頂上戦争 序章
ここはどこかの無人島
私とルフィが逃亡生活を始めて最初に来た無人だ。大雨の降る中私は一人座り込んでいた。
逃亡生活の途中、海軍の中将5人と戦い、ルフィはぼろぼろになり、防戦一方になっていた。
「ウタには指一本触れさせねえ!」と私だけでも守るため私を放り投げ己を囮にして戦った。
おそらくルフィは私を逃した後捕らえられ、インペルダウンでしばらく勾留された後、処刑になるだろう。当然だ。世界を作ったとされる天竜人を殴り飛ばしたのだ。処刑されない方がおかしい。
私が強ければ、私が戦えていれば、私があの時ルフィに助けを求めなければ。悔やんでも悔やみきれない。
「ごめんね、ルフィ。」
懐からいつぞやのナイフを取り出す。ルフィのお爺さん、ガープ中将から「いざという時の護身用で持っておけ」と与えられたナイフだ。それを己の胸に向けて構える。
「せっかく助けてくれたのにさよならも言えずごめんね。私もうルフィがいないと生きていけないんだ。向こうで一緒になろう。」
もし本当に本物の神様がいるのなら、私とルフィを普通の人にして、一緒に普通の幸せな生活を送れるようにしてください。
「ルフィ、大好きだよ。」
ナイフを突き刺そうと振りかぶる。
パシッ
ナイフを持った手を誰かに持たれた。
その手の主を見ると
「……シャン、クス……?なんで……」
「……久しぶりに聞きに来た。お前の歌を」
「………ウタ…娘がこんなことをして黙ってる親がどこにいる?」
「へっ、美味しいところ持って行きやがる。」
「全くだ。10年近く育児放棄してたのに親父面するなんてな。」
「サボ…!エース…!」
10年近く会えなかったけど私のことを大切に思ってくれてたお父さん。
道は違えどカッコよくて頼れる2人のお兄ちゃん。
私が信じられる数少ない人、大切な家族
「シャンクス…サボ…エース…私の…私のせいで…ルフィが、ルフィがぁぁ!」
家族に会い安心したのか、泣きじゃくってしまった私をシャンクス達は優しく抱きしめてくれた。
「ウタ、おまえは一人じゃない俺たちがついてる」
「ルフィを…助けて…」
「「「当たり前だ!!!!」」」
時系列説明
ルウタが逃亡生活中中将5人とエンカウント
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実力が同じクラスを同時に5人相手にしつつ、ウタを庇って戦うためルフィ苦戦
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このままでは2人とも捕まると考え、ルフィがウタを遠くに放り投げる形で逃す
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投げられたウタ、無人島に着陸←現状ココ