逃亡海兵ストロングワールド⑫─3

逃亡海兵ストロングワールド⑫─3



第十三話 とある海兵の想い 後編



新たに入った二人は、あれからも功績上げると同時に問題を次々と起こしていた。

聞けばガープから直々に幼少期から鍛えられていたらしく、その戦闘能力は年齢を考えると破格だった。真っ先に最前線へと突入する二人に続けとばかりに他の海兵たちの突撃するため士気も高く、海賊との戦闘においては非常にいい影響を与えてくれている。

だが逆に問題もある。一つは民間人への被害だ。その戦闘の規模の大きさから、民間人の家屋などの財産へも被害が行っているのだ。今のところ救われたことによる感謝が大きいため問題視はされていないが、もう少し周囲に気を配れるようにしなければ。

後はまあ、悪いことではないのだが民間人との接触が多過ぎる。そしてトラブルを呼び込み、その解決に奔走するというパターンだ。やっていることは間違いではない。ないのだが、どうしても時間は取られてしまうのだ。


“……苦労をする、か”


センゴクの言葉を思い出し、モモンガは報告書を書き上げながら呟いた。立ち寄った先で話を聞き取り、それに対応する。それが巡回時の彼らの役目であるが、場所によっては警戒や遠慮、更には事情もあって本心をこちらへと示してくれないことも多い。今報告書を書いている国についてもそうだった。

元々は海賊の被害を受けているという通報の元で訪れたのだが、その港町の町長はその事実を否定した。聞き込みをしても同じだったのだ。

誤報か、悪戯か。問題ないならと立ち去ろうとした彼らに、町の子供たちと仲良くなった二人がその情報を仕入れてきた。


“モモンガのおっちゃん。なんかさ、海賊ってこの子たちの家族なんだって”

“どうやら事情があるようです”


上官には敬語を使えとルフィに軽く説教した後、二人が子供、そしてその保護者たちから聞いた情報を取りまとめた。

つまり、状況はこうだ。ここ数年、この近辺では農作物が満足に採れない状態が続いており、この国の民の間に不満が溜まっていた。その窮状をこの国を治める王に訴えたが、その後の対処がない。そこに痺れを切らし、国が集めた物資を奪うために周囲の町や村の若者が集まって海賊を名乗り始めた。

彼らが奪った物資は飢えに苦しむ者たちへと配られているらしい。それで通報とそれに対する町長の否定の意味を理解した。

通報したのは国で、否定したのは国民だ。何とも厄介な話である。


“どうしたい?”

“助けたいです”


即答したのはウタの方だった。その強い意志を込めた瞳と、その隣のルフィの表情を見てモモンガは大きくため息を零した。ここで何かしらの指針を示さなければ、今にでも飛び出しそうな勢いである。

故に彼は、この二人に告げたのだ。


“お前たちは引き続き情報を集めろ。私が何とかする”


そう言って、モモンガは彼の部下たちを集めた。海賊との戦闘は究極的にいえば戦って勝てばそれでいい。単純な話で済む。だがこれは気候という自然の問題と、国家の運営という二つの問題が重なっているのだ。

悪い奴をぶっ飛ばせば済む問題ではない。だからこそ解決は難しい。

だが、彼はやると決めた。若き海兵の想いを無駄にしないために。

──結果として、彼がやったことは非常に地味なことだった。

元々加盟国であり、大国ではないが相応の格と歴史がある国だ。異常気象に対して人ができることなど多くない。故に彼は自身の地位と海軍という背景を使い、近隣諸国へと使いを出した。それと同時にこの国の王へと提案を行ったのだ。

海軍、ひいては世界政府を仲介人として周辺諸国からの借金と援助を取り付けたのだ。この時代だ、窮状に喘ぐ国が一方的に助けを求めても足元を見られる。故にモモンガはそこに第三者を挟むことで不当な要求が起こらないようにと手配した。

とはいえ、国家同士のやり取りだ。様々な思惑があり、事情がある。はいそうですかと話がまとまることはなく、月単位での時間を要した。

だがそれでも、彼は粘り強く話を続けた。


“助けたい”


若き海兵がそう言ったのだ。そして海軍に入った時の彼の想いもまた『それ』だった。

誰かを助けたいと願い、その想いを共有して。その方法が難しくとも手段があるとわかったならば、彼と彼の部隊にはそれがどれほど大変だろうとやらないという選択肢はない。


“まさか海兵であるあなた方にここまでしていただけるとは”

“我々の目的は平和であり、市民を守ることです。戦うだけが全てではありません。必要であれば武器を置き、言葉を持って交渉でも何でもします”


全ての交渉を終えた後、モモンガは国王から直接礼を言われた。穏やかで優しそうな老人だった。だからこそ苦悩していたことが見て取れる。

その言葉を聞き、国王は息を吐いた。そして、彼は意を決したように言葉を紡ぐ。


“海賊の、件だが”

“誤報と聞きましたが”


モモンガは言う。国王の周囲の者たちが、驚いたような表情を浮かべていた。


“たまにあることです。ただ、その誤報のお陰で力になることができました”


国王もまた、呆然とした表情をしていた。そして彼は、一言。


“ありがとう。私はこの恩を決して忘れない”


頭を下げる国王。周囲が止めるが、その老人は手でそれらを制する。


“素直に助けを求めることさえできぬ我々を、この国を、民を助けてくれたのだ。今頭を私が下げずして、どうして報いられる。何一つ返すものも持たぬというのに”


そこに込められた言葉の意味は、如何程のものであったか。


“礼については、私の部下たちへ。とある若い海兵二人が市民の声を聞いた。だから私は動きました”


他の者たちも、モモンガへと頭を下げる。それが決着であった。

──そして、彼らはこの国からの出発を万雷の拍手と歓声に送られながら行うことになる。その甲板で、二人の新兵はモモンガに対して敬礼をしていた。


“ありがとうございました! モモンガ少将!”


いつものどこかぎこちない敬礼ではない、きっちりとした敬礼をしながらそう言ったのはルフィだ。今回は戦いではなく、経験も知識も足りない彼らは情報収集をしながら市民と交流することを主な任務としていた。故に何もできなかったという思いが強いのだろう。


“お前が敬語を使うと違和感があるな”


息を吐き、手を下ろせ、とモモンガが言う。


“礼は必要ない。お前たちが『助けて欲しい』という声なき声を拾い上げたからできたことだ。後は適材適所の問題に過ぎん。海軍は軍隊だ。個人でできることを積み重ねることこそが強さなのだから”


お前たちはよくやった──そうモモンガは言う。これは本心だ。大変ではあったが、市民の力になることができたのだ。その切欠は間違いなくこの二人だったのだから。

だが、二人は敬礼をしたままだ。故に、モモンガは続きの言葉を紡いだ。周囲の海兵たちもそんな三人を見守っている。


“お前たちはまだ若い。これから多くを見、学び、知ればいい。私もお前たちと同じ年齢でこんなことはできなかった。……強くなることは必要だ。だが、刃を交えることだけが戦いではない”


だから、とモモンガは言った。


“いずれ同じ戦いをすることになる日は必ず来る。その時に戦うことができればそれでいいのだから”


若き、海軍の未来へ向けて。

モモンガは、そう激励を送った。



◇◇◇



道化を名乗るだけのことはあり、ブルチネラは非常に器用な男だった。

棍棒型の爆弾や釘を仕込んだ風船などの多様な武器をどこからともなく取り出すと、それらを用いてトリッキーな動きでこちらを翻弄する。

そして本人が弱いかというと全くそんなことはない。むしろその凶悪なフィジカルこそが真骨頂だ。


「どうした海軍! その程度かァ!?」

「貴様こそ同じ芸ばかりだろう!」


大道芸を模した様々な道具を用いるブルチネラと、刀一本でそれに応じるモモンガ。対照的な二人の戦闘は拮抗しているといえた。

互いに戦況を変える一手を常に探している状態だ。多い手札を持つ海賊か、それとも一点を極めた海兵か。

その均衡を破るのは、やはり道化の側。


「こいつは山場の芸だからな。──“クラウン・ギャラリー”!」


無数のブルチネラが被る仮面と同じ仮面が出現した。なんだ、と思う彼の前でブルチネラが笑う。


「客ってのは派手であれば派手であるほど喜ぶのさ。おれは道化、客の感情を読み取るなんざ朝飯前よ。──その意識の隙間もな!」

「…………!」


まるでこちらを取り囲むようにして放たれた無数の仮面。だがそれだけのはずがない。

周囲を見る。一箇所、隙間があった。

モモンガから見て左側。ブルチネラから見て右側。そこに一人分なら通れる隙間がある。

地面を蹴り、その穴を抜けようとするモモンガ。しかし、甘かった。


「おいおい、まだ演目は終了してないぜ」


高速の移動術、“剃”。地面を十回以上同時に蹴ることでまるで瞬間移動でもしたかのように移動するその技術はしかし、一つだけ致命的な弱点がある。

それは、地面を蹴るその瞬間のみはその場に停止するということ。

通常ならば突けるような弱点ではない。だが、目の前にいる道化はモモンガのその行動を誘導したのだ。


「“グランド・フィナーレ”!!」


こちらが地面を蹴るその瞬間、振り下ろすような右拳の一撃がモモンガを打ち据えた。

とてつもない重量の鋼鉄で殴られたかのような衝撃に、意識が揺れる。


「こんだけやり合えばテメェの動きぐらいは掴める。それがおれの本職だからな」


床に倒れ伏すモモンガ。その彼に、ブルチネラは思い出すようにして告げた。


「ちなみにテメェの予想の通りだぜぇ?──この仮面は爆弾だ」


道化がモモンガが抜けようとした場所から抜け出すのと同時に。

凄まじい爆発が、部屋を包んだ。


「ぎゃ〜っはっはっはっはっは!! これこそ終幕にゃ相応しい!! おれは道化だ!! 客の感情を読み、誰よりも相手を読めなきゃならねぇ!! やり合えば大抵の奴の動きが読めちまうんだよ!!」


白き道化の笑い声が響き渡る。彼自身も決して無傷ではないが、それでもこの場での決着はここで着いたと彼は確信していた。

読む能力としての“見聞色の覇気”に彼が目覚めたのは、彼がかつて所属していたサーカス団にいた頃だ。客の空気を読み、周囲の者たちの空気を読むことを日常としていた彼はその才能もあっていつしかその力を手にしていた。

その力は海賊となってからも十二分に発揮された。擦り寄ってくる海賊の本心はある程度交流を持てば読めたし、部下が不満を持てばすぐに察知して適当な理由をつけて殺す。海軍や賞金稼ぎに狙われてもその思考を読んで戦い抜いてきた。

海賊、“返り血のブルチネラ”。

その真骨頂は、ステージの道化の如く場の空気を読み切って利用する能力にこそあるのだ。


「海軍ってのはテメェみたいな堅物が多くて読みやすいから助かるぜ」


爆発の中心。爆炎が燃え移ることによって火が出始めた場所に向かい、笑みと共に告げる。


「しかしまあ、中将って圧はあったなァ。褒めてやるよ。え〜……あ〜、悪い。名前は忘れた」


笑う道化。そうして彼は背を向ける。

だが、彼は気付いていない。爆発の中心。

そこに、立ち上がった男がいることに。



◇◆◇



それに気付いたのは、ある日の夜だった。

どうにも目が覚めたモモンガは、風に当たろうと甲板に出たのだ。すると、何やら音が聞こえる。


“なんだ?”


見張りが何かをしているのかと思い、甲板に行くとそこでは新兵二人が鍛錬を行なっていた。


“……5001……5002……”


その時にやっていたのは腕立て伏せだ。滝のような汗を流し、ルフィがその鍛錬を続けている。


“……もっと速く……鋭く……”


その近くでは、ウタが舞踊と見紛うような動きの形稽古をしていた。彼女もまた、滝のような汗を流している。

共に、その表情と目は真剣だった。日中に見せる明るい姿ではなく、鬼気迫る雰囲気を纏っている。二人を受け入れてから、戦闘の時でさえも見たことがない姿だった。


“ここのところ毎日、ああしてますよ”


それを眺めていた自分に気付いた見張り番の海兵がそう話しかけてくる。


“毎日だと?”

“はい。休める時に休んだ方がいいとも言ったのですが”


そう言うと、見張りの海兵も二人へと視線を戻す。

改めて二人を見る。年齢に違わぬ戦闘能力であるとは思っていた。その裏付けはガープによる英才教育であると。

だが、これはそれだけではない。

この凄まじいまでの想いが、この若さであれほどの強さを身に付けさせたのだろう。


“二人とも”


声をかけると、二人が驚いた表情を浮かべた。敬礼をしようとする彼らに対し、モモンガは何故、という問いかけをしようとして口に出す前に止めた。理由などわかりきっている。

強くなりたいから鍛錬をするのだ。それ以外に理由などない。

だから、モモンガはこう告げた。


“私が相手をしよう。その方が鍛練になる”


その日から、この二人の相手が彼の日課に加わった。

強くなりたいから鍛錬をする。それは当たり前のことだ。モモンガも、海兵になったばかりの頃は遥か遠くに見えた先達の背中に追いつくためにがむしゃらに刀を振るい続けた過去がある。

だが、いつからだろう。

鍛錬はしている。しかし、それが惰性のようになってしまったのは。


“二人まとめて相手をしよう”


躊躇はなかった。こういう思い切りの良さは素質もあるだろう。だがそれよりも、強さを求める確固たる意志があるからだ。

そして、そんなことを続けるうちに。


“もっとこう頭使おうぜ。せっかく二人で挑んでんだし”

“お前らコンビネーションはいいんだからさ”

“少将! 二人の前に自分が挑んでもいいですか!”


夜の甲板に上がってくる人数が、随分と多くなった。

二人にアドバイスを送りながら、基礎鍛錬を積む者。

二人と同じように、挑んでくる者。

合間合間でこちらへとアドバイスを求める者。

たった二人の鍛錬が、部隊全員をいつの間にか巻き込んでいる。


“いや、モモンガのおっちゃんは強ぇなァ”

“全然、歯が立ちません”


息も切れ切れに、二人はいつもそう言って笑っていた。当たり前だと、そう返した記憶がある。年季が違うのだと。

けれど。

彼らは、言うのだ。


“絶対、おっちゃんより強くなるからな!”

“必ず超えてみせます!”


何度甲板に叩きつけようと、完膚なきまでに制圧しようと。

彼らの目は、死ななかった。


“私とて今よりも強くなる。そう容易くはいかん”


その言葉が自分自身の口から出たことに、モモンガ自身が一番驚いたのを覚えている。

──期待している。お前たちなら超えられるだろう。

そんな言葉を口にするつもりだったのに。

何故か、出てきたのは真逆の言葉だった。

その理由を、ずっと探している。……いや、わかってはいるのだ。今更、忘れかけていたそれを思い出すのが恥ずかしいだけで。


二人が船を降り、部隊が変わり、中将になってからも。

彼が続けていることが一つある。

あの日、がむしゃらに刀を振り続けた若き日の自分自身。

かつての自分に、負けないために。


──月明かりの下で、彼は刀を振るい続けている。



◇◇◇



霞む視界と、痛む体。口の中に広がる鉄の味。

最早、立っているのが不思議なくらいの満身創痍だ。だが、彼は立ち上がった。


(刀は、ある)


あの爆発の中でも、これだけは手放さなかった。これだけをずっと振り続けたのだ。

そしてこの手が動くのであれば、まだ負けてはいない。


「テメェ」


声が聞こえた。道化の声だ。

──そこに、いるのか。


「頑丈な野郎だ! だったらその頭蓋を叩き潰してやるよ! それで終いだ!」


揺れる視界の中で、道化がその右腕に“武装色の覇気”を纏うのが見える。更にその右腕の筋肉も膨れ上がるようにして大きくなっており、文字通り渾身の一撃を放とうとしているのが窺えた。

あれを貰ってしまえば、文字通り終わりだろう。だが、避ける体力はない。残っているのは、刀を一度振る力くらいか。


「……生憎、だが……」


こちらへと向かってくる巨漢の道化。それを刀に手をかけ、待ち受ける。

口から血が溢れた。喋ることはやめた方がいい。


「幕引き後の更なる追撃だ!! くたばれ海兵!!」


器用な男であると、そう思う。その確固たる武力を持ちながら、大道芸の如き戦術も習得しているのだ。

これが器用さを競う戦いであるならば、自分は完全に負けていただろう。

だが、これは戦闘だ。手札の多さは勝利を引き寄せるが、イコールではない。


──一刀居合。


自分の動きは、目で見えていない。だが、大丈夫だ。これは彼がずっと続けてきたことだ。

ただただ、愚直に。

何度も、何度も。

不器用な自分には、一つを極めることさえ遥かに遠い。


「“カーテン・コール”!!」


振り抜かれた拳。人など容易く破壊できる一撃。

だが、その拳は。



「──“断割”!!」



終ぞ、一人の海兵に届くことはなかった。

道化の右腕が宙を舞い。更にその奥にあった肉体にも、深い一撃が叩き込まれた。

声はない。

その一撃で、“返り血のブルチネラ”はその意識を刈り取られたのだ。


「……任務に、私情を……挟みたくはないが……」


倒れ伏す巨漢。その姿を見つめ。


「──准将を殴ったのは、その右腕だろう?」


あの場において、怒っていたのは一人だけではない。

己の後輩をああも傷つけられ、踏み躙られ。それで怒りを覚えずにいられるほど、彼はまだ己を律することはできなかった。

近くの壁に、寄りかかるようにして座り込む。流石に限界だ。敵地のど真ん中ではあるが、少し回復するまで待たなければ。


(そういえば、聞きそびれたな)


いつか聞こうと思っていたこと。

何故、海兵になったのか。あの二人に、そういえば聞けずじまいだ。


(私の理由を聞いたら、何と言うかな)


あの若き日に、ここにいる男はこう言って門戸を叩いた。


“助けを求める、全ての人を助けたい”


何と傲慢で、世間知らずで、そして愚直か。

しかも救い難いのは、一度は忘れていたその愚かな始まりをもう一度掲げていることだ。


(だが、聞いてみたいな)


薄れゆく意識の中。

若き海兵たちに、この戦場で共に戦う二人へと想いを向ける。


(お前たちの“正義”は、何だ?)


あれほどの強い意志を抱く理由を。

あの二人の“正義”を知りたい。


(この戦いが終わったら、聞いてみようか)


あの二人が降りてから、教育係としてセンゴクに目をつけられたのだろう。そう言う役目を負うことが増えた。

だが、悪くはない日々だった。苦労はあったが、あの二人に比べたらかわいいものだ。

──この戦いが、終わったら。

呟きと共に、その海兵の瞼が落ちた。



シキの居城三階、『日鷹の間』。

海軍本部中将モモンガVS“返り血のブルチネラ”。

勝者──モモンガ。




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