葵と違って初速から速く、重力に捕らわれない軌道での突撃が行える。

「進行方向に落ちる」ような加速を行う重力加速を行いながら、竜葵を用いる事で接触時の威力を高めており、連翹を用いる事で通常の竜葵系列と違った三次元的な動きが可能となっている。

鋼鉄少女、と呼称される存在が編み出した技。主に移動用。


技名:火椿流決戦闘術 120式 瑠璃(ルリ)

効果:吹っ飛ばし技

[説明]

両腕のディーンドライブⅡ四基を用いた無重力吹っ飛ばし技。

蓮花の応用技で、両腕をほぼ同時かつ速度を可能な限り上げる代わりに、威力がほぼ0になっている。

一撃目で右のディーンドライブⅡ二基を用い命中対象にかかる重力を0にし、二撃目で左のディーンドライブⅡ二基を用いて命中対象を重力加速で吹っ飛ばす技。

場所を考えて使わないと、相手がそのまま大気圏外まで吹っ飛んで行きかねないので要注意。

鋼鉄少女、と呼称される存在が編み出した技。実は移動用に使う事が多い。


技名:火椿流決戦闘術 121式 玫瑰(マイカイ)

効果:魔術へのカウンター

[説明]

大刀形態のS.S.S.を用いて行う、柳捩花、柳伊吹と緋衣の応用。刀身に当たった魔力を用いて威力に応じた魔力刃を形成し、カウンターの一撃を行う。

現段階のS.S.S.の性質上、魔力刃が形を保てるのは数秒程度。故に振り抜いている最中の刀身に魔力を当てる必要があり、感覚的にはバットでボールを打つようなもの。


131式 捩花砂木(レッカサキ) 弓術版捩花

132式 栴檀砂木(センダンサキ) 弓術版栴檀

133式 竜葵砂木(リュウキサキ) 弓術版竜葵

134式 桔梗砂木(キキョウサキ) 弓術版桔梗

135式 蓮花砂木(レンカサキ) 弓術版蓮花

136式 虎刺砂木(アリドオシサキ) 弓術版虎刺

137式 石榴砂木(ザクロサキ) 弓術版石榴

138式 梅花砂木(マイカサキ) 弓術版梅花

139式 葛篭砂木(ツヅラサキ) 弓術版葛篭

140式 伊吹砂木(イブキサキ) 弓術版伊吹



[番外]

初代が定義する所の秘伝、奥義。

継承者以外に受け継がれる事がある事なかれとした技。


技名:火椿流決戦闘術 終式 桜花(オウカ)

効果:必殺技

[説明]

脳のリミッターを自ら外し、自損を覚悟で"全力の"捩花を放つ奥の手。

通常の人間ならば、巨山を砕く対価に肉体へのダメージを残す技である。

12代目は己の身に宿る異能の出力を、"自身が触れるものすべてを壊さないように"と無意識的に抑え込んでおり、それは変身時においても上限が上がるだけ変わりはないが、この技を用いる際はそれら一切の制限がなくなる。

結果として無限の膂力を発揮出来るのだが、それに彼の体は耐えきれないため、技を放つたびに身体が壊れて行く。ある世界にて、人々が住まう惑星を護るため、迫りくる巨星を最後に砕いた技。

当時は竜葵と合わせる事でその威力を発揮したのだが、異形と化した現在なら変身後に限り桜花だけで同じ所業が可能だろう。


技名:火椿流決戦闘術 零式 椿(ツバキ)

効果:必殺技

[説明]

相手に跳び蹴りを叩き込む技。

かつて初代が術理を完成させながらも、身体能力の不足により成し得なかった必殺技。

捻花、竜葵、伊吹の応用による三歩の加速が技の根幹を為しており、火椿流の技の中で奥義と呼べるものがあるとするなら、これに他ならない。

初代の理念である『何よりも速く敵を討ち、護るべきモノを守る』──それを叶えるための、最速の技。



[改]

今代が01式から10式までの幾つかの技を改良した試作技。

こういった改技は歴代も皆作っており、それぞれが思い思いに造り上げた改技があったが、まぁ継承はされなかった。


技名:火椿流決戦闘術 01式改 捩華烈砕(レッカレッサイ)

効果:防具貫通高威力打撃技

[説明]

ねじりを体内で循環、加速させ続ける事で捩花の数十倍の威力の打撃を放つ捩花の改良技。

短時間でデメリット無しに放てる技の単発威力としては最も威力が高い。

体内で関節の連動による加速力を保持する関係上、僅かにでも連動に失敗すると身体が内側から吹き飛ぶ。

自分の技を生み出す前に今代が既存を改良して作った試作の"改"系列の1つ。


技名:火椿流決戦闘術 02式改 一刀栴檀(イットウセンダン)

効果:強化切断技

[説明]

栴檀よりも連動速度の微細なコントロールを要する代わりに振動数の自在な調整を可能とし、"最も物質の分子連結を解くのに適した振動数"を加える事で、栴檀よりも切断力を更に強化した。

技の難易度も遥かに向上したため、他者に教える事すら出来るかどうか怪しい。

自分の技を生み出す前に今代が既存を改良して作った試作の"改"系列の1つ。


技名:火椿流決戦闘術 03式改 竜絶花(リュウゼツカ)

効果:高速移動連続攻撃技

[説明]

竜葵を一撃で終わらせず、捩華烈砕の応用により加速を保持したまま連続攻撃を放つ竜葵の改良技。

体内で循環させた加速力を打撃時に放出するのではなく、内部に維持したまま轢き逃げをする様に攻撃する事で、加速力を消費することなく連続して竜葵の攻撃を放てるようにしている。

自分の技を生み出す前に今代が既存を改良して作った試作の"改"系列の1つ。


技名:火椿流決戦闘術 05式改 蓮華断絶(レンカダンゼツ)

効果:強化連続攻撃技

[説明]

蓮花を両手or両足で行う。単純に一度に行われる連撃の量が上がるが、"右手と左手で別の料理を作る"ようなものなので、蓮花の倍以上の集中力を消費する。

5代目が開発した応用技にも、似たものがあったようだ。

自分の技を生み出す前に今代が既存を改良して作った試作の"改"系列の1つ。


技名:火椿流決戦闘術 06式改 花虎ノ尾(カトラノオ)

効果:強化貫通技

[説明]

虎刺と蓮花の応用。威力は虎刺よりも落ちるが、瞬間的に虎刺を連続で放つことが出来る。

雨垂れ石を穿つの通り、全く同一点に虎刺を打ち続ける事で防御を崩す事も可能な虎刺の改良技。

自分の技を生み出す前に今代が既存を改良して作った試作の"改"系列の1つ。


技名:火椿流決戦闘術 07式改 堰颯(セキリュウ)

効果:防御破壊内部浸透破砕技

[説明] 

石榴と蓮花と捩花の応用。堅牢な体表の相手に対して用いられる石榴。

捩花を用いた一撃目で硬い体表を砕き、剥き出しとなった中身に二撃目の石榴を叩き込む石榴の改良技。

自分の技を生み出す前に今代が既存を改良して作った試作の"改"系列の1つ。


技名:火椿流決戦闘術 08式改 梅華嵐穿(マイカランセツ)

効果:治病技

[説明]

石榴を応用した梅花の改良版。今代の場合、人間と一部種族にのみ使用可能。

肉体内部の狙った部分に石榴を用いて捻じれを流し、ピンポイントで其処を破砕する技。

梅花が"病を引き起こす技"なら、これは"病を治す技"と言えるだろう。

ある程度の肉体に生み出された異物によって引き起こされる病などの治療を行える。

自分の技を生み出す前に今代が既存を改良して作った試作の"改"系列の1つ。


技名:火椿流決戦闘術 終式改 桜華天壊(オウカテンカイ)

効果:超必殺技

[説明]

捩華烈砕、竜絶花、蓮華断絶を応用し、連続して両手で止めどの無く桜花を放つ。

技を放つたびに身体が損壊していくため、放てば放つほどその身は傷付き、砕けて行く。

一撃で星を砕く拳を、その身が持つ限り相手に叩き込むという究極のゴリ押し技。

零式完成後、終式と終式改は威力こそ高いがデメリットが無視できない領域に入っていた為、使用頻度が激減した。

高まった身体能力と深化した異能。鋼と化していようと、人の体では耐え切ることが出来なかったのだ。

自分の技を生み出す前に今代が既存を改良して作った試作の"改"系列の1つ。

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