邂逅
「どこだマスター!」
ドゥリーヨダナはカリを倒しながらはぐれたマスターを探して走っていた。
どうにも胸騒ぎがする。
マスターとはぐれた時からか?/違う。
カリが村を襲っていた時からか?/違う。
──この特異点にレイシフトした時から、ドゥリーヨダナは妙な胸騒ぎを覚えていた。
大きな破壊音とマスターの声がする。
「こっちか!」
ドゥリーヨダナはマスターの元に走り、見覚えがあるのにどこか違う人物の攻撃を棍棒で受け止めてマスターを守った。
「お前は」
「ドゥリーヨダナ!」
「……ドゥリーヨダナ?」
どこか呆然として動きを止めた彼にドゥリーヨダナは言う。
「何をしている……ドゥフシャーサナ!」
「ああ……。やはりそうか!そうなのか!」
そう言って彼は……ドゥフシャーサナはフードを脱ぐ。
──その額にはまるでカリの角のような物が生えていた。
「初めまして、見知らぬ我が兄よ。
……貴方がいるのなら名乗らなくてはいけないな。
我が機構としての名は人口調整機構・ドゥフシャーサナ。
我がサーヴァントとしての名はドゥフシャーサナ・オルタ。
平行世界の貴方の弟であり、貴方の後継機。
ここで貴方とカルデアのマスターを殺す物だ!」
そう言ってドゥリーヨダナの弟は楽しそうに笑い、ドゥリーヨダナに攻撃を仕掛けてきた。