雨のエネミー
正式名称:自然発生型敵性霊体「雨」
種類:I型
性別:なし
全長:7.5m
体重:推定六トン
エネミーレベル:5.5(万全な場合は不明。)
概要
古来より山に棲まう異形の存在。雨宿鳥と呼ばれているが、その正体も、年齢すらも定かではない。
かつては土着神として人々に崇められ、山を統べる天狗たちの長として君臨していた。
人々は彼に祈りを捧げ、旱魃には雨を、豪雨の時には晴天を乞い、畏敬と共に共存していたという。
だが、時が流れ江戸中期。
畏れはやがて信仰を呑み込み、崇拝は忌避へと変わった。
「山の神は祟る」と噂が広まり、討伐の命が下される。
彼は人としての心を捨てられず、討伐隊との宴に招かれるまま酒を酌み交わした。
しかし、その隙を突かれ、部下である天狗たちを人質に取られる。
抗う術もなく斬られた——かに思われたが、死の直前、己の血を七羽の鴉に与え、魂を分割。
鴉たちは七方へと散り、主の意識をそれぞれに宿した。
だが、呪詛の異能を操る者によって、七つに裂かれた魂は互いを呼び合うことを禁じられる。
以後、力を取り戻すことも、ひとつに還ることも叶わぬまま、長い歳月を彷徨い続けた。
今はただ、どこかの山奥で、静かに、誰にも知られぬように——
その名も、神格も捨てて、ひっそりと息づいている。
人間形態
武器形態