ヴァイザード便覧!

ヴァイザード便覧!

会話文オンリーの死神図鑑ゴールデン的なやつ


一応前にあたるお話:お前の虚を引き摺り出せ!




「改めてアタシの家族紹介するで!」

「おー」


「まずは猿柿ひよ里! 口悪くて乱暴やけど面倒見良いんやで!」

「口悪いは余計やハゲ!」


「ハゲてへんもーんフサフサやもーん! 次は愛川羅武! 少年ジャンプが愛読書のオトンその一や!」

「ラブって呼んでくれ」


「お次! 矢胴丸リサ! エロ本が愛読書の姉ちゃんや! 教育に悪いで!」

「興味津々なだけや。本借りたかったら言い」

「かっ借りねーよ⁉︎」


「リサ姉ステイやで。次は鳳橋楼十郎! 仮面の軍勢の音楽家なオトンその二や!」

「よろしく、ボクのことはローズって呼んで欲しいな」

「ろうじゅうろうで……ろーず……?」

「せやで?」


「次や! 有昭田鉢玄! 鬼道のスペシャリストで仮面の軍勢のトトロや! アタシ鬼道はハッチにも習ったんやで!」

「一護クン、よろしくお願いしマス」

「おう、よろしく」

(……に“も”?)


「ほい次! 久南白! 家族の中で一番パワフルやな!」

「よろしくベリたん!」

「ベリたん⁉︎」

「……あぁなるほど! “いちご”だからベリたんなんやな〜!」

「そのとーり! さっすがなこっちわかってる〜!」

「せやろ〜!」

「ベリたんとかはじめて言われたぞ……」


「次やで! 六車拳西! 短気で怒りっぽいけど料理が得意なオトンその三や!」

「手加減しねーから覚悟しとけ」

(一番まともかもしれねぇ……)


「最後! 平子真子! まあ見ての通りや!」

「見ての通りってなんやねん! 面倒になっとるやろ!」

「やって他に言うことないしィ」

「色々あるやろー? 結構美人だとか」

「オカ……そっちが美人ならアタシやって美人枠になるやろ!」

「一護ォ、平子が二人居ってややこしいやろ? 俺のことは真子って呼んでええで♡」

「オ、オウ……」

(見た目も中身もそっくりだなこの姉妹……)


「それからみんなの娘で妹なアタシや! 以上、仮面の軍勢九名やで〜!」

「九人家族ってこういうことだったんだな」


「一護、早速修行開始みたいやで! 今からひよ里姉が装置持ってくるって!」

「装置? なんの為の装置なんだ?」

「やれば解るで!」


 そして一護はスーパーひよ里ウォーカーを丸一日程こぐこととなる。

 頑張れ一護、負けるな一護、虚化の制御を目指して!




一応次にあたるお話:心の孔、揺るがぬ玉座

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