淫れてゆがんだ先の終着点 セリカ編-4
労役に勤しむアシタカ「…うん。いい感じね」
鏡に映る自分を見て、そうつぶやく。いつもと同じ露出の激しいバニースーツ。
そしていつもと違う黄色いチョーカー。この小さな違いを見るだけで、どこか気分が高揚してくる。
今居るのは黄色チョーカー組の控室。7人くらいが自分と同じように準備を進めている。
衣装に関しては色合いが各々異なる点を除けば、青チョーカー組と変わらない。
「セリカちゃん、準備終わった?」
「ん?ああ、ミナミね。準備オッケーよ」
やっぱり知り合いがいると心強い。他の人も親身に接してくれるが、ミナミが一番話しかけやすい。
「さてと、お呼びがかかるまでおさらいしますかね」
「うん、お願い」
黄色チョーカーは基本的にホールではなく控室で待機する。お客さんからの指名があればそのテーブルに行き、サービスするというシステムだ。
なので、それまでは結構暇らしい。もっとも、最終的には全員呼び出されるらしいが。
「それじゃあ、これ…なんて言うかな?」
そう言って取り出したのは、樹脂製の…その、ディルドだ。
正式には男性器あるいはペニスというのだろう。けれど求めているのはきっと…
「お、おチンポ…です」
「ふふ、正解。でもセリカちゃん、恥ずかしがりすぎよ。顔赤くなってんじゃん」
「だ、だって…」
「気持ちはわかるけど、慣れておいたほうがいいよ。言葉って不思議でね、言い方ひとつ変えるだけでお客さんも気持ちよくなってくれるし、こっちも気分が高揚してくるのよね」
それは…まあその、わかるかもしれない。現に私の体が熱くなっているのは、恥ずかしさだけが原因ではないだろう。
「それで、ご奉仕のやり方なんだけど、手コキとフェラチオをしてもらうわ」
そのことは事前に彼女から送られてきた動画で知ってはいた。流石に本物ではなく、ディルドを使ったものだったが。
「大丈夫よ。そこはわかってるわ…でも練習してこなくてよかったの?」
理由はよくわからなかったが、ディルドを使った練習はしないで欲しいと言われた。どうも店の方針らしく、少なくとも1回は実戦を経験してからでないとダメらしい。普通逆な気がするのだが。
「うん。慣れてない子が頑張ってご奉仕するのに需要があるらしいのね。他のお店を知らないからなんとも言えないけど、新人の子は安くされがちだけど、このお店はそういう需要があるから初めてでも結構いい賃金がもらえるってわけ」
わかるようなわからないような。私が納得できてないのを感じ取ったのか、ミナミはこう付け加えてきた。
「それとね、練習してもあんまり意味がないの」
「…どういうこと?意味がないって」
「圧倒されちゃうのよ、本物のおチンポを前にしちゃうと♡」
「っ…」
「すぐにセリカちゃんもわかると思うけど、固く反り立ったおチンポを見るともう理性で動くなんて無理なの」
「そうなるともう本能で動きを覚えなくちゃいけなくてね、どうすれば気持ちよくなってもらえるか体に叩き込むしかないの」
そういうミナミの顔は、見慣れた私ですら思わずドキッとするような発情した雌の表情をしていた。
私も、ついにこうなってしまうのだろうか。男のアレ…いや、おチンポを前にしたら私も雌になってしまうのだろうか。
恐怖と期待が混ぜこぜになった、不思議な感情に脳を支配される。
(私も早く…♡)
『セリカさん、ミナミさん、お客様がご指名です。それぞれテーブルの方へお願いします』
「来たわね、行きましょ♪」
「…うん」
ホールに出て、ミナミと別れる。
去り際に、
「楽しんできてね」
と言ってくれた。
(頑張って、じゃなくて楽しんで、か)
大丈夫。今の自分なら楽しめるはず。
目的の席に座っているお客さんは、顔なじみの人だった。
「やあ、セリカちゃん。ついに君も黄色デビューか」
「ええと、はい。よ、よろしくお願いします」
「緊張してるかな?まあ、とりあえず座って座って」
「し、失礼します」
お客さんの隣に座る。なにげに、このソファーに座ったのは、お店に入る前の面談以来。
このお客さんは、すぐには手を出さないタイプのようで、――あるいは私に配慮しているのかもしれない――始めはとりとめのない話をしていた。
体で相手にするのはもちろんだが、こうやって会話で楽しませるのも仕事の内だ。これまた初めての経験ではあったが、案外うまくこなせている。お客さんが話し上手というのもあるかもしれないけど。
おかげで、はじめの方はかなり緊張していたが、次第にリラックスしてきた…そして、それに合わせるようにスキンシップが増えていく。
「…ん♡」
最初は脚や腕などを、次第にお尻を触られている。前まではいきなり触られるとびっくりしていたが、今はほのかな快感を味わっている。不思議なものだ。
「あっ…胸ぇ…私のなんか…あぅ♡触っても、つまらなく、んん♡ない、ですか?」
そして今度は胸を触られている。もちろん衣装の上からではなくて、直接だ。
「いやいや、小さいのも中々いいものだよ。それにセリカちゃんも気持ちよさそうじゃん」
「それはぁ…あっ♡」
すごく気持ちいい。この前ひとりで致した時と比べて何倍も、だ。
「さてと、セリカちゃんもそろそろ準備できただろうし…こっちの方、お願いしようかな」
彼の指し示すほうを見るとズボンの上からでもわかるくらい、くっきりとお客さんのモノ…おチンポが膨らんでいる。
「は、はい…♡」
(つ、ついにしちゃうんだ…私…)
本番こそないが、エッチなことを名前も知らない男とする、その事実に小さな後ろめたさと確かな興奮を感じてしまう。
彼の足元に跪く。目の前には目的のモノがある。
「失礼します…っ♡」
ズボンのボタンを外すと…ボロン、とおチンポが飛び出る。
(ああ、これは駄目ね…ミナミの言ってたとおりだ)
その大きさに、においに、存在感に圧倒される。
決してよくはない、むしろ不快だと思うような酷いにおいなのに、ずっと嗅いでいたいと思えてしまう。
今までのセクハラのようなものとは全く違う。私を汚したい、穢したいと思う直球の性欲を感じてしまう。そしてそのことにどうしようもなく興奮してしまう。
何より、私の顔ほどもある大きさ、子供の腕のような太さ、それらに屈してしまいそうになる。屈してしまいたくなる。
「どうかな、セリカちゃん。初めてみるコレは」
「…すごい、です…あぁ♡」
どうしてみんながおチンポを前にあんな蕩けた表情をしてしまうのか一瞬で理解してしまう。
きっと鏡を見たら私も同じように蕩けた顔をしているのだろう。
「ふふふ、じっと見てるだけじゃつまらないだろう?触ってみな」
「…はい♡」
私をこれから穢すおチンポに、ゆっくりと触れる。
…熱い。張り廻られた血管を、血液が脈々と運ばれていくのを感じる。
「手で僕のを包んで…うん、そのまましごいてみて」
「こ、こうですか?」
指示通りに手を動かしていくと、おチンポがより固くなっていく。少しづつ手の当て方を変え、反応を見ながら続けていく。
「ど、どうですか?おチンポ、気持ちいですか?」
「ああ、いい感じだよ。上手だね、セリカちゃん」
そう言って、お客さんは頭をなでてくれる。それだけで多幸感があふれてくる。
もっと気持ちよくなってもらいたい。仕事としての義務感以上に、女として、雌としての本能がそうさせる。
そうしていくうちに、だんだんと先端の方から汁が出てきた。カウパーだとか俗っぽくいえば先走り汁とかいうやつだ。
(そうだ、これを塗り込めば…♡)
空いている方の手で、生ぬるいそれをおチンポ全体に塗り広げていく。それと同時にしごくペースを上げていく。
「うぅ…セリカちゃん、本当に初めて?すごく気持ちいいよ」
(喜んでくれてる、いい感じね)
結構な早さでしごいているにもかかわらず、太く固いそれは全く動く様子はない。
二つの玉も膨らんで、もう間もなく限界を迎えそうだ。
「そろそろ出そうだね…セリカちゃん、顔をこっちに向けてくれる?」
「は、はい…きゃあ!」
びゅるる!という音とともに、熱く白いねばねばした液体がおチンポから飛び出てくる。
(これが、射精…)
人体から飛び出たとは思えないほど大量の精液が、私の髪を、顔を、体を白く穢す。1回の射精でだ。
においもすごいものだ。栗の花に近いというが、それは嘘だ。精液は精液のにおいとしか言いようがない、とても濃く不思議なにおいだ。
精液と目の前にあるおチンポのにおい、私の鼻が感じるのはその二つだけだ。それらが私をどうしようもなく昂らせる。
(私で気持ちよくなってくれたんだ…うれしい♡)
何よりも、私で気持ちよくなってくれたこと、私に性欲をぶつけてくれたこと、その事実で興奮してしまう。
「良い顔してるね。やっぱりセリカちゃん、娼婦に向いてると思うよ」
「娼婦、ですか?」
(そっか…今の私、娼婦みたいなことやってるのか)
今まで意識してこなかったが、アソコへの挿入を許していないだけで百人が百人娼婦であると言うだろう。
何となく、そのことがうれしい。
少しぼーっとしていると、顔にかけられた精液が垂れてくる。出来心で口元まで来たそれをぺろりと口に含む。
(苦い。美味しくはないわね。でも…)
「どうだい、セリカちゃん。初めての精液の味は」
「…正直、美味しくはないです。苦くて、生臭いですし」
「そうかい。まあ、人の体液がおいしいはずもないからね」
「ですけど、その…」
一度言葉を切る。言うか言わないか、少し迷ってしまう。
でも、それは一瞬だった。私は自分の気持に嘘をつくことができなかった。
「…すごくドキドキしました」
どうしてこんなにまずいものを、みな美味しそうに飲むのか。それは、体の奥から…正確に言えば子宮の奥底から湧き出てくる熱に支配されてしまうからだろう。
「そうかい…どうする、セリカちゃん。一回休憩にするかい?」
彼の表情を見るに、私のご奉仕に不満というわけではなく、単純に私に配慮しているのだと思う。実際、これから行おうとしていることは、結構疲れると聞く。
けれども…
「大丈夫です」
情欲に支配されてしまった私の体はちょっとした疲労では止まる気配はなかった。
何より、目の前のおチンポは萎えるどころかますます固くなっている。娼婦として、雌として、勃起しているおチンポを放置することなどできない。
「じゃあ、これ。セリカちゃんのお口で気持ちよくしてみて」
「分かりました♡」
鼻先までおチンポに近づく。クンクンと嗅いでみるとさっき出された精液のにおい、ほんのりと混ざる尿のにおい、そしておチンポそのもののにおい。それらが混ざり合ったにおいがする。
(鼻が曲がりそうな酷いにおいね…最っ高♡)
不快なはずなのに、ずっと嗅いでいたいと思ってしまう。けれども、いつまでもそうしているわけにはいかない。ゆっくりと口を近づけていく。
「…ちゅっ♡…ちゅっ♡」
太い幹を何度もキスする。何度も何度も、熱心に。
(そういえばこれ、ファーストキスよね…)
初めてのキスは大切な人と、そんな貞操観念もあったはずだがすっかり抜け落ちていた。
(…まあ、問題ないわね。素敵なおチンポに初めてを捧げられたんだから♡)
それに、娼婦と客が一緒を過ごすことを一夜の恋とも言うならば、今このお客様は恋人だ。恋人にファーストキスを捧げるなど普通のことだ。
だから何も問題はない。
おチンポにしっかりと愛を捧げたあと、今度は舌を出してチロチロと舐め始める。
(しょっぱい…予想はしてたけどおいしくないわね。もっと欲しい♡)
理性と本能が乖離していく。私のほんの少し残る冷静な部分はこれ以上舐めるべきではないと訴えるが、思考のほとんどを占める本能はもっともっと味わうよう望んでいる。当然つまらないことを言う理性なんかより、雌の本能に従う。
それに、今舐めているのは竿の部分だ。精液が残る先端の赤黒い部分を舐め取らねば、このおチンポに失礼極まりない。
(…いただきます♡)
苦みと塩気が舌いっぱいに広がる。人体において不潔な部位の1つであるというのに、いつまでも舐め続けられそうだ。
何より所々に付着する精液が、私の情欲を煽る。
「んんん…いい感じだよセリカちゃん。次はこれを口の中に入れてみようか」
「ちゅ…はい、かしこまりました♡」
舌で舐め取っただけでこれなのだから、口に含んだらどうなってしまうのだろうか。期待に胸が震えてしまう。
(ああ、でも。このままじゃ滑りが悪いわよね)
私の唾液でほんのり濡れているものの、このままだと足りないかもしれない…だったら、人体由来の潤滑剤をまぶせばいい話だ。
おチンポの真上ヘ口を運び、たらーっと口内の唾液をおチンポに垂らす。
(こんなもんでいいかしらね…はむっ♡)
口をめいいっぱい開け、私の口内におチンポを迎え入れる。
その瞬間、不味くて最低なずっと味わいたくなる最高の味が口いっぱいに広がる。
(ああ♡だめ♡何も考えられない♡)
ほんの一瞬思考が消し飛ぶ。この味をずっと味わいたくなってしまう。
けれども理性がそれを許さない……雌ならば、娼婦ならば、このおチンポを気持ちよくさせろと。どうやらこんな素敵なモノを拒絶していたつまらない理性は、ついさっき死んでしまったらしい。
もっとも、さっきまでの理性が発していた警告も正しくはあった。口に含んだだけでからだが性欲に支配されてしまったのだから。
そんな私を壊してくれた素敵なおチンポを、口内でなめ回す。さっきよりも味が濃い。
「じゅる♡……じゅる♡……じゅる♡」
同時に口をすぼめ唇をおチンポに沿わせて口を前後に動かす。奥まで突っ込むのはまだ怖いが、無理のない範囲で迎え入れる。もちろん、歯を当てないようにだけ十分注意して。
「くっ……!セリカちゃん、本当に初めてなのかい?本当に上手だよ」
(やっぱり、褒めてもらえると嬉しいわね♪)
ミナミの送ってくれた動画を真似てはみたが、口の中はどうしていたか分からないので、本能のままに従ってみたが、いい感じだ。
気づけば先端の方から唾液とは違うぬめりけと、精液に近い味がし始めた。先走り汁だろうか。
おチンポはより熱く、硬くなり、そして口内で太く膨らんできている。射精が近い。
「そろそろ出すよ、セリカちゃん……!」
「じゅる…ふぁい、ふぁしふぇふふぁさい♡……んぐ」
どくどくとおチンポの中を液体が上り詰める感覚を唇越しに感じたかと思うと、熱くてネバネバした苦い精液が口内を満たそうとする。
「ん!んんんんんんーーー!……ぷはぁ、げほっ!げほっ!」
そのあまりの量に思わずむせてしまう。もったいないことに半分くらい、咳と共に吐き出してしまった。とっさに手のひらで受け止めたので、お客さんにはかかってはいないが。
「ごほっ……も、申し訳ありません。失礼いたしました」
「いやいや、とっても気持ちよかったよ。初めてとは思えないくらいにはね。こっちの方こそ慣れてないだろうにたくさん出しちゃってごめんね」
「あ、ありがとうございます。喜んでいただけたら、私も嬉しいです」
幸いお客さんも怒ってはおらず、むしろ謝られてしまった。
(そっか……私のフェラチオでそんなに気持ちよくなってくれたんだ……♡)
そう考えると、より気持ちが高ぶってくる。傍から見れば、自分が性欲の対象として”使われた”ということなのだが、そのことがとてもうれしい。
少し落ち着くと、手のひらに吐き出してしまった精液を意識してしまう。改めて見るとすごい量だ。粘度も高く、手から零れ落ちる様子は全くない。液体というよりもまるで白いゼリーのようだ。
(どうしようかしら……これ……♡)
初めてのフェラチオで気持ちよくなってくれた証。私の体を使ってくれた証。そう考えると、不潔なはずのこの液体が愛おしく思えてくる。これを捨てることなんてできそうにない。何より、そんなことをすればお客さんに失礼だ。
だったら、やることは決まっている。
手のひらを口元に近づけて……じゅるりとそれを飲み込む。
(ああ……すごくいいわね、これ♡)
口内に出された時に少し残ってはいたが、やはり一度にたくさん飲む方が味がしっかりと舌に染みわたる。そして、それを味わうたびに体が性欲に支配されてしまう感覚がする。
「……ごくり♡」
しばらく舌で味と感触を楽しんだ後、喉を鳴らして胃へと送り込む。あまりの粘度に飲み込むのも一苦労だが、せっかく出してもらった精液を私の体の一部に取り込みたかった。本来子をなすために使われるものを、性器でもない口で取り込むのは変だろうか。まあ、そんな些細なことを気にする者はこの場にいないが。
苦労しながら嚥下していると、頭に温かいものが触れる感触がする。お客さんが私の頭をなでているようだ。
「どうだい、セリカちゃん。精液の味は」
さっきと同じような質問。けれども、今度はまるで違う回答をしてしまう。
「とても、美味しかったです♡苦くて、くさくて、飲み込みづらくて……でも、お客さんが私で気持ちよくなってくれたって思うと、ちょっと癖のある、でもおいしいものに感じちゃいました♡……変、じゃないでしょうか?」
「いやいや、娼婦の子にとっては普通のことだよ。それに初めてでこんなにおいしそうに飲んでる子はなかなかいないからね。ほんと、セリカちゃんならいい娼婦になれると思うよ」
「……ありがとうございます♡」
いい娼婦になれる、普通だったらそんな言葉を投げかけられたら女を下に見ている馬鹿にした発言のように思えるが、今の私にとってその言葉はとてもうれしい。
ようやく射精の、そして飲精の衝撃から立ち直ると、目の前には再び固く反り立ったおチンポがある。
「それでセリカちゃん、続きは……聞くまでもなさそうだね。オーケー。君の好きなようにやってごらん。時間いっぱいまで付き合うよ」
「はい♡ありがとうございます♡……じゅる♡」
ありがたいことに、私の練習台になっていただけるみたいだ。お言葉に甘えて、さっそく口にくわえる。
夜は始まったばかりだ。お互いに楽しめるように全力を尽くそう。
「じゅる……じゅぽ……じゅるる……にゅぽ……♡」
一心不乱におチンポを口でしごく。段々力の入れ方がわかってきた。
もちろん、舌で舐めるのも忘れない。おチンポの先っぽや、返しのような段差、あるいは筋になっているところが感じてくれるポイントみたいだ。
「本当に……くっ……この数時間で上手になったね」
「じゅぽ……♡ありがとうございます♪」
お客さんの言葉に口を離して返答する。その間も手でおチンポをしごいておく。
今日だけでフェラで3回、手コキで4回射精していただいている。だいぶコツを覚えてきた……と思う。
すっかり、体の方は精液でドロドロだ。臭いもかき消されてしまい、おチンポと精液以外感じることはない。恐ろしいことに、それがまったく不快ではなく、むしろ心地よく感じてしまっている。
(こんなに精液かけられて喜んじゃうなんて、変態みたいね……いや、変態なのかも、私は)
そもそも、あんなに美味しそうにおチンポを舐めていたのに今更な話だ。まあ、このお店で働き始めた時からすれば、かなり抵抗感が薄れたとは思うが。
「名残惜しいけど、もうそろそろ時間だね。次で最後になるかな」
「はい、わかりました。最後まで、私で気持ちよくなってください♡」
お客さんに媚びる物言いも、この数時間ですっかり慣れてしまった。この人が喜んでくれるならそれでいい。
はむっ、と再びおチンポを咥える。しっかりと私の唾液で濡れたそれは、スムーズに口内に侵入していく。
もう何度も射精したにも関わらず、萎えることなく硬く、熱く、そして大きい。疲れている様子もないので相当な絶倫なのだろう。
「ああ……もうすぐ出そうだ。すぐには飲み込まずに、口に貯めておいてね」
「じゅる……ふぁい、ふぁかりまふぃた♡」
お客さんの言う通り、おチンポの先端が膨らみ、先走り汁が漏れ出てくる。私も口を動かすペースを上げる。
「ん、ん、ん……んんんんんん♡♡♡♡♡♡」
(ああ♡たっぷり出てる♡)
びゅるびゅる♡とおチンポから精液があふれ出てくる。勢いは相変わらずすごいが、慣れたもので初めのようにむせることはなかった。
(ん、やっぱりおいしい♡)
お客さんの指示通りにすぐには飲み込まず、舌で固体のような精液を弄ぶ。口の中で精液の味が広がる。この数時間で慣れ親しんだ味だ。
「ふぅー……よかったよ、セリカちゃん。口を開けてこっちに見せてくれるかい」
「にゅちゃ……はぁい♡」
ちょっとだけ喉を通ったが、ほとんどはまだ口の中に残っている。きっとお客さんには白い塊が舌の上に乗っている様子が映っているのだろう。
彼を楽しませるために、ただ見せつけるだけでなく、舌でいじくりまわす。そのたびに苦くて癖のある味をじっくり味わう。
「ああ、いいよ。すごくエッチだ……そのまま飲み込んで」
「はい♡いただきます♡……ごくん♡」
相変わらず絡みつくような濃い精液が喉を通る。ちょっぴり苦労するが、この引っ掛かる感じが好きだ。
何より、本来ならお客さんの子をなすために使われるはずだった精液が、私の体の一部になることに対し背徳感を感じてしまう。そして、そのことが癖になる。
(ああ、おいしい♡)
あれだけあった精液が、胃の中に溜まっていく。ちょっとお腹が重いが、それと同時に満足感を感じる。
全部を飲み終え、見せつけるように口を開く。吐息がちょっとだけ精液臭い。
「ふふ、お疲れ様。セリカちゃん。どうだい?楽しかったかい?」
「はい♪とっても楽しくて……忘れられない一夜になりそうです♡」
「そうかい。僕も楽しかったよ。きっと、君ならみんなと同じようにいい娼婦になれると思うよ」
「いい娼婦、ですか」
きっとそれは、世間では後ろ指をさされるような者なのだろう。この店に来る前の自分なら、そういう女に嫌悪感を示していたかもしれない。
けれど、この後ろ暗い道は、倒錯的で、変態的で……気持ちの良いものなのだろう。
たった数時間、一方的にご奉仕しただけで自分は一回もイっていないのに、それが魅力的に思えてしまう。ミナミの言っていた、おチンポに圧倒されるとはこういうことなのだろう。
「それじゃあ、僕はもう行くね。今度来た時にはまた指名させてもらうね」
「はい!今日はありがとうございました!」
去っていくお客さんに向けて、深々と頭を下げる。接客のバイトはたくさんしてきたが、心の底からお客さんに頭を下げたのはこれが初めてかもしれない。
(娼婦……か)
何度も投げかけられた言葉を頭の中で反芻する。今はまだ、本当のセックスをしてはいないが、いつかしてしまうのだろうか。知らない男性にお金と快楽のために股を開く淫らな娼婦になってしまうのだろうか。
(……まだちょっと怖いかな)
意外にも、これだけのことをしておきながらどこか拒否感がある。本番とそれ以外には大きな壁があるのだろうか。
『お疲れ様でした、セリカさん。控室まで戻ってきてください』
「は、はい。すぐ行きます」
まあ、考える時間はいくらでもある。今は、今日の報酬をもらってゆっくり休もう。