銀の月、撫でる筆

銀の月、撫でる筆

暴走列車


「ふむ、そろそろかな」

仕事を終え、部屋に飾られている時計を眺めてそう呟く。時間は夜のとばりが下りてしばらくたっており、空には星空が瞬いている。時間も予定の時間の少し前で移動する時間も考えれば丁度いい筈だ。

「この日をどれだけ待ち望んだか…ふふ、あの子には忘れられない日になるだろうね」

くすり、と笑ってそのコトが行われる部屋────の隣の部屋に向かうのだった。

出来る事なら近くで見たいのは本音だけど、父親に見られているとしれば勃つもの勃たないだろうしネ!


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「御坊ちゃま」

「っぁ、ど、どうぞ!」

こんこん、と扉をノックする音に少年はびくっと体を跳ねさせながら、慌てて扉の方を向くとそう答える。それに応じるようにガチャリと音を立てて入って来た女性を見て、今度は心臓がどきん、と跳ねた。

「失礼いたします。マリア、ただいま参りました。……隣、失礼しますね」

夜空に浮かぶ月のように美しい銀の髪と魔の者のような緋の瞳。その肢体は服の上からでも分かる程豊満で柔らかく、幼い少年にも「女性」を感じさせる。そんな凡そ常人ならざる美しい女性は部屋にするりと入ってくると、そのままベッドに腰掛ける少年の隣に座る。ふわり、と漂う香水と彼女自身の香りに、少年の心はドギマギしっぱなしであった。

しばし二人は無言であったが暫くして少年がマリアの方を向くと意を決したように言葉を口にする。

「………マリアさん」

「えぇ、それでは────」

そ、とマリアが顔を少年の耳元へと持ってゆく。

「───お夜伽、しましょうか」



「ちゅ…はむ、んちゅ…ちゅぱっ…」

「んんっ…♡じゅるっ、んふぅ…ちゅるるっ…♡」


ぴちゃぴちゃ、と二人の口元で水音が跳ねる。親子ほどもあろうかという二人はまるで恋人同士のように舌を絡め接吻を行っていた。薄暗く、二人きりのその状況に二人の体は昂っており、舌がぬちゃぬちゃと音を立てるたびに微量に体を跳ねさせる。


「ぷはっ…御坊ちゃま、マリアのキスのお味は如何でしょうか」

「はっ…はっ…お、美味し、です」

「ありがとうございます。御坊ちゃまの唾液も大変美味しいですよ」


とろん、と蕩けた表情の少年に、マリアはふわり、と微笑で返す。そのまま暫し見つめあっていた二人は再び口を合わせると、再び接吻を繰り返した。

暫くしてもう一度口を離した時二人の顔は興奮で上気しており、つぅ、と体を汗が通っていた。少年に至っては肩で息をするほど興奮している。そうやって見つめあっていた二人であったが言葉は交わさない。否、交わす必要が無い。故にマリアが服を脱ぎ始めた時、少年は何も口にせずその様子をじっ、と眺めていた。

やがて秘部を隠している下着に手がかかるとごくり、と彼は唾を呑む。その様子にくすり、と笑ったマリアの手元でぱちん、と何かが解ける音と共に、陶器のように滑らかで美しい彼女の肢体が露になった。


「ぁ、わぁ……///」


はっと息を吞むようなその美しさに、少年は感嘆のため息を漏らす。視線はたわわな双丘と滑らかな肌に吸い付けられていて、夢でも見ているかのように意識がふわついていた。


「それでは御坊ちゃま、まず、前戯から始めていきましょうか。…手を」

「っは、はいっ」


す、と出した少年の手にその手を合わせると、そのままその豊満な胸へと手を導く。ふに、と柔らかなソレが手を沈み込ませると共に、びりっと少年に電流が走った。


「どうでしょうか?以前坊ちゃまの御体を洗ったマシュマロおっぱいの感触は」

「ぁ…柔らかくて、すべすべで…」


マリアは性的な用語を口にする時、敢えて下品な言い方を取っている。勿論彼女の知識であれば淑女然とした言い方も可能であるが…そうした方が興奮値が高い、と主から渡された教本に書かれていたからであった。

実際、その言い回しに興奮した少年は一心不乱に胸を揉み続ける。ぐにゅぐにゅと変形する胸に得も言われぬ快感が駆け巡り、拙くもしっかりとしたその手にマリアもまた体が昂ってゆく。それを示すように、ぷくり、と桃色の乳首が立っており、その様子に彼は視線を奪われた。


「…吸ってみます?」

「えぅ、あ……はい」


震える唇から漏れる熱い吐息が乳首を撫で、びく、と体を跳ねさせる。そのまま一度唾を飲んだ少年は、そのままその先へと吸い付いた。


「んくぅっ…♡いいですよ坊ちゃま、そのまま、自由にお吸いください…♡」

「ふぁ、ふぁいっ…あむっ…んぐっ、ちゅうちゅう…ちゅぱっ…♡」

「ふふ…坊ちゃま、赤ちゃんみたいですね…♡」


再び部屋に水音が響き渡る。先程と違うのはそこに甘ったるい嬌声が混じっている事であろう。そのスパイスがたまらなく少年の興奮を煽り、更に水音は過激さを増していく。そして────


「ァ……ッ~~~~♡♡」


びくん、とひときわ強くマリアの体が跳ねた。…知識はなくとも少年には彼女がイった、という事を本能で知る。実際彼が乳房から顔を離した時彼女の顔は夢でも見ているかのようにとろん、と蕩けていて、今まで見た事のないその表情に少年の興奮はとどまることを知らず昂ってゆく。その証拠に、彼の男性の証は臨戦態勢へと変わっていた。そのことに気付いたマリアは柔らかく慈母のように微笑むとその手を伸ばして触れた。


「坊ちゃまの此処…固く膨らんでおります…私の体で興奮してくださったのですね」

その優し気な言葉に、少年はこくり、と頷く。

「嬉しいです。坊ちゃまがそう感じてくださることが私の役割ですので」


そう言うと彼の服に手をかける。一瞬びくっとした彼であったが、その後は抵抗することなく脱がされていく。マリアも入浴の奉仕にて彼の服を幾度と脱がしていたため、慣れた手つきで彼を裸にした。

そして最後の一枚…パンツに手を掛け降ろすと、そこから男性の象徴がぷるんっと貌を出した。その一部始終をマリアはじっと見ており、かぁ、と少年の頬が赤くなる。


「っその、あんまりまじまじと見ないで…恥ずかしい…///」

だが、その言葉にマリアは優しく答える。

「御坊ちゃま、恥ずかしがることは無いですよ」


そう言うや否や、マリアは少年の股へと顔を持って行き、ぴとりと頬をその肉棒へ擦り付ける。直前浴室にて洗われていたソレは、しかし前戯での雄と興奮の汗のにおいがして、その香りにマリアの興奮はますます高まっていく。


「固くて、熱くて…幼くとも『雄』を感じさせる素晴らしいモノです…♡」

そう褒めたたえると…マリアはちゅ、とその先にキスをした。跪き行うその行為は、仕えるものへの忠誠に似て。少年にとって己の憧れの美がそうすることはたまらなく興奮するもので、ぷつ…と先から雫が顔を出す。


「ふふ…ちゅ、ちゅっ、れぇぉっ…♡んんっ…ちゅっ、ちゅるるっ…♡」


その事に目を細めたマリアは、そのままキスをしながら先から根本へ向かっていく。時折舌でサイズを測るように舐め、再び接吻を行う。その度に少年はびくびくと震え、先の雫は露として垂れてゆき唾液と混ざって彼の雄は濡れていく。やがて二つの玉へといきつくとその両方へとキスをし、再び先へと戻った。


「坊ちゃまのおちんぽ…素敵です…♡」

「ぁ…う…♡」


口の端からかすかな声だけが漏れ出る。その様子にきゅん、と胸を昂らせながらマリアは口をれろぉっ…と大きく開き、その真紅の口内を彼に見せた。そこに映るのは、照りつき蛇のように動く舌。その淫靡な様子に、しかし彼は何をするのか想像がつかなかった。しかし、すぐ知ることとなる。


「────いただきます」


はぁぁ、と開いた口からそう聞こえると同時に、彼女はぱくんっといきり立ったソレにしゃぶりついた。一瞬の空白と共に、少年に痺れるような快感が襲った。


「ぁうあ、だ、ダメッ♡そんなとこ、汚っ♡」

「じゅぶっちゅっ♡じゅぶっ…そんふぁころないれふよ…♡れろっちゅむっ♡」


余りの快感に恐怖を感じる少年。だが彼女は寧ろ興奮したようにそう応えると、何度もその頭を振る。端正な顔の女性が顔を歪めて夢中で貪りつくその様子は淫靡で蠱惑的であり、少年に得も言われぬ興奮をもたらす。


「じゅぶっにゅぷっ…ぐぷぷぷぷぷっ…じゅるるるるっぷぁ…♡可愛いサイズなのにとっても濃い雄の匂いで興奮してしまいます…♡ちゅっちゅっ…れろっ…じゅるるるっ♡」

「うぁ、激しっ…♡も、でちゃっ……♡」


今まで感じた事のない口淫に、彼の怒張にはぎゅんぎゅんとその精が溜まっていく。このまま出してしまってはいけないと慌てて止めようと彼女の頭に手を伸ばす少年だったが────


「ぁ────だめぇっ!!」

「んぶぅっ!?!」


押し寄せる快感の波に抗うことは出来ず、あろうことかマリアの頭を掴むと、本能的にぐぐいっと彼女の顔を根元まで突っ込んでしまう。その行動に一瞬目を見開いたマリアであったが─────


「んんぅ…んぐっ、ぐむっ…♡」

(マリアさん、僕の、飲んで──────)

「ん、じゅるる~~~…んぷっ♡」


にゅぽん、と音を立て口が彼の怒張から離れる。唾液と白濁で濡れていた筈のソレには、しかし一滴の白濁もついていなかった。それは、つまり。


「んぶぇ…♡いっふぁいでまひたね…♡」


ぐちゃ…と音を立て彼女が口を開いた時、先ほどは真紅に輝いていた舌も、頬も、全てが彼の欲望に白濁と汚されていた。その様子は精を吸う淫魔のようにも、獲物を自慢する忠犬のようにも見えて。そして彼女はぱくん、とその口を閉じるとそのまま彼の耳元へともっていく。その行為がどのようなものであるかは知識の薄い彼には分からない。だがしかし、確実に分かるその淫靡さに今か今かと心臓が激しく鳴りだす。


「あぁー…♡んぐ…ぐちゅれろ…んぐ、ぐちゅ…♡ごきゅ、ごくんっ…♡」

粘性の何かを咀嚼し、舌鼓を打ち、嚥下する音。己の欲望を全て喰らった音。

「坊ちゃまのおちんぽミルク、ごちそうさまでした…♡」

「っぁ…!マリアさんっ…!」


ぼそり、と雌を感じさせるその声に、びくん、と彼の雄は反応し理性は焼き切れた。本能的に彼女に襲い掛かると、体格差を感じさせずそのまま押し倒す。最も、彼女が一切抵抗していなかったからと言うのもあるのだが。


「っふふ…坊ちゃま、雄々しいですね…♡」

「はっ、はっ…!マリア、さんっ…!」


押し倒した少年の下に敷かれた彼女の体は白いシーツの上でありながらもその美しさは霞んでおらず、汗に輝くその肢体からはむわっと雌の匂いがして、ありとあらゆる要素を以て雄を刺激する。そんな劇薬を前に、幼い少年の理性など紙よりも薄く儚い。故に本能に任せ挿入を────しようとしたのだが。

「あれ、はいら、なっ……」

一度も行為を行った事のない少年のソレはなかなか入らない。それはある種当然の事であったが、その失敗は彼にとって焦りを生む。そんな懸命な彼を止めたのはマリアの手であった。


「焦らないでください、坊ちゃま…マリアの此処は逃げませんから♡」


そ、とその怒張に手を添えると、もう片方の手でくぱぁ…と秘部を開く。既に何度か達していたそこは濡れきっており、汗と混じって雌の匂いがする。何かを求めるようにひくひくと動くそこを見て、少年は自分が何をすべきかを知る。


そして、添えられた手に導かれるまま

お互いの秘部の口を合わせると

最奥まで、一気に刺し込んだ。


「ぁ…う、あ"あ"っ!?」

「ん…くぅぅぅっ♡♡」


既に濡れきっていた彼女の秘所は異物の侵入を一切拒まず、寧ろずにゅうっ♡と受け入れるとその事実に歓喜で震え、そのイチモツを刺激する。そして元々頂点まで感じていた彼のソレは─────


「あ…ううぁ……♡」

「んっ…坊ちゃま、吐精なさいましたね…♡」


びくびくびく、と少年の体が震えるとともに、マリアは挿入されているソレがひくつき何かを出したことに気付く。

つまるところ、射精。彼の初めての行為は、一擦りで終わってしまった。

……だが。


「なん、で…♡出したはずなのに、おちんちん、まだ、収まんない…♡」

以前は出せば収まったのに…そう思う彼だったが勿論理由はある。早い話が───この夜伽の為に彼は知らぬ間に精の付くものを摂取していた。これもまた親馬鹿のなせる業なのだろうが…それは今は関係が無い。

大切なのは、彼の雄はまだ満足しておらず、目の前には極上の雌が居るという事で。


「いいのですよ…その欲望に身を任せてください…♡」

「う、ぁ…♡」


その言葉に再び本能が勝り、今度は注挿が始まった。ぱんぱんと柔らかな肉同士が叩きあう音が鳴り響き、興奮しきった結合部からはぐちゅぐちゅと水音が鳴る。


「はっ、はっ…はっ…♡」

「あ、んんっ…♡いいですよ御坊ちゃま…♡」


少年の腰使いはまだまだ未熟で粗削りなものであったが、その必死さが伝わるものであり、自分で感じてくれていることに、マリアは己の充実を見いだす。片や少年は今すぐにでも吐き出してしまいそうなのをこらえ、ただ己の本能に身を任せていた。


「ふっ、あっ…うぁっ…♡ママ、ママ…!」

「!」


だから、だろうか。彼がマリアの事をそう呼んでしまったのは。彼には母親となる人物がおらず、肉親は父親。つまるところ母性に飢えており、そんな中やって来た妙齢の美人の女性は彼に母と認識させるには十分だった。

…勿論、彼は恥ずかしくてそんな事は口にしなかったのだけど。


「…っふふ。はい、貴方のママですよ…♡もっと甘えてくださいね♡」

「ぁ…♡うん…♡あむっ、ちゅうっ…♡」


だが、その事がマリアに火をつけた。感情の希薄だった彼女はこの数日間で彼に愛着を抱いており、少なからずそこには母性もあった。それが爆発した彼女はぎゅ、と彼を抱きしめるとその口元へと乳房を持っていき、吸わせるのだった。


「はむ、んちゅ…♡ちゅ、ちゅぱっ…♡」

「あんっ♡おっぱい吸いながらぱんぱんって…♡えっちな赤ちゃんですね♡」

「だって、こし、とまんなくて…♡ママのおっぱいも美味しくて…♡」

「ふふ…♡」


そこからはただ乳を吸う音と、お互いの肉体がぶつかり合う音、そして嬌声だけが響く。互いの欲望を詰めたその宴は、しかし終わりを迎えようとしていた。

「お坊ちゃまのおちんぽ、また膨らんできてます…射精、しそうなんですね♡」

「ぁ、うんっ…♡」

「いいですよ…♡そのまま、ママの中に出してください…♡」

「うんっ…!」


早まる注挿、大きくなる音達。そして昂り続ける二人の肉体。そしてそのまま───


「でるっ…!」

「んぁッ…~~~~~~~~ッ♡♡♡ ぴゅっぴゅって、せーし、でてっ…♡」

(それに一回目よりも濃くて、多い…♡)


その後一分ほど精を注ぎ続け、やっと彼の吐精が終った。




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