9F
地右衛門に脳を焼かれた人9階
地右衛門
HP:1200
状態:発情(重度)・淫紋(???)・ターゲット集中・精神異常無効・ガッツ
・敏感雌体質・淫語習得
装備:再起の指輪
男たちから解放された地右衛門は、なんとか階段を登って9階に辿り着いた。
【休憩スペース】だ。
何人かのマスターが集っている…
一様に酷い絵面の中、一人まともそうな人間が皆の世話をしていた。
「地右衛門…貴殿も巻き込まれていたのか」
宮本伊織に話しかけられた。
宮本伊織
HP:2100
状態:発情・淫紋・勃起維持
装備:なし
【淫紋】…睾丸に刻まれた淫紋によって、勃起維持と子種の製造を強要されている
噛みついたところで戦う気力は既に残っておらず、地右衛門は頷くだけ頷いて立ち去ろうとしたが、呼び止められてしまった。
今も暴走を続ける盈月の器は、この奥の部屋にあり、入るためには最低二人以上が必要だと言う。
「見ての通り、動けるのは俺と貴殿しかいない」
最初にここへと辿り着いた宮本伊織だが、この条件に悩まされていた。早期解決したいと思っていたが、ここに辿り着く他のマスターたちは、息も絶え絶えで動ける膂力を残しているものがいなかった。盈月の器をどうにかせねば、儀の続きができないどころか江戸中がエロトラップダンジョンへと変質していく。出口も分からなければ、この9階もいつまで安全かも分からない。
誠に不本意だが、宮本伊織と地右衛門は扉の前に立つ。
扉には最低二人以上という文言が宮本伊織の言う通り、刻まれていた。