鰐の目にも涙

鰐の目にも涙



ふたビビ×鰐 玩具×鰐 セルフ ハート

前のビビ鰐( https://telegra.ph/じゃじゃ鰐ならし-09-20 )の思い出部分鰐視点が含まれます。湿り気ゼロ。砂漠の英雄時代に小娘相手に油断してウッカリドッカンドッカンされてしまう鰐。哀れ


砂漠の英雄には深刻な悩みがある。



「クソ……信じらんねェ……どうしておれがこんなモンを……」


常の三倍は深い溝を眉間に刻み、サー・クロコダイルは怨敵でも睨め付けるかの如き鋭い視線を手元の箱に突き刺した。

確かに秘密裏に物事を進めることは得意である。しかし、しかしだ、それはこんなものをこっそりと手に入れる為に発揮するべき能力ではないだろうが……!!後悔に苛まれ自身にツッコミを入れつつ、そっと中身を手に取ってみる。

……あぁ、嫌な重みだなァ……。

頭の端っこがスナスナと解けている気がする。そりゃなるだろ、仕方ねェだろ。こんな、こんなものを自身に使う為に買った事実を認めたくない。


「恨むぜ、王女サマ……」


"ご立派"な淫具を握り締め、うっすらと潤んだ瞳で虚空を睨むと、彼は観念したようにコートを脱ぎ捨てた。





事の始まりは、この砂の王国アラバスタのやんごとなきお姫様による正気を疑うお悩み相談にまで遡る。


「ココがおかしいの……」

「……………………何故、それを、おれに、言う?」


コイツそんな身体的特徴持ってたかとか、思春期のご相談は世話係にでもしろよとか、王族の教育はどうなってやがるとか、とにかく思考は混沌として、ただ浮かんだ最大の疑問で問い掛けることしか出来なかった。


「……え、あ、うーん、その……なんだろう……だってあなたは英雄だから助けてくれるでしょ……?」

「…………頭痛で何もかも放り出して倒れちまいたくなったのは生まれて初めてだぜ」

「ねえ、これずっと大きくなったままなの。これじゃ服が着れないし……どうしたらいい?」

「アー…………自分で、触って溜まってるのを出して、治めるんだよ……」

「出す?どうやるの?教えて」

「ウソだろお前……」


大海賊、王下七武海のこのサー・クロコダイルを捕まえて、王族の閨教育に呼ばれる寡婦のような真似事をさせようとは。屈辱を通り越して気が遠くなってきた。いやしかし相手はまごう事なき王族であり、己はこの王国を手中に収めるべく今は雌伏の時。変に抵抗を見せて問題を起こされたり、しつこく付き纏われて頭がおかしくなる前に、さっさとこの面倒事を終わらせた方が良いと天秤が傾く。


「このおれに相談したのならこの件は誰にも漏らすんじゃねェぞ。そして金輪際、これっきり、全部一人で出来るようにしろ……」


思えばこれが大きな判断ミスだったのだ。



「クロコダイル……っ」

「おい、本当にいい加減……っ」


人気の無いことを見計ってコートに潜り込み抱き着かれ、腰を押し付けられる。ビクリと体勢が崩れ壁に凭れたところをごりごりと尻の、その奥を狙うような突き上げる動きで追い討ちを掛けられた。

この王女はこちらが一度"手ほどき"をしてやったことで付け上がったのか、下半身の制御が利かなくなる度にこちらが折れて逐情を手伝うまで絡んでくるようになってしまった。傍迷惑にも程がある。

何が迷惑かって、この、腰を押し付けられる動き。回数を重ねる度になんと後ろの方……腰の奥、有り得ない場所が熱を持つような、疼くような感覚に襲われるようになったのだ。


「……、……?……っン……」

「……ね、クロコダイル……またここがおかしいから、手伝ってくれるでしょ……っ?」

「わかっ……た……!わかったから離れ……」

「クロコダイル様?」

「……っ!!」

「そのような所に座り込まれてどうなされました?体調が優れないのでしたら……」

「いや、問題ない。昨日は少々寝不足で立ち眩みがな……ここで、少し休めば……っ、大丈夫だ……」


英雄のあなた様には常より多忙を強いてしまいだの不安があるようなら私に連絡をだのうるさい男を追い返す。座り込んだコートのシルエットに助けられたと汗を拭う。が、脳内は信じられねェコイツ人が喋っている間もずっと腰押し付けてやがったと沸騰寸前だった。


屈辱的なことに、腰の奥の不可解な感覚を自覚してから、抱き着かれただけで身体の何処かでこれを期待しているように力が抜けてしまうのだ。小娘にとって都合の良い身体にされているようで腹立たしい。


「クソッ、さっさと抜くぞ!そしてテメェは真面目に学習しろ!」

「ええ、今日もありがとう!」

「チッ……」


鍵を掛けた部屋の奥、ベッドに脚を投げ出した王女の衣装の下から出てきたソレは……正直デカい。デカ過ぎる。何だってこの華奢な少女の股座からこんな凶悪な膨張率を持った逸物が生えているのか、もはや生命の神秘すら感じる。

少女の立場でこんなのが生えていて困る気持ちはまぁ分かるが、それは己に一切迷惑の掛からない何処か知らない場所で解決されていて欲しい問題だった。


「……うぁ、出、るぅ……んんっ!」

「ほら頑張れ、さっさと全部出しちまえ。量まで多いのがまた面倒なんだよなァ……」


それにしてもコイツ、こんなとんでもねェヤツをおれに擦り付けてやがるのか……一度の逐情では治まらず、ぬらりと聳える怒張を撫で上げると、ふと腰の奥で残り火が揺らめく感覚が蘇った。

……っふ、吐息が熱い。クソ、変な空気に毒されちまってる。垂れてきた前髪の一束を耳にかけて、仕切り直そうと唇を舐めた。


「アッ」

「!?」


びゅるるるる!

顔に熱くて粘着質な感触が叩き付けられ、驚いて目を瞑った。次に目を開けると目を見開いた王女の顔。視線を下げて確認すれば、胸元から顔までべったりと王女の放った精が大量にこびり付いている。あまりのことに思考が止まり、眉間の皺すら忘れた呆然とした表情を王女に晒す。その頰を白濁が滑り落ち、唇にねとりと着地した。ぺろ、唇に着いた何かを無意識に舐め取ろうとした赤い舌に、白濁が絡む。


「……ア、?」


気が付けば天蓋と真顔の王女を下から眺めていた。何故?取り敢えず逃げよう。あれ、砂になれない。あぁそうかブッ掛けられたんだ最悪だな。というか出るときは言えっつっただろ。混乱している間にガシャンと硬質な音が耳に届き、瞬間、激しい脱力感に支配される。


「ア!?海楼石……!?ハ、ぁ!?何考えてやがる!?」

「だって、あんな、あんな顔見せられて……!ずっと待ってたの。それにあなたの準備は整った……だから今日だと思うの」

「おい何言っ、て……!?」


───あぁ、最悪だ。クソ、クソ!




「ひ、うぅ、ぐぁっ!やめ……」

「はぁ……だいぶ解れた……」

「う、ぅ……!」


ぐちゅぐちゅと耳を塞ぎたくなる音に精神を削られ続けている。身体が怠い。尻がおかしい。散々弄られた乳首が腫れている気がする。悪夢なら覚めてほしい。

脱力した身体でも小娘一人殺すくらいは可能だが、それが己の長年の計画にヒビを入れかねないことは想像に難くない。つまりここまで持ち込まれた時点でおれは詰んだのだ。くたばれアラバスタ!賊を手籠めにする王女がいてたまるか!


「何考えてるの?ダメよ、余所見しないで。これからあなたの中に挿入るものを、ちゃんと見て」


べち、と臍を叩くように乗せられた熱い肉棒に意識を持っていかれる。こんなの入る訳ねェだろ、無茶言うなよ、いくらでも文句が湧き上がる筈なのに、何も言えない。

これ、おれの中に入ったらどうなっちまうんだ?ぐりぐり押し付けられるだけでおかしくなってたナカを直接いじめられたら……?

喉が鳴った。ひどく物欲しげな顔をしてしまったのかもしれない。腰、上げて。大人しく従うと枕を差し込まれる。脚の間を陣取る王女が嬉しそうに笑い、ひたりと熱い肉の塊が、先程までグチャグチャに無体を働かれた場所に突き立てられた。


「ぐっあ、あ、あ"ーーーっ!」

「あ、あぁ……すごい、狭……あつい……」


王女の侵入は止まらない。逞しく育ったモノが串刺しと言わんばかりに容赦なく埋め込まれていく。


「ひ、ぃ!止め……来るな、来るなぁ……っ」

「あ!あまり締め付けないでっ!全部挿入る前に出ちゃう……っっ!!」

「〜〜〜!ああぁ……」


射精された。あついのが腹の中にじわりと広がり、染み込んでいくような感覚。こ、の……この小娘、おれのナカに……!


「ふざけ……な……クソ……っ!」


情けなくて涙の膜が張る。殺意を込めて睨み付けた。ら、埋まっている肉が膨張して思わず喘いだ。どういうことだ。青ざめて見上げた先、王女は年端も行かぬ少女とは思えぬ雄の顔でこちらを見下ろしていた。

やべェ。喰われる。


「一度出したから、やりやすくなったわね。あなたの好きなトコロ、どこかしら?男の人はここにあるんでしょう?ちゃんと調べてきたの」


ずるるっ、どちゅっ、どちゅっ、ぐちっ


「アッ!?は、あっ、んあぁっ!」

「ん、すごい、すごい……あなたのナカ、あったかくて、狭いのにふわふわして、ギュウギュウ締め付けて……気持ちいい……すごい……っ!」


ナカを好き勝手に掻き混ぜられる。押し込まれる度に意味を成さない声が溢れ、抑えられない。


「ひ、ぐぅ、いっ……〜〜〜〜っっ!?……?、!?」

「あったぁ」


ダメだ、そこ、いじめられたら、おれ





つまり、簡潔に述べれば、今現在おれはおれの身体が男として終わった最悪のあの日から、ズルズルとファックされた日を数えるのも嫌になってきた今日この頃、咥え込むことに慣らされてバカになったケツが毎夜毎夜男欲しさに夜泣きするカスみたいな大問題に直面している。ふざけるな。泣きてェのはおれだ。


「……つれェ……」


自らこんな場所を解す日が来ようとは。いや、耐えねば。完璧な砂漠の英雄を演じ切った先、国家転覆そして……ギャップで頭が壊れそうだ……戻れるならば王女のトンチキ相談にクソ真面目に対話を試みた過去の己をブン殴りたい。


「……っ、ク、ぅんっ……」


アー、嫌だ。順調に指が増やせる。簡単に快感を拾ってしまう。おれのケツは終わった。

陰鬱な気分で枕元から淫具を引っ張り出す。そのまましゃぶって濡らしたそれをヒクつくそこに充てがった。


「アイツのより、アッ…デカい、やつ……っ、クハッ……ざま、みろ……っ」


強い圧迫感に仰け反る。一呼吸おいて抜き差し、ぐりぐりと押し付け、掻き混ぜ、散々開発されたイイトコロをひたすらに責め続けた。


「あ"♡んん"ーっ……んっんっ……!」


アイツ、イきそうってとき、ここで、ぐりっと腰動かすんだよな……で、乳首抓って思いっ切り突き入れて……っ!


「ん"んんん〜〜〜っっっ!!♡♡……は、はぁ………………あ"ーーーー…………」


初めての玩具ソロプレイで死ぬ程乱れてしまった。

才能か?おれのケツは天才だったのかもしれない。


「オイオイ、死にてェな」


クハハ、今まで作ってきたどのミイラよりも乾き切った笑い声が虚しく空気に溶けていった。

まぁ、ひとまずは夜泣き問題も解決したということで結果オーライだろう。





「なぁに?これ」


天はおれを見放している。


「知らね……、王室特有の、インテリアじゃねェか……?」

「人の国を勝手にインモラル国家にしないでちょうだい!……あなたのね?」

「…………」

「あっ…しかもちょっと大きい……なんの当て付け……!?」

「ア、あんま揺らすんじゃねェ……っ、よ……!」

「答えなさい!」

「チッ……!お前の、お粗末なモンじゃ……っ、満足、出来ねェから、コイツに慰めてもらってんだよ……!」


何もかもテメェのせいだろうがと怒りを込めて睨むと、久々に見る真顔がそこにあって、おれは己の口の悪さをこの歳にして初めて反省することとなる。



「あ"〜〜〜♡あ"ぁ〜〜〜っ♡♡」

「ナニが、お粗末ですって?」


どちゅんっ!


「うそ、うそぉ♡ごめ、さ……あぐ、くるし……っ、ビビの、おっきぃのでぐりぐりされてっ♡おれのケツ、バカになっちまっ、からぁ"っ♡」

「男が欲しくて堪らない、いやらしい身体になってしまったってこと?」

「んん……でも、ぉ……っ♡ごれ、おま、のせぇじゃ……かっ!……んあ"っ!や、ぁ"あっー!」

「そうね、ちゃんと、責任は取ってあげるわ……!」


その後はもうめちゃくちゃで、己がどんな醜態を晒して何を口走ったかも覚えていない始末だった。いやァ口は災いの元だと身をもって知ったなァとズタボロに抱き潰された状態でプカーと葉巻を蒸していたが、いやこの現状に至る切っ掛けの相談からこれまでの全てにおいてこればっかりはおれは全く悪くないだろうがと正気に返って、何十年ぶりじゃねェかなというくらい純で綺麗な涙がハラハラと零れ落ちた。


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