閉塞
エロ描写に入れない無理やり系スグアオ
暴力描写あり、エロ描写薄め
方言間違ってたらすみません
「オーガポンとずっと一緒にいられないから」
「スグリなら私より大切にしてくれると思って」
頭が真っ白になった。馬鹿にしているのか、憐れんでいるのか。言いたいことは山ほどあった。気がつくとおれの手はアオイの体に伸び、その細い首を両手で締めていた。脳内でガンガンときけんよちが鳴り響き、咄嗟に手を離す。どさりと嫌な音がした。
アオイは床の上でクルミルのように丸くなり、ずっと咳き込み続けていた。真っ赤な顔のまま涙目で酸素を取り込もうと必死に喘ぎ、体は苦しそうにビクビクと震える。おれが元凶のはずなのにその光景をどこか他人事のように眺めていた。
必死に手を剥がそうとしていたはずだ。爪を立て、力ずくで離そうともがいていた。それでもアオイの力は弱かった。自分の手を開いてまた握る。細くて小さな手だった。簡単に覆って隠せるくらい、やわい手だった。
「アオイはめんこいなぁ」
どうしようもなく女の子で、男の力には敵わない。アオイはまた首を絞められるのかと怯え、四つん這いになってでも部屋から出ようと恐怖で震える四肢を必死で動かす。その細い腰に腕を回して、「いやだ」「やめて」と喚くアオイを無視してベッドに放った。暴れる両手をネクタイで縛り、ベッドボードに括り付ける。足は自由だったが暴れるだけで、本気で逃げようとしている訳ではない。傷付ける意図は無いのだろうが、その事にまた苛立ちが募る。本気で逃げたければ、自分が大切なら叫んで助けを求めればいいのに。
「こんなのおかしいよ」
「先に裏切ったのはアオイじゃ」
「……っ」
除け者にして、影でおれを馬鹿にしていたんだ。アオイは悲しそうに顔を歪め、何かを言いたげに唇を動かすも最終的には口を閉ざすだけだった。
「嘘を吐くつもりはなかったの」
「除け者にしたのは事実じゃろ」
「ごめんなさい」
心底申し訳なさそうに、悲しげに目を伏せる。最初から除け者にしなければ、ねーちゃんだけじゃなくておれも鬼さまに会わせてくれればよかったのに。今さらアオイに言っても意味がないのにどんどん口から溢れ落ちる。そのいたたまれない視線に、また謝罪を口にしそうなアオイの唇を塞ぐ。「ごめんなさい」を聞いてしまったら、今度こそ手に掛けてしまいそうだった。唇を離し、呼吸を休めてから再び口付ける。抵抗する気力が失せたのかひどく従順なアオイに満足して、口内に舌を這わせた。後頭部に手を伸ばして、決して逃げないように閉じ込める。口内は酷く甘く、カミッチュの蜜のようだ。ひとしきり口内を味わって満足した後、おもむろにアオイの甚平の紐に手を掛ける。
「全部受け入れて」
真っ直ぐな太陽のような瞳が好きで、その強い何者にも負けない輝きに一目惚れしたはずなのに。今やその光は陰り、困惑・恐怖に染まっていた。バトルが強くて誰にでも優しいアオイ。そんなアオイの表情を歪ませたのはおれだ。薄暗い優越感に背筋が震える。
「やめようよ」「今ならまだ間に合うから」
説得に涙が滲んでいた。今さら前のように、祭りの初日のように戻れるとは思えない。それなのに良心に訴えかけるアオイに腹が立つ。首に手を伸ばし、指で圧をかける。ひゅーひゅーと呼吸は浅くなり、頬はカジッチュのように赤く色付く。体を捻って逃げようともがくも、両手首を縛るネクタイがそれを許さない。薄い腹に跨がり体重をかければ悪あがきすらできず、生殺与奪を握られている‘’弱者”だった。