魔法使いエランと元人間な使い魔スレッタ 続きの続き
エランに「君を抱きたくない」と言われ、エランの気持ちを無視して自分の好意を押し付けてしまっていたと勘違いしたスレッタは、罪悪感から自分はエランの側にいてはいけないと思いエランのもとから離れてしまう。
どこか遠い場所に行って体内のエランの魔力が尽きるまでの間1人でひっそりと生きようと森から出ようとしたその時、迷子になっている子供を見つける。
過去の自分と重ね、かつてのエランが自分にしてくれたように森の入り口まで送り届けたところで運悪く子供の親(スレッタが住んでいた村の住人)と鉢合わせてしまう。
人柱として捧げられたはずのスレッタが生きているうえに外見が全く変わっていない事から魔女と糾弾され、さらには子供を連れ去ろうとしたと誤解されたスレッタはたちまち捕らえられ魔女狩りという名の拷問にかけられる。
半不老不死のスレッタはいくら拷問にかけられようが死ぬ事はなく、しかし痛みは普通の人間同様に感じるため地獄のような苦痛が続く中でこれはエランを苦しめた自分への罰なんだと心の中でエランへ謝罪を繰り返すスレッタ。
スレッタに助けられた子供は拷問にかけられ続けるスレッタを見て「このままじゃスレッタお姉ちゃんが死んでしまう」と思い、スレッタが自分を森の入り口まで連れて行ってくれる時に話していた『優しい魔法使いさん』へ助けを求めようと再び森へと足を踏み入れる。
そして死に物狂いで森の中を探し回りどうにかエランの住む家へと辿り着いた子供は、ドアを叩きながら必死に叫んだ。「助けて!スレッタお姉ちゃんが殺されちゃう!!」