黒王子と媚態の白姫

黒王子と媚態の白姫


想像通り本番付きのR-18物です

8スレ目の>147を描いて下さった方の衣装を参考に、生き恥ドレスのコスプレ部分をSSにしております。

性描写がございますので嫌な方は閲覧拒否、または削除の申し出を宜しくお願いします。



ちなみ前作のウソップの新型オモチャが強く動きすぎた理由は故障ではなく、サンジの潜在的な外骨格に反応し「異常な程刺激に強い皮膚」として認識した為最大出力になったという設定でした。


〜〜〜〜〜〜




パチッ……パチッ……

シュルッ……スト……

サラ、サラッ……


衣擦れの音、何かを着る音。

誰かの着替える音がする。

ガチャリ。一人の女が持つ個室のさらに奥、知られてはならない場所のドアが開く。顔から耳、首までもが紅潮した女がそこにはいた。目は全く合わず、口を何度も開こうとするがわずか勇気と多大な羞恥が天秤に掛けられれば黙るしかない。それでも目の前にいる男はそれを楽しみにしているのだ、重くなっていく口を怨みながら腰に手を当ててぶっきらぼうにプロポーションと"コスプレ"を見せつけた。


「…………………どうだ?」

「……口調はどうした、約束だぞ」

「……………いかが……ですか?私の……ウェディング、ドレス……」


ギリッと歯軋りする音がした。

腰から手を仕方なさげに離し両手を広げて「ハグして欲しい」と求めるかのようなポーズを取ると、その女の柔らかなところが物欲しそうにたゆんと揺れる。

「自分の思い描いた物に間違いはなかった」と確信を深めた男は指で女を指し示すとそれを下に向けてその指で円を描いた。


その場で回れ


やろうと思えば能力で無理やりその命令を実現することは出来たが、敢えてせず、言葉にもしない。ただ冷たい笑顔が女の身体を突き刺した。

女は短く息を吐くとゆっくりと、ゆっくりと回る。揺れそうな胸を抑えつけながら、オトコ受けのいい肢体と衣装を贅沢で欲張りな男一人に晒し、貢ぐ。一通り全身を見るとその男は冷たい笑みを深めた。


「似合ってる。よく、似合う」

「クソっ……ありがとうございます。そう言ってくれると、嬉しいです……わ。ア……アナタ」

「そこまでやれとは言ってねェぞ黒足屋」

「ふんっ!あなたこそ黒の衣装が映えていて似合っているわね!」

「ふはっ……いつも無理すんなとは言ってるがこれは……っクククっ」


あまりの羞恥、普段からかけ離れた状況、女らしい格好、目の前のイヤラしい男、シチュエーション、自分の身体。

サンジはふらふらと力が抜けてペタン、と腰が抜けてへたる。内股で床に座ると感情が溢れて無意識にポロと涙が出る。

決して悲しみの涙などではないのだが、ローはそんな涙を落とす女に近寄り肩に触れた。


「……悪かった。似合ってるのはほんとうだ、サンジ」

「…………次笑ったら許さね……許しませんからね、ロー」

「善処する」

「…………」

「いってェ!何すんだ黒足屋!」

「クソバッチリ決めたスーツ着込んでるアホに笑われたくねぇ!」


キッ、と睨みつけると高いヒールの爪先でローの脛を軽く蹴る。デザインとしては白い筈なのだがその先端部分が黒く染まっている。武装色硬化で反応した部分だろう、海賊としても力のある彼ですら痛がるほどの威力がそこにはあった。

彼は思わず少し跳ね、痛そうにベッドに座る。脛を抑える様子にニヤッとサンジは笑い、わざとらしくおっほっほと口に手を当てて笑った。

この日常的な雰囲気が両者の着ている物を自覚させようとしないが、衣装は途轍もなく本格的な代物だった。

喪服の様に黒くシルエットを絞ったスリーピースのピークドラペルスーツ。装飾の入った銀のカフスリンクス、ストレートチップで先端だけが磨かれたクラシックスタイルの革靴。折り目が決まっている立体のズボンは畳み方、吊し方とアイロン入れを間違えれば崩壊してしまう繊細な代物だ。

目立たない様に敢えて印象を抑えた銀のカフスリンクスには海賊旗の装飾があり自身の身元を言葉なしに伝えつつ、なお男に上品な印象を与えた。

だが特にシャツは手縫いでやわらかな上物らしい、サンジは麗しき航海士ナミ宜しくなんとなく値段の計算をするとその値段の高さを想像できて、止めた。

一方でサンジが珍しい本来の性を意識したウェディングドレス、それも一度着れば何かを失いそうなほどに淫猥なものが多い。胸の辺りにはわざと乳頭が目立つ様に薄い生地が使われている。全ての布地は肌を隠すためではなく晒すためにあり、全ての装飾は女の顔やスタイルを美しく見せる為ではなく、ひたすら卑猥に染め、劣情を掻き立てるためにあった。腕のリボンも、パンツの紐も、フリルも、ドレスを思わせる下半身の半透明の布も、なんとも猥雑だが美しい。

しかし特に薄い絹のヴェールとイブニンググローブの仕立ては主役に目を瞑ればフォーマルで通用しそうなほどに良い物を使っている。サンジには主役も決して雑な仕立てではない、上等な物なことが着心地から判別することができた。

いっそ笑えるほどに本格的で、明らかにコスプレの域を遥かに飛び出しているのである。


「こういうのは嫌いか?」

「……初夜には…固すぎますけれど、嫌いでは…ありません…………」

「お前ならそういうと思った」

「此処は貴族の披露宴か派手な葬式場かよと思えましてよクソ王子」

「分かっててやったんだ。クルー……こういう時は臣下か……?まぁいい、アイツらがフルオーダーでやってくれってよ」

「メイドの時といい、本格的なのがお好き……なのね」

「こういうのは分かる奴がいてこそだろ。知らない奴に着せても面白くない」

「……他の人に着せる機会が、おありなのですか?」

「…………今はそんな暇がないな。そもそもこれは赤の他人に着せられるもんじゃねェよ」

「この様な物、淑女に着せるのはやめとけよ。おれじゃなきゃドン引きだ」

「機会があればな………まぁ、やるか」


"ROOM"を一瞬展開させ、胸ポケットのハンカチーフを取り出すと目の前にいる痴態を晒した女を交換する。ふらっと体幹を崩して倒れそうになった彼女を支えるとお姫様抱っこの形になった。


「無事でよかった、姫」

「……!!あ、あ……ありがとう、ございま、した……王子様、ひゃっ!」


男は感謝する女を見つめると布の上から乳頭を軽く噛み、股下の生暖かい蜜の出る場所を弄りながら、ベッドに置く。今まで女に掛けられていたヴェールは上げられてこの夜初めて目が合った。


「どこも……傷はないな。痣も、爪を見ても栄養状態も良さそうだ」

「当たりま……ふふっ、くすぐって……ぇです」

「くくっ……脚から……ココも、腹から……胸も」

「ひぃっ♡……何をし……て!」

「健診だ。このナカはどうだ」

「変態……っんむっ…………」

「……………………」


長い、口吻。一秒だろうか、十秒だろうか。互いの鼻息は荒くなり意識は少しずつ白んでいく。くらりと体勢が崩れるその少し前にようやっと解放された。


「プハッ…‥♡はぁ、はぁ……いきなり、卑怯……っ」

「ん?舌入れられるのがお好きな姫の言動とは思えない……っ」

「こんなに硬くした人が言う台詞とは思えないわ、クソ王子サマ?」

「誘うのが上手いな、姫」

「………………ッ♡アナタは、あまりに初心な様で」


舌を出してべー、と馬鹿にする様なポーズを取るとローは唇で長い舌を摘んだ。いきなりの出来事に小さく身悶えするとその舌を今度は吸い始める。サンジの一番感じる場所である舌を弄ばれて舌を引っ込めるが逆にディープの形になって逃げ場を失った。ローはスーツの上着を脱ぎ、ボタンを外したシャツの姿で女を迎える。

意地でもとローの陰茎を擦り始めるが、もう遅い。ローはクリトリスを軽くつまみながら蜜をサンジから引き出し始めていた。


「……っ!……ッッ!んんっ!!♡♡」

「…………ふぅっ……どうして欲しい?」

「…きに」

「聞こえねェぞ、どうした?」

「すきにして!私をっ♡犯してっ♡♡」

「……!!」


一瞬、理性の糸が千切れてベットに押し倒す。硬くなったモノを肉壺を合わせればぬちゃりとしたものと女の薄い陰毛が皮膚に張り付く感触がする。これを激しく犯せばどれほどの優越感と刹那的な悦楽を得られるだろうか。

ローにそんな抱き潰す欲が生えてくるが、それを必死に我慢しながらゆっくりと優しく入れていく。前開きのショーツは秘所を守る役目を果たすことはなく、愛液の望むがままにそれを受け入れた。

サラサラとした金髪を撫でながら口付けをしながら、奥へ奥へと媚肉をかき分ける。


「んッ♡……ふっ、ふっ……早く……っ!」

「まだ、それはしねェ」

「なぁ♡っんで!……」

「こっ、ちのほうが……反応が、いい」

「う゛うぅ…♡♡♡」


ずるぅと抜いて女は汗ばむ、ゆっくり押せばきゅうっと切なげに締め付ける。女が腰に力を僅かに入れて、男の物を緩く締め上げる。ぶるりとローの身体が震えるが、まだ出ない。浅く気持ちのいい所に触れると今度はサンジの身体が反応する。

ローの余裕のなさに小さく舌を出すが、それは淫らなキスの合図にしかならない。イタズラなのか、快楽なのかは誰にも分かりはしないだろう。

いつの間に肌と肌は密着し合い、女はベッドと男の体に挟まれて自身の熱をただ高めていく。男は背中の冷たい空気に冷やされながら、目の前の淫らな姫に気をあてられる。キスから解放すると熱い吐息を吐きながら、また唇を差し出した。

キスから開放しようものなら欲しがりながらしがみつく、強気で勝ち気な気性。その癖爪は短く揃えられていて、男の我儘を受け入れる、妙に気が利く女。

大きな胸とトロっと柔らかい秘所、しなやかな脚に敏感な全身をした、誰でも生唾を飲む様な女。

ローはそんな身体に囚われるかの様に奥へ奥へと肉を差し込む。


「ア゛♡ア゛ッ……ッッ……♡♡♡」

「ふっ………ふっ………」


両者にもう言葉はなくかける余裕も、やはりない。健気にお姫さまらしく淑やかさを保とうと人差し指で口を抑える淫らな女。健気で淫らなピンクの姫の理性を切り取ってやろうと、抱き締める男。

一瞬、邪な考えが過ぎった。

ピンチから救われた姫ならば自由すら失った哀れな様子だったとしてもおかしくないのではないか。動けなくなってなお快楽に震えるしかない姫がいるのではないか。

自分の能力ならばそれが出来る。傷つけることなく、後遺症もなしに。


「イ゛っっ♡♡イク……ッ゛♡……おぅ……じさま……っ♡、いっ、しょ……!いっしょ…にぃ゛ぃ゛っ♡♡」


ローの右手が哀れな姫に伸びる。まるで魔物の陵辱する手の如く。しかしサンジはその手を指ごと絡めとり、一層強く矯声を上げた。敵わねェなと心の中で独り言を呟くと抽送を早めて、精を吐き出す。


******


「はぁっ……はぁっ……もう、終わりか?」

「一応おれにも用事はある。同行してるとはいえクルーとの連絡も取らねェと。それに……」

「それに、なんだよ」

「お前の分泌液で服が汚れた。シャツは良いとしてズボンの方がクリーニングに出せない代物なんでな」

「〜〜〜〜〜っっっっ!??トラ男テメェッ!!!」

「じゃあな、それは土産だ置いてくぞ」

「いらねぇよクソ野郎!さっさと消えちまえ!」

「ありがとよ、黒足屋」


"ROOM"

"スキャン"

"シャンブルズ"


そう残して男は去っていき、まだ熱が冷めないまま静かに消えた。互いに甘い余韻を残して。





「……ッ♡…………ッ♡…………♡♡」





クチュッ……クチュッ……グチュッ

ピチャッ……パタタッ…………


女の夜は、まだ長い。

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