新たな敵と新たなる友! 3ページ目

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鉄華団おいしーなタウン支部


……


~おいしーなタウン・メキシコ料理店~


「ん~♪

 この店のブリトー、さいっこ~♪

 来てよかったぜ、おいしーなタウン!」


拓海

「そうか。この街の住民としては

 ありがたい感想だな。」


【拓海、微笑む】


ソラ

「それにしても……

 デスパレードに

 イビルダンサー、ですか…」


パドドゥ(人間)

「うん。

 闇の国デスパレードは

 光の国ホープビートとの戦いに勝つために

 この世界から絶望のエネルギーを集めようとしている。」


パドドゥ(人間)

「奴らの闇のリズムによって

 負の感情を増幅させられた人間は

 ロストハートをその身に宿し、

 デスパレードの尖兵『イビルダンサー』へと

 姿を変えられてしまうんだ。」


ソラ

「ふむふむ……(メモメモ)」


【パドドゥの話をヒーロー手帳にメモをとるソラ】


パドドゥ(人間)

「奴らの目的はイビルダンサーを増やして

 絶望のエネルギーを集めること。

 わたしはそれを阻止するため、

 闇のリズムに対抗できる

 光のリズムを持つ存在・プリキュアと共に

 ロストハートを浄化した際に出てくる

 ハートビートジュエルを集め

 『希望のスコア』を完成させようとしているんだ。」


ソラ

「ロストハート…

 ハートビートジュエル…

 …希望のスコア…………

 …………??????????」


【あまりの情報量に混乱するソラ】


「パドっち……

 一度にたくさん言っても

 理解できねぇって……」


パドドゥ(人間)

「しょうがないだろ!

 店内で大掛かりな舞台を用意して

 寸劇形式でわかりやすく説明するわけにも

 いかないし!」


拓海

「あー……すまん。

 もう一回最初から説明を頼む。

 ……出来れば、ゆっくりじっくりと。」


…………


ソラ

「なるほど。

 やっと全部理解できました。」


パドドゥ(人間)

「そうかい…良かった。

 そろそろ説明に疲れた頃だし助かったよ。」


拓海

「完成すればどんな願いでも叶う

 『希望のスコア』…か。」


パドドゥ(人間)

「そう。希望のスコアを完成させ

 全ての闇と絶望を消し去る……

 それが私の役目さ。」


拓海

「全ての闇…………」


ソラ

「闇…………」


拓海&ソラ

「「…………」」


パドドゥ(人間)

「ん? どうしたんだい?

 急に黙り込んで?」


ソラ

「え、あの…………

 その…………実は……」


拓海

「俺の知り合い…ってか、うちの居候に……

 その…闇から生まれた

 女の子(ダークドリーム)がいるんだ。」


パドドゥ(人間)

「ふぅん?」


拓海

「もし…希望のスコアとやらが完成して…

 全ての闇と絶望を消すことを願うんだとしたら…

 ……そいつはどうなってしまうんだ?」


パドドゥ(人間)

「…はははっ…♪ もしかして、

 『全ての闇を消したら

 その子も消えてしまうのでは?』

 …と、心配しているのかい?」


拓海

「あ、ああ。」


パドドゥ(人間)

「心配ご無用、さ♪

 …例え闇から生まれた存在であっても

 光と共に生きることを心に決めた者は

 もう闇の世界の住民ではないよ。

 …立派な光の世界の住民さ。」


拓海

「そ、そうなのか?」


パドドゥ(人間)

「うん。

 …まぁ、君達の心配はごもっともだし、

 希望のスコアで願いを叶える際は

 そのことを頭にしっかり留意して

 慎重に考えて願うことにするね。」


拓海

「そ、そうか……

 ……それなら、安心だ。」


ソラ

「ホッ……

 良かったですね、拓海さん。」


パドドゥ(人間)

(…もっとも…頭の中で

 それを考えてあげる『だけ』だけどね。

 それ以上のことはしてあげないよ。

 ふふふっ………)


パドドゥ(人間)

「……さて、説明も済んだことだし…

 君たちの力を見込んで

 少し頼みごとをしていいかい?」


ソラ

「頼み事?」


パドドゥ(人間)

「君みたいな力のルーツが異なるプリキュアでも

 イビルダンサーのロストハートを浄化できるみたいだし…

 もし、この先イビルダンサーを見かけたら

 戦って浄化してもらえないかい?」


ソラ

「え?」


パドドゥ(人間)

「イビルダンサーは神出鬼没…加えて、

 絶望を抱えた人間さえいれば

 いくらでも生まれる存在だ。

 …放っておけば無尽蔵に増え続け、

 奴らの手にかかり怪我を負う人や

 君の友人みたいに被害に遭う人が出てしまう。」


拓海

「…………」


パドドゥ(人間)

「ホントに見かけたらでいいんだ。

 もし、イビルダンサーを見つけたら…

 是非、浄化して欲しい。

 あ、浄化した際に出てくるハートビートジュエルも

 出来ればでいいからこちらに譲ってもらえると助かるな~♪」


ソラ

「ふむ……わかりました。

 わたし達で良ければ…喜んで。」


パドドゥ(人間)

「え! ホントにいいの!?」


ソラ

「はい!ヒーローを目指す者として

 怪我人が出ることはもちろん、

 イビルダンサーにされた人を放ってはおけません!」


ソラ

「……なによりも、

 今日助けていただいたご恩がありますから。

 …ですよね、拓海さん♪」


拓海

「ああ……そうだな。

 俺の友達を助けてくれた借りがあるし…いいぞ。」


ソラ

「わたし達のプリキュアの仲間…

 友達にも話をして

 イビルダンサー浄化のお手伝いをお願いしてみます。」


パドドゥ(人間)

「それはありがたい!」


「よし! じゃあこれで今日から

 俺とお前らは仲間だな!

 これからよろしくな、ソラと拓っち!」


拓海

「た、拓っち…?」


「あ、それと…

 お昼ご飯、おごってくれてありがとよ!

 ごちそうさまでした!」


拓海

「あ、ああ……

 まあ、今日はお前に助けてもらったわけだし…

 気にしないでくれ。」



………



~店外~


「じゃーな、拓っち、ソラ!

 また今度会おうな!」


ソラ

「はい!

 楽さんもお元気で!」


拓海

「今日は本当にありがとうな、楽。

 ……またな。」


「おう!

 パドっちもまたな!」


パドドゥ(人間)

「ああ。」


【楽、その場をあとにする】


パドドゥ(人間)

「……では、わたしも

 この辺で失礼させてもらうよ。

 こうみえて色々忙しい身だからね。

 二人共…イビルダンサー浄化の件、どうかよろしく。」


ソラ

「はい!

 さようなら、パドドゥさん!」


拓海

「またな、パドドゥ。」


【パドドゥと別れるソラ拓コンビ】


拓海

「……せっかくのデートなのに

 大変な目に遭っちまったな、ソラ?」


ソラ

「そうですね。でも……

 拓海さんのご友人達も無事助け出せましたし…

 新しい友達もできました!

 『終わり良ければ総て良し』、です♪」


拓海

「ふ~ん、なるほど。

 終わり良ければ総て良し、か。

 それはつまり…

 今日のデートはもう終えても構わない…

 …ってことなのかな、ソラ?」 ニヤニヤ…♪


ソラ

「…………え!?」


拓海

「それは残念だなぁ~?

 今日はソラと触手プレイするため

 ナルシストルーの発明品『ショクシュ二ナーレ』を

 持ってきたのに…?

 あーあ、無駄になっちまったなぁ…?」


ソラ

「え、ええっ!? そんな…酷いです!?

 ぜ、前言撤回です!

 デート…続けます! 

 エっチもしたいです!

 拓海さんと触手プレイ…したいですっ!!(汗)」


拓海

「……ははは♪ 正直なヤツめ♪

 そんなソラには…ご褒美……あげなきゃ、だな。」


【拓海、ソラに顎クイする】


ソラ

「あ……」


拓海

「ソラ……

 さっきは俺の友達を助けることに

 協力してくれて…ありがとう。

 これは……ほんのお礼だ。」

【拓海、ソラにキスする】


ソラ

「…………拓海さん…♡」


拓海

「……さて、行こうか、ソラ?

 まだ日は高いんだ。

 もう少し遊びまわって行こうぜ?

 せっかくのデートだから…な♪」


ソラ

「…………はい♡」


…………


パドドゥ(人間)

(今回の実験…成功だ。

 力の起源が違うプリキュアでも

 ロストハートを浄化して

 ハートビートジュエルを生み出すことが

 出来ると今回の実験でわかった…。)


パドドゥ(人間)

(希望のスコアを完成させるためには

 さらに多くのハートビートジュエルが必要…

 そのためにプリキュア達には

 より多くのイビルダンサーを

 浄化してもらわなければ…!)


パドドゥ(人間)

(さて…これから忙しくなるな。

 デスパレード側にもイビルダンサーを

 さらに増やすよう働き掛けなければいけない…

 全ては……私の願いのために。

 ふふふ…希望のスコアが完成するその瞬間まで…

 君たちには存分に踊ってもらうよ…プリキュア…)


……


~翌日・朝 拓海の通う学校~


友人A

「品田ぁ!

 おはようございますだコノヤロー!」


友人B

「昨夜はお楽しみでしたね♪

 …お楽しみ(意味深)を楽しんだよなコノヤロー!!」


拓海

「……おはよう。

 朝っぱらから元気いいなお前ら……。」


拓海

(この様子だとパドドゥの言ってた通り

 イビルダンサーになってた間の記憶は

 消えてるみたいだな。……良かった。)


【拓海、微笑む】


友人A

「あ、なに笑ってんだ品田!?

 勝ち組の余裕ってヤツか!?」


拓海

「はは……っ♪

 まぁ、そんなところかな?」


友人B

「ガルガルーっ!!」


拓海

「野生に帰るな。」


友人B

「く……今に見てろ……

 今日からの俺たちは

 ひと味違うんだからな!」


拓海

「ほう? どう違うんだ?」


友人A

「今までの俺たちは

 焦りすぎていたことに気付いたのさ…」


友人B

「急いては事を仕損じる……

 いきなりナンパ……もとい彼女をつくろうなんて

 俺達には早すぎたんだ……」


拓海

「ふむ。」


友人A

「だから……彼女うんぬんの前にまず

 セフレを作ろうと二人で決めたんだ!」


拓海

「……は?」


友人B

「まずはセフレと仲良くなって

 女慣れしておこうと考えたのさ!

 そうすれば、いずれ本当に好きな子が出来た時

 肩肘をはることなく相手と

 接することができると思ってな!」


友人A

「このあと友人Bと一緒に

 学校一ビッチで有名な女の子の元に行って

 セフレになってくれるようお願いするつもりだぜ!」


友人B

「土下座も辞さない覚悟で挑めば

 なんとかなるはずだ、きっと!」


拓海

「……うん、

 お前らがモテない理由が

 よーく、わかった。」

~さあやの家~


さあや

(さて、お昼ご飯も済ませたし

 日課の拓海観察を……っと)

カタカタ……

【ノートパソコンで拓海の様子を観察する、さあや】


さあや

(……拓海!?)


【PCの画面に映し出されるソラ拓コンビのピンチ!】


さあや

(大変、変な人達に襲われている…!

 ……変身した!?

 もしかしてただの暴漢じゃない……!?

 まさか……新しい敵!?

 …こうしている場合じゃない!

 ……助けに行かなきゃ!!)


さあや

「ミライクリスタル! ハートキラッと!」


アンジュ

「みんなを癒す!

 知恵のプリキュア! キュアアンジュ!」


【プリキュアに変身するさあや】


アンジュ

「拓海!

 今、助けに行くから!」


【拓海の元へ急いで向かう、アンジュ】


~同時刻・ましろの家~


ましろ(ソラ拓推し)

「~♪」


【新作の絵本を描いてる、ましろ(ソラ拓推し)】


ましろ(ソラ拓推し)

(んん~…よし!

 新作絵本の下描き終わり!

 ……さて、と♪

 休憩がてらに、ソラちゃんと拓海先輩の

 デートの様子を覗いておこうかな♪)


【ましろ、ミラーパッドを取り出しソラ拓コンビのデートの様子を覗き見る】


ましろ

「……っ!?

 ソラちゃん!?拓海先輩!?」


【ミラーパッドに映し出されるソラ拓コンビのピンチ!】


ましろ

(ど、どういう状況なのコレ!?

 あ、変身した!?

 まさか……緊急事態!?

 ……こうしちゃいられない!

 すぐに助けに向かわなきゃだよ!!)


ましろ

「スカイミラージュ!トーンコネクト!

 ひろがるチェンジ……プリズム!」


プリズム

「ふわりひろがる優しい光!

 キュアプリズム!」


【プリキュアに変身する、ましろ】


プリズム

「待ってて2人共!

 すぐ助けにいくから!!」


【二人の元へ急いで向かう、プリズム】


……


~おいしーなタウン~


【現場に到着する両名】


アンジュ

「……あれ?」


プリズム

「終わってる……?」


【イビルダンサーを浄化し終わったタイミングで

 到着してしまったアンジュとプリズム】


アンジュ

「出る幕、なかったね……」


プリズム

「そう…だね。」


二人

「「…………」」


アンジュ

「……帰ろうか。」


プリズム

「……うん。」


【変身を解除してそのまま帰路につく2人】


……なんだかんだで根っこは良い子な盗撮少女達。

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