金の匂い

金の匂い


"偉大なる航路"のとある島 『ハンナバル』にたどり着いた麦わらの一味はある問題に直面していた。

〜〜ハンナバルの酒場

バクバク!ガツガツ!ムシャムシャ!バリバリ!ボリボリ!ザクザク!バクバク!...

「あぁ〜食った食った〜」パンパン

「そりゃそうだろ、そんだけ食えば」

『どうせまだ食べ足りないんでしょ?』

「おー良く分かるなウタ、もちろん食うぞ?」

「いやもういいって!」

「いやぁーシンプルな料理だったけど美味かったなあー、ナミさんロビンさんウタちゃんデザートは?」

「私は別にいらないわ」

「私はコーヒー」

『あ!私はパンケーキのおかわり、後フルーツのスムージー!』

「かしこまりました...」テクテク

「おれおかわり!」

「あっずりぃ!」

「アンタはもう終わり!」

「えぇー!」

「えぇーじゃない!放っとくといつまででも底なしに食べるんだから」

「どうぞ」

「ありがとうコックさん」

『サンキューサンジ!パンケーキパンケーキ♪』

「あんまり蓄えないの?」

「ここのところ実入りが無いからね食料調達したらほとんどゼロよ」

「あ〜そりゃ参ったな」

『ごめんねナミ私も勘が鈍らないように路上ライブしてるけどさ、ここの人達何かにそわそわしてるようだからかな?ほら』

プシュ-...

『あんまりおひねり貰えなくてお財布ペシャンコ...』

「何だよそれ!おい船長として言わしてもらうけどな金の使い方が荒すぎるぞお前ら!」

ボガガ-ン!!!

「イデッ!」

「「「ほとんどてめぇの食費だよ!!!」」」

「アレ〜?」

「っとに...」

『ルフィ!アンタの食べすぎでみんなのお財布を困らせるなんて私はアンタのお姉ちゃんとして情け無いからね!』

「あら音楽家さん、私の勘違いじゃなければ貴女彼の次に食べているんじゃない?大量に」

「へー...」

『ドキッ!い、嫌だなぁロビン姉さんは歌を歌い続けるのって結構体力使うから普通だよ普通!アハハ...』

ヒュン カツン

『あれ? ってああああ!!』

「うぉーこのイチゴ美味えなあー」モチャモチャ

『ちょっとルフィ!?何勝手に私のパンケーキ食べてるのよ!!』

「そこにパンケーキがあったから」

『山みたいに言うな!さっきあんなにフルーツ盛り合わせ食べたじゃない!こうなったら...アンタのチキンもらっていくよ!』バクバク!

「っておい!それルフィのじゃなくておれの!」

ワ-!ギャ-!

「だが切実な問題だ」

「もう何でも良いからパッと金になるようなことないかなー」

「けど見たとこここにはカジノなんて無さそうだし次の島にでも期待するしかないんじゃ...」

そうサンジと資金面の話をしていた矢先、酒場に挙動不審な動きをした海賊が入店し店主と怪しいやり取りをしていた。

ナミは見逃さなかった、これは金が手に入れる絶好の機会だという事を。

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