河上彦斎〔オルタ〕

河上彦斎〔オルタ〕

一応閲覧注意



出典 幕末ゲッターチェンジ異聞録 松島心中

クラス セイバー

真 名 河上彦斎〔オルタ〕

性別 男性

身長・体重 158cm・42kg

外 見 返り血を受けたような赤髪の青年

属 性 中立・悪・人

ステータス 筋力:C 耐久:D− 敏捷:B 魔力:E 幸運:D 宝具:−


保有スキル

対魔力E

近代の英雄故に低いのではなく、存在自体が非常に脆い。彼の防御が手薄なのは、何も魔力に限った事ではない。

騎乗D

騎乗に関する逸話はないが、熊本藩士(武士)の産まれ故に、Dランクで保有している。


固有スキル

抜刀術E

斬り合えれば其れで良い。であれば、わざわざ不意打ちの抜刀なぞを窮める必要もなく。本家の彼女よりもランクが大幅に減少している。


白刃の修羅A

戦闘状態=抜身の状態から、攻撃を繰り返せば繰り返すほどに指数関数的に攻撃力が上昇する。加虐体質とは違い、防御力が減少するデメリットはない。

 

蝮蛇の顎B

ひらくちのあぎと。ヒラクチとは対馬におけるニホンマムシの呼称。生前、ヒラクチの彦斎と怖れられた逸話に起因するスキル。

アサシンの彼女からスキルが変質しており、目的を遂行せんならばあらゆる手段を用いる精神性の表れ。一切の精神干渉を無効化し、肉体が千切れようとも戦意を失わない。

蛇は捕食の際、顎の骨を外し、己の体格以上のモノすら喰らう。其はまるで、身の丈に合わぬ願いの為に、松島にて聖杯戦争を巻き起こした"河上彦斎"のように────────


夢幻の泡A

むげんのあぶく。自己改造、うたかたの夢の亜種スキル。

他者ではなく、本人の願望、幻想から産まれた憧れの自分(メアリー・スー)。限定的に存在できる偽りの自分自身。

世界から存在を保証されぬ故に、本人が描いた姿形、能力を持つが、だからこそ存在強度が非常に脆く、造られてから僅かの期間、状況下でしか現界できず、時間経過により段々と身体が消滅に近づいていく。

オルタは存在保証をアサシンである河上彦斎が握っている為、彼女の願いにより作り出された聖杯戦争以外では存在する事ができない。仮に生き残ろうと最後の一基になった瞬間に自動的に消滅する。



 宝具

『抜身残心・蝮牙夢幻』

ランク− 対人魔剣 レンジ1〜2 最大補足1


戦闘が続く限り刀を振るい続ける、オリジナルとは正反対の動の技。オリジナルの彦斎が理想とする、対剣士に特化した無形の型。

両手に構えし二振りの刀からの流れるかの如き変幻自在の剣筋が連撃で放たれる鬼出電入の高速剣。刻に冷たき合理の剣、刻に暴乱たる獣の剣。数多の攻め手が一切の滞りなく放たれる、カタチなき故に最も自由の剣技。

如何に手練れのサーヴァントであろうと自在の連撃を食い止める事は至難の業であり、見極める事も非常に困難を極める。



 解説

松島聖杯戦争にてセイバークラスで召喚された?サーヴァントの一基。マスターは存在しない。

真名は幕末四大人斬りが一角、河上彦斎。

ではない。

河上彦斎が死の間際に、『男子として産まれ、剣の道へと生きたかった』と願ったが故に産まれてしまった、架空の存在。贋作サーヴァント。事実、彼に河上彦斎としての記録はなく、高杉晋作、桂小五郎も知ってこそいるものの面識はなく、攘夷への妄執すら存在しない。マスターが存在しないのもこの為で、内部に埋め込まれた核である聖杯により活動しており、内部の聖杯を破壊されれば消滅してしまう。


産まれ方としてはジャンヌ・ダルク《オルタ》にかなり近いが、彼女がジル・ド・レェの願いから産まれたのに対し、このオルタは生前の彦斎本人の願いから産まれた。

人殺を生業とし、不意打ちの抜刀を窮めた河上彦斎が求むるは。修羅が如き白刃を以て、数多の剣戟を放つ男こそが、『理想の己』であった。


河上彦斎にはセイバーの資格がない。所詮彼女は死ぬまで暗殺者として生き、死んだだけの女。本人もソレを受け容れた。尊皇攘夷の大義が為に。

だけど。それでも。


小さな願いを捨てる事はできなかったのだ。


 

人物

冷静沈着、泰然自若。人間性は薄く、勝利のみを是正する存在。常に敬語で冷淡に振る舞うが、ソレは産まれて間もない故に感情の起伏が少なく、事実死の間際にはオリジナルへの焦燥を憶え、必死になって問い質した。


拙者とか言わない。ござるもおろも言わない


口にこそ出さないが『過去も、未来もない自分』が嫌い。日本の未来の為に生きた河上彦斎から産まれた存在故だろうか、或いは処刑寸前の彼女から産まれたからだろうか、"もうここで終わりのモノ,進む意志のない、進めないモノ"が嫌い。

逆に好きなモノは勝利する事、更には生き延びる事。生きていれば良い。次がある。死ななければ良い。明日がある。まだ、生きられる。それだけなのだと、考えていた。


朝焼け。初めて視た。初めて識った。かくも美しきかな、と。血に塗れた己を讃えるかの如く、東の空から登っていた。

ああ。この光景に意味はなくとも。きっと、己にとって価値はあるのだ。





オリジナルの"武芸者と覇を競う"という願いから産まれた故に、彼女が他のサーヴァントと戦う事を止めることはない。しかしそれと同時に、その願いの影響により自身もまた立ち会いを求めるようになっており、終盤ではノリノリでランサーと戦闘し、オリジナルとの決戦へと向かった。





聖杯により模られし身体。

本来ならば願いを叶える為の機構。

願いはオリジナルのモノであり、故に己の意思が介在する必要はない。

そう。必要はなく、意味もない。


だが。この肉体は、精神は偽りであろうと、唯一つ正しき魂は叫ぶ。


生きたいと。まだ戦いたいと。まだ己は満たされてないのだ、と。故に───────────

聖杯の力を用いて、己が記録を英霊の座に記録させんと、オリジナルの抹殺を目論み、聖杯戦争にて暗躍する。


 関連人物

・河上彦斎(アサシン)

同じ魂を持つモノ。例え理想がカタチになったとて、その在り方、理念は変わらず。

姉であり母であり最大の理解者。だが、解りあう事はなく、松島の聖杯戦争にて剣ヶ峰を競う。

結局の所、どうしようもなく同一人物であり、『他者に冷たいようで口にこそ出さないが思いを秘める』という点で同じ。




何が男として生きた自分だ。私にとって。過去も未来も無い私にとって。

維新の世に命を賭し、その身一つで命を燃やして時代を駆け抜けた貴女が。


忌々しい程に、羨ましい。



・高杉晋作、勝海舟、桂小五郎等

面識なし。データとしては知っているが自分の知り合いとは思ってない。

・ランサー

松島聖杯戦争の敵対者の一人。聖杯戦争の終盤、アサシンたる河上彦斎を襲う最中にアサシンに借りがある、と語る彼(彼女?)と激突。マスターが不在だったランサーに勝利を収め、決戦の舞台である遊郭へと向かう。


・その他参加サーヴァント

詳細不明。上記三騎を含んで全員で七騎存在している、全員が剣を保有している、以外に情報がない。アーチャー、ライダー、キャスターは存在するようだが、バーサーカーは不明。



追記するかも…


メタいコメント

すいません書き過ぎました けど僕の構想的にはまだ半分も書いてないんです


河上彦斎流『わたしがかんがえたさいきょうのけんし』武芸者であり剣士であり侍でありどうしようもなく河上彦斎。無機質な奴が美しいモノ、価値のあるモノに触れて段々と人間性を得ていくの良いよね…

剣士への夢想がオルタになったのと同じく、オルタもまた現実への憧憬をオリジナルに見出した。面倒くせ!この姉弟面倒くせ!



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元ネタの元ネタ

河上彦斎(アサシン)

元ネタこと使用していただいた素晴らしきSS

『幕末ゲッターチェンジ異聞録 松島心中』


SSを書いてくださった交流スレその3の178さん、本当にありがとうございます!

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