露出願望の魔術師

露出願望の魔術師



行き交う人々の視線が赤く美しい長髪をたなびかせて歩くある魔術師に向けられる。

ふらりとこの街にやってきて、つい先日街を襲ったモンスターをたった1人で退治した高名な魔術師。

彼女の名前は軌跡の魔術師(ビヨンド・ザ・ペンデュラム)本名であるか定かではないが、人々は街を救ってくれた英雄として彼女を讃えていた。

だが今彼女に向けられている視線は英雄視するものとは違っていた。

先日まで身に纏っていた白いローブから一転、身体のラインをコレでもかと強調する肩出しのボディタイツに胸のラインを際立たせる暖簾。

秘所もまた前掛けで隠されているだけで少し風が吹けば見えてしまいそうなほど。

口元は鼻まで覆う紫陽花色のマスクで覆われその全貌は見えないが間違いなく美女と言える。

そんな彼女が痴女めいた格好を意味なくするはずがない。何か魔術的な意味合いがあるのだ、と彼女を目で追う人々は納得しつつ、その妖艶な姿をした軌跡の魔術師を目に焼き付け、今晩のオカズにすると決める。

そんな人々の視線の中を優雅に歩く軌跡の魔術師が一体何を考えているのか、その格好の真意を察した人物は1人もいなかった。


(ふ、ふふ。見られてる、こんなに恥ずかしい格好で歩いてるとこ、見られてしまっている♡♡)


軌跡の魔術師本人を除いて。




元々、ほとんど肌を見せない姿で出歩いていた軌跡の魔術師だが、一度だけ戦いで破れたローブを直すために服を脱いで外に出かけた事がある。

普段まったく見せなかった彼女の白く眩しい肌は男たちの注目を浴びた。

胸元、ふともも、二の腕、普段見せない彼女の姿が刺激的な事もあってやらしい視線が軌跡の魔術師にまとわりつく。

(み、見られている)

それは軌跡の魔術師にとって初めての経験であり、彼女の中で何かが芽吹いた。

それは言葉にするなら露出願望だ。

人前で肌を晒す快感を知った彼女は衝動を抑えられずに自分を知らない場所で露出をしてみようと思い立った。

その為の衣装も調達し、適当な街に行ったのだがその街はちょうどモンスターに襲われており、正義心から退治し、一躍有名になってしまった。

一度は街を離れる事も考えたが、逆に今ならどんな事をしても魔術師として意味のある行動と取られるのではないか?

軌跡の魔術師はおろしたての、自分でもスケベとしかいいようのない服で街に出向いた。

(す、すごい♡)

街を歩く。ただそれだけで胸は高鳴り、秘所はじわりと水気を帯びる。

一箇所に止まれば漂わせたメスの臭いに気づかれてしまうかもしれない。

歩く速度は一定に、なるべく人通りのあるところを通り、自分の格好を見せつける。

幸い街の人々は意味なく歩き回る様子を不審とは思わず、モンスターを警戒して巡回してくれていると好意的にとらえてくれていた。

(あぁ、すまない。そんなんじゃないんだ♡私のこの破廉恥な姿を見て欲しいだけなんだ♡)

人々の目線、特に男性からの視線は絡みつくように軌跡の魔術師を捉えている。

(うっ♡ふ、う♡)

びくんと身体が動く。

(ふー♡ふー♡い、イッてしまった♡♡)

人並み程度には自分を慰めだ事もある軌跡の魔術師だがさほどイキやすい体質ではない。

だがまさか視姦されただけでイクとは軌跡の魔術師も思ってはいなかった。

急にふらつき、壁に手をつけた軌跡の魔術師を心配し、男が声を掛けてくる。

「大丈夫ですか?」

「あ、ああ。少し魔力が昂ってしまったようだ」

そんな適当な言い訳を信じ、男は安堵の表情を浮かべる。その様子から本当に心配してくれたのだと察せる。視線は、胸に釘付けだが。


それからも軌跡の魔術師の密かな楽しみは繰り返し行われる。

日に日にエスカレートする軌跡の魔術師の露出願望はもう止められなかった。

(こ、これはマズイ♡絶対バレる♡)

ただでさえ視線を集める衣装。軌跡の魔術師はさらに胸に垂れている布地の下、タイツに覆われて見えなかった乳首の部分だけを切り取って露出させる。その上から布が垂れているだけなので少し風が吹けばめくれて丸見えになってしまう。

しかも布地が擦れるのと興奮から乳首はぷっくりと硬くなり、うっすら布地を持ち上げてしまっている。よく観察すればバレてしまうくらいに。

下着も穿かず、秘所はタイツ直穿き。漏れ出た愛液は早くもタイツを湿らせ、時折触れる前掛けにもねちょりとシミをつける。

部屋内でこの有様。外に出たらどうなってしまうのか。




(はー♡はー♡ふっ、うぅ♡)

世界が色付いたかのような錯覚に囚われる軌跡の魔術師。

歩くたびに胸が弾み、胸にかかる暖簾がわずかに浮く。

よく見ればビン勃ちした乳首が隙間から見えてしまっている事だろう。

しかし仮にも街を救った英雄。そこまでガン見する者はおらず、軌跡の魔術師は無事にいつも巡回していたルートを歩き終える。

(う、わぁ♡)

その頃には秘所はぐっしょりと濡れ、タイツが秘所に張り付き、そのカタチがくっきりと浮かんでいる。

そして少量ずつではあるが軌跡の魔術師が歩いた後に点々と雫が落ちてしまっていた。

ぶるぶると身体を震わせる。軌跡の魔術師は辺りを見廻し、人気のない公園に向かう。

少し通りを離れた公園は寂れ、人っ子1人見当たらない。

軌跡の魔術師は注意深く周りを見渡すと公園にぽつんと設置されている公衆便所に向かった。

(く、さぁ♡)

スン、と息を吸えばマスクを通してなお感じる刺激臭。男子便所特有の臭いに軌跡の魔術師はますます興奮する。

(あ、あ、あぁ♡)

ペロンと前掛けをめくり、秘所を晒す。

さらに両手で力を込めるとビリ、ビリリとタイツが破れ蒸れた秘所が晒される。

目の前にあるのは男性用の小便器。濡れたタイツで下半身が少し冷えたのか、催してきた軌跡の魔術師は生涯使う事は無いと思っていた小便器に溜まったものを吐き出す。

ジョロ、じょろ、じょろろろろ♡

弧を描き放出される黄金水。入り口から差し込む光に照らされキラキラと輝く小水が狙ったところに行くよう両手を添えて狙う。

前掛けにひっかけないように口で咥え、ガニ股に足を開いて腰を落としている姿は英雄らしさのかけらもなかった。

(あ、私、男子便所でおしっこしちゃってる♡)

いつ誰が来てもおかしくない状況。こんな姿を見られては英雄の名は地に落ちるだろう。

(♡♡♡)

もしバレたら、と思っただけでイってしまう。ぶるりと身体が揺れ、小便器以外にも小水を撒いてしまう。

そうしてようやく出し終えた軌跡の魔術師はそのまま2個並ぶ小便器の間に入り壁に背をつけるとくちゅくちゅと音を立てて秘所を掻き乱す。

(お"っ♡こんなところでオナってしまった♡こんなの見られたら終わる♡性処理肉便器にされちゃう♡)

「あっ♡使って♡人に見られて興奮する私を便所代わりにしてっ♡」

頭に浮かべた卑猥な言葉を口にしながら軌跡の魔術師は本気汁を垂れ流し、足元に水たまりを作っていく。

誰かが外にいたら間違いなく聞こえている。それがますます興奮する。

「みてっ♡私の恥ずかしいところ、イクところを観察してぇ♡」

ぶしゅっ♡と小水とは違う液体が軌跡の魔術師の秘所から噴き出す。

「ふぉっ♡ふいちゃった、男子便所でオナって潮噴いちゃった♡」

初めての潮噴きにいよいよ足腰がもたなくなり、べちゃりと床に尻もちをつき、衣装が汚液のシミをつくっていく。

「っ!」

イッた事でいくばくか冷静になったところで軌跡の魔術師は耳に届いた公園の砂利を踏みしめる音に気付く。

咄嗟に大便器室に逃げ込んだ軌跡の魔術師はカギを掛けようとするが壊れていた。

そうしている内に誰かが便所に入ってくる。

息を殺す軌跡の魔術師。しかしこの薄い扉一枚挟んで人がいるという状況に対し、軌跡の魔術師はゆっくりと両手で左右の胸に掛かる暖簾をめくり、秘所を隠す前掛けはマスクの上から咥えて丸出しにする。

もし気配に気づかれ、扉が開いてしまったらそこにいるのは英雄を捨てた痴女だ。

言い訳のしようがないド変態だとバレ、そのまま犯されるかもしれない。

(あ、ああ♡お願い、どうか、きづーー)

軌跡の魔術師は鍵が掛からず、ゆっくりと開き始めた扉を見ながら、イッた。



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