長尾御前ゆかりの品々

長尾御前ゆかりの品々


〇武田神社所蔵

・長尾の方婚礼行列絵巻

輿入れ行列を騎馬武者姿で率いて甲斐入りする長尾の方が描かれた絵巻。


・武田二十四将図

信玄の横に明らかに女性と思われる名無しの鎧武者が描かれている。


・名刀「不知火」

長尾御前が下部温泉(武田の隠し湯)に湯治に向かう晴信の共をした際、一行は道中で盗賊集団に襲われた。

長尾御前は小太刀を抜いて先頭で応戦、5人の賊を刺し殺して晴信を守り、盗賊集団を退けた。

妻の勇気を讃え、晴信は腰に差した名刀を長尾御前に与えた。

長尾御前はその太刀を「不知火」と名付け、生涯片時も手放さなかったと言われている。


〇林泉寺(上越市)所蔵

・長尾御前と姉・仙桃院の文通

初期:簡素な近況報告、越後の酒の無心のほか、越後の一向一揆や長尾家の状況を気にする様子がうかがえる。

中期:三条の方や他の側室との関係(特に諏訪姫との接し方に苦心しているような文言が散見される)。武田晴信との関係にも言及が増え、仙桃院に亡母の化粧道具を送るよう頼みこんでいる。

後期:武田信玄の体調を心配する言及が多く、仙桃院が越後で評判の妙薬を送った記憶が残っている。

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