新たな敵と新たなる友!

新たな敵と新たなる友!

鉄華団おいしーなタウン支部May 18, 2024May 18, 2024

~おいしーなタウン~


ソラ

「拓海さん、

 お昼ご飯はどこで食べましょうか?」


拓海

「そうだなー…」


【デート中のソラ拓コンビ】


拓海

「…ん?」



友人A

「……」


友人B

「……」


【バス停のベンチにうつむいて座り込む拓海の友人たち】


ソラ

「あの方達は確か…

 …拓海さんのご友人の……」


【2人に近寄るソラ拓コンビ】


拓海

「よう、二人共。

 こんなとこで何をうなだれてんだ?」


友人A

「え?

 あ……品田か……」


友人B

「よう……」


【元気のない友人たち】


ソラ

「何かお困りごとでもあるんですか?」


友人A

「あ……君は確か…

 …品田のセフレの……」


ソラ

「はい! 拓海さんのセックスフレンドの

 ソラ・ハレワタールです!」


拓海

「!? バ、バカっ!

 声がでかい!?」


ソラ

「もがっ」


【拓海に口を塞がれるソラ】


拓海

「『セックスフレンド』は

 人前で堂々と言って良い言葉じゃないって

 何回もいっているだろ……!?(汗)」


ソラ

「あ……そうでした。

 えへへ……すみません……」


拓海

「…たくっ……」


友人B

「仲良いなお前ら……」


友人A

「今日は2人仲良くデートってか……」


ソラ

「えへへ……はい♡」


拓海

「……否定はしない。」


友人A&B

「「……ちっ!(舌打ち)」」


拓海

「(あからさまに舌打ちしやがったな、こいつら…)

 ……そういうお前らは? 何をしてんだ?」


友人A

「……ナンパ。」


拓海

「……は?」


友人B

「……ナンパだよ、ナ・ン・パ。

 俺達、さっきまで

 ここを通りすがる女の子を相手に

 ナンパに挑戦してたんだ。」


友人A

「でも…結果はお察しの通り。

 ご覧の有様だよ……」


ソラ

「……ナンパ……?

 ダ、ダメですお二方!」


友人A

「?」


ソラ

「ナンパというのはあれですよね!?

 女性にいかがわしいことをするため

 あの手この手を使って女性を騙そうとする不埒な行い!」


友人B

「……へ?」


ソラ

「女性は殿方の性欲を満たすための

 道具ではありません!!

 お二方、ナンパなんてすぐにやめてください!!」


友人A

「と、突然なに……?」


拓海

「あー……以前海行った時に

 こいつ、ナンパされてな……

 以降、間違ってもナンパなんかに

 ついて行かないよう

 ナンパとはそういうモノだって教えたんだよ、俺が。」


友人B

「他校の留学生に

 なに噓を教えてんだ品田…」


拓海

「…じゃあ、お前らはナンパに成功しても

 相手の子にいかがわし~ことをする気は

 一切なかった……と言うんだな?」


友人A

「……え!? い、いや……

 いかがわしいことだなんて……なぁ?」


友人B

「思ってない、思ってない!?

 …………ホントだよ!?」


拓海

「……」 じー…


ソラ

「……」 じー…


【2人に疑いの眼差しを向けるソラ拓コンビ】


友人A

「……すまん、嘘ついた。」


友人B

「あわよくばエっチまでいけたらいいなぁ…

 なんて思ったりなんかしちゃいました…」


拓海

「正直でよろしい。」


友人A

「……って、なんで

 セフレとデートしてる品田に

 ナンパ行為をとがめられてんだ俺達!?」


友人B

「はっ!?

 た、確かに!?」


拓海

「ちっ、気付いたか。」


友人B

「お、おちょくったな品田ぁ!?」


拓海

「ははは♪」


友人A

「ぐぬぬ……品田ぁ…

 お前はいいよなぁ……

 いつも可愛い女の子達に囲まれている上

 こんな可愛いセフレまでいるし……!」


友人B

「クソぉ!? なんで品田ばかり!?

 神よ!

 あなたは何故こんな不平等をお許しになるのです!?」


拓海

「俺だって望んで

 こうなったわけじゃないっての…」


ソラ

「……え?

 拓海さん、それって……

 わたしが傍にいるの…

 もしかしてご迷惑…だったんですか…?」


拓海

「ああ、迷惑だ。」


ソラ

(ガーンっ!?)


拓海

「ソラ……お前が俺の近くを

 ずっとまとわりついてきたせいで俺は…

 もうお前を無視することが出来なくなったんだよ…。

 ホント…良い迷惑だよ、まったく……(照れ)」


ソラ

「……はうっ♡」 キューン♡


友人A

「……ツンデレかっ!!」


友人B

「この……女たらし!」


ぐぅ~……

【拓海の腹の虫が鳴る】


拓海

「…っと、そろそろ本格的に

 腹が減って来たな…

 早くランチにすっか。」


ソラ

「……はい……♡」


拓海

「ということでじゃあな、2人共。

 また学校で。

 …強引なナンパで

 警察沙汰をおこすなよ?」


友人A

「…誰がおこすか!?」


友人B

「ファッ〇ユー!」


拓海

「ははは♪

 そんな悪態がつけるなら安心だな。

 …お前らのいない教室なんて退屈だから、な。」


ソラ

「では、わたしたちはこれで失礼します。

 …ナンパはいけないことですから

 本当におやめくださいね?

 …それでは機会があったら、また。」


【頭を下げて別れの挨拶をのべるソラ】


拓海

「さて……

 どの店がいいかな……」


ソラ

「拓海さん!

 あの店なんてどうでしょう?」


拓海

「ふむ……」


【友人たちに背を向けてその場を後にしようとするソラ拓コンビ】


友人A

「ぐぎぎぎぎ……!

 やっぱり羨ましいぞ品田ぁ…!」


友人B

「くっそぉ……!

 俺達も彼女欲しい……!

 いや…この際もうセフレでも構わない…!

 俺達も…可愛い子と…!」


友人A

「……ん……?」


友人B

「どうした、友人A?」


友人A

「なんか……

 変な音楽がきこえないか?」


友人B

「音楽?」


~♪


友人B 

「……あ、ホントだ……

 なんだ、コレ……?」


……


~同時刻・少し離れた場所~


???

「あっれー? おかっしーな……

 地図だとこの辺に

 美味しいメキシコ料理店があるはずなのに…」


~♪

【突如不気味な音楽が流れる】


???

「…これは…!

 『闇のリズム』!

 あいつら、こんなとこまで……!」



……



~おいしーなタウン・バス停近く~


友人A

「うあああああ!

 モテたい!彼女欲しいぃぃっ!

 品田ばかりずるいぃぃっ!」


友人B

「なんで…なんで品田ばかり…

 俺には…なにもない…

 …だからモテない……!」



拓海&ソラ

「「!?」」


【友人A&Bの方へ振り向くソラ拓コンビ】


拓海

「おい、友人A、友人B!?

 急にどうしたんだ!?

 ……!?

 なんだ……この、音楽……!?」


~♪

【不気味な音楽が辺り一面に鳴り響く】


ソラ

「すごく…嫌な気分になります……

 この音楽……普通じゃない……!」






拓海

「な、なんだこの声は…!?」


ソラ

「拓海さん!

 わたしたちの周りに……!?」


仮面の男1

「……」


仮面の男2

「……」


仮面の男3

「……」


【ソラ拓コンビの周りを取り囲む仮面の男達】


拓海

「な、なんだこいつら……!?」


ソラ

「……拓海さん……!

 気を付けてください!

 この人たち…嫌な感じがします!」


友人A

「ああああああっ!!!」


友人B

「うあああああっ!!!」


【さらに現れた仮面の男たちに取り抑えられる友人A&B】


ソラ

「!?」


拓海

「友人A!友人B!

 お前ら、俺の友達に何を…うわっ!?」


ブオンっ!

【仮面の男の一人が長物を振り回して拓海達に襲いかかる】


ソラ

「拓海さん!?

 …うわっ!?」


拓海

「くっ…!?

 …どけっ、お前ら!?」


【襲いかかる仮面の男達の攻撃をいなすソラ拓コンビ】




友人A

「ない…ない…何もない……」


友人B

「モテない…彼女もいない…

 俺達には何もない……!」



友人A

「俺の……」


友人B

「俺たちの絶望は……」


友人A&B

「「女の子にモテないことだぁぁぁっ!!!」」


ゴォォォォ……!

【闇のオーラが友人AとBを包む】


拓海

「友人Aーーーっ!?

 友人Bーーーーっ!?」



友人A(仮面)

「……」


友人B(仮面)

「……」


【闇の中から仮面をつけた友人AとBが現れる】


拓海

「……お前ら……?」


ソラ

「……拓海さん、危ない!!」


拓海

「!?」


ドッっ!!

【突如襲いかかる友人A&B達から拓海を庇うソラ】


ソラ

「……つぅ……!」


拓海

「ーーソラっ!?」


ソラ

「き、気を付けてください拓海さん……

 さっきお二方の攻撃……

 ランボーグのパワーにも

 劣らない程の一撃でした……!」


拓海

「……!」


ソラ

「…状況はよくわからないですけど…

 生身では危険です…!

 ここは変身しましょう……!」


拓海

「……くそっ!

 何だってんだ一体……!?」


【デリシャストーンを取り出す拓海】


ソラ

「……!」

【ミラージュペンを取り出すソラ】


ソラ

「ひろがるチェンジ!」


【共に変身するソラ拓コンビ】


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