過去の先輩
「そういえば先輩、ふと気になったんですが先輩より前の先輩ってどんな人がいたんですか?」
「あー……うん……そうだなぁ……まともな方だと……」
「まともな方だと?」
「やたらパチに強かった一本角の機体に乗ってた先輩とか……似たような先輩がロリコンだったせいで風評被害食らった赤い先輩とかかな……」
「……もう少しまともな先輩はいないんですか」
「いたら僕はこんなに言い淀むことはないよ。なんでこんなに変人が多いんだろうねこの学園……」
「おや、こんな端の方でどったのよシンと■■」
「あ、主任。いや俺の世代より過去の先輩ってどんな人だったのかと、ふと気になって聞いていたんですよ」
「あー……なるほどねぇ? 私の先輩から聞いた話だと、トリニティのお嬢様に誕生日パーティーの招待状を渡されて」
「はい」
「それを破り捨てて」
「はい?」
「泣いているそのお嬢様の涙拭って」
「はい」
「そのあと殺害予告した」
「はい!?」
「とかいう何が狙いなんだこいつってなったのが過去にいたらしいよ」
「…………?」
「うん、まぁそうなるよね……僕も最初はそうだったよ……数週間もしたら慣れたけど」
「まぁその人たちと比べたら私らはだいぶマシだな!!」
「そうだねー」
「……ですね!(思考放棄)」