変わるカンケイ

変わるカンケイ

ベリーメロン


 どうしてこうなったのか。

 天井を仰ぎ見るダルクは彼女たちの新しい魔術実験を止めるべきだったと心から後悔していた。


「ダルクっ♡あっ……んんぅっ♡アタシ、もうっ……」


 赤い髪を揺らしヒータがダルクの上で乱れていく。

 薄い胸にギュッと抱き締めてくる様子はまるでお気に入りのぬいぐるみを抱き締める少女のようだが、その腰は淫らに揺れてダルクのモノを受け入れていた。

 普段は男勝りなところもある強気な彼女が、女の色気を振り撒いて乱れる様はこういう状況じゃなければ男にとって滾る光景だろう。


「ダルク……ごめん、ぼくのせいで……んんっ♡あうっ♡」


 ヒータが終われば今度はアウスがダルクに跨がって腰を振っていく。

 歳に似合わぬ柔らかい巨乳がダルクの顔を埋めつくし、一心不乱に腰を振る彼女からは普段の理性も感じられなかった。

 知性的な印象を与えるメガネの奥の瞳も色欲に蕩けきっており、謝る言葉ももはや形だけのもの。

 普段は冷静沈着な彼女ですら、失敗した魔術の影響で性欲に狂ってしまっていたのだ。


「だるくん……♡もっと……ちゅーして♡」


 ウィンもまたダルクに絡み付くように抱き付いてきて唇まで奪ってきていた。

 緑のポニーテールは腰の動きに合わせて揺れており、蕩けた緑の瞳はダルクだけを映している。

 年相応の体つきだけでなく性格的にも幼い雰囲気のあるウィン。そんな彼女が淫らにダルクのモノを受け入れて、舌まで絡ませる様子はあまりにも淫らでダルクの理性を落としていく。


「ダルクくんっ♡もっとはげしく、していいからっ……ああっ♡」


 エリアはダルクに正面から犯されて乱れていた。

 彼女たちの魔術の影響がダルクにも及んだのか、彼は誘われるままに腰を打ち付けてしまう。

 青く長い髪は激しく乱れ、形の良い乳房はプルプルと揺れて視覚的に楽しませてくる。

 少し背伸び気味に大人ぶっていた彼女だったが、今ではダルクにされるがままを受け入れる女だった。

 そして


「ひゃうっ♡だ、ダルクっ……んあっ♡そんなはげしっ……ふあああっっ♡」


 幼馴染みのライナは狂ったようにダルクに犯されるのを受け入れていた。

 獣のように押さえつけて後ろから強引に犯すのは暴力的だったが、ダルクももはや止まれない。なによりライナが拒まない。

 白く柔らかい髪は汗に濡れ、彼女の華奢な身体をダルクはキツく抱き締めてしまう。それでもライナは苦痛の声も上げず、代わりに淫らに声を上げるのだから始末に終えない。


『こんなこと、ダメなのに』


 ここにいる全員の理性がどれだけダメだと叫んでも、魔術による影響は止むことはない。ダルクという一人の男を取り合うように、五人の霊使いの乙女たちは狂ったように乱れていった。




○✕△




「んっ……んんっ……♡ダル、クぅ……ふあっ♡」


 ヒータの華奢な身体をダルクはゆっくりと触っていく。

 チューブトップを捲り上げれば控えめな乳房が丸見えになり、その先端を優しく摘み上げた。


「ひゃうっ♡つまんじゃっ……」


 大丈夫だと赤い髪と同じくらい頬を赤くした彼女にダルクは告げた。それよりも声を抑えるように伝えればヒータはハッとして口を抑えた。

 それも当然、ここは町の路地裏なのだ。少し耳を澄ませば雑踏のガヤガヤとした音まで聞こえる。


「こんなことさせて、ごめんな……んんっ♡」


 例の一件からダルク以外の五人は魔術の影響が未だに残っていた。

 歪な形でできたカンケイはあの日だけでは終わらず、彼女たちに唐突な発情をもたらすようになったのだ。それもダルクが近くにいれば我慢ができなくなるほどに。

 ダルクには見て見ぬふりをして無視をする権利もある。しかしそれを選んでしまえば、発情した彼女たちはどこの誰とも知らない男に股を開く結果になってしまうだろう。望む望まない関係なく。


「はぁ……んんっ……♡アタシ……もう……♡」


 後遺症のせいで日常を崩すわけにもいかない。だからダルクも彼女達とはしばらく距離を置こうとしていたのに、ヒータと道の往来で出会ってしまった。まるであの魔術の影響で、強制的に惹かれ合うかのように。


「きて……」


 普段の強気な様子もそこにはなく、ヒータは顔を真っ赤にしながらダルクを誘ってくる。

 ピッチリとしたスカートを勿体ぶるように捲りあげてやればやれば、その下のショーツはグッショリと濡れていた。

 そのあまりにも淫らな光景に、ダルクは息を飲んでズボンを降ろす。すでに硬く滾っていた分身はヒータのナカに早く入りたくて仕方ないらしい。

 壁に手を付く彼女に覆い被さるようにダルクは挿入していった。


「はうぅぅぅっっっ♡」


 くぐもった甘い声が路地裏に響いていく。もし口を押さえてなかったら、その声は表にだって届いていたに違いない。

 口を押さえるヒータは涙目で、普段の気丈さは欠片も感じられなかった。


「んっ……あっ……あふっ♡」


 きゅうきゅうと激しく締め上げてくるソコに、抗うようにダルクは腰を打ち付ける。その度にヒータは身悶えて腰をくねらせた。

 元より体温が高い彼女のナカは、ダルクのソレをも蕩けさせそうな熱を持っている。


「ダルクっ……ダルクっ……♡」


 甘く呼んでくる声に、ダルクは止まれない。こんな関係は本当はダメなのだと、心の底では理解してても止まらない。


「おまえも……ガマンしないで、くれ……んあっ♡」


 より強く締め上げてくるヒータの膣内。

 それに堪えきれるはずもなく精液を放出したダルクだったが、その後もヒータの甘い熱が収まるまで路地裏で貪り合うことになった。




○✕△




 当然のことながらヒータだけには留まらない。

 魔導図書館の死角にてダルクはアウスに抱き寄せられていた。こんなところでと困惑する彼に対し、アウスはゴメンと一言だけ告げてズボンを降ろしてしまう。


「ハハ……僕でも興奮してくれるんだね」


 言いつつアウスは自らセーターを脱いでしまい、下着すらも取り払ってしまった。

 目のやり場に困るほど大きな巨乳はダルクの硬くなってきていたソレを容易く包み込み、そのまま揺すられていく。


「ゴメン……僕がちゃんと君をその気にさせるからさ」


 申し訳なさそうにアウスはそう告げた。理性的な彼女だが、すでに魔術の影響は出ているのだろう。まだ脱いでいないショートパンツに出来ているシミは見間違いではない。


「んっ……♡」


 柔らかい彼女の乳がダルクの愚息を扱いていく。その度に熱い吐息が亀頭を掠め、ぞわぞわとした感覚を与えてくる。

 理性と知性を兼ね備えた彼女がこれほどまでに色に飲まれてしまっている事実。そのことにダルクは少しだけ寂しさを感じたが、男の性は止められないようだった。


「それじゃあ……おいで♡」


 立ったまま抱き合って、アウスの膣内に愚息を沈めていく。

 スパッツに蒸らされたソコはダルクのモノを待ち構えていたかのようだった。入れた途端にキツく締め上げてきてしまい、それに曝されればもう腰は止まらない。


「あっ……んんぅっ♡としょかんで、こんなことするなんて、ねっ……んあっ♡」


 曇った眼鏡の向こうで、ヘーゼルの瞳が蕩けきっているのがわかる。堕落しきって腰を振るえばアウスは甘い声を抑えられない。

 幸いにも人が近づかないスペースだったから良かったが、もし人通りがある場所で行っていたらどうなっていたのだろう。


「いいよ……キミのあついせーしをそそいでくれっ……♡」


 やがて行為がラストスパートに差し掛かればダルクは腰を激しく打ち付けて彼女のナカへと精を注ぎ込んだ。

 その激しい奔流にアウスは背を仰け反らせたが、決して座り込んだりはしない。

 そのままダルクを抱き締めてきて囁いた。


「はぁはぁ……♡もうすこしだけ、おねがいしていいかな……?」


 その誘いにダルクは断ることはできなかった。




○✕△




「んんっ……そんな、あかちゃんみたいに……ふあぁ……♡」


 エリアを男子トイレの壁に押し付けて、その乳房を強く吸い立てる。決して母乳など溢れ出てきやしないのだが、吸うという行為だけでダルクは興奮してしまっている。

 エリアはといえば恥ずかしげに身を振るわせていたが、元はといえば個室に連れ込んできたのは彼女だった。


「んんっ……コリコリされたら……わたし……♡」


 モジモジと腰を震わせるエリア。そろそろ限界らしいことをダルクは悟ると、便座に座り込んで彼女を向かい合うように座らせた。

 エリアは自ら秘部をダルクのモノに擦り付け、腰を沈めていってしまう。


「んあぁぁっ……♡」


 深く入り込む肉棒に、エリアは声を抑えることができない。その様子にダルクはつい興奮して、彼女の腰を掴むと激しく突き上げていった。


「だめっ……♡こんな、ところなのにっ……♡」


 普段は大人っぽく振る舞うエリアだが、今の姿は可愛らしく悶える少女でしかない。

 男子トイレでの行為ゆえに、いつ人が来てもおかしくはない。それがより興奮に繋がってしまっている。

 魔術の後遺症だとしてもその姿を見て我慢できる男は少ないだろう。


「ダルクくんっ……ダルクくんっ……んんぅぅっ♡」


 しがみついてくる彼女と唇を重ね合わせていく。せめて声があまり響かないようという配慮だったが、エリアは青い瞳を蕩けさせながら舌を絡ませてきた。

 激しい行為とキスに互いの情欲も高まってきたところで、限界となった二人は同時に果ててしまう。


「んんんぅぅぅっっっ♡」


 キスをしたまま果てていく。エリアのナカに放たれたダルクの精は、彼女を快楽に染め上げた。

 とはいえ、まだ足りない。


「もっと、してくれる……?」


 もはや自分が本当に彼女たちのためを思っているのか、ダルクはわからなくなりながらそのおねだりを受け入れていくのだった。




○✕△




「んっ……ちゅぷぅっ……はぷっ♡」


 ダルクの股間に顔を埋めながらウィンは屹立したソレに口付けていく。

 五人の中で特に顔立ちが幼く、少し小柄な彼女だが今していることはそんな容姿とは正反対だ。

 両手で大事そうに抱えながら舐めたり咥えたりする様子は栗鼠のようでとても可愛らしい。しかしそんな彼女が舐めているのはよりによってダルクの愚息だ。


「ぷはっ……だるくんのもうカチカチだ……♡」


 子供っぽいところの多かったウィンが蠱惑的に微笑む。

 知ってしまった新たな世界を、彼女は躊躇いもなく実行してくるようになっていた。こうやって自分の部屋にダルクを連れ込むくらいには。

 軽く息を吹き掛けられればダルクはゾワゾワとした感覚に襲われるが、ウィンはそんな様子も楽しいらしい。


「むずむずしてきた……いいよね?」


 言いながらベッドに座り込んだダルクの膝に乗ってくる。小さな身体を背中から抱き締めてやれば彼女はとても上機嫌になった。

 甘えん坊なところ自体は変わっていないらしい。しかしその秘部はダルクのモノを受け入れてキツく締め上げてきている。


「あっ……♡ふあっ、がまんしなくて……いいんだよ……♡」


 ウィンは腰を軽く揺らしてきてダルクを刺激する。そんな小悪魔じみた彼女にダルクは飲まれてしまったらしい。

 それまでさんざん他の者から理性を壊され続けてきたのだ。タガが外れるのは仕方のないことだろう。


「ひあっ♡おっぱいつまんじゃ……だめぇっ♡」


 腰を突き上げつつ小ぶりな胸を揉みしだく。指先で先端をつまみ上げてやれば、ウィンは子猫のように悶えている。

 幼い雰囲気と淫らな様子のアンバランスさがより行為を激しくしていく。


「あっ♡んんっ……♡だるくんっ……きもちいいよっ……♡」


 甘い声をあげながら彼女はダルクのモノをキツく締め上げていく。抗えずに幼い膣内へ注ぎ込んでしまえば彼女は快楽に震え上がった。


「んんっ……いっかいじゃ、たりないよね……♡」


 ダルクに身を任せてそう言ってくるウィンは、いつもの朗らかで幼く優しい少女ではなかった。

 色を知ったオンナとなった彼女と、溺れるように行為に及んでいく。



○✕△




「んんっ……♡だるく……ごめんなさっ……♡」


 ダルクの部屋でライナは瞳を潤ませながら彼からの仕置きを受けていく。

 白い尻には赤い手形ができており、首元には歯形までできていた。


 あの日、ダルクを除いた五人でおこなった魔術――女性的な魅力を術者に与えるというソレをやりたいと言い出したのはライナだった。

 光属性のライナはその手の魔術とは相性が悪く、他の四人から助けを借りることでギリギリのバランスで行っていたのだ。

 しかし術中にたまたまダルクが来てしまった。闇属性の彼は魔術に多大な影響を与えてしまい、本来のものとは別の魔術となってあの事故が起きてしまった。

 本当はこうするはずじゃなかった。ライナはそう考えつつも、タガの外れたダルクからの激しい行為を受け入れてしまう。


「ひあっ♡だめぇっ……こわれちゃ……んんぅっっ♡」


 ダルクになら何をされてもいいという本音と、こんな形で皆を巻き込んだのに喜んでしまっている自分がいる事実。

 ライナは繋がれた首輪のせいで息苦しいはずなのに感じてしまっていた。


「んあっ……あうっ♡やだぁっ……♡」


 ぐちゅぐちゅになったアソコをダルクのモノで掻き回される。

 ダルクとしては罰を与えてと言ってきたライナに、仄暗い感情をぶつけているのだろうか。

 それともこれまでの行為で獣欲に身を任せるようになってしまったのか。

 少なくとも今のライナにはわからない。


「ひうっ♡わたしが、わるいこだからっ……ダルクはわるくないからっ……ああっ♡」


 そう声をかけてしまえばダルクはより強くライナを犯す。

 執着するように抱きすくめられ、マーキングでもするように噛みつかれる。それすらも今のライナには快楽となっていた。


(見てもらえるようになって、いつか……)


 すでに何度目かの射精を受け入れながら、ライナはもし魔術が成功していたら……と夢想する。

 狂ってしまったカンケイはきっと前のようには戻らないのだとわかっていても。

 後悔しているようで、今こうして見てもらえるだけで嬉しい自分がいることも。

 全部理解した上で、彼女は壊れてしまったカンケイを受け入れていくのだった。

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