鹿紫虎が脹相を性的によしよししてるだけの小話

鹿紫虎が脹相を性的によしよししてるだけの小話

152=158


お兄ちゃんのことももっと可愛がってやれば良かったなと思ってたので文字数増えました。あと前スレ>>167の妄想も追加しときました(^人^)サンキュ-





折り重なった3つの身体の真ん中で、兄だと言う男が一番下の身体に縋り付いて泣き喘いでいる。


すまない、ゆうじ、こんなこと、俺は、お前にだけ辛い思いは、すまない、こんなはずでは、ゆうじ、ゆうじ……


似ていない兄弟だと思っていたが、自虐的な泣き方は存外似ている気もするな。と、一番上の身体の主は緩く腰を揺さぶりながら思った。

蕩けた下半身はひとつになったようで、鹿紫雲が動く度に脹相が震え喘ぎ、その下の虎杖が甘い声で呻く。

虎杖の腹には脹相が埋まっている筈だが、果たして機能しているのかどうか。

虎杖の常とは違う控えめな反応を訝しんだ鹿紫雲は、試しに誰のものとも知れない体液で満たされた腹の奥を強めに捏ねてやった。悲痛な謝罪を繰り返していた脹相の枯れた喉は謝罪を途切れさせヒィヒィと可愛らしく鳴いてみせるが、粘着質な音を立てて戦慄く腰と繋がった筈の虎杖は子犬のようなくぐもった声を零したのみ。

ああ、もう勃ってねえのか。

散々凌辱されていた様を思い出し、鹿紫雲はすぐ下の黒髪を見下ろす。そう言えば虎杖も同じような状態になっていた。やはりどこか似ている兄弟を難儀なことだと他人事のように思いながら、男らしい首筋に絡みついた長めの髪を指先で退けてやる。その些細な接触にすら感じるのか、脹相は肩を震わせ虎杖にますます強くしがみついた。

幼子にするようにその頭を優しく撫ぜてやっていた鹿紫雲の恋人は、普段保護者面で甘やかそうとしてくる男が甘えてきたのが嬉しいのかとろりと微笑んで、


がんばったな、えらいね、じょうずじょうず、いいこだからなかんでよ、だいじょうぶだよ、きもちいいね……


快感よりも慈しみを湛えた目で男をあやしている。

その身に何本も咥え込み、今まさに甘やかしている相手のモノすら腹へ納めているくせに、聖母のような顔をして。と、意地の悪いことを思った鹿紫雲が虎杖を見下ろしていれば、パチリと視線がかち合った。

途端にその色が慈愛から淫蕩に塗り替わる。

母のような台詞を吐いていた唇から肉厚な舌が這い出し、頬へ滴っていた脹相の血と涙の混ざった雫を舐め取って健康的な白い歯の間へ戻っていく。

たった一瞬。しかし鹿紫雲から目を離さず行われたそれに、雷獣を宿した身体から呪力が迸った。

突然の強刺激に脹相が悲鳴を上げて仰け反る。

そのまま離れていきそうだった後頭部を虎杖の手が押さえ、悲鳴ごと自らの口腔へ飲み込んだ。

濡れた粘膜が接触してバチバチと弾け、鹿紫雲を包んだ肉壺が痛いほど収縮する。同じ快感が虎杖の身体から脹相へも与えられているのだろう。いっそ可哀想なほど跳ねる身体を、鹿紫雲は押し潰すように力任せに押さえ付けた。

ぐっと近付いた鹿紫雲の顔の前で、虎杖の戦い慣れた両手が脹相の頭を掴み傾けさせる。


糸を引いて離れた唇の間。絡まった2枚の舌にチリチリと静電気が纏わりつく。

ドロドロに欲情して早く早くと急かす淫らで可愛い恋人の目。

もう嫌だと怯えているくせに虎杖と同じ欲がチラつく泣き腫らした可哀想な男の目。


なんだ、そっくりじゃねぇか。


一層酷くなる電流に2人の身体がビクビクと痙攣し、その素肌に葉脈のような跡が走る。

自分たちをその腕に囲い込み、所有痕を張り巡らせながら獰猛な笑みを浮かべる恋人を見上げて、虎杖の目がしてやったりと悪戯っ子のように笑った。


「生意気な奴だ」


吐息混じりに耳元で吐き出された言葉と共に、ぬるりと耳へ入り込んだ電流が脹相の意識を刈り取った。



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