貴方の瞳と同じだね

貴方の瞳と同じだね

ポッカ

※Aチーム生存ifのデイぐだ子です

※キャラが掴みきれていない部分がございます、ご了承ください

※あたまふわふわのハッピーデイぐだ子です、ほんとにふわふわ、わたあめよりふわふわ

※突然始まり突然終わりますし誤字脱字あるかもしれません、ご了承ください

※なんでも楽しめる人向け!!!!

※OK?

※前作URL(あらすじあるので読まなくても大丈夫です)

https://telegra.ph/%E5%90%9B%E3%81%AE%E9%AB%AA%E3%81%A8%E5%90%8C%E3%81%98%E8%89%B2%E3%81%A0%E3%81%AA-03-08

※前回のあらすじ

結構長いこと立香に思いを寄せているデイビット、ほかのサーヴァントはマスターに取られないようにと彼女に【バレンタイの贈り物】と称してオレンジのバラ十一本本で出来た花束とキスを贈り自分の方へと意識を向けるように仕向けていた

素敵な思いが籠った贈り物を受け取った立香は自分の中に芽生えていた恋に気づき、ある行動に移ることにした、さて上手くいくのでしょうか……?

​───────​───────

【ある日、カルデアにて】

立香に花束を送ってから数週間、あれから立香とは作戦会議や廊下で会ったりするのだが、妙に避けられているというか…目線を合わせて貰えていないような気がしてならない。挨拶をしたら返してはくれる、意見を聞けば返答をしてくれる、食事だっていつもの指定席…彼女の前の席で食べられている……が、何かが物足りない。普段なら声をかけたらにぱーっと向日葵のような素敵な笑顔で返答をしてくれていたり、会話をしてる時だってこちらを見てくれているのに、どうしてか下を向いていたり、驚いた様子でぴゅーっと逃げていってしまうのだ……まさか、あの花束を贈ったのは迷惑だったのだろうか…………?

彼女、藤丸立香はオレたちとおなじカルデア所属のマスターの一人で、オレが心から愛する少女だ。彼女はとにかく人気で、カルデア所属の職員やサーヴァント多数から思いを寄せられている可憐な少女……子猫のようにコロコロと愛らしく表情を変え、向日葵のように明るく元気で素直な子だ。オレの特殊な体質…というより特異な経験のせいで一日の出来事を五分に圧縮しなければならないのが玉に瑕すぎる、彼女の全てを記録し記憶していたいというのに…………………………………

何故こんなにも彼女について多く語るかと言うと……まぁ、いわゆる【一目惚れでベタ惚れ】と言うやつだ。これを自覚した日は大変だった。まずテスカトリポカに突かれからかわれ、それでいて背中を押してもらった。次にキリシュタリアや妙蓮寺…ペペロンチーノのが祝福し、ベリルはテスカトリポカと同様にからかってきて、カドックは少し苦笑いをしてた、これからの激闘のことを考えたのだろうな……ちなみにオフェリアや芥には後々伝えるはずだったのだが、何処から漏れたのかは知らないが【私たちの後輩を泣かせないように】と釘を刺された…泣かせるものか、そんな奴がいるならば全身全霊を持って排除してみせよう、と意気込んだら何故かため息をつかれた…何故だろう?

さて、ここまではオレ自身の回想だ。時を現在に戻そう。廊下の先、曲がり角から愛らしいオレンジ色のふわふわとした髪が見えている…察するに立香がこちらの様子を伺っているのだろう。その様子もまた愛おしい。そんな彼女の後ろから何人かのサーヴァントの声が聞こえた……あれは、メイヴとアルトリア・キャスターか?少し遠いからか聞こえが悪いが、そんな気がした


「ほら、立香!行ってきなよ!大丈夫だって、デイビットさんなら受け入れてくれるよ!」

「そうよマスター、ほら行きなさいな。この私が背中を押してるのよ?今行かなくてどうするのよ!」

「んぐっ、で、でも………きゅー……」

「はい行く!背中押すから!」

「まってアルトリア!?物理的におなさっ……ひゃぁ!ででででで、デイビット…!!」

「こんにちは、立香。今日も愛らしいな」

「みゃっ!?!?」

「ほらぁ!大丈夫だって!」

「ええそうね、この様子なら平気そうね……じゃあ、あとは二人でごゆっくり〜。後で戦果を聞かせなさいよ!」

「ひゃ、まっ、まって、……っ?!」

「……すまない、立香。君と話がしたくて引き止めたのだが…迷惑だったか?」

「やっ、あ、め、迷惑じゃ……ない、です、はい……」

「立香、大丈夫か?頭から煙が出ているが……」

「だ、だいじょーぶ!大丈夫だよ!で、デイビット、そのあの、あの……」

「うん?どうした、立香」

「…………んぐっ……」

「???」


どこかぎこちない様子でモジモジとしている立香、そんな姿も愛らしいが…後ろ手に持っている物が気になるな、誰かへの贈り物だろうか?それとも……これはただの自惚れになるが、オレへの贈り物だろうか、それなら凄く嬉しいし、一生大切にするのだが……他の人への贈り物なら、オレはオレ自身がどうなってしまうか、わからないな。


「ね、ねぇ、デイビット……」

「ん?どうした、立香」

「あのっ……これ!受け取ってください!!!!!!」

「わっ……これは、紫のバラの花束か?綺麗な色だな…でもどうして?」

「あっ、あの、バレンタイの、お礼、です……早めのホワイトデーというか……あの……い、意味は自分で調べっ……!?」

押し付けられる形で贈られた紫のバラの花束……本数は六だろうか?意味は…

なんて思考を巡らせている間に立香は脱兎の如く逃げようとしていた、そんなの許すわけが無いだろう。今すぐにでも聞かないと、俺の体質では覚えていられない気がするからな、彼女自身から語ってもらわないと、な?まぁ気合いでどうとでもなる気はするが……念には念を入れてだ、逃がさないように壁際へと追い込んで、両手足で檻のように囲い込む……これが、彼女の言っていた【壁ドン】と言うやつだろうか?一度でいいからされてみたいと言っていたな…これで夢がかなったようで何よりだ。

さて、彼女との会話を始めようか……オレの腕の中に囲われている頬を真っ赤に染めた立香も愛らしいな、記憶しておこう。あぁそうだ、ついでに【顎クイ】と言うやつもしておこう…以前少女漫画を読んで学んでおいてよかったと思った、かっこよくスマートに決めてみせよう


「立香、置き逃げはいけないと思う。ちゃんと話してくれないと、分からないぞ?」

「……で、デイビットは自力で調べてって……!」

「オレの体質、君も知っているだろう?だからほら、ここで教えてくれ、な?」

「ひっ、あ、あ、の…………こ、これ……です……」

「ん?」


ポケットから一枚の紙を取り出した立香、その紙は一部だけクシャッと潰れいたが、丁寧に折りたたまれているように見えた。ものを大切にする立香の性格がよくわかる綺麗さだった。さてその紙には花言葉と花束の意味が書かれていた、恐らくは自分で言うためにメモをしたのだろう、丸々とした可愛らしい文字で書かれたそれを、オレは一生忘れないだろう……本当なら彼女の声で、言葉で聞きたかったが、これから長く付き合うことになるんだ、今はこれで良しとしよう


【紫のバラの花言葉

>>>愛情。美。情熱。熱烈な恋

花束の意味(バラの花六本)

>>>貴方に夢中。お互いに敬い、愛し、分かち合いましょう 】


「​───────」

「あ、あの、ごめん、ね?こんなに重くて……でも、あの、私、あなたのことが……っひゃ!?」

「あぁ、あぁ、立香……藤丸立香……オレも、君のことを愛している……!!」

「ね、ねぇ、デイビット……!ここ、あの、廊下…!せめて部屋でっ…苦しっ…!!」

「……あぁ、そうだな」

「ほっ、よかっ…」

「恋人として、君の愛らしい姿を独り占めする権利が与えられているからな……さて、オレの部屋へ向かおうか、立香……立香?」

「ミ゚!!!!!!」

「立香!?!どうしたんだ……?!」


立香はボカン!という破裂音と共にオレの方へと倒れてしまった……キャパオーバーでもしたのだろうか?そういえば日本人はそんなに熱烈に愛を囁いたり、想いを伝えたりしない…いわゆる奥手な人が多いと聞いた、だからかもしれないがオレたちのように全力で押してくるようなアプローチに弱いらしい…少し、刺激が強すぎたかな

ひょいと抱き上げオレの部屋へと向かう……今の時間ならテスカトリポカはバーにいるはずだから、帰ってくるまでは2人きりでいられるはずだ。寝てる間に手を出すなんて悪行はしないが、彼女の寝顔(?)を独り占めしていたいのだ、これぐらいは許して欲しい。そうだ、今のうちに姫抱きをしてみよう。本当なら彼女の起きているうちにしたかったが……まぁいいか、立香が起きたら報告しよう

この後部屋に向かう道中でアルトリア・キャスターとメイヴにどうだったかを尋ねられたり、たまたま部屋にいたテスカトリポカにヒュー!と口笛を吹かれたりしたがそれはまた別の話。今はこの多幸感に浸り続けていたいのだ


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