魔妖異類婚姻譚-雪女の嫁入り
ベリーメロン「んっ……はふっ……ちゅぷ……」
赤い巨体の目の前に跪き、かつて零氷の魔妖にまで至った雪女は目の前に反り立つソレに奉仕をしていく。
色白の美しい肌に、ほんのりと赤みが指すのは小さな蝋燭によるものか、それとも情欲の熱を冷たい身体に宿しているのか。
「んんぅっ……れろぉ……ちゅる……♡」
小さな口であまりにも大きなソレを舐めていく。小柄な少女の姿で、浮き上がる血管に舌先を沿わせて奉仕する様子はなんとも背徳的だ。
かつて美貌を誇った雪女の身体は今では少女同然にまで縮んでいた。
それでも以前に比べれば遥かにましだ。数週間前は人肌で溶かされる雪の結晶のように、もろく弱りきっていたのだから。
「んっ……いつでも、お出しになってくださいな……」
人と妖の絆という、雪女には決して理解できなかった力に負けて消える寸前まで弱り果てた。
それを助けたのは奇しくも雪女の知らなかった情けと慈しみ。決してそうは見えないものの、今正に雪女が奉仕するこの赤い巨体――赤鬼が彼女を救ったのだ。
「ちゅぷぅ……んぅっ……んくっ……♡」
赤い逸物を丁寧に頬張っていく雪女。赤鬼が壊れ物でも扱うように撫でれば、彼女は目を細めて受け入れる。
恍惚とした表情は少女ほどに幼くなってなお美しく淫らで、雄を強く滾らせるものだ。
やがて我慢できずに赤鬼がその精を吐き出せば、雪女は竿の先端に口付けて啜っていく。
「んくっ……ちゅるっ……んんっ……♡」
雪女の冷たい身体が溶けてしまいそうなほど、熱い精液。それを美味しそうに嚥下する姿は淫らでありつつも、健気さまで感じさせる。
「おいしゅうございました……」
唇についた精液も舌で舐めとり、雪女は微笑んで見せる。こうやって鬼の精液を受け続ければ、やがては妖力に充ちた姿を取り戻せるかもしれない。
実際、始まりはそんな打算にまみれていた。しかし、今は違う。
「あっ……♡」
抱き寄せられ赤鬼の懐へ。
背を向けるように彼の股座に座らされれば、雪女の白い肢体に鬼の手が伸びていく。
「んんっ……そんな、やさしく、なさらなくても……んあっ♡」
鬼と言えば本来は妖の中でも乱暴な存在だ。
しかし赤鬼の手はまるで壊れ物でも触れるかのように雪女の身体に愛撫を施していく。
着物はゆっくりと脱がされ、白磁の肌に武骨で大きな赤い手が這わされていく。
「んぅっ……はぁ、はぁ……♡」
粗暴な鬼とは思えないほど繊細な指使い。雪女の秘部を解すように指が当てられ、冷たいはずの身体が熱を持ちそうになる。
零氷の姿に比べれば随分と慎ましくなった乳房も赤鬼は決して無下に扱わなかった。
「ひあっ……あんっ……♡」
鬼の手にはあまりにも小ぶりな乳房が優しく揉みしだかれる。先端を指先で潰されれば雪女は甘い息を溢した。
秘部への刺激も非常に心地よく、多くの男を誑かし氷漬けにしてきた雪女でも甘く悶えさせられる。
「旦、那さま……んぅっ……♡」
絶妙な加減の愛撫を続けられ、雪女は甘い声を抑えることもできない。先ほどの奉仕の褒美だと言いたいのか、赤鬼は腕の中の雪女へじれったくも甘い責めを与えていく。
「あぁっ……はぁ、はぁ……んふぅっ♡」
快楽を与えられるままに受け入れてしまう雪女だが、赤鬼の腕の中で震える様はまさしく生娘そのものだ。
そんな彼女に赤鬼はさらなる愛撫を続けていく。
「はぁ、はぁ……ま、また大きくなってますね……」
愛撫だけで乱れる雪女を見たからか再び硬くなった赤鬼の剛直。それに気が付いた雪女は柔らかく微笑んだ。
また硬くなっただけではない。太さや熱量もより増しており、これからされることを想像してしまう。
「どうぞ……望むままに……」
赤鬼は雪女の軽い身体を抱え上げると、そのまま彼女の陰部へと肉棒の先端を押し当てる。少しだけ焦らしてならゆっくりと。
氷のように冷たい身体へ、赤鬼の熱く猛り勃つモノが挿し込まれていくと雪女は静かに悶えた。
「あっ……んんぅっっ♡溶けて、しまいそう……」
実際はこの程度では雪女ほどの妖が溶けることなどあり得ない。
されど溶けてしまいそうなほどにソコは赤鬼のモノを締め上げていた。
やがてゆっくりと赤鬼が腰を動かし始めれば、雪女も彼に合わせて腰をくねらせていく。
「んっ……ちゅぷっ……♡」
赤鬼の大きな口に雪女は自ら唇を重ねていく。雪女の接吻と言えば男を氷漬けにする死の接吻ではあるが、それには一切の冷気も纏わせていない。
「んん……はふっ……ちゅぅ……♡」
最初は打算から始まった関係だったが、今では赤鬼のことしか考えられないほどに夢中になっている。
かつて邪悪な魔妖として、人の世に混乱をもたらすことばかり考えていた彼女からは想像できないほどに。
「んぅっ……はぁ、はぁ……♡」
ただひたすらに気持ちいい。
雪女の細い身体を抱きしめながら、赤鬼は彼女を犯していく。
されど鬼特有の粗暴な扱いはせず、労るような行為は雪女への情を感じさせた。
「はぁ、はぁっ……んぁっ……♡もっと、激しくても、大丈夫ですから……」
抱き止められながらそう告げれば、赤鬼の動きは激しくなっていく。熱く太い肉棒が雪女をナカから沸騰させてしまいそうなほど、激しく最奥を突き上げる。
その度に甘く揺らされて彼女は悶えるが恍惚とした声は止まらない。
「んっ……はぅっ……んぅっ……ちゅっ♡」
身体を激しく揺さぶられながら雪女は口付けをせがむように赤鬼の頬に手を添えた。
噛みつくように唇を重ねられ悶えれば、白い肌が彼の赤い肌の色が移ったかのように赤く照らされる。
「んんっ……あっ……溶けて、しまいそう……♡」
蝋燭の灯りだけを頼りに絡み合う。
鬼の巨体に押しつぶされるように抱かれても、雪女はその身を震わせて快楽によがり狂うだけだ。
「んあっ……はげしい、のに……んぅっ……♡」
突き上げられながら、何度も頭の中が新雪のように真っ白になっていた。
それでも赤鬼の責めには一定の理性があるのを雪女はわかっている。鬼が本気で女を犯せば妖である雪女も例外なく壊せるだろう。
遠慮なく犯せばいいのにと感じつつも、こうやって気遣う彼に対する知らない感情に雪女自身も振り回されているのだ。
やがて激しい行為は長続きすることはなかった。
「はぁっ……はぁっ……♡んんぅぅぅっっっ♡」
雪女が深く達すると同時に、赤鬼の肉棒から熱いモノが放出されていく。
身体を身の内から蕩けさせるその余韻に雪女は甘く悶えつつも、息を整えていった。
(また……正気失ってた……)
大量の精液は雪女に妖力を戻らせるが、本人が何度も達したのもあってこれっぽっち貯まらない。
打算まみれだったはずなのに、行為を重ねれば重ねるほどに酷くなっている気がする。
これでは前の調子に戻れるのはいつなのか。
(まあ……いいでしょ……気持ちいいし……)
むしろ無理に戻らなくていいのでは?そんなことも一瞬考えて、雪女はなんとか落ち着きを取り戻していく。
肉棒が引き抜かれて、それだけで思考が散らされたとも言えよう。
「掃除しますね……」
頼まれるまでもなく、雪女は赤鬼の肉棒を再び舐めていく。
「んっ……ちゅぷっ……んんっ……れろ……♡」
愛液にまみれたソレを愛おしそうに舐めとって奉仕する雪女。
本人すら自覚していない胸に抱くその感情を彼女が気付くのはそう遠い日ではない。
以後の歴史にて、雪女が人里に現れて暴虐の限りを尽くすことはなくなった。
あの戦いで彼女が滅びたのだと妖魔退治の組織はそう結論付けたが、彼らが真実を知ることはないだろう。