運勢
かな「おみくじ引いていきましょう!」
初詣に来た神社で有馬がそう言う。
かな「何が出るかしら!……」
さっきまであんなにうきうきしてた顔が曇り顔に変わる。おそらく凶を引いたな。新年から色んな表情が見えて面白い。
アクア「おみくじ1つで一喜一憂し過ぎだ。こういうのは吉か凶かじゃなくてどんな運勢になんて書いてあるかが大切なんだ。まぁそれもそこまで気にするもんじゃないがな。」
かな「わ、私が凶を引いたみたいな言い方はやめてもらえるかしら?まぁあーくんがそこまで言うなら?そうするけど。」
アクア「顔に出過ぎだ。」
書いてある事自体はそこまで悪かったことはないようだ。有馬の表情から分かる。
かな「そういえばあーくんはどうだったの?」
アクア「俺は…」
おみくじを開く。
アクア「中吉だ。」
かな「ふーん、なんかパッとしないわね。」
アクア「凶引いた奴と比べるとな。」
各運勢の内容も見る。どれも悪くな…
恋愛運『試練あり』
この言葉に思わずピクッと反応してしまう。それを見られてしまった。
かな「あら?あーくんどうしたの?なになに…恋愛運『試練あり』あら〜、これ気にしちゃったの?いや、気にしないわよね?私に気にするなって言ってたもんねー!」
こいつ…急に生き生きしやがって…
かな「まぁでも大丈夫よ。」
かな「私がいるんだから。乗り越えられるわよ。」
そう言い有馬は太陽より眩しい笑顔を見せる。有馬といっしょなら大凶でも乗り越えられそうだ。