邪神の社に住まうのは
夢を見る。
道が続いている。
歩き続ける。
歩き続ける。
歩き続ける。
何処迄も。
何時迄も。
歩き続ける。
歩き続ける。
終着点に退屈を紛らわしてくれるものがある気がする。
歩き続ける。
歩き続ける。
歩き続ける。
此の道の終わりが有るのかさえも識らずに。
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宿儺の生得領域で『縛り』を交わしてから”意識を沈める”。
またあの夢を見る。
歩き続ける。
歩き続ける。
狂いそうな程歩き続ける。
ただ只管に歩き続ける。
終着点が見えて来た。
寂れた神社が眼に映る。
途中から鳥居が在った事を思い出す。
人影が有る。
人影がはっきりと見えて来る。
其処に居たのは、
「宿儺…?」
「漸く来たか、小僧」
終着点に”在った”『退屈を紛らわせてくれるもの』は─────
「─────宿儺だったのか」