ミワッ➂
「うぅ……ホントに裸のまま置いてくなんて……」
「で、でもこの時間まで上手くバレずに立ち回れたんだから、このまま朝まで何とか……」
…その時、近くでコツコツと靴音が聞こえた。三輪は急いで壁に張り付く。
(マズいマズい…頼むからバレないで…!)
しかし、無情にも靴音は三輪の元へ近付いてくる。そしてその靴音の主は──
「…確かにこの辺リだったのカ?」
「えぇ、派手な髪色の女の子をこの辺りで見たって聞いたんだけど…」
(ウソッ、メカ丸と真依!?)
──京都校の同輩であるメカ丸と真依であった。
「呪霊…ではないわよね、残穢は見えないし。」
「確かにそうだガ…」
「そもそも霞が簡単にやられるような子じゃないのは私達が一番よく知ってるでしょ?」
(うわー!!!ゴメンナサイゴメンナサイ、私今二人の横で裸になってるんですー!!!)
三輪は欠席する旨を伝える前に裸になった事を後悔した。
(失敗したなぁ…多分私の事を探してるのは二人だけじゃないよね、他のみんなや先生だって…)
三輪は二人が早くこの場から立ち去ってくれる事を祈りながら考える。
(帰ったらどんな言い訳をしようかなぁ…そもそもあの人がこんな事させるから…あれ?何で私はあの人の言う事を聞いてるんだっけ…?)
「──オイ、こっちじゃないカ?」
三輪の思考はコチラに向けられたメカ丸の声で中断された。
(……!!!!!)
「そっちの路地、行き止まりになってない?多分居ないと思うけど。」
「…そうカ。」
「…霞ならきっと大丈夫よ。アッチも探してみましょう?」
真依の発言によりメカ丸はこちらを覗き込む直前で停止し、再び二人の靴音は遠ざかっていった。
「………はぁッ!あ、危なかった…」
ずっと息を止めていた三輪は溜めていた息を一気に吐き出す。
「はぁ…ホント、メカ丸達にどう言い訳しよう…」
肩を落とした三輪は自身の股ぐらにある小さな違和感に気付く。
にちゅ。
「…ウソ、私なんで濡れてるの?」
まさか…私、この状況に興奮してるの?外で裸になって、同じ学校の仲間にそれがバレそうになって?
「…ッ!そ、そんな訳ない…はず…」
三輪は自分の考えを振り払うようにぶんぶんと頭を振った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
朝である。
まだ人通りが少ない時間帯のうちに合流しなくては。
〇〇が三輪と別れた場所へ向かうと、全裸の三輪が物陰から飛び出してきた。
「もうっ、何でこんなことさせるんですか!ホントに色々、大変だったんですから…」
口調は怒っていたが、それとは裏腹に彼女の秘丘からはとろとろと愛液が溢れ出していた。