秘密のデザート

秘密のデザート

とあるあにまんユーザー


「っしょ…生地はいい感じ…」


 この日、ポアソニエルは休日を使い新作のデザートを試作していた。

 彼女はレストランVoici la Carteで料理長を務めており、日々新しいメニューの開発やレシピの改良などを行っている。

 そして、彼女が最も情熱を注いでいるのがデザート作りだった。元々甘いものが好きだったこともあるが、彼女が今デザートを作るのには理由があった。


「んっ…あの人…喜んでくれるかな…♡」


 彼女は胸を出すと、卵、牛乳、砂糖、薄力粉の入ったボウルの中に自身の母乳を注ぎ込み、それを泡立て器でかき混ぜていく。すると次第に甘い香りが立ち上り始めた。その様子をみて、ポアソニエルは満足そうに微笑む。

 今日は、自分の母乳入りカスタードクリームを使った特別なデザート……レストランの客には出せない彼の為だけの特別なデザートを彼に試食して貰う予定だ。もちろん彼には母乳を入れている事は伝えておらず、ただ新作のデザートを試食して欲しいとしか説明していない。

 料理長…料理人としてよくない事とは分かっていたが、それでも彼に自分の母乳を味わって欲しかったのだ。


(いい感じ♪)


泡立てた母乳入りカスタードクリームを生地に入れ、その上に苺やブルーベリー、フランボアーズを乗せると、見た目も華やかでとても美味しそうなポワソン・ダブリルが完成した。


(あの人…美味しいって言ってくれるかな)


そう思いながらポアソニエルは自身の胸の方に目をやった。




 最初に異変に気が付いたのは彼との初めてをしてから一か月ほど経った頃だった。

 最近服が少しきつくなったと感じ恐る恐るお風呂上がりに体重計に乗ったところ、ここ10年±1kgぐらいの振れ幅だった体重がなんと1.5kgも増えていたのだ。


(なんで……!?体重管理はちゃんとしてるはずなのに…)


 ポアソニエルは動揺を隠しきれなかった。成人してからここまで急激な体重の増加は経験したことがなかったからだ。


(ダイエットしないと…太った姿をあの人に見られたくない…!)


 そう思った彼女は、早速ダイエットを始める事にした。仕事終わりの軽いジョギング、食生活の見直し。空いた時間で軽い筋トレを行い少しでも痩せる様に努力をした。しかし、体重計に表示される数値は減らずむしろ少しずつ増えていく一方だった。


(なんでぇ…)


 ポアソニエルは涙目になりながら、体重計の上で崩れ落ちる。一体どうしたら痩せられるのか、何をすれば良いのか分からず途方に暮れた。彼女が悩んでいると、不意に部屋に置いてある鏡が目に入る。


(あれ……もしかしてこれって……)


 鏡に映った自身の姿を見て、ポアソニエルは違和感を覚える。そこには、長年見てきた体より胸が大きい自分が映っていた。


(もしかして……太ったんじゃなくて、胸が大きくなってる……?)


 ポアソニエルはハッとした表情で自分の胸を見つめた。思い返してみると最初に服がきついと思ったのも胸のあたりだったはずだ。急いでメジャーを持ってきて測ってみると、バストは確かに大きくなっていたが…ウエストに至ってはむしろ細くなっていた。

 つまり彼女は太ったため体重が増えたのではなく…ただ胸が成長しただけだったのだ。

 その事実が分かった瞬間、一気に肩の力が抜けてため息をつく。それと同時になぜ今になって胸が成長したのかという疑問が頭の中をよぎった。


(胸が成長しだしたのはここ最近のはず…最近変わった事と言えば…あっ!)


 その時、ポアソニエルはある事に気が付いた。それは自分に婚約者ができ、その婚約者によって胸を揉まれるようになってから胸が大きくなっていた事だ。

 もしかしたらその影響で胸が大きくなってしまったのかもしれない。


(男の人って胸を揉むの好きだものね…)


 ポアソニエルは自身の胸を揉んでみると手のひらに柔らかい感触が広がり、それと同時に乳首から白い液…母乳が僅かに吹き出した。


(んっ……♡母乳も少し出ちゃってる……)


 胸についた母乳を指ですくい取るとそれをペロリと舐めると甘い味が口の中に広がる。それと同時に彼女の中に一つのアイディアが浮かんだ。


(そうだ…あの人……喜んでくれるかな♡)


 ポアソニエルは笑みを浮かべながら、計画を練り始めるのだった…




「はい。これが試食して欲しい新作のデザートのポワソン・ダブリル」


 ポアソニエルは、小皿に盛られたデザートを彼の前に置いた。


「わぁ……美味しそう……いただきます」


 彼は嬉しそうに微笑み、デザートを一口頬張った。ポアソニエルはドキドキしながら彼の反応を見る。


「ん……美味い」

「よかった……美味しいと言って貰えてうれしい」


 彼が顔をほころばせたのを見て、ポアソニエルは嬉しそうに笑った。彼はきっとカスタードクリームの材料に母乳が入っている事など露にも思っていないだろう。


「クリームがとっても濃厚で甘い味がする……何か入れたの?」

「ふふっ……それは企業秘密♡……」


 ポアソニエルは、人差し指を唇にあててウィンクをしながら答える。母乳入りなど口が裂けても言えるわけが無かった。


「そっか……本当に美味しいよ。これならお客さんにも人気が出そうだね」

「そう?ありがとう」(あなた以外に食べさせる予定はないけど……)


 ポアソニエルは彼の返事を聞くと満足そうに微笑み返した。

 彼はそのままデザートを完食すると、ポアソニエルの方を向き、


「ごちそうさま……良かったらまた作って欲しいな」

とリクエストをする。


 その言葉を聞いて、ポアソニエルは思わず顔を綻ばせた。


「ええ、もちろん……また今度ね……」


 ポアソニエルは、彼を見つめながら妖艶な笑みを浮かべるのだった……





「っしょ…うん!今日も生地はいい感じ…」


 次の休日、再びポアソニエルは彼の為に母乳入りのデザートを作っていた。


(前回は初めてだったから少ししか入れなかったけど…美味しいって言って貰えたし今日はもう少し入れようかな)


 胸を出し、ボウルの中に前よりも多くの母乳を入れていく。


(ん…♡これくらいでいいかな)


 前回よりも多くの母乳をボウルの中に入れ、泡立て器でかき混ぜようと思ったその時 ———


「ぽ、ポアソニエル!?」


 背後から彼の驚いた声が聞こえた。

 彼が突然現れたことに驚き、ポアソニエルは胸を慌てて隠す。


「ぽ……ポワソニエル?なんで母乳を……」

「えっ……いや、これはその……」(やってしまったぁ……)


 ポアソニエルは弁明しようと言葉を必死に考るが、頭の中が真っ白になってしまい言葉が出てこない。彼に嫌われたかもしれないという恐怖で、心臓がバクバクと音を立て始めた。


「え……えっとぉ……これはその……」(ど、どうしよう……)


 彼がこちらを見つめている視線が痛いほど伝わってくる。ポアソニエルはこの状況をどうやって切り抜けるか必死に頭を回転させていたが———


「もしかして…この前出したデザートにも…入れてたの?」

「っ!」


 彼の言葉にドキッとして、思わず体がビクッと震えてしまった。もう誤魔化せないと思い、ポアソニエルはゆっくりと頷く。


「そ、そうよ……」(ああ……どうしよう……嫌われてしまうかな……)


 ポアソニエルは、彼に嫌われたかもしれないという不安で涙が溢れそうになるのを必死に堪えていた。

 しかし、次の瞬間———彼は予想外の言葉を口にした。


「そうか…俺は…飲むならやっぱり新鮮なのを直接飲みたいな」


 彼はそう言うとポアソニエルの胸にゆっくりと口を近づける。

 ポアソニエルは、彼が何をしようとしているのか理解した瞬間慌てて彼を制止する。


「ちょっ!ちょっとまって!せめてベッドで———」


彼はポアソニエルの顔を見ると、


「じゃあベッドに行こうか」


と言ってポアソニエルを抱き抱え、寝室へと連れて行った。




 寝室に着くと、ポアソニエルはベッドの上に寝かされる。そして、彼が上に覆いかぶさってきた。その目はどこかギラギラとしていて、まるで獲物を狙う肉食動物のようだ。


「それじゃあ…いただきます」

「あっ、待って……まだシャワー浴びてな……」

「待てない」


 ポアソニエルの言葉は彼に遮られ、彼は彼女の胸に手をかける。


「んっ♡」


 彼は胸を優しく揉むと乳首を口に含んだ。そして舌で転がしながら母乳を味わっていく。


「んぁっ♡……んっ♡……んぅ♡」


 ポアソニエルは、彼が自分の母乳を味わっているという羞恥心と快感から甘い声を漏らした。


「んくっ……んっ……♡」

「ん……美味しいよ。もっと出して……」


 彼はそう言うと、ポアソニエルの乳首を軽く噛み、そのまま乳首を強く吸い上げた。


「ひゃうっ!♡」

 

 すると、乳首から勢いよく母乳が吹き出し彼の口の中に入っていく。ポアソニエルはまるで搾乳されているかのような感覚に陥りながら必死に快感に耐えていた。

(んぅ♡……もう……♡)

 ポアソニエルは快楽で頭が真っ白になりかけており、そんな彼女に追い打ちをかけるように彼はもう片方の手で反対の胸を揉み始める。


「ん…少し大きくなった?」


 彼は、一度乳首から口を離して尋ねる。その間も彼の手はポアソニエルの胸を揉んでおり、彼女の胸の柔らかさを堪能するように何度も揉んでいた。


「んっ♡……そう……よ……貴方に揉まれる…ようになって…から…大きくなった…わ」


 ポアソニエルは顔を赤らめながら答えた。


「そっか……ならもっと大きくしないとね」

「え?ちょ、ちょっと待って……これ以上大きくするって……んぁっ♡……」


 彼の発言に驚いたポアソニエルだったが、彼は再び乳首に吸い付くと舌で乳輪をなぞるように舐める。


「んぁっ♡……んぅ……んぁぅ……」


 ポアソニエルは彼の舌から与えられる快感に耐えようと必死になっていたが、彼から与えられる快感はどんどん強くなり次第に彼女の体は熱を帯び始める。


「んぅ♡……んぅ……」


(だめぇ♡……胸だけでこんな……)

 必死に押し寄せる快楽の波に抗おうとするポアソニエルだったが———ついに限界を迎えた。


「んっ♡!んぅーーーっ!!」


 大きく身体を痙攣させ絶頂を迎える。それと同時に彼女の乳首からは大量の母乳が吹き出した。

 ゴクッゴクゴクッ———彼は溢れ出る母乳を一滴も溢すまいと喉を鳴らしながら一生懸命に飲み干す。


「んっ♡……んぅ……」(だめぇ……おっぱい吸われてるだけなのに……イっちゃった……♡)


 ポアソニエルは初めて胸だけで絶頂に達した事に戸惑いながらも、彼に自分の母乳を飲んでもらっているという事実に興奮していた。


「美味しかったよ」


 やがて彼は全て飲み干したのかポアソニエルの胸からゆっくりと口を離すと、満足げに微笑み自分の唇をペロリと舐めた。


「んっ♡……そ、そう……良かったわ……」


 ポアソニエルは絶頂の余韻で息を荒げながら答え、彼の表情を見る。

 そこには普段の優しい笑顔とは違う、獲物を狙う肉食獣のような表情をした彼がいた。


「ねえ、ポワソニエル……」

「……な、何?」

「おかわり」

「えっ?…ちょ、ちょっと待っ……んんっ♡」


 ポアソニエルは慌てて静止しようとしたが———その前に彼は先ほどとは反対の乳首を口に含み、舌の上で転がし始めた。


「んぅ♡……んっ♡……んぅ♡」


 ポアソニエルは再び襲いくる快感に身を悶えさせた———




「……ちゅ…ごちそうさま」


 ポアソニエルの胸から口を離した彼は満足げな笑みを浮かべている。


「はぁ……はぁ……」


 ポアソニエルは肩で息をしながら絶頂の余韻に浸っていた。もう二時間ほど彼に胸を吸われ続けており、母乳は全て彼によって飲みつくされたのではないかと思えるほどである。

 彼の唇と自分の胸の間には母乳と唾液が混ざり合った糸が引いており、胸はテラテラと光っている。

(私……胸だけで……こんなにもイケるものなのね…)

 ポアソニエルは自分の胸に視線を落としながら茫然としていた。すると、彼がこちらを見つめていることに気がつく。


「ポアソニエル…あのデザート…僕以外には食べさせないでね」


 彼はそうポアソニエルに語りかける。その顔には先ほどの獣のような表情の面影は微塵もなく、いつもの優しい雰囲気に戻っていた。

 そんな彼の顔を見て、ポアソニエルは顔を真っ赤にしながら答える。


「もちろんよ…あれは貴方だけの特別なデザートだから貴方以外に食べさせる気はないわ」


 望んでいたであろう返答を聞き、彼は嬉しそうに微笑むと、


「ありがとう……それと…もう一ついいかな?」


 そう言うとズボンを脱ぎ勃起した肉棒を取りだした。肉棒は既に臨戦態勢であり亀頭の先からは先走り汁が溢れており、幹の部分は太く血管が浮き出てビクビクと脈打っていた。


「シャワーだけ…浴びさせてもらえないかしら……」


 彼女は恥ずかしそうに顔をそむけながら彼に頼み、彼はそれを聞くとコクリと頷き、彼女を抱きかかえると浴室へ向かっていった———



 次の日、レストランVoici la Carteは料理長の体調不良により臨時休業となった。

 従業員はみなポワソニエルを心配していたが、翌日いつも以上に肌が艶々している彼女を見て全てを察し、なんとも言えない表情を浮かべていたという。


おまけ

二人の馴れ初め

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