黒服虎杖くんのとある一日

黒服虎杖くんのとある一日


※メンヘラもキャバもエアプです


三輪「虎杖君もう駄目です私向いてないんです、お酒もそんなに好きじゃないしおしゃべりも上手じゃないし…でも実家にお金入れなきゃだから辞められなくて、なのに全然指名のお客さん増えないし…」

虎杖「うんうん、三輪先輩は頑張ってるよ」

三輪「このままじゃ家族のこと嫌いになっちゃう、どうしよう…なんで私が仕送りしなきゃいけないんだって、毎晩、毎晩考えちゃうの。そんなこと考えちゃ駄目なのに。考えちゃう私が悪いんだ…!」

虎杖「今度弟さんの誕生日にプレゼント買ってあげたいんだって言ってたじゃん、本当に家族思いで優しいよね。三輪先輩のことちゃんと見てくれてる人たくさんいるよ、もちろん俺もその一人だし!今日この後本指名の人来てくれるんでしょ?もうちょっと頑張ろ?」


五条「ねえ、悠仁まだ?」

歌姫「私に聞くんじゃないわよ!知るわけないでしょ!」

五条「じゃあ仕方ないから歌姫でいいや。聞いてよ、昨日また傑がディナーの約束に遅れてきたんだよ。信じられないでしょ。しかも着いて早々謝りもせずに開口一番『もう大変でさ、家族が熱出して』だよ?まず僕に謝るべきじゃない?これで何回目だよ一番優先されるべきは僕なのにまたぽっと出の家族ごっこかよ、って言ったらなんかわけわかんない逆ギレしてくるし。そしたら硝子が、」

歌姫「は?」

五条「え、何。まだ僕が喋ってんだけど。それで硝子が、」

歌姫「待って、黙れ、待ちなさい。なんでそこで硝子が出てくんのよ」

五条「なんでって、硝子も一緒にいたからだけど」

歌姫「どういうこと?私そんなの聞いてない。あの子また私に黙ってアンタ達と会ってたの?信じらんない、二度としないでって言ったのに!!」

五条「うるさいなぁ、いきなりヒスんなよ。てか束縛系?めんどくさい女は嫌われるよ?」

歌姫「あんたに言われたかないわよ!!」


直哉「ええから甚爾君出せや!!!!!」

虎杖「今日まだ来てないんだよね、ごめんな?もうちょっと待ってて?」

直哉「隠しとんちゃうやろな?俺のことめんどくさいからって会いたくないんか?なんで?なんでなん?直接渡す分だけやのうて、甚爾君の仕事先やからこんなブスばっかの店にもちゃんと金落としてるのに。どないしたら甚爾君はこっち見てくれるん?俺そんなにめんどくさいか?なあ?虎杖君もめんどい思ってるんやろ」

虎杖「そんなこと思ってないよ。それに甚爾さんよく『今日はあいつ来てないのか(※ウルセェから来てるならフケるぞの意)』って聞いてくるもん。ちゃんと直哉さんのこと気にしてくれてるよ」

直哉「じゃあなんでここにおらへんの!!!!!なあ!!!!!おかしいやろ!!!!!」

虎杖「うーん、もしかしたらもう裏に来てるかも!ちょっと見てくるね!」


虎杖「…あ、やっと出た。甚爾さん今日出勤日だよ、どうしたん?」

甚爾『あ゙ー…寝てた』

虎杖「奥さん起こしてくれなかった?…もしかして、また喧嘩しちゃって外いる?」

甚爾『…………』

虎杖「とりあえず一回こっちおいでよ、そのまま家帰るの気まずいでしょ。俺でよければ話聞くからさ」

甚爾『…そーするわ』


~虎杖悠仁、本日の勤務終了まで残り5時間~

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