魔力供給
※濁点喘ぎあり
怪異との戦闘を終えた鄭。そこへ周瑜が戻って来るものの、何やら神妙な面持ちを浮かべていた。
「どうしたんだ?アーチャー」
「どうやら回路の繋がりが切れたらしい」
「な……」
淡々と告げられる事実に鄭は口をぽかんと開けてしまう。
「大方敵の魔術によるものだと思うが……急ぎ繋ぎ直さないとお前が窮地に陥った時に助けられなくなる可能性があるな」
鄭が気まずそうに恐る恐る周瑜へ疑問を投げる。
「繋ぎ直すというのは、その……」
「魔力供給だな」
やはりそれか、と鄭は左手を額に当てて項垂れていた。いくら仲が良いと分かっていても、自分の従えているサーヴァントを組み敷く気にはなれなかった。
「そんな顔をしないでくれ。これも儀を勝ち抜く為だ」
「お前は嫌ではないのか」
「ああ」
即答されてさしもの鄭も思わずたじろいでしまう。様子を察した周瑜が鄭に近づいて顔を寄せてくる。
「お前がもし他のサーヴァントに襲われた時に助けられなかったらと思うと後悔してしまいそうでな。だから……頼む」
「……参ったな。そう言われて断れる訳が無いだろう」
鄭の言葉を受けて周瑜が優しく微笑みかける。この佳人の掌の上で転がされているような気がしていた。
「まずは口吸いからだな」
「な、くち……?」
魔力供給の仕組みは周瑜から聞かされていたが本人の口からそういった言葉が出てくると驚いてしまう。鄭が狼狽している間に背中に両腕を回して爪先立ちになり、整った顔を近づけてくる。
「お前からしてくれないか」
間近でそう云われると耳が赤くなってしまう。鼓動が早くなるのを感じながら、鄭は薄い唇へと自分のものを重ねる。
「ん……」
離れないように腰に手を回すが自分の身体と比べてあまりにも細くて小さい。こうして抱きしめると腕の中へとすっぽり収まってしまいそうだった。
周瑜の舌が口の中へと入ってくるので自分のものを絡ませるとくちゅ、ぴちゃと音が鳴る。
「んッ……んぅ……ふ」
息が出来ないのか、苦しそうに声を漏らすので唇を離すと互いの舌の間に唾液の糸が紡がれていた。
「ぷは、ぁ……」
口を手の甲で拭った後に息を整えていた。
「どうだ?」
「まだ繋がった様子はないな」
「ということは……」
互いに何をするべきか察した二人。鄭がごくりと固唾を飲む。
「お前も何をすべきか分かっているだろう?」
人気のない森、鄭の身体の上に周瑜のそれが乗っていた。互いに薄い肌着の姿になっている。既に周瑜は下穿きを脱いでいた。
周瑜が鄭の上衣をはだけると筋肉質な身体が露わになる。感触を確かめるように白い指先が胸元をなぞる。
「くすぐったいのだが」
「はは、すまない。立派な身体つきをしていると思ったのでな」
細い指が鄭の下穿きをずり下ろして性器を掴む。
「……本当に良いんだな?」
「ああ、二言はない」
先端を後ろの孔へ宛てがうとそのまま腰を落として胎へと呑み込んでいく。
「ん"ッ……ふ……ぅ」
初めての行いに周瑜が苦しげな声を漏らす。狭い肚にきゅうきゅうと締め付けられて鄭も気遣う余裕を無くしていた。
やがて腰の動きが止まるが小さい胎内に鄭の長大な逸物を全て納めることは出来なかった。
「ッ……大丈夫、か。マスター」
「お前の……方、こそ」
「疾く、済ませてしまおう」
周瑜が緩やかに身体を動かし始める。厭らしい水音が響き、腰を落とす度に胎内が剛直を締め付けるので鄭の眉間に皺が寄った。
疲れたのか動きを止める。周瑜の息は荒く、汗で肌着が張り付いていた。
「はぁ……は、ぁ……」
服を湿らせながら息を吐く仕草が酷く扇情的で残っていた理性が擦り減っていく感覚を覚えていた。
少し休んで体力が戻ってきたのか周瑜が動きを再開する。艶やかな友の姿に気を取られていた鄭はされるがままで細い腰を掴むのがやっとだった。
肉竿を胎の中で弄られ続けて鄭が熱くて濃い精液を吐き出す。
「くっ……ぅ」
「ふふ、これで正常に回路も繋がった筈だ。ああ……」
愛おしげにお腹を撫でる姿を見て鄭の中で理性の糸がぷつり、と切れる音がした。
上体を起こして両肩を掴む。
「どうした、マスター?」
口端を吊り上げながら鄭は周瑜へ言葉を返す。
「次は俺にやらせてくれないか?アーチャー」
「あ"……がぁあ"……ぐッ」
周瑜は両手首を掴まれて後ろから突かれていた。奥を突く度にどちゅ、どちゅ、と鈍い音を鳴らす。
「ぐッ……あ"ぁ"……がは、ぁ"」
強引に肚を抉るように動かれて傷を負った時のような声を上げてしまう。霊体化して逃げようとしても身体に上手く力が入らない。平時の凛とした姿勢を取る余裕が周瑜には無かった。
「めい、げん……も、いい"ッ……もう"……つなが、って…」
「そうだな。お前の言う通り回路は正常に繋がっただろう。だが……俺が満足していないのでな」
交わる前は周瑜を抱くことに罪悪感を覚えていたが、今は自分の腕の中で激しく乱れるサーヴァントの姿に興奮していた。
「や"ッ……ま、すた、ぁ……も、むり"、だ……」
鄭に乱暴にされて周瑜が息も絶え絶えになっていた。これ以上付き合わせるのも酷だと考えた鄭はこの行為を終わらせようとする。
「もうすぐで終わるさ。だから……受け止めてくれ」
再び周瑜の胎内へ精が吐き出される。目の前の肢体ががくがくと震えながらそれを受け止める。吐精が終わった後に周瑜は目の前の地面へ倒れ伏した。呼吸がままならないのか肩を上下させている。
「やり過ぎたな」
鄭が服を着ている途中で周瑜へと目線を向けると何事も無かったかのように佇んでいた。服を着直した後に自分の従えているサーヴァントの方へ向き直る。
「アーチャー、今日は本当にすまなかった。俺はお前になんということを」
「いや、少し驚いたが気にしてはいない。それよりも」
周瑜が僅かに首を傾げながら言葉を続ける。
「そんなに私が"佳かった"のか」
純粋に本心から訪ねているのだろうがああしてまぐわった以上、何か別の意味が含まれているのではないかと鄭は考えた。
「いや、その……はははは」
気の利いた答えが浮かばず、笑って誤魔化すことしか出来なかった。
「やれやれ、正直に答えても怒りはしないと云うのに」
「それは、どう云う……」
「さて、戻ろうか。皆も心配するだろう」
周瑜が先に歩き始める。何処までもこの英霊の掌の上で転がされているような気分になった。