闇の夢と節分
モテパニ作者ダークドリーム「鬼はー外ー♪」
みなみ「福はー内ー♪」
2月3日のこと、品田家では節分の豆まきが行われていた。
ダークドリーム「ふぅ…なにこの行事?」
みなみ「え?いまさら?」
一通り豆を撒き終わった後、あらかじめ敷いておいた新聞紙をその上にある豆ごと回収している途中でダークドリームがそんな疑問を提起していた。
みなみ「節分、年の始まりのために邪を祓い、福を招く行事とされているわ」
ダークドリーム「年の始まりってもう二月だけど?」
みなみ「昔の日本は春になり始めの今の立春の時期が年初めとされているからその影響ね」
ダークドリーム「へー、じゃあ豆撒くのは?」
みなみ「神が宿ると言われてる五穀とされている穀物の中で一番粒が大きいとか、豆には魔を滅する魔滅の力があるだとか言われているわね」
ダークドリーム「みなみもダジャレとか言うんだ」
みなみ「こ、これは言葉遊びって言うの!」
ダークドリーム「ダジャレとなにが違うの?」
みなみ「そ、それは…」
拓海「あんまりいじめてやるなよー」
二人でそんな会話をしていると奥から拓海が出てくる。
拓海「よしおまえらー、恵方巻きできたぞー」
リムみな「「わー♪」」
※恵方巻き黙食中、しばらくお待ちください。
ダークドリーム「そういえばなんでこれ黙ってるんだっけ?」完食
みなみ「むぐむぐ」まだ食事中
拓海「ペロッ。恵方巻きは福を招くものだからな、食べ終わる前に喋ると福が逃げちまうんだよ」完食
ダークドリーム「由来っていろいろあるのね」
拓海「さて、恵方巻き食べ終わったなら豆を食うか」
ダークドリーム「この豆も食べるんだ」
みなみ「ごくっ。さっきも言ったけれど、豆にも神様が宿ってるって話があるから、それを歳の数食べて幸せを祈る意味があるわ」完食
ダークドリーム「年の数…じゃあ二千…」
拓海「そっちじゃない、お前の歳だ」
ダークドリーム「え、じゃあ…」ヒョイ、パク
ダークドリームは豆を一粒摘み口に入れる。
ダークドリーム「………」ポリポリ、ゴクン。
みなみ「?」
拓海「…はぁっ」
ダークドリーム「少なすぎる!」
みなみ「(ええ…どう反応すれば…?)」
拓海「悪いなみなみ、こいつ誕生日一回しか経験無いんだ」
みなみ「あ…」
その言葉でみなみはダークドリームの事情をなんとなく察する。
まあ本来の事情はみなみの想像とは違うのだが、追求をしないでくれるならそれでいい。
拓海「歳に拘らずもっと食っていいぞ」
ダークドリーム「いいの?」
拓海「食べ過ぎなきゃな」
ダークドリーム「そっか」
言われてダークドリームは豆をさらに食べる。
その特別美味しいわけでも無いが癖になる味はついつい…
〜〜〜
ダークドリーム「お、お腹が…」
拓海「食い過ぎだ、ばか」
節分の豆は食べ過ぎるとお腹を下したり太りやすくなるから気をつけよう。