音は消え、されど熱は引かず

音は消え、されど熱は引かず


なんとなくエスキーに自撮り棒が似合わないのは分かる気がする

>「そうですね……どれもエスキーちゃんがかわいいから全部いいと思います!」

>「むぅ……じゃあもう全部送っちゃいますねっ!」

ラブラブカップルがよ……もっと楽しめ……

互いの目にしか映せない光景、互いのレンズ越しにしか撮れない風景……

胎内巡り、文字で見るとかなりギョッとする

暗がりが苦手なエスキー、ナイターレースに出したらどうなるんだろうかなど

(泣いたー)

年齢差……年齢、差…………

プログレスが願いを捧げるのは海外から日本に伝わってきた梵字、では隣に立つ彼女が辿る道筋は

清水の舞台、飛び降りるの枕詞 それは決して冗談ではなく

>「いやいや」

コントエスキーすき

>「いやいや」

コントプログレスもすき

有馬記念を勝った暁には海外制覇を狙う、我々は既に知った道筋なれど“今”を過ごす彼女が知る由もなく

>まだ言葉を話せない赤ん坊のように、「あ」や「え」といった母音以外の言葉が口から漏れてこない。

こういう真に迫る描写が追い立てられた心に刺さる……

恋する彼女が自分の手に収まるには、誰よりも大切な彼女が負けることを願わなくてはならないという絶望的なアンビバレンス

そこで自分の欲望を優先できれば幸せだろうに、エスキーのことが大切だからこそ苦しみが増す……

>「えーっと……忘れてしまいました、えへへ」

つらい

これほど聡明で思慮に富み、何よりも痛ましい“バカのふり”が今まであっただろうか

腕を抱え込んで歩く少女、きっと序盤の方なら胸の高鳴りも抑えられなかっただろうに、逸る気配が微塵もないのが却って

>──冬はもうすぐそこまで近づいていた。

終わりの季節、別れの季節。悲嘆に沈む少女は最後に何を見るのか。

>続きはまだまだあるよ?

死刑宣告?


>「……ごめんなさい、聞いてませんでした」

あの元気お嬢様なプログレスから「!」が無くなるだけで痛ましさがすごい

自分が恋している相手からデートプランを相談されるの、当人からすれば苦行でしかない話

>もうこれで私の手からこの話は離れるはず。

まずエスキーの心を案じつつ、その上で自分の心を傷つけないように……本当に大切なんだろうなって

そこまで思慮深く考えていたのに仮想デートへ連れ回されるプログレス、これで本人が舞い上がれるなら祝福の対象だろうに、当人が傷を自覚しているから……

>そんな彼女の気持ちを無下にするほど冷たくもないし、覚悟が決まっているわけでもない。

優し過ぎて痛みが増えるの、本当にプログレスはさぁ……

>それが今、『エスキーちゃんとデート』という予定に塗りつぶされ、心もほんのりと熱を帯び始める。

こういう心の揺れ動きがね、描写うまくてね、つらい

夢の国はともかくヘリコプターデート、一応メジロのはずのプログレスが一生困惑してるのが面白い

>ただそれでも彼女と過ごす2人きりの空の旅はとても楽しかった。

これほど重い「ただ」があるだろうかと

エスキーは完全に頼れる相手としてプログレスと仮想デートしている、その非対称性ゆえに膨らんでいく矢印の重量たるや

……「好きな人、結ばれたいと思っている人がいる少女からのブーケ」って……考え過ぎならいいよ、そうじゃないとあまりに報われない……

>鍵はしっかりかけたはずなのに、どうして飛び出そうとするのだろう。

“鍵”の描写、エスキーの人がコレを出すあたりに本気度が伝わってくる

>……ねえエスキーちゃん、一体そのお金はどこから……?

ここに来てその伏線までブチ込んでいくのか……ここからでもしっかり畳める信頼感があるから安心して読めるけどドキドキする

>今日は短くこの辺りで。

怒らないで下さいね、毎日連載の時点で十分だしそうじゃなくても6レスは短くないんですよ

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