83後日談 エピローグ 燠火
72 83別世界でデクがエンデヴァーのおっぱいに再会する話、捏造しかない 8日編集追記(続きの続きが長くなったので)「お久しぶりです。エンデヴァー!」
「デクか…?見違えたな」
「4年ぶりですね。少し背も伸びて昔に比べたら体も仕上がりました。オールマイトやあなたにはまだまだ全然かなわないけど」
「二言目にはオールマイト。君は変わらんな」
「あなたも変わりませんね」
「当然…といいたいところだが、それなりに年はとったぞ」
「いろいろ聞いてます。これから食事でもいかがですか。僕お酒が飲める年になりましたし」
***
「君はいける口なんだな」
「ここのお酒が美味しいんです。日本酒はあまり得意ではなかったけどここのは皆美味しい!さすがあなたの通うお店ですね。すっと舌になじんでしみとおるようでいて香りまでほのかに甘くて…」
「いい酒は体に残らんからな」
「帰国して間もないうちは忙しいだろう。クラスの友人たちと会う機会はあるのか」
「ぼちぼちです。皆全世界に散っているから。そのうちA組の同窓会でもとは思ってます」
「プライベートも充実しているみたいだな……交際している女性がいると聞いた」
「あっ…この前フラれちゃいました!」
「…それは…なんというか…残念だったな」
「女の人って鋭いですよね。『いつも心にいる人がいる』って。『まずその人を笑顔にして』って言われちゃいました」
「そうか。では…『その人』とやらに会わねばな」
「…あなたは相変わらず…ですよね」
「うん?」
「それってあなたです」
「…何…だと?!」
「『吹っ切れた』と。あの日の想いはずっと…心にしまっておいたのですが」
「まさか…」
「芯の部分で消えずにいたみたいです」
「………」
「……酔ってデタラメ言ってるわけではないのは分かりますよね」
「デク…」
「…遊園地に行った日のこと覚えてますか?」
「…ああ」
「あのとき…僕が必死で諦めようと思ってたのにあなた僕が好きだと泣いたら抱きしめてくれたでしょう」
「………」
「あんなことしたらダメです…忘れられなくなる」
「俺はまた間違えたのか」
「そうかもしれません…でも…あなただけの過ちではない」
「…過ち…か」
「でも僕はこの気持ちを後悔していない」
「デク!…もうじき俺は50だぞ…さすがに目を覚ませ!」
「そんなの関係ないです。あの時だって僕本当はできるものなら抱いてしまいたかった。でもあなたが困った顔をしていたから我慢しました。今あなたは家からも奥さんからも離れたし…もう…もういいですよね!?」
「いいわけあるか馬鹿者!君が前途ある若者なことは変わりない。そういう動機ならこんな親父に関わっていることすら時間の無駄だ」
「エンデヴァー…」
「…っ手を離せ。俺は帰る!!」
「あなたのおっぱい」
「!?」
「…いまだ夢に見ます」
「そ…っ…まさかっ…」
「…やっぱり若い頃に刻まれてしまった衝撃は決定的なものなのでしょうか。女性とお付き合いしても忘れられなかった」
「…俺の…俺のせいなのか…」
「もしそうだと言ったら責任とってくれるんですか」
「む…う」
「あなたのそのとってもお人よしなところ僕心配になります」
「茶化すな…もし俺のせいなら俺はどうしたらいい?」
「一つ教えてください…あの時…どうして僕のことを抱きしめてくれたんですか」
「それは…」
「あの後も…僕のことをそれとなく目で追ってたのも気づいていました」
「……あれほど激しく求められたら…さすがの俺も情くらい移る」
「…情…ですか」
「…そもそも嫌いな相手なら…あんな風に身体を許したりはしない…おい!」
「嬉しいです!!」
「だから、だから……手を離せ…っ……そうだ、あの時はそういうわけだったんだ。しばらく気になっていたのも事実と認める。これで納得してくれただろうか。…気に障ったならすまなかった…許してくれ」
「えっまさかこの流れで終わりにする気ですか?」
「君は気持ちにケリをつけたいんじゃないのか?」
「逆です!これから始めたいんです」
「なんだと…!?」
「あなたとちゃんとお付き合いしたいと思ってます」
「なん…なんっ…」
「嫌ですか?」
「良いわけがあるか!!!」
「僕のこと嫌いになりました?」
「そういった問題ではない」
「何がダメなんですか?世間体?」
「常識的に考えろ!君は20、俺は50、倍以上の差だ」
「だから年の差なんてナンセンスです。あ、男同士なのが嫌ですか」
「そ…それは…正直分からん…俺は…性に関しては…ストレートだと…思う」
「僕も可愛い女の子が好きです」
「全然違うだろうが!」
「別に男性が好きなんじゃないです。あなただから欲しいと思う。あなたが好きなんです」
「その好きというのは…その…やはり」
「エッチなことがしたいほうの好きです」
「………もうしかたあるまい。その気持ちいま一度だけ受け入れよう」
「ほんとですか!」
「また気のすむまで胸でもなんでも揉んだらいい。そして今度こそきちんと忘れろ」
「それは合意ということでよいですか」
「ああ」
***
***
「僕の顔に何かついてますか?」
「…諸々の手際の良さに驚いてる…あんなに幼かったのに…なんというか……本当に大人になったんだな…」
「僕も驚いてます。あのエンデヴァーがこんなに素直に脱いでくれるなんて」
「脱がせたのはそっちだろうが…ああもう早いところ済ませろ…!こっ恥ずかしくてかなわん!」
「ええと。本日はですね…」
「本日ってなんだ」
「ふふ…おっぱい揉む…だけじゃなくて…吸ったり舐めたりします!」
「……」
「嫌だったら言ってください。あと痛かったり、気持ち悪かったら言ってください」
「…もうすでに痛いほど後悔している」
「気持ちよかったらもちろん!言ってください!」
「デクおまえもしかして酔ってるのか…?」
「酔ってないです、たぶん。…あなたが嫌なら止めます!僕は好きな人が嫌がるようなことは絶対しない…あ、あと僕のこと好き!って言ってくれたらうれしいです」
「…それは勘弁してくれ」
「ああ…!…おっぱい……久しぶり…!うわあん久しぶりです!!!!!元気そうで何より!!おっぱい!!!!!!!!」
「…………」
「はあ…あったかい…気持ち…いい…」
「急に子供になりおって……」
「…僕…僕生きてて良かったあ…」
「大げさな…」
「…………」
「…………」
「何をしている」
「上下左右俯瞰煽りからおっぱいの曲線とか量感とか角度とか距離とか体毛とか存分に鑑賞してます…あ、心の中でいろいろ言ってるから無言になっちゃってた。ごめんなさい…思い出しちゃうなあ……あの時もあなたにあなたのおっぱいを許されていながら僕はひたすら揉むばかりでなんでどうして吸ったり舐めたりしなかったんだろうってそののち死ぬほど後悔しました。あの時はほんとに子供だったなあ……太ももとかお腹もいいですか…」
「…好きにしろ」
「あなたの匂いたまらない」
「嗅ぐな!!やめろ!!!」
「前にあなたがくすぐったいって言ってたところ…きっと性感帯ですよね」
「知らん…」
「こことか…」
「っ…ん?!」
「ここも」
「?!…あ…う?」
「ふふ…いい反応」
「くっ……ふざけてないで真面目に」
「僕ものすごく真剣です」
「そ、そうか…?…??」
「はい」
「デク…さっきから……」
「ギリギリまで舌で責めてるのに乳首まで舐めないのはなぜか、ですか」
「そうだ…それ…っ…どうにかしろ…胸も…そうだが…腹の奥が…変な感じだ……」
「すごい…もう固くなってる」
「…言うな…あ…あ…くっ…あ?う…あっ」
「これが好きなんだ」
「デ…デク…待て…やはり…やめ…や…あああっ…は!!!」
「甘噛みだったんですが痛かったですか……すっごいビクビクしてつま先まで反らしちゃって気持ちよさそうだった」
「そんな…い…いうな…あっ‥‥あっああっ」
「女の人みたいな声出しちゃって…可愛いなあ…」
「可愛いとか…い、違…あっ…」
「可愛い…で間違いないです。…僕あなたのことが可愛く見えてしまう」
「は…あ?」
「もう『可愛く見える』て恋愛の末期症状らしいですね。『カッコイイ』、であればカッコ悪ければ覚めることができるけれど『可愛い』になると何をやっても可愛いって感じるらしいです…」
「っつ…この後に及んで…わけのわからんことを…」
「はあっ…はっ…はっ…は…」
「大丈夫ですか…思ったより乳首が弱くてびっくりしちゃいました…前は手が触れてもなんともなさそうだったのに…誰かに開発されたとか」
「…違う」
「じゃあ何でこんな?」
「知らん」
「ならおっぱいに聞きましょう」
「待て…うあっ…!あっ……や…やめてくれ…や…だ…」
「言わないとやめません…」
「そんな目で睨んでも怖くないですよ」
「っ……自分で」
「…え」
「自慰のときに」
「……っっ…っ…えっちすぎです…くっ危なかった…以前の僕なら完全にイッちゃってました今ので」
「…まさか君は俺で本当にそんなふうになるのか…って見せんでいい!わかった…!わかったから」
「あなただってギリギリなの知ってますよ」
「…こらっ!勝手に」
「ほら…あれ…もう」
「見るなっ…!」
「………男の人で…おっぱいだけでイッちゃう人なんて都市伝説だと思ってました。頑張ったんですね」
「違う…違うぞ!…今日…今日がたまたまだ」
「やっぱりイっちゃったんだ…」
「うるさい!!…!もうっ離せ…」
「嫌です…」
「っああっ…さ…触る…なっ」
「もうだってこんな…溢れてて辛そうで」
「ああああ…っつ…やめろおおっ…っあ…っああ…い…」
「やめましょう…ごめんなさいつい手が」
「っ‥‥!」
「続けますか?…寸止めにも弱いなんて可愛いなあ…」
「ふ…ざけるな…っ…うあっつあああっ!」
「…ゆ…び入れるなあっああ…ひっ…むねも‥やめ…っ…ぐ…あああっ…や…たのむ…も‥おかしく…っか‥かしくなる」
「どうして…欲しいですか」
「っ…は…やく…っなん…とか…」
「何とか?」
「して…くれッ…あ…あああああ!」
「っ…ごめんなさい僕も…限…界…」
***
「すみません…僕…ひどくしちゃったかも…大丈夫ですか」
「ダメだ」
「良かった生きてる。最初から体全体に力はいってガチガチでしたけど…ようやく抜けた感じですね…よし」
「なに…が『よし』だ…デク…デク?」
「実はひそかに用意してきたんです…second round…ラウンドツー」
「ふざけるな!もう終いだ!こちとら、もう」
「まさかあなたともあろう人がもう動けないんですか?これしきで?」
「くっ…馬鹿にするなよ」
「はい。合意ということでいいですよね」
「…あんな純朴な青年がこんな女衒めいた手管を覚えてしまうとはR国はどんな魔境だったんだ…」
「何をブツブツ言ってるんですか?水分とったら再開します」
「一応スキンあなたのサイズもこっそり用意したんですけど…全然検討違いでした。猫かと思ったらクマだったくらい違いました」
「誰がクマだ…一応…待て何だって?」
「で、僕のはあります」
「つまり」
「つまりです」
「待て…ほんとうに最後までするのか」
「はい」
「正直に言うが俺は怖い。それにさすがにこれ以上の醜態は…」
「今さらです…エンデヴァー…これで最後にしようと思ってるでしょう?」
「…それは…そうだが」
「ならもう少し腹をくくって付き合ってください」
「………」
***
「…っう…っ…‥‥っつ」
「声…我慢しないで…力を抜いてください…そう…大丈夫です…さっきまでで十分に慣らしたから…大変でしたけど頑張りましたよね」
「デ…ク…」
「僕ここです…」
「声が枯れて辛そうだから…キスしたまま挿れますね…」
「むっ…んんっ…」
「はあっ…力抜いて…そ…う」
「う…っつん…んんっ…ん……っう…う…う!!!」
「はあ…っ…はいりましたよ…全部……くっ…すごい熱くて…頭がくらくらする…」
「ぐ…うっ…デ…」
「このあたり…ですよね」
「がっ…ぐ…あああっつ…うご…くなあっ…」
「凄い…なかがギュウギュウいってる…気持ちいい…けどもっと…もっと力を抜いて…そうだ僕の指…左手の指噛んでてください。噛みちぎらないくらい力を抜いてて…できますよね」
「うっ…う…んっんんっつ…」
「……エンデヴァー…こんなことしたってあなたの心が手に入るとは思わないけど…それでも一つになれて僕…感激してます」
「う…ううーっ!」
「どうか怒らないで…今だけ僕の恋人になってください」
「う!うううう!」
「エンデヴァー…あなたが言った、こういうことは本当に好いた相手としたほうがいいって言葉、ずっとひっかかってました。本当だったって今ならわかります。凄い…すごい体験です…好きだという気持ちがあふれてきて叫びだしたい…!!!」
「んんーっんつ…つ…んんんん」
「あなたをこんな風にしてしまってすみません…すっかりもう…凄いことになっちゃて‥‥可愛い…ああ可愛いなあほんとに僕のものにしたい・・いいですよね?!」
「っ…はあっ…ああっダ…メだ…おあ…ああおお…ぐ…っ」
「ああ…好き…好きです!!!」
***
「触るな」
「エンデヴァー…」
「…満足しただろう?…早く帰れ」
「怒ってますよね…結局何回もしちゃってごめんなさい。…イッったばかりなところをさんざん畳みかけてすみませんでした。あなたのかすれるような高い声も太くて低い本能的な声にもすごい興奮して…声枯れるまで付き合わせちゃって……何よりあまりにも反応がエッチだから止まらなかった…とっても気持ちよさそうだったから…」
「黙れ…俺は何度も嫌と言ったし止めろと言った」
「たしかに嫌とは言ってたけど…僕は喜んでるとばかり思ってしまって」
「合意だのなんだの言っておきながら俺の意思などどうでもよかったようだな」
「僕を見てるあなたの瞳を見てたら…あなたも僕に恋をしているのかもしれないなんて思ってしまって」
「思い違いだ…君は良かったかもしれないが俺は嫌だった。それが全てだ。もう二度とこんなことはしない。いいな?」
「…分かりました。僕だけが幸せであなたは…嫌だったんですね」
「………」
「でも!最後なら僕の顔を見て言ってくださいよ」
「断る」
「エンデヴァー!僕だって諦めが悪い!」
「ダメだ!」
「ちゃんとこっちを…っ」
「どけ!」
「熱っ…!」
「バカッ!触れたな?!」
「大丈夫です」
「ダメだ。火傷を甘く見るな。洗面所に行くぞ」
「僕っ…一人で…」
「いいから来い。しばらく流水で冷やす」
「包帯は」
「持ってます」
「…よし。この上にこれを巻いて固定する…軟骨を塗っておいたから傷も残らず治るだろう」
「ありがとうございます。すみません…こんな初歩的な…本当にどうかしてた」
「俺もまさか触れてくるとは思わなかった…すまん」
「…………」
「痛むか?」
「いいえ。いいえ!エンデヴァー……結局あなたを傷つけていたのかと思うと自分が情けなくて…」
「確かに君はやりすぎたが……これは…俺の問題だ…年齢だけが問題なのではない。俺はとうてい君にはふさわしくない男だ。欲に溺れて君相手にありえないほどの酷い醜態を晒した」
「まあ僕も散々でしたけど」
「…人間性の問題だ」
「やはりまだ許せないんですね…ご自身を。……僕ではダメだったけど…あなたにはいつか幸せになってほしい」
「幸せだと?俺にそんな日は来ない。俺は一人で俺と燈矢の軛を負って生きる」
「ようやく世の中も少しは落ち着いてきたというのに…あなたは誰も愛さずそうしてひとりでいつか斃れるまでヒーローをやるつもりなんですね」
「そうだ」
「…あなたはあのとき僕の心まで救ってくれたのに自分の心には見向きもしない……怖いんじゃないんですか?愛した誰かをまた失うことが」
「なんだと?」
「僕の憶測ですよ。余計なお世話というやつです。……あなたが自分を愛せなくともあなたのことを大切に思ってる人はたくさんいる…僕もその一人です…いつか救ってあげてくださいよ…ヒーロー。自分の心も」
「デク…」
「このハンカチもらってきますね」
「さようなら」
「デク…!」
「…綺麗な涙だなあ…」
「なぜ…こんな…ここで泣くなど俺は」
「ここ…オトナとしては僕は気づかないフリをしてあなたの意思を尊重して去るべきなんでしょうが…そんなのは嫌です」
「すまん…デク…すまん」
「俺は…ダメだったんだ…君に煽られて自分から…欲しいと思ってしまった…抑えきれなかった。俺は心底、卑屈で矮小で狭量で…君にはとうていふさわしくない」
「エンデヴァー?」
「…君を誰にも渡したくないと…とくにオールマイトのもとになぞ帰したくないと…思ってしまった」
「…それって」
「軽蔑するがいい」
「どうして!?誇り高いあなたにそこまで言わせてしまってすみません…僕も男です。責任を取らせてください」
「…取らんでいいそんなもの…」
「でもそれは…あなたの初めてを色々もらってしまったから…まあ僕も…初めてでしたけど」
「はっ????何やら手慣れていたが??」
「予備知識だけは頑張って集めたんですよ。もちろん練習もしました。男性同士で最初から気持ちよくなれることはとても稀らしいので」
「言うな」
「さしずめビギナーズラックというのでしょうか」
「そうは言わんだろう…」
***
「まずオールマイトと相澤先生に挨拶にいきましょう」
「誰が行くか!!」
「あっ…母が先かなあ…!?」
「頼むからやめろ卒倒するぞ」
「轟くんには話してあります」
「はっ…??待て何をだ!!」
「お父さんをくださいって」
「ふざけるな!!!」
「やっぱり…嫌ですか」
「…恥ずかしいだけかもしれん…」
「うん…可愛い…」
「だからその可愛いというのはやめろ」
終わり
終わりかと思ったらさらに続く
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