違えた「甘味」3

違えた「甘味」3

「放課後スイーツ部」解散の序曲

【違えた「甘味」2】

【違えた「甘味」4】

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カズサが16日ぶりに3人の姿を見つけ尾行を始める前日…

禁断症状が牙を剥き狂気と衝動に駆られたナツ、ヨシミ、アイリは、その前の日に味覚障害という重い現実を直接受け止め多大なるショックを受けた後、
“もう二度と行かない”
“絶対に食べない”
と誓ったはずのスイーツ店に財布を握りしめ行ってしまう。そこで新たに追加された「“超山盛り最高峰パフェ山”」なる新メニューを1人ずつ平らげ、席で余韻に浸っていた…

当然摂取量が桁外れに違うため、連日を上回る多幸感に支配される3人だが…彼女たちの症状はこれでも“足りない”と思い始めてしまう域まで堕ちてしまっていたのだ。


ナツ「はぁ…このボリューム、この味。やはり素晴らしい…少々気が立っていたが、今は少しばかり寛大さを取り戻せたような気がするね…」

ヨシミ「ほんと、やっぱこれサイコーだわ…なんかこう、飽きないとかじゃなくて“必須”とかそういう次元よね…空気みたいなさ!あはっ!」

アイリ「その気持ち私もよく分かる!もしもこの砂糖が奪われちゃったらと思うと私………奪う?」

「どうしたのよアイリ?」

「えへへっ…!そうだ、なんでこんな簡単なこと見落としちゃってたんだろ!?ナツちゃんヨシミちゃん!こんな風に高いお金払って食べなくても…


アソコニ“砂糖”ガアルヨネ?」

「「………!!!」」



ナツとヨシミは、アイリの狂った笑顔を見るとそれに負けず劣らずの笑顔を浮かべて頷いた。3人は同時に席を立つとレジまで向かい…


店員「ありがとうございました!いつもうちのパフェを贔屓にしてくださり感謝してます!えーお会計が…」

ナツ「なあ店員さん。」

「は、はい?」

「我々は砂糖が不足すると、正気を保てなくなる…」

「えーと、お客様?」

「君の店が提供してくれた甘さの頂きとも言える砂糖は、私たちや今いるお客さんからすればまさに“生きがい”といえるだろう…つまり、今から起こることは、全部“砂糖”のせいなんだ。」



様子のおかしいお得意様の言葉を聞いた店員がふと目線をずらせば、両隣にいる金髪の少女と黒髪の少女が狂気を孕む瞳で厨房を見ていると気づいた。そして再び桃髪の少女に目線を合わせれば…彼女も同じ目をしていた。
従業員達は、今までこの店へ強盗する暴徒がいなかった故に問題ないと鷹を括っていた。だがこの状況を見た店員はまさかと思うも…時既に遅し。砂糖で狂い堕ちた3人は、ついに“砂糖強盗”へ手を染めてしまったのだ。




ヨシミ「あっはははははは!!!高い金払わせて砂糖出し惜しみとか悪どいことしてんじゃないわよこのクズ共がッ!砂糖はぜーんぶ私たちのモノ!かけらも残さず全部ヨコセェェェェェェッ!!!」

アイリ「ゴメンナサイゴメンナサイッ!でもアナタタチが悪いんですよっ!?砂糖を隠し持って私たちにくれないからァッ!!!だから今まで貯めてた分私たちにくださいねッ!エヘヘヘヘッ!」

ナツ「さあよく見たまえお客さんと店員諸君…これぞ砂糖依存症に陥った、私たちの危険性を証明したものさ…!しかしこれもせんなき事…我々の存在は、もはや砂糖によって成り立っているのダカラッ!アヒャハハハハハハハッ!!!」



ロマンチストで温厚なナツとは思えない暴力に染まった銃弾の嵐が吹き荒れる

本来なら強盗で使うはずがないヨシミのミサイルが容赦なくぶち込まれる

心優しき普通の少女の面影は最早これっぽっちも残ってないアイリの狂気が破壊を巻き起こす


触発された客達も砂糖を求めて襲い掛かり、店内は一気に地獄絵図と化した。入り乱れる銃弾と爆弾…恐怖の叫び声をあげながら必死に逃げ惑う従業員達…厨房を制圧するも、続いて3人と客の熾烈な砂糖争奪戦が発生してしまう。その結果店内のカーテンや装飾に引火してしまい、店は業火に包まれ崩壊した。





ヨシミ「あ゛ぁ゛ーっくそっ!なんなのよあいつら!勝手に砂糖奪って来たから全然取れなかったじゃない!ふざけやがって!!」

アイリ「うん…私たちが取れたのはこれっぽっち…これじゃ全然足りないよ…この甘さをもっと直接味わいたいのに、どうしようナツちゃん…」

ナツ「…私も今凄く苛ついている。でもそんな君たちに一つ知恵を授けようじゃないか。傾聴してくれないかね?」

「あ゛?勿体ぶってないでさっさと砂糖を手に入れる方法があんなら言いなさいよッ!!!ぶん殴るわよ!?」

「まず手に入れたこのなけなしの砂糖を分け合い食べる。それによってハイになったら…

ツギハアノミセヲオソオウ!」


異常に苛立つヨシミへ爛々とした目で指差すナツ。その先には今自分たちが潰した店とは違うスイーツ店があった。もう彼女らは止まらない…というより止められない。世紀末と錯視するような価値観へ堕ち果てた3人は、言ったように奪ったなけなしの砂糖を口に含む。その多幸感や満足感は、今まで食べていたパフェが霞むほどの効きよう…幸せに蕩けた顔を浮かべた3人は、新しく弾薬を補充すると早速その店へと襲い掛かり、その後数件の店やキッチンカーで強盗を働いたのであった…




昨今のトリニティで発生する暴力事件やテロ、強盗事件のほぼ全ては、依存した生徒による菓子や砂糖の強盗が主だっている。
一握りしか正常な者がいない正義実現委員会も自警団も、あまりに増え続ける事件によって全く手が追いつかず治安がみるみる悪化している状況。それ故カズサがレイサに連絡を取った際も、あまりに事件が多かったためスイーツ部3人が強盗に手を染めていたという情報はレイサでさえ知ることが出来なかった…










ナツ「………」

ヨシミ「はぁ…」

アイリ「ぐすっ…うぅぅ…」

3人は破壊によって生み出された炎による煤で黒く汚れた格好のまま、元々砂糖が入っていた空袋の残骸の前で濁りに濁った瞳を浮かべ絶望していた。ナツは無気力な様子でベンチに座り、ヨシミは頭を抱えながら項垂れ、アイリは顔を手で覆い泣いていた。


「もう…私たちは戻れないんだな…」

「最悪。ほんっとうに最悪。死にたい。私は私が許せない…」

「なんで…なんでこうなっちゃったのかな…私、なんでこんなこと…しちゃったんだろ…」



砂糖は禁断症状を抑え彼女らの思考を軌道修正した。だがそれにより“自分たちが砂糖のために連続強盗をしてしまった”という大きな罪が一気にのしかかる。その正気に戻ったが故の罪悪感は普通の少女達だった3人にはあまりに耐え難いものだった…

昨日味覚障害という真実にあれだけ絶望してやらないと誓ったはずなのに。暴れ狂った挙句店を破壊し砂糖を奪いまた摂取した。取り返しのつかない行動をしてしまったと自分自身を責める。死にたくなってくる。



その時、アイリは顔から手を離した。急いでカバンを漁ると中からスマートフォンを取り出す。

「アイリ…どうしたのよ…?」

「カズサちゃん!カズサちゃんが心配になったの!」

「…!そうか、カズサ…我らがスイーツ部の仲間…何故私たちは彼女を忘れていたのだろう…ああ、とことん馬鹿だね私たちは…!」

「カズサ!あいつならきっと…!」

3人は急いでモモトークを立ち上げカズサのトークを開く。そこにはそれぞれ15日の間に400件を超えるメッセージを送った痕跡があった。
内容は全て「今どこにいるの?」「返事して」「77地区でテロが起こってるけど大丈夫!?」「不在着信」といった、自分たちを心配する内容だった。そのようなメッセージが15日前から数時間前まで朝昼夜ほとんど関係なしに届いていたようだった…


「カズサ…あんたってやつは…こんな私たちを心配して昼も夜も…」

「本当に、悪いことをしてしまった…どこまでも馬鹿な私たちを案じて、探し続けてくれていたんだね…」

「カズサちゃん…カズサちゃぁん…会いたい、会いたいよ…!」

「アイリ、今からでも遅くはない。早く返信してカズサと合流し、先生にも連絡を…」

「待って!!!」


その時ヨシミは文字をタップしようとするナツの手を止めた。

「ヨ、ヨシミ?なんで止め…」

「このままあいつと会ったら、絶対この砂糖に巻き込んじゃう。メッセージを見る限りあいつは砂糖に触れてないの分かるでしょ?もしここで合流して行動することになったら…下手すりゃ暴れた私たちに付き合ったり、他にも私たちを止めるために撃つなんてことになるかもしれないじゃん…」

「…うん。カズサちゃんまで砂糖に侵されることを考えると…私も怖い…大丈夫ならせめて、せめてカズサちゃんだけでも正常であって欲しい…!」

「で、でもそれなら先生には一報を」

「ダメッ!こんな、こんなこと…先生に相談出来ないよ…ナツちゃん…」

「砂糖に溺れて、店をぶっ壊して、強盗して…んなことしといて頼るなんて絶対無理に決まってるでしょ…こんなことを先生が知ったら…きっと、いや絶対ガッカリされる…」

そんなことないって言えるのに
カズサが砂糖に堕ちるのも怖いけど
先生に知らせるのも凄く怖い

「ごめん…ごめんねナツちゃん…自分勝手だよね…でも、どうしても…」


暫し沈黙した後、ナツは口を開いた。

「…そう、だね。先生もカズサも巻き込まずに済むのならば…地獄へ堕ちるのは私だけで十分だ。先生の手も煩わせないし、もうカズサを本当の“魔獣”に戻させはしない。」

「ちょっと、私だけってなによ。それを言うなら“私たち”でしょ?本当はアイリだけでも戻したかったけど…」

「ううん。私も、2人と一緒なら…地獄でもどこでも行く…!カズサちゃんが無事ならそれで…それでいいの。」

「決まりね。…じゃあもう、やることはひとつしかないわ。」

「それは…何かな…?」

「………“カズサを外す”」

「っ…!?」

アイリの目に涙がまた滲む
私も涙が溢れてきた
こんな最悪の気分味わいたくなかった


「これしかない。カズサを守るためにはあいつを遮断して、絶交するしかない。もうここに、放課後スイーツ部に、あいつが望んだ“平凡”はないから…さ…」

「つまり、私たちがカズサを嫌っていると思わせて…絶交するように仕向けるということ、かね?」

「うん…今は砂糖を摂ってるからこうして考えれるけど、どうせすぐに切れて正常な判断が出来なくなるに決まってる。だからすぐにカズサと距離を離すには…これしか思いつかないよ。」

「ああ、私も同意見。また暴れ狂う廃人の姿を晒しそうな予感がこの瞬間も感じている…カズサに出会っても狂人となった我々を隠すことは不可能に近い…」

「でも、そんなの、カズサちゃんがかわいそうだよ…私たちのために頑張って探してくれたのに…そんなのって…」

「ごめん、ごめんアイリ…でももう、これしか、これしか思いつかないのよ…!ああもうっ!もっと頭良ければいい方法あるかもしれないのにぃっ!なんなのよっ!なんでこうするしか思い浮かばないのよ私のバカがっ!!!」

自分の頬を殴る
口端から血が垂れるが、ただそれだけ

「やめるんだヨシミッ!そんなことをしても仕方がないっ!」

「っぐ…!あ…うぅぅ…カズサのためには、これしかないの…?」


「……強盗する途中でこっそり聞いたんだが…“アポピ”という最近出来たスイーツショップには、“飴”が売られているそうだ。」

「アポピ…?確かアビドスの方にあるお店だったっけ…?飴、というのは…まさかあのっ…!?」

「ああ…カズサには当たり障りのない返事をして、今からその店に行かないか?そこで飴を買える方法を探して、カズサの前で食べる姿を見せれば…」

「砂糖中毒な私たちの姿を見たあいつと絶交できるっていうわけ…」

涙を零しながら、必死に耐えつつ言葉を紡ぐナツ。アイリは泣き崩れるのを必死に耐えていた。
当然私も…その時カズサとの思い出が、走馬灯のように流れていた。


「今から行こう。」

「ナツ…そうね、早めに行かないといつ閉まるか分からないし。」

「ああ…モモトークではとりあえず質問責めになるだろうから、適度に誤魔化した返事をしつつアポピへ向かおうか。…アイリ、それで大丈夫?」

「すんっ…うん、大丈夫…早く行かなきゃ…また砂糖欲しくなってきちゃってるし…急ごう…!」




3人は“アポピ”というスイーツショップへ走っていく。禁断症状が徐々に現れてくるのを理性で必死に押さえつけながら足を動かす。その途中、星型のヘイローを持つ最近できたばかりの自警団の友人とすれ違った事に3人は気づけなかった…

3人は十数分間走り続け、息を切らせながらトリニティの中でもかなり人気の少ない路地にある目的の店、“アポピ”に辿り着いた。中に入っても普通のスイーツショップと大差ないように見えるが…レジカウンターにいる怪しげな店員が声をかけてくる。

店員「そこの君たち…そんな必死な顔でこの店に来たってことは、アレが欲しいんだな?」

ヨシミ「そうよ…!早く、早くアレをちょうだい…!お金なら、あるだけ出すから…っ!」

既に禁断症状が表層化しつつあった

店員「ああ、君たちは初めての客だから特別にタダでやってもいい。ここじゃなんだから、そこの路地裏へ来な。」


店員はそういうと、バックヤードから別の店員を呼ぶとレジを任せて店を出る。少し歩いて人目の無い路地裏へ案内すると、カバンから3個分の包みをそれぞれに手渡した。3人は速攻でその中身を取り出すと、水色の大粒な飴を口内へ放り込んだ。その瞬間、気の立った顔は蕩けて至福に満ちた顔を浮かべる…そんな彼女らの反応を見た店員は、にやつきながら語りかけた。

店員「それはこの店まで来れた記念だ。明日も来るか?来るなら合言葉を決めておきたい。」

ナツ「はゎぁ…この味わいは…パフェなんか目じゃないね…さっきの業務用砂糖も上回る純正品だ…」

店員「…少し待つか。今は一時のユメを思う存分味わうといい。」


数分間口の中で飴を転がした3人は、蕩けた顔をしつつも店員との交渉を始めた。

アイリ「ご、ごめんなひゃい…あまりにおいひくてつい…」

店員「まあ気にするな。こんなに幸せそうな顔をする客は久々だったから見てて飽きなかったし。じゃあ改めて合言葉を決めようか。」

ヨシミ「なんか本格的ね…どうする?」

「合言葉、か…ならばこれなんてどうかな?ごにょごにょ…」

「あはっ、それいいかも。」

「うん、私も賛成…!」

店員「決まったか?」

「せーのっ」


「「「スイーツ団」」」

私たちはもうスイーツ部じゃない
スイーツ部を名乗る資格があるのは
カズサひとりだけだから


店員「中々面白いな。じゃあ明日も待ってるぞ、お嬢ちゃん達…気に入ったから上に頼んで少し安めにしてもらうよう掛け合ってやるさ。」

許してくれカズサ
ごめんカズサ
ごめんねカズサちゃん


















翌日、スイーツ部が解散する運命の日

ヨシミ「カズサは今中央区近くにいるってさ。」

ナツ「ならば…アポピから見て北東側にあたるこの辺で待っていれば、きっとカズサは私たちに気づくはずだね。」

アイリ「うん。カズサちゃんなら見つけてくれる。絶対に。」

「…日常に返り咲いた元スケバンが、私たちの悪事を発見する。ロマンだね。」

…酷い声。私たちも同じだろうけど。


私たちはカズサに飴を買って食べる場面を見せることにした。今日でカズサとの関係は終わり。彼女が無事でいられるように…私たちみたいにならないように…とっても心が痛むけど、これがカズサのためになるのなら…

「ナツ、今ちらっとカズサが見えた。」

「…本当だ、踏切の向こうに居るね。だが16日ぶりの再開は祝えない…ひとまず雑談をしながらアポピへ向かおう。」

「うん、分かった。
──へぇ〜!ヨシミちゃん背が伸びたんだ!」

「そ、そうよ!これでやっぱり将来性が物凄いって分かった?このままいけばそのうち2メートル超えるかも!」

「ヨシミ君、何も背が高ければいいとは限らないのが現実というものだ。そう…目線が高くなったが故に見えなくなることだってあるからね。」

…なんて思考が正常なうちに、頑張っていつもの調子だとカズサに思い込ませるよう駄弁り始める。さっきのどんよりした声ではなく、前みたいなハッキリした感じに。
時折カーブミラーとかで後ろを確認すると、カズサはしっかり着いてきてた。
今すぐ振り返って思いっきり抱きしめたい気持ちを殺しながら、私たちはアポピへと足を進める…

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尾行していくうちに、3人は声のトーンこそいつもと同じに見えた。でも少しだけ違和感がある。…やけに周りを気にしているし、行く先がどんどん寂れていってる。この方面はアビドス側…みんなが普段行くはずがない場所だった。

「どこ行くのみんな…?」

確かこの辺は元々トリニティでも治安が微妙に悪い地域だったはず。だが騒ぎらしい騒ぎは起こっていなくて、むしろ人の気配自体が殆ど無かった。逆に中央近くは爆発音や狂ったような声が入り乱れて騒がしい。正義実現委員会のスズメ達もロクに機能してないから当然だ。
そうこうするうちに、3人は昼でも暗めな路地へ歩みを進めていく。徐々に声量が下がり、遂には黙ってしまった。

やっぱり、みんなの様子がおかしい。


「…!?」

すると路地の先に眩しい光に照らされた場所があった。それは、レイサから聞いた“アポピ”というスイーツショップ…いつからここに来てた…?
店内に入って行った3人をこっそり覗くと、いかにも怪しげな店員と何かを話している。内容は分からないが、今度はその店員と一緒に出てきた。私もその後を追う…

少し進んだ路地裏、そこへ入ったナツ達は何かの包みを受け取っている。店員にお金を渡すと、そいつは“またのご来店お待ちしてますよ、お客さん”と言いながら路地から出て店へ戻って行った…私はもう我慢できず、路地へと入り声をかけようとする…

その瞬間

ナツとヨシミが、綺麗な水色で彩られている大粒の飴を口に放り込んだ。

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