逆リードR18

逆リードR18


寝室に着くなりいつものように脹相を押し倒すと、突然腕を強く引かれて東堂はベッドのシーツへと背をつけた。何度か瞬きを繰り返すもその間に脹相は東堂の腰へと跨っている。喉が鳴り、心臓の音が早まった。


「……きょ、今日は…俺が、リードする……」


ぼそぼそと低い声が呟かれたかと思えば、体勢を低くした脹相が東堂の衣服をずらして既に半ば勃ち上がっている陰茎を取りだした。期待と興奮で顔を真っ赤にした年下の男を愛しそうに見つめる表情には色が含まれていた。


「…む、無理はすんなよ」

「……任せてくれ。」


髪を耳にかけながら大きく口を開けて陰茎を咥える姿はメガネの効果も相まってさながらAVのようだと東堂は考えたが、今まで見てきたどんな映像よりも厭らしい光景にぐっと息を詰まらせる。簡単に質量を増していく愚息の素直さが恨めしい。もっと格好をつけたいとこの期に及んでなけなしのプライドが嘆いていた。


「……はっ、ちょうそ……」

「ん、ん……っ♡は、……お前の、は、好きな味がする……」

「美味いのか?」

「美味い、とは、違う……愛しく、なる……」


無意識に煽る言葉ばかりを並べられ、視覚的な刺激と直接的な刺激が相まって東堂は呆気なく達してしまった。飛んだ精液が脹相の顔や眼鏡、髪を汚していく。達したにも関わらず芯を持ったままの東堂の陰茎を脹相は舌を大きく伸ばして舐め上げた。


「ぅ、っ……悪い、汚した……っ、」

「良い……俺は、全部、おまえのものだ……」

「ッ……!」


上半身を起こした脹相がローションボトルを手に取り不慣れな手つきで肛孔へと粘液を仕込んでいる。それを見て、東堂は避妊具を取り出した。粘液まみれの手ではつけにくいだろうと考えての事だったが、案の定その存在を忘れていたらしい脹相ははっとしていた。


「……すぐには、入らねえだろ。」

「大丈夫だ…、……慣らして、おいたから……」

「……あ?」


東堂が目を見開くと同時に脹相は腰の上へと跨って陰茎を指で支えながら肛孔へと押し付けていく。言葉を紡ぐ間もなく飲み込まれた陰茎に東堂が息を吐くのを、愛しそうに見つめてからぎこちない動きでぺちぺちと腰を持ち上げては落としを繰り返した。それだけでも気持ちいいのか、段々と脹相の声色が甘いものへと変わっていく。


「はっ……あ、あっ……♡」

「……ぐ、っ……」

「う、あっ……♡」


愛しく無垢な恋人が自らの上で腰を振り陰茎を揺らす姿に興奮しないわけもないが、あからさまに弱い箇所を避けたり深くまで飲み込まないようにしたりと意識的に制御された動きにじれったさを感じ、東堂は腰を掴んで突き上げた。途端に体を反らせて背中側に手を着く脹相が首を横に振ったが、そんなことで止められる域はとっくに超えている。何度も突き上げ、脹相がガクガクと揺さぶられる姿にまた興奮して身体を起こして首筋へと吸い付いた。明日東京に行く手前、痕を残しては行けないと甘く吸い付けば、脹相は慣れないこそばゆい感覚にまた声を上げる。


「はっ、っ……、俺のため、か」

「うあ、あっ♡おれ、俺が、するつもりでっ……!♡」

「もう、十分してもらった……ッ」

「うああっ♡奥、はいっ……♡ぅ、あ、きもちい"ッ……♡」

「そうだな……俺も気持ちいいぞ。」


勢いで押し倒して、正常位の状態を作り上げる。そのままがつがつといつもの様に奥を突きあげてやれば、脹相は呆気なく達した。つられてイきそうになるのを動きを止めてグッとこらえ、腸壁の動きが落ち着いたタイミングでまた動き出した。


「あ"、あ"、だめだ、イってるから、イ"、〜〜ッ……♡♡」

「……今日は、もう少し頑張れ……いい子だから……」

「あぁあ"、あ"ッ♡」


結局、脹相の意識が一度飛ぶまで性行為は繰り返された。

数時間後に目を覚ました脹相から、食事や風呂、明日の準備について叱られたものの、東堂に反省の色は微塵も生まれることはなかった。

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