過去編その7
2日後、トレセン学園グラウンド────
「おはよう」
「おはようございます」
「おはよ」
ヴァルハラ・ソサイエティ結成3日目。土曜日。
今日はチームの練習は休みの日────なので俺もミヤコもオフになるのだが、せっかくだからパルフェと3人でトレーニングしてみようという話になった。
ちなみに昨日の朝練にはパルフェも参加したものの、時間も短く満足いくほどのトレーニングができなかった。
それもあっての今日、というわけだ。
しかし……。
「くぁ、……ふ……」
やばい。あくびが止まらん。
大口を開けたみっともないあくびが出まくってしまう。
噛み殺すのはもう諦めた。
「……眠たそう、ですね?」
「ちょっと……夜更かししてちまって」
「遊んでいたの?」
「いや……家族から電話がな。ちょっと長くて」
「なるほどね」
昨日もソラの長電話があり、結局1時過ぎまで電話させられた。
『明日はなんの日? 土曜日でしょ? じゃあ喋れるでしょ』
などというクソみたいな理論で無理やり折れさせられた。
マジでふざけんなよあのクソ妹。こっちに来たら泣くほど厳しく躾けてやる。
今後は仕事に影響の出る電話は絶対にしないと心に誓った俺なのだった。
「それじゃ、始めるかー」
「ええ、よろしく」
「よろしくお願いします」
気を取り直してトレーニングを開始。
まずは準備運動を済ませ、それから軽くランニング。
身体が温まってきたら本格的に走り始める。
土曜日なだけあってグラウンドには、まばらながら利用者がいるようだった。
平日は午前と午後しかトレーニング出来ないから、1日中トレーニングできる土日は学園のトレーニング施設はどこもウマ娘でいっぱいだ。
ちなみにトレーナーから申請すれば、午前だけ授業を受けて午後すべてをトレーニングに回すこともできるが……レースが近い時に利用されるのがほとんどらしい。
そのため、レースが近いわけでもない普通のトレーニングの場合はこうして土日を利用してみっちり行うわけだ。
うちのチームの場合は基本的に土日のどちらかを休みにし、もう片方でトレーニング。
つまりミヤコは明日も連続してトレーニングを行うことになり、休む暇がないわけで。
「ミヤコ、あんま飛ばすなよー」
「はーい!」
と、声をかけはするものの、あまり意味はなさそうだ。
一緒にトレーニングできる相手がいることが嬉しいのだろう、俺たちだけで走る今日をミヤコはとても楽しみにしていた。
しかしどうやらそれは、パルフェの方も同じようで────
「今日はレガリアさんを抜かせないことを目標にする」
「ぇ」
「昨日の朝練は何度も抜かれたから、今日は抜かせない」
「あ、あはは……。……でも、私だって、負けませんよ」
ランニングしながら火花を散らすふたりを遠目に見ながら、タブレットを用意。
ふたりの気合いの入り具合は素晴らしく、見ているこっちまでやる気が出てくる。
いつかはライバルになる可能性があるとはいえ、今は仲間。
楽しく研鑽しあってくれることを祈るばかりだ。
・・・
「お疲れ。よく走ったなー」
「お疲れ様でした。パルフェさん、ほんとに抜かせてくれなかった……」
「言ったでしょう。今日は抜かせない、と」
「位置取り、すごく上手になってた……私も、負けてられないな……」
タオルで汗を拭いながら、ふたりで反省会。
俺もふたりの走りやトレーニング内容は細かくタブレットに記してある。
昼食の時間中にこれを精査して、終わったらトレーナー室でミーティング。
午後はそれを踏まえてトレーニングをしていく予定だが……。
「ふたりとも、身体はだるかったりしないか? 暑すぎるとか」
「ぁ、大丈夫です。新海さん、毎回私たちに水分補給勧めてくれますし」
「え、そんなに言ってたか?」
「ええ、言っていた。正直、しつこいくらい」
「そいつは……すんません」
「いえ……ひとりならその時間すら惜しんで走っていた自信があるから、むしろ助かっている」
「お前、自分削りすぎだろ……」
「そうね。倒れない程度には気をつけているつもりだけれど、面倒だからと多少の我慢はしていたわ」
「これからはパルフェの様子には注意が必要だな。倒れられたら困る」
「そうですね。私もしっかりと、見ておきます」
「そこまで、する必要は……」
「駄目ですよっ! ちゃんと水分は摂っておかないと、脱水症状になったら大変ですから!」
「……わかった。そうする」
「はい、そうしてくださ〜い」
ふたりの様子を見ていると、なんだか姉と妹……のように感じてくる。
実際にはそんなわけないし、同学年の同い年なのだからありえない話なのだが。
多分パルフェが割と自分を犠牲にするタイプ……な風だからだろう。
止めてくれる相手がいるのは、いいことだ。
パルフェにトレーナーがついたあともこんな関係が続けばいいな、なんて思ってしまう。
「それで」
飲んでいたドリンクから口を離して、パルフェ。
「ミーティングは昼食後?」
「ぁ、ああ、そうだな。ミヤコとパルフェは学食行くか?」
「なら、あなたも行きましょう」
「え、俺?」
「あなたも昼食は取るでしょう?」
「まあ、そりゃあな」
「ならみんなで行けばいい。私たちは仲間なのだから、寝食は共にすべき」
「……お前さ」
「なに?」
「友だちと飯食いに行きたいだけだろ?」
「……」
「ぎくって顔したな」
「し、してないっ!」
「わかりやすいやつだなーパルフェって」
「そんなことないっ! シャワーだけ浴びてくるから、待っていて!」
「ぁ、……あの、お昼ごはん、なんですけど」
「どうした?」
「ぇと……学食に行くのは、ちょっと……」
「……何か不都合があった? なら、無理にとは言わない」
「え、あ、そうじゃなくて……ぇと、ごめんなさい。私、お弁当作ってきてて……」
「……お弁当?」
「え、ミヤコが?」
「はいっ。もし、よければ……なんですけど。腐らないようにちゃんと保冷剤も入れてあるので、大丈夫だと思います」
「弁当かぁ」
「ぁ、もしも嫌だったら別に……持って帰るので……」
「んなわけない! めっちゃ嬉しいよ、ありがとう」
「ぁ、よかった。たくさん作ってきちゃったから……ふふ、喜んでもらえると嬉しいな」
「……私もいただいていいの?」
「はい、ぜひぜひ。みんなで食べたくて、作ってきたので」
「そう。……」
「パルフェってあんまり表情変わんないように見えて、結構わかりやすいよな」
「何度も言わなくていいっ!」
顔を少し赤くして、ぷんすか。
そのままパルフェは荷物を抱えてシャワールームへと歩いていく。
「ぁ、わ、私も行きます! それじゃあ新海さん、あとでトレーナー室に行きますから」
「わかった。部屋冷やして待ってる。弁当持って行こうか?」
「あ〜……それじゃあ、お願いします。結構たくさん作ってあるから、重たいかも」
「おっけ。……マジでデカいな。重箱だ」
「たくさん入る箱、これしかなくって……ごめんなさい、よろしくお願いします」
「ああ、またあとで。パルフェもちゃんと連れてきてやってくれよ」
「はい、わかりました〜」
パルフェの後を追うミヤコを見送り、俺もグラウンドを出る。
トレーナー室へ急いで戻り、ふたりの帰りを待った。
・・・
ふたりが戻ってきたのは、あれから20分くらい経ってからだった。
さっぱりした様子でトレーナー室に入ると、ミヤコもパルフェも嬉しそうに顔を綻ばせた。
「涼しい……」
「本当ね……生き返るわ」
「おかえり」
「……ぁ、お邪魔します」
「別にいいだろ言わなくても。俺たちしかいねぇんだし」
「それでも礼儀作法は必要。ヒトとして当たり前のこと」
「ふふ、新海さんもパルフェさんも座ってください。お弁当、広げちゃいますよ〜」
お弁当の包みを開けて、ミヤコがテーブルにテキパキと並べていく。
俺は紙コップとお茶の用意。トレーナー室に戻る前に購買で2Lのお茶を買っておいたのだ。
「パルフェのお茶な」
「ありがとう」
「ミヤコも」
「ありがとうございます」
「こっちも準備できましたよ〜」
「……いただきます」
「俺もいただきます」
「よかったらお手拭きもどうぞー」
「ありがとう。至れり尽くせりだなー」
「ナインボール出張版ね」
「ふふ、どうぞ召し上がれ。ぁ、紙皿と割り箸も持ってきてあるから」
「あざっす。いただきます」
しっかり拭いた手を合わせ、おにぎりを取る。
暑い中でずっと立ちっぱなしだったし若干食えるか不安だが……空腹は感じているし大丈夫のはずだ。
自分の空腹感を信じ、頬張る。
「うまい!」
混ぜ込みご飯のおにぎりだ。めちゃくちゃ俺の好きな味だぞ……これならバクバクいけそうだ。
「はむ……、おいしい。全部……レガリアさんが作ったの?」
「はい。あまり手の込んだの作れなくて申し訳ないんですけど……」
「……敬語、やめて」
「え?」
「仲間なんだから、必要ない」
「ぁ、はい……じゃなかった。うん、わかった」
ふたりのやりとりを、和やかな気持ちで眺める。
やっぱりいいよな、仲間って。
チームのメンバーも当然仲間だし、ミヤコやそいつらのやりとりも微笑ましいが……デビュー組と未デビュー組ではやはり差は生じてしまう。
仲間でライバル。
同じ土俵、舞台にいる同士の関係はミヤコにもパルフェにもいい影響を与えてくれるといいのだが。
「パルフェさんこっちもどうぞ」
「……これもおいしい。料理、上手なのね」
「お店でもお手伝いしていますので」
「あまり手が込んでないっていう割には、結構手間かかってそうだけどなー。すげぇご馳走だろ、どれもうまいし」
「ふふ、ありがとうございます。誤魔化すのが上手なだけですよ。色鮮やかな野菜を入れると、華やかに見えるから。ほら、プチトマトとか」
「………………」
プチトマトという単語を聞いて、途端に耳を絞って渋い顔をするノアドパルフェ。
「ぁ、もしかして苦手……?」
「……少し」
少しってレベルじゃないほど渋い顔してるが……まあ、好き嫌いは仕方ない。
「じゃあ俺が食べるよ」
「……いえ、私も食べる」
「え? 嫌いなんだろ?」
「……何年も食べてないから、今ならいけるかもしれない」
渋い顔のままプチトマトをつまみ、自分の皿へ乗せる。
じーーーーっと見つめたあと、口に運ぼうとして……。
「……」
また皿に戻す。
「…………」
「ものすんげぇ渋い顔してるぞ」
「無理して食べなくても大丈夫だよ?」
「…………」
「……いただきます」
「ぁ」
「……はむっ!」
「…………」
「………………」
「……」
「ぅぇぇぇ……」
「ぁ、ぁ……っ」
「ダメだったみたいだなー」
「こ、ここに……、私の皿に吐き出して……っ」
「だ、だいじょうぶ……、ぅぅ……」
「……っ、っ」
だいぶ時間をかけながら、半泣きになりながら、ようやっとの思いでパルフェがトマトを嚥下した。
「ぉ、飲み込んだ」
「ぇっ、ぷ……、せ、せっかく持ってきてくれたもの……吐き出せない……」
「気にしなくてもよかったのに」
「そういうわけには……ぃ、いかない……っ」
苦い顔で紙コップを手に取り、中のお茶を一気に飲み干す。
「っ、はぁ……ふぅ……」
「大丈夫……?」
「もう、大丈夫……」
「トマトって好き嫌い激しい食い物のひとつだよな」
「好きなヒトはとっても好きだけど、苦手なヒトはどこまでも……って感じですよね。匂いとか、食感とか」
「私もそう……加工されていたら平気だけど、生は……プラーナが濁る」
「ぷ、ぷら……?」
「なんて?」
「プラーナ……生命力のような、エネルギーのこと」
「それが、濁るの?」
「今のでかなり濁った……午後はもう走れないかもしれない」
「そんなにかよ、そんなに嫌いか」
「好きなの食べて? からあげとか、卵焼きとかもあるから」
「……いただきます」
「にしても、ミヤコって料理うまいんだなー。どれもマジでうまい」
「ふふ、お口にあってよかったです。新海さんもお弁当、作れたら食費を抑えられるのに」
「前にも言ったと思うけど、俺に料理は無理だ。ウインナー焼いたり卵焼きしたりが精々いいとこ」
「お米を詰めて持ってくるだけでも、少しは浮くと思うのだけれど……」
「お惣菜買う時は米炊いたりするけどなー。晩飯に食うだけの量しか炊かないから」
「……むぅ」
「トレーナーさんは外食がほとんどなの?」
「……」
「トレーナーさん?」
「……」
「新海くん」
「あ、おう」
「わざとやったでしょ」
「バレたか」
「……。子供みたい」
「はい、すみません」
「マジで慣れないんだよなー……そのトレーナーさんって呼ばれ方」
「やっぱり新海くんの方がいい?」
「パルフェの呼びやすい方でいいよ」
「そう」
「でも俺だ、ってわかる呼び方にしてくれよ?」
「ヒトの呼び名でふざけたりなどしない」
「……まあ、任せるよ」
「やっぱり私もトレーナーさんって呼ぶ方がいい……?」
「ミヤコに今からトレーナーって呼ばれるのもむず痒いけどな。それも任せる」
「新海さん、って呼び方の距離感、私は好きなんだけど……普通に考えたら、失礼ですよね」
「気にしてないけどな。チームの奴ら全員から新海さんだし」
「仲のいいチームなのね」
「ん? あぁ、まあ……そうかもな。うちのチーフトレーナー……ぁー、成瀬トレーナーが適当なヒトだから」
「でもGⅠウマ娘を輩出しているだけあって、その手腕は本物。トレーナーとしてもヒトとしても素晴らしい人物、と聞いたことがある」
「誰から?」
「私のクラスのウマ娘。あなたのチームの、ワールドアイと仲がいいらしい」
「ああ……ワールドか」
「ワールド先輩と……」
「彼女を筆頭にあなたのチームは中堅に位置している。今後も活躍が期待されているチームのひとつね」
「期待されてるらしいぜミヤコ」
「ぇっ、わ、私……私なんて、まだ本格化始まったばかりだし、デビューなんていつになるんだ、ってくらいだし……」
「本格化がいつ始まったか、なんて関係ない。むしろ今が1番伸び代のある時……ここで修練を積み、大幅にレベルを上げていくべき」
「ぅ……が、がんばります……」
「そのためには栄養を多く摂り、鍛えること。午後のトレーニングに備え、しっかりといただきましょう」
「ぁ……うん、そうだね。私も食べないと。いただきます」
「ほんとに無理しなくていいからね。食べれるものだけ、食べて」
「……そうする」
「新美さんは好き嫌い、特にないんですよね?」
「ああ、特にない。この弁当の中身は全部好き」
「よかった……喜んでもらえて嬉しい。たくさん食べてくださいね」
「もうすでにめっちゃ食っちまってて申し訳ねぇ」
「いえいえ、まだまだありますからね」
「……私もトマト食べる」
「ぇ」
「無理すんなってミヤコも言ってるだろ」
「私だけ好き嫌いしてかっこ悪い……」
「そういう問題かよ……」
「無理しない方が……美味しく食べてほしいし」
「大丈夫。私はトマト食べれる、私はトマト食べれる、私はトマト食べれる」
「素振りすんなよ……」
「トマト食べれるトマト食べれるトマト食べれる……」
ぶつぶつと呟きながら、耳を絞ってトマトを箸で掴み、皿に乗せる。
真っ赤で色鮮やかなプチトマトをじーーーっと睨み……。
「っ、……」
パクッとひとくち────そして。
「ぅぇっ」
えずいた。
「ぅぇぇぇぇぇ……」
パルフェが弁当のトマトに箸をつけることは、もうなかった。
・・・
「お疲れ様」
「お疲れ様でした」
「おう、お疲れ」
「それじゃあまた月曜日。明日のトレーニングは、参加しないと思う」
「うん、わかった。私は参加するけど、もしも走りたくなったらいつでも声かけて」
「ええ、そうさせてもらう。ごめんなさい、レガリアさんは明日もあるのに」
「ふふっ、大丈夫だよ。私、いまは走りたくって仕方がないから」
「……わかる。私も本格化が始まった時はずっと走っていた」
楽しげに会話をするふたりを見送って、俺も片付けが終われば自宅へ帰る。
午後のトレーニングも順調に終わった。
やることは午前と同じように併せでレース勘を養いつつ、スタミナ管理を考えて走ること。
やっていることはデビュー後のウマ娘と同じだが……片や選抜7着、片や本格化が始まったばかり。
まだまだ荒削りだし洗練されているとは言えない。
だがそれは伸び代があるということで、これから研ぎ澄まされていけばトゥインクルシリーズでの活躍も期待できる素質を持っていると言える。
ふたりの成長が楽しみで仕方がない────とか考えながら走る姿を見ていて、ふと気づく。
俺、来年このチームから卒業させられるけど担当どうなるんだ……?
なんかもう今ですらふたりを担当している気に勝手になってるが、実際はただのサブトレーナーで面倒を見ているだけだ。
パルフェに関してはチームメンバーですらないウマ娘で、時々話す関係だった程度。
いま一緒になってトレーニングを見ている状況は、普通に考えるとおかしい気がする。
……まあいいか。
「ただいまー」
マンションに到着し、部屋に入ってカバンを投げ捨てる。
さっさと部屋着に着替えて風呂掃除。
待つこと数分。
湯張りが完了したらサクッと入ってしまい、あとは飯を食って寝るだけの状態。
今日のトレーニングをデータにまとめて成瀬先生に報告。
走りの調子や、トレーニング中の様子を伝えたりとしばらくメールを続け、空腹を感じたのは19時過ぎ。
ちょうどやりとりも終わったところで、今日の仕事も完全に終了。
PCで適当に海外ドラマを流しながら、コンビニで買っておいた弁当をレンチンしてもそもそと食べ始めた。
「……ミヤコの料理食った後だと、めっちゃ貧相だな、これ」
昼間に食べた豪勢な弁当を思い出す。
からあげに卵焼き、肉団子、彩り豊かな野菜とプチトマト。
そして晩飯……いま手元にあるのはコンビニの焼肉弁当。
……すげぇ貧相だな、比べちまうと。
いや、そもそも手料理とコンビニの弁当を比べるのはミヤコに失礼なわけで。
腹に溜まればいいの気持ちで買ったわけだし、そこそこうまいから選んだわけだし。
ミヤコの弁当はマジでめちゃくちゃうまかった。ナインボールで食うのとはまた違う、家庭の味付けだった。
でも味付けの根っこにはナインボールで教わったものがあるような……それをミヤコが自分なりにアレンジしたような、そんな感じ。
特にあのおにぎりは最高だったなー。
ひとりで何個も食っちまって、パルフェからチクっといただいてしまったのだ。
欲張って、っていうか……うますぎて何個も食っちまったのが良くなかったな、うん。
大人なんだから自制しないと……まだまだ子供だな、俺。
ほんとすんません。
……って、誰に言い訳してんだ、アホかよ。
食事を終えてゴミをまとめ、眠たくなるまで適当に時間を潰す。
ソラからまたなんかメッセージが来ていたが無視した。