【閲覧注意】カンネ「大人の魔道具…?」
「おらおらっ、どうだ!」
「いっ、痛いっ!ギプアップ!」
私、カンネはラヴィーネの部屋でプロレスごっこをしている。
そしていつもの通り、床にひっくり返されて技を掛けられていた。
「ははっ、参ったか!」
だからギプアップって言ってるじゃん……
しかしこいつはギプアップを認めずに気が済むまで私を痛めつける、ひどい奴である。
と、そのときコンコンと部屋の扉が鳴った。
「ん?なんだろ」
ラヴィーネが技を掛けるのをやめて扉へと向かう。
何の用かは知らないけれど痛みから解放され、ほっと息をついた。
ラヴィーネがこちらに戻ってきた。
手には魔導書より少し小さめの箱をかかえている。
「それなに?なんか買ったの?」
「知らん…」
箱を開けるとそこには短めの杖のようなものが入っていた。
しかし単なる杖にしては何ともいやらしい色で塗られていて、怪しげな装飾まで施されている。
間違いない、これは大人の魔法使いしか買うことが許されない秘密の魔道具である。
起動すると先端が激しく振動して、あそこに当てるとそれはもう気持ちがいいと噂のあれだ。
「ラヴィーネ、これって…」
「ち、違う、アタシはこんなもの買った覚えはない」
顔を真っ赤にして否定するラヴィーネ。
「じゃあ誰が買ったの」
「たぶん兄貴だろ」
つまりこれは、お兄さんが彼女さんか誰かと楽しむために買ったもので、
それがなぜかラヴィーネ宛ての荷物として届けられてしまったと、そういうことのようだ。
「クソ兄貴に届けに行くわ」
そう言うとラヴィーネは箱を持って部屋を出ていった。
程なくして、箱を持ったままラヴィーネは帰ってきた。
「要らねえってさ」
お兄さんの気持ちはわからなくもない。
今回の件は恥以外の何物でもないのだから、できればこの魔道具の存在ごと忘れてしまいたいだろう。
「というわけだ、これお前にやる」
「ええ…いらないんだけど」
かくして所有権が宙に浮いてしまったこの大人の魔道具は私のものになったのである。
そしていま、私は自分の部屋で例の魔道具とにらめっこしている。
先ほどはいらないと言ったが、実のところこいつが噂の通りの名品なのか気になって仕方がなかった。
私にもそれなりに性欲はあるし、そう頻度は多くないが一人えっちもする。
多くの女性魔法使いを虜にしているらしいそれを試してみたいと思っても仕方ないだろう。
私は念のため部屋に鍵がかかっているのを確認すると服を脱ぎ捨て、魔道具をあそこへと当てがう。
そして魔道具を起動するとたちまち天国にいるかのような快感が……来なかった。
「いたっ、なんだこれ!」
おかしい、使い方を間違えたのだろうか。
直に当てたのが良くなかったのかもしれない、今度はあそこから少し離した位置で魔道具を起動する。
ぶるぶると振動するそれをゆっくりと慎重に近づける、すると……
「おっ…おお……んっ……」
なるほど、確かにこれは気持ちがいい。
あそこの一番敏感な部分に振動が伝わり、それがなんとも言えない快感になっている。
しかし微妙に物足りなくて、あそこに直接当てて思いっきり刺激したいと思ってしまう。
さっきのように痛い思いをせずにこの魔道具を使う方法はないか、三級魔法使いの頭脳を駆使して考える私。
要はあそこをいい具合にガードすればいいのだ、いつも身に着けているものを穿けばいいのである。
全裸に下着だけ穿いた状態になった私は再び魔道具を起動し、下着の上から押し当てた。
「あっ…これいいっ……んんっ…」
離して使うより圧倒的に気持ちよく、しかも強く押し当てても痛くない。
これなら存分に刺激を楽しめそうである。
「はぁ……これ…すごい……あんっ……」
快感がどんどん強くなり、息があがってくる。
身体がびくびくと震え始める。
そして大きな快感の波がやってくる……というところであそこから魔道具を離してしまった。
「あれっ?……もう1回するか」
同じことをやってみたが、やはり快感がある程度たまってきたところであそこを刺激するのをやめてしまった。
どうやら自分で魔道具を動かしている限りこの問題を解決することは難しそうである。
もし誰かに魔道具を持たせてあそこに当ててもらい、私が限界を感じてもなお当て続けてもらったら
そのときは想像を絶する気持ちよさで泣き叫んでしまうかもしれない。
うん?ということはつまり、この道具を使えば憎きあいつを泣かせることができるのでは……?
「ふふっ、ラヴィーネ……待ってろよ」
恐るべき計画が始まったのであった。
そして計画実行日、目的を伏せてターゲットを私の部屋へと誘う。
もちろんそこには例の魔道具がある。
「おっ、この間のあれじゃん。使ってみた?」
「使ったけど全然大したことなかったよ」
大嘘である。
これは魔道具の威力を低く見積もらせ、判断を誤らせるための罠だ。
「ふーん、なんか残念だな」
「よかったら…試してみる?」
「いや、流石にそれは恥ずかしいだろ」
「服の上から軽く当てるだけならどう?」
「それならいいか」
私の言葉を信じ、ぺろっとスカートをめくり上げるラヴィーネ。
よし、哀れな獲物が罠にかかった。
こいつはこれから自分の身に起きることを知らずに自らの弱点を丸出しにしている。
顔がにやけてしまうのを我慢しながら私はラヴィーネの腰をしっかりとつかみ、起動した魔道具をあそこに当てた。
「っ!?」
想像をはるかに超える刺激に驚いたご様子だ。
「ちょっ、これっ…ヤバいって」
「ん?どうしたのかなラヴィーネちゃん?」
「お前……やりやがったな」
ようやく自分が騙されたことに気づいたようで、こちらをにらみつけてくる。
だが私は絶対に途中でやめるつもりはない、怒っても許しを請われてもやめてあげない。
「はぁ…お前……んっ…許さねぇ…」
悪態をつきながらも、はぁはぁと荒い息をはき、時折びくっと身体を震わせる。
「どう?すっごく気持ちいいでしょ?」
「やめろ…あっ……今すぐやめっ…んっ」
強すぎる快感に恐怖を感じ始めたのだろう、やめてくれと懇願するラヴィーネ。
魔道具を自分で操作しているのだったらとっくに止めているに違いない。
しかしいま魔道具を動かしているのは私だ、これを続けるかどうかの決定権は私にある。
「はぁ…んっ……やめ……たのむ…ああっ……」
足腰をがくがくと激しく震えさせるラヴィーネ、そして……
「あ゛っ……っ!!!」
呻くような声を出してびくっと大きく身体を跳ねさせ、床に崩れた。
「あははっ、どうだった?」
「ぁっ……はぁっ……」
私の煽りに返すことができず、ぴくぴくと身体を痙攣させている。
「ラヴィーネだいじょうぶ?」
「み、みるなぁ……」
そういうとラヴィーネはじょろ…という音とともに服に温かい染みを広げ始めた。
「えっ、これって…」
「ううっ……いや……」
顔を覆い、泣きながらおしっこを垂れ流すラヴィーネ。
それを見ながら私は無意識に自分のあそこを触っていた。
「はぁ…ラヴィーネすっごい顔……んっ…」
軽く絶頂に達してしまう。
指に粘度の高い液体がべっとり絡みついていた。
ラヴィーネの泣き顔とおもらしを見て興奮した?そんなまさかね……
とにかく私はこいつに完全勝利したのであった。
勝利の日からしばらく経って、私はラヴィーネの部屋に招かれた。
そこで見たのは両手に例の魔道具を計2本持ったそいつの姿であった。
安いものではないだろうに、私に復讐するためだけに買ったのだとしたら呆れてしまう。
「今日はこれで泣くまでお前をいじめてやるよ」
「おっと、そうはいかないね」
私もカバンから魔道具を取り出して見せてやる。
「持ってきてたか」
「もちろん、この子はもう私の相棒だから」
「ふんっ、そいつが相棒かよ」
なんだかむっとしたご様子のラヴィーネ、理由はよくわからない。
「下着の替えは持ってきたか?よかったら貸してやるぞ」
「要らないね。ラヴィーネこそおしっこは済ませた?漏らしても知らないよ」
「ははっ!漏らすのはお前だけだよ、カンネ!」
そう言うと、両手の魔道具を起動して襲い掛かってきた。
私はそれを右手に持った魔道具と、自由に動かせる左手で応戦する。
私たちの決戦が、始まった。