ツララちゃん息してる?

ツララちゃん息してる?

恋?を自覚して押せ押せになるクソボケ兄さんのはなし

これ↓の続き。兄さん落ち込み()パート

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言い忘れてたけど時系列的には皆就職した後だと思う多分




ここ最近、ドゥウムは少し落ち込んでいた。

というのも、同僚であり親友でもあるツララからどうも避けられている気がしてならないのだ。

ドゥウムはいつも通り話しかけているだけなのに、ツララは顔を真っ赤にして逃げていってしまう。

ので。


「…というわけで、ツララが何か病気を患っているのではないかと思ってな。何か知らないか?特にエピデム」

「「「「おい待て」」」」

「ツララは優しいからな…私に何かあるといけないと避けているのだろう。私に出来ることがあれば良いのだが」

「「「「待てって」」」」

「?私は何か変なことを言っただろうか」

「変なことしか言ってねえよ」

「ここまでくるとツララさんがかわいそうになってきますね」

「嘘だろ。嘘だろオイ」

「クソボケもここまで来ると一種の才能だな…」

「ツララさん病気なの?」

「「「「違うからマッシュは黙ってような」」」」

「うす」

「えっと…まず聞きたいんだけど、ドゥウム兄さんはツララさんのことどう思ってるわけ?」

「どう、とは」

「うーん、兄さんにとってのツララさんの立ち位置というか、なんというか…関係性?認識?」

「認識…?友人だが」

「とりあえず兄さんがクソボケなことは分かった」

「えっ」

「ドゥウム兄者はツララさんと付き合っているのか、という問いに対しては否定していましたよね」

「そもそも失礼ではあるが女性だったことすらその時初めて知ったからな」

「では、ツララさんが女性だと知った上で、ツララさんのことをどう思いますか?具体的に言うと異性として、恋愛対象としてです」

「異性として、か。まあ魅力的なんじゃないか?ツララは優しいし、実力もこの上ないくらい申し分ないからな。この前も男性職員に告白されていたようだし。断ったみたいだが…ツララなら理想的な男を伴侶にできそうだな」

「客観的な意見を述べろとは言ってないんですよこのクソボケ兄者」

「えっ」

「もういい加減認めちゃえよ兄者、ツララさんが好きなんだろ?」

「あっそんな直球で」

「スキ…???」

「ほらフリーズしちゃった〜」

「ドゥウム兄ちゃん、ツララさんのこと好きなのか」

「マッシュは一旦黙ってような」

「うす」

「スキ…スキトハ…スキノテイギトハ…?」

「哲学かな?」

「でもさ、実際ドゥウム兄貴にとってツララさんは特別なんじゃねえのか?他の奴らより距離近いし、何ならオレらより近い時がある気がする」

「特別…そうなのか?他に友人がほとんどいないから比較ができん」

「Oh」

「じゃあ、ライオさんにツララさんと同じことできる?」

「できるわけないだろう何を言っているんだ」

「それはそうなんだけどなんかイラつくな」

「でもさ、このままじゃ良くないよ。ぶっちゃけ兄貴とツララさんは友人の距離感には見えないし。友人とかそういうのじゃなく、男女の距離感としてまずい気がする。兄貴がツララさんのこと好きじゃないなら距離を取るべきだし、好きならさっさとくっつけ」

「そういうものか」

「そういうもの。とりあえずじっくり考えてどうすべきか考えろクソボケ兄貴。具体的にはまずツララさんの隣に他の男がいて今までの自分との距離感で接してたらどう思うかを考えろ」

「私以外の男がツララの隣に…」

「はいじゃあ解散」

「解散解散」

「式には呼んでね」

「いや呼ぶだろってか気が早すぎる」

「ドゥウム兄ちゃんは「ハイハイ今はそっとしとこうなマッシュ〜」うす」




「ということがあって」

「くぁwせdrftgyふじこlp」

「自分なりに考えてみた結果、私にとってツララは特別なんだろうという結論に至った。しかし私はどうもそういうのには疎くてな、とりあえずどうすべきかツララの意見を聞こうかと」

「待って頭が追いつかないから待って」

「あまり自覚がないのだが、私は君のことが好きらしい。君以外の女性が隣にいることなど想像もできないし、君の隣に私以外の誰かがいるなど想像するのも嫌だということに弟からの指摘で気付いた」

「まっ、ちょ、待ってって」

「君さえよければこれからも隣にいさせてくれないだろうか。できれば一生」

「待ってって言ってるでしょ!!!こっちはすでにキャパオーバーなの!!!そんな歯の浮くようなセリフ言えたの君!?というか最後のほぼプロポーズだよ自覚ある!!?」

「まあそうだな」

「なんでそんな冷静なのさ!!?」

「あまり言わないでくれ、こちらも正直気付いたばかりで冷静ではないんだ。正気に戻る前に全て言っておかないと後悔する気がする」

「ピエッ」

「それで、君はどう思う?君が不快に思うのであれば今後距離を取ろうと思う…できればそんなことは御免なのだが」

「ちょっと待ってホントに待って時間ちょうだい頭冷やさせて」

「もちろん構わないが…君は寒がりだろう?冷やして大丈夫なのか?」

「そういう意味じゃないから!!!むしろ今頭沸騰しそうだからちょうどいいの!!」

「そうか」




ここまで書いといてなんだけどツララちゃんの好みの異性のタイプって常識のある包容力のある人なんだね…常識は置いといてもドゥウム兄さん包容力ありそうだよね…ふうん?

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