酔っ払いモルガン

酔っ払いモルガン

cyber



「リツカ…おかえりなさい」

「ただいまモルガン….どうしたの、目がすわってるよ?」

(この匂いは…お酒?普段飲まないと思ってたけど)

「はなしがあります。すわってくらさい」

「う、うん」

「リツカ」 

「何、モルガン?」

「すきれす♡」

「ありがとう、俺もモルガンのことが好きだよ」

「わらひのほうがすき!」

「いーや、俺の方が好きだね!」

「じゃあしょうめいしてくらはい!」

「これでいい?」

(ぎゅーっ)

「うぅぅぅっ……ずるい。ぐらむさいと使わなくても、リツカがわたしのことすきってわかるのずるい…」

「お酒飲むなんて珍しいね。何かあったの?」

「夢を、見たのです。貴方がどこにもいなくなってしまって。ずーっとひとりぼっちになってしまう夢を」

「モルガン、それは」

「わかっています。貴方は私に黙っていなくなったりしない。貴方が私を選んでくれた時、本当に嬉しかった。でもふと思う時があるのです。『貴方の相手が私なんかで本当に良かったのだろうか』と。だから目が覚めた時、貴方がいなくて心細かった。『あの夢が現実で、自分の体験していた方が夢だったのではないか』と。それならいっそ、お酒で記憶を飛ばして幸せな記憶なんて無くなってしま」

「モルガン、ちょっとこっち向いて?」

「はい?なんれふか──んむぅっ!?」

ちゅぅぅぅっ♡

「い、いきなり何をするのですリツカ!びっくりして酔いも吹き飛びましたよ!…嫌ではありませんでしたが」

「ごめん。でも、君が好きってことを伝えようと思ったら言葉より先にキスしちゃった」

「なっ///」

「何度だって言うよ。モルガン、大好きだ。愛してる」

「もう…本当にそういうところですよリツカ♪それなら今日は貴方に甘えてもいいですか?」

「いいよ、俺に出来ることならなんでも」

「もう一度『愛してる』と言ってくれますか?」

「もちろん。モルガン、愛してる」

「ふふっ、ねぇリツカ」

「何?」

「私、今とっても幸せです♪」

Fin.

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