迷走パーティは闇夜に壁尻(前編)
リメイク版で作品数を稼ぐのはなんかみみっちいなと思わずにはいられない一般エルフ雑用係追放後のこと、勇者と呼ばれる少女とその一行は、あるトラブルに見舞われていた。
(……どうしてこんなことに?)
勇者が思い出すのは、ほんの数分前の出来事だ。
雑用係がいなくなったことで運ぶ者がいなくなった荷物をどうするか、という問題が浮上した。
「回復アイテムなんでこんなに多いの!?」
「剣を背負ってるから俺は持てないぞ」
「じゃあ僕が持つよ」
「勇者様に持たせるくらいなら私が!」
このようなやり取りののち、雑用係と入れ替わるかたちで加入した魔導士であるカスパーに荷物の管理が一任されることとなった。管理責任者としての一存で、荷物を詰めたバッグにはキャスターが付け足された。優男であるカスパーが荷物を運搬するうえでは合理的な改造だったが、思わぬ落とし穴があった。
「くっ、こんな山道で魔物と遭遇するとは!」
「猿の魔物……地形的に不利というだけでここまで御しにくい相手になるとは……。想定内ではありますが一苦労ですね」
「カスパーさん、荷物! 荷物が斜面を下っていってる!」
「僕が取ってくるから待ってて!」
「おい勇者、独断専行は――」
キャスター付きのバッグに追いついたのは、ふもとの村外れまで下りてからのことだった。奇跡的に倒れないまま走っていた荷物が、一軒の小屋の中へと入っていくのが勇者には見えていた。
(いきなり入ったら迷惑かも……一度窓から覗いて確かめよう)
ガラスの入っていない丸窓の奥には暗闇が広がっており、一目見るだけでは中がどうなっているか把握できない。周囲をうかがいながら、勇者は頭を窓の中へ入れた。
「失礼しまーす……やっぱり暗くて見えないな……」
両手を窓枠にかけ、体を前に乗り出す。そうして目を凝らすと、見覚えのあるバッグがやはり倒れないまま小屋の奥に見えた。
「よかったー……あれ、抜けない?」
そして現在に至る。
暗い小屋の中、わずかな光の差し込む中で、勇者と呼ばれる少女は困惑していた。純粋かつ素直な内面を写し取ったような童顔。年齢の若さに対してメリハリのついた体型。申し訳程度に装備した防具と腰に提げた剣が、少女が戦闘職である証だった。
しかし日没までまだ猶予のある時間にも関わらず、勇者は自分の身体の半分を見ることができないでいた。
「う、動けない……みんな! ケンシ! ティゴ! カスパー!」
小屋の丸窓のひとつから上半身を突っ込んだ勇者だったが、そこから下半身を中に入れることも、上半身を再び外へ出すこともできないでいた。下半身だけを小屋の外に晒したままで、勇者は小屋に拘束されていた。
声を上げても、どこからも返事はない。勇者がひとりで先行したために、パーティメンバーたちは彼女の現在地まで追いついていなかった。
外の足をばたつかせながら助けを求めていると、小屋の奥に明かりが灯った。
「珍しいこともあったもんだ」
聞きなれない声と鈍重な足音に視線を向ける。小太りな中年男が、笑みを浮かべながら勇者へ近づいてきていた。
「村外れに移築した後で引っかかる娘が現れるとは……これ、あんたのかい?」
「あ、そうです!ありがとうおじさん」
「礼には及ばないさ。ところでどうしたんだい?」
「そうだった、窓から身体が抜けないんだ!」
「ああなるほど」
男は得心いったように手を叩いた。それから数秒後、勇者の顔のすぐ横に男の手が伸びた。
「よっこらせっと」
掛け声とともに、男の腕が太い胴体からは想像しづらい速度で動いた。前方へ身体が引き出されるのを感じながら、勇者は内心安堵した。
しかし少女は忘れていた。ガキッ、と硬質な音がして、勇者の身体は動かなくなった。
「悪いが、これ以上は動かねえようだ。何かひっかかってるんじゃねえか?」
「そうだった! 腰に提げてる剣と防具が引っ掛かっちゃって」
「それじゃ無理だろ……」
「うん、だからお願いがあるんだけど……」
「わかった、ちょっと待っててくれ」
「ありがと!」
勇者の言葉を待たずして、男は踵を返して小屋から出て行った。
「それじゃ、まずは腰の防具を外させてもらいますよっと」
男が指差したのは、勇者が身につけている装備だった。身体は丸窓で上半身と下半身が分断されている。まず引っかかっているものは、腰部を守るための鎧だった。
「おねがいします。……あ、剣も防具もベルトにつけてあるからベルトごと外してもらえませんか?」
男はその指示に従って腰装備を外すことにした。金具の音を立てながらベルトを引き抜く。それを地面に置いたところで、彼は勇者のめくれた上着からのぞいたズボンを見て目を丸くした。
「嬢ちゃん、こんな短いズボン穿きやがって……ふっとい太もも丸出しじゃねえか」
「え? なんのことですか?」
「まあいいか……。それじゃあこっちから押していくぞ」
「んっ!?」
男に尻肉を掴まれ、勇者は慣れない刺激に身体を硬直させた。鍛え上げられた筋肉の集合体である尻肉ながら、勇者のそれは少女の繊細さと柔軟さに満ちている。男は確かな揉みごたえを楽しみながら、勇者の身体を小屋の内側へと押し込んでいく。
「よしよし、入っていってるぞ」
「んぁっ……そんなにお尻揉まないで……♡」
勇者の尻肉を揉みに揉んだのち、男は勇者に言った。
「嬢ちゃん、もうちょい尻を小さくできないかい?」
「無茶言わないでよ!」
勇者の身体は腰で完全に固定され、小屋の外には脚の生えた尻が残されるだけとなった。ばたつく脚をよそに、男は再び小屋の中へと入った。
「それで、次はどうしたもんかな」
「肩の防具を外せば、お尻から出られるかも……」
「おう、任せな」
男は勇者の肩甲骨あたりに手を当てながら、肩を覆う防具に手をかけた。
「ひゃあっ!」
背中を触られたことで、勇者が驚きの声を上げる。しかし男の手つきには遠慮がなかった。両手を使って、ぐいっと防具を外していく。
「おかしいなぁ、これはどうやったら外れるんだぁ?」
ブツブツと呟く言葉とは裏腹に、手際よく勇者の上着をはだけさせていく。
「おじさん……それは外さないで」
服の合わせ目を緩めて肌を露出させている途中、首に巻いていたマフラーに触れた男に勇者は言った。
「どうしてだい?」
「それはその……大事なものだから」
「……そうか。俺もデリカシーに欠けてたぜ」
男は勇者の言うとおりに、素直に手を離した。そして再び勇者に声をかける。
「それじゃあ、この服は脱がすからな」
「えっ?」
脱がされた上着の下、下着をつけていない乳房が露わになった瞬間、男の手が勇者の胸へと伸びた。
「ひゃんっ♡」
勇者の口から甘い声が漏れた。
「いい反応をするじゃないか」
男はそのまま勇者の乳を揉み始めた。
「やぁ! おじさん何やってるの!?」
「おっぱいを触ってるんだよ。こんなに綺麗なおっぱいだからね、つい」
「ふあぁっ!♡」
中年男が勇者の右の膨らみの頂にある突起を摘むと、勇者はビクンッと身体を跳ねさせた。
「おいおい、感度もいいのかよ」
男はさらに左の乳首を指先で転がし始める。
「やだっ! そこはダメぇ!♡」
勇者が身を捩らせるが、身体はがっちりと窓枠に固定され、逃亡を許さない。両の乳頭を執拗に責められ続け、次第に勇者の息が荒くなり始める。
「はあ……♡ はああ……♡」
(なんで……? 身体が熱い……♡)
「そろそろこっちの面倒も見てもらおうか」
「えっ!? なんでおじさんおちんちん出してるの?」
男は左手で勇者の左の膨らみを弄びつつ、右手を自身の下腹部に伸ばした。ズボンから取り出されたそれは固く、男根としてあるべき形状になっていた。
「そりゃあ、こうしてもらうためさ……そりゃっ」
「んううぅうっ!」
男は勇者の口に肉棒を押し込んだ。突然の出来事に勇者は目を見開く。
「歯を立てるんじゃねえぞ」
「んっ……んぶ……っ」
口内に広がる雄の味に顔をしかめる勇者だったが、抵抗することはできなかった。喉奥いっぱいまで押し込まれた男根は、口内の抵抗を許してはくれない。もがくような舌の動きも、男のものを悦ばせるだけだった。
「んぶっ……おごっ……んぐ……」
「おお……嬢ちゃん、なかなか上手いじゃあないか」
男は勇者の頭を掴み、前後に揺すり始めた。肉棒に口を塞がれている勇者には、ただ受け入れることしかできない。
「ごぼっ……んぁあ……♡もうやめてよ、おじさん……」
よだれと先走り汁を口の端から垂らしながら、勇者は男に懇願した。しかし窓枠に固定され、上目遣いで見上げることしかできない勇者の姿は、男を本能的に燃え上がらせるだけだった。両者の汁のブレンドを纏わせた男根を再び勇者の口の中に押し込んで、男は言った。
「今度は舌を使って舐めてくれよ」
「んぶっ!? じゅぷっ!……ちゅぱ、ぴちゃ♡」
勇者は言われた通りに、男が気持ち良くなる場所を探すように舌を動かした。
「おお……なかなか上手いなあ。初めてじゃないのか?」
「は、はじめてに決まってるでしょ……」
「そうかそうか。まあいいさ、今日からは初めてじゃなくなるんだから」
男はそう言って、勇者の頭を掴みながら前後に動かした。
「おごっ!? おえっ!!」
喉の奥を突かれ、嘔吐感に襲われる勇者だが、男は構わず腰を振り続けた。
「おぉ、出るぞ!」
「おぶぅうー!」
どくんっと脈打つ感覚とともに、勇者の口の中に生臭い液体が流れ込んだ。男の匂いは、無知な少女である勇者の想像の外にあるものだった。吐き出すこともできないまま、それを飲み込むしかなかった。
「おぉ、はじめてなのに飲んじまったなぁ。えらいえらい」
男は片手で勇者の乳房を弄びながら、もう片手で頭を撫でた。両手は使えるという事実を忘れたまま勇者はされるがままになっている。呑み残した精液をよだれのように垂らして放心していた。
「うーん、ここまでしても抜けられないか」
「はぁ、はぁ、はぁ♡」
勇者の身体を弄んでいた男が、ふとそんなことを呟いた。男の声で我に帰った勇者は、自分がいつの間にか快楽に溺れかかっていたことに気づいた。勇者は息を荒くしたまま、壁に固定された身体を引き抜く試行の途中だったことを思い出し、男に言った。
「あの、おじさん、今のって……」
「もちろん、嬢ちゃんがここから出られるように、色々な動きを試すためにやってたのさ」
「そ、そうだったんだ……♡じゃ、じゃあ……次はお、お尻側から引っ張ってもらえませんか? 入ったときの逆だから……」
「お安い御用だ」
小屋の外、窓枠から突き出した尻は内側の動きに合わせてわずかに震えていた。男は勇者の丈の短いズボンを掴み、足先まで引っ張った。ベルトを外され、抵抗を失ったズボンはするりと抜け、その下にあるものを露出させた。
「こいつは驚いた、あんなズボン穿いておきながらノーパンだったとは!」
「ううぅ……見ないでよ……」
慌てて手で隠そうとする勇者だが、もちろん手の自由はきかない。小屋の内側でやり場もなく手を振り回す。
そうしている間に、中年男は勇者の尻たぶを片方つかんで開かせた。普段便所でしか露出しない尻穴を風が吹き過ぎる刺激に、勇者はお尻を震わせる。
「ひんっ!♡」
「暴れない暴れない。防具は取ってあるが、そっちからは抜けそうにないかい?」
尻たぶをつままれながらも、勇者は小屋の内側で壁に手をついて、お尻を引き抜こうともがいた。力を込めるたびに両脚をそろえて爪先立ちになる様子をニヤニヤと眺めながら、中年男は連動して震える桃尻をぺちぺちとはたいた。
「ダメみたい……。それじゃあおじさん、引っ張ってもらえる?」
「よしきた」
男は勇者の太もものあたりに両手を回し、持ち上げるように力を込めた。
「んっ……♡」
「おお、嬢ちゃんのケツの穴、なかなか可愛いじゃないか」
「み、見ないでよぉ♡」
勇者は顔を真っ赤にしながらも、足を振り回して抵抗することはなかった。男は勇者の身体をゆっくりと引き抜く間にも、露になった陰部への称賛を続けた。
「こりゃあなかなかいいもん持ってんじゃねえか。毛は生えてないし、綺麗なピンク色をしてやがる」
「んっ……♡」
「よく見たら穴だけじゃなく内腿までベチャベチャだな。これはなんだ?」
「あ、汗だから! エッチなお汁とかじゃないよ!?」
「ほう、なら確かめないといかんな」
「あっ!? だめぇ!」
男は勇者の両脚を抱えたまま股下に顔を埋め、べろりと舌で舐め上げた。勇者は反射的に腰を引いて逃れようとするが、当然それは叶わない。男はさらに激しく責め立てた。
「んひぃんっ!?♡ ああぁっ!!♡やあぁっ♡」
「おおぉ、なかなか美味い」
「うぅっ……もう許してください……」
「なにを言ってる、まだまだこれからだ」
「えっ……? きゃあん!♡」
舐めるだけではなく吸い付くようにして、勇者の幼さを残した股間を貪っていく。じゅるじゅると音を立てて愛液をすすり上げる。
「んんーーーッ♡ はぁ、はぁ、そんなところ吸っちゃらめえ♡」
「どうした、こんなことで感じるのか?」
「感じちゃいますぅ♡ わたしのおまんこ、もっと味わってください♡」
「仕方のない奴だ。ほれ、ここが好きなんだろう?」
「好き♡そこ好きなの♡ 気持ち良すぎておかしくなるぅ♡」
勇者は壁に手を突きながら、自ら腰を動かして男の顔に押し付けていた。男の口元には大量の淫液が付着していたが、それを拭うこともなく、むしろ塗り込むようにしながら執拗に秘部をしゃぶり続けた。
「あへっ♡あへぇ♡」
男の執拗なクンニによって、勇者はついに絶頂を迎えた。身体全体を痙攣させ、口からは唾液を垂れ流している。
「楽しんでるところ悪いんだが嬢ちゃん、悪い知らせがある」
「はへ?♡」
「そのデカいおっぱいが引っかかってる以上、こっちから引き抜くのも無理だ」
「そ、そんなぁ……♡」
いまだ快楽の余韻を味わっている勇者に、男は言う。
「だから段階を上げて、小屋の中に入れるような動きをしていこうと思う。いいな?」
「はひぃ……♡」
かろうじて同意に聞こえる声を漏らす勇者の様子にニヤニヤと笑みを浮かべながら、男は勇者の収縮する膣に指を一本挿れた。
「んっ……♡ふあぁぁっ♡」
ずぷりと中へ侵入してくる異物感に、勇者は思わず悲鳴を上げた。
「あ〜、狭いけどいい具合だ。それにしてもすごい締め付けてくるな」
「んっ♡言わないで♡恥ずかしいから……」
「何を言うか、褒めてるんだぞ。嬢ちゃんみたいな可愛い子にこれだけ求められたら嬉しいに決まってる」
「そ、そうなんですか……?」
「そうだとも。だからもう少し頑張ってくれよ?」
「はい、頑張りますね♡」
男はゆっくりとピストン運動を始めた。最初は浅く、徐々に深くへと沈んでいくその動作に合わせて、勇者も呼吸を整えるように努める。やがて最奥まで到達すると、今度は引き抜く際にGスポットを擦り上げていった。
「んっ、あぁっ!♡」
「おぉ、やっぱり締まりが違う」
「あっ♡あぁんっ!♡」
「こりゃ名器だ。嬢ちゃん、ちょっと力抜いてみてくれるか?」
「はい、わかりました♡」
勇者は言われた通り身体の力を抜いた。男が一気に指を押し込んだのは、遠慮がちに収縮していた尻穴だった。ずぶずぶとゆっくり押し込まれていく指の感触に、勇者の尻穴はきゅんっと反応した。男は勇者が秘部から垂らした愛液を塗りたくって差し込んでいた。潤滑液にコーティングされた指は出すだけのはずの穴へとたやすく飲み込まれる。
「あ、やめて……そんな、両方なんてぇ……っ!」
2本の太い指を別々に出し挿れされる。2つの異なる刺激を同時に与えられ、勇者の身体にはこれまでに無いほどの快楽が押し寄せてきた。
「んんっ!♡んあっ♡ああぁんっ!!♡」
「おい、まだ1本目なのにそんなにイキそうになってんのか」
「だってぇ♡こんなの初めてで……ああぁっ!!♡だめぇ!イッちゃうぅぅ!!!♡」
「なんだ、もうイクのか? 堪え性のないやつだな」
「ごめんなさいぃっ!♡でも我慢できないのぉ!♡ああぁっ!♡」
勇者は身体を大きく仰け反らせて絶頂に達した。全身をガクガクと震わせて震わせて腰砕けになりながらも、窓枠が倒れることを許さない。ガニ股と内股を数度行き来し、ようやく落ち着いたところで再び責めが始まった。
「ああぁっ!またくるぅぅ!!♡」
膣と尻穴、それぞれ2本になった男の指が激しく抽送され、同時に親指ではクリトリスを強く弾かれる。前後からの強烈な快感に、勇者は再び達してしまった。
「うぅっ!もうダメですぅ……許して……♡」
「何を言うか、窓から抜けられなくてもいいのか?」
「それは嫌だけどぉ……♡」
「なら耐えろ。ほら、こっちの穴も弄ってやるからな」
「あへえぇ!?♡」
3本目が挿入れられた。膣内と肛内を蹂躙する指は、さらに激しく動き回る。勇者はもはや抵抗することもできずにただ喘ぐばかりであった。
「あんっ♡あへっ♡ひぎいっ♡イグゥッ♡」
ぷじゃあっ♡と勇者の股間から液体がほとばしった。驚いて男が両穴から指を引き抜くと、その刺激で勇者はさらに尿道を緩めてしまう。
「あ”っ、あ”あぁああ~~っ♡」
じょろろろ♡じょぼぼぼっ♡と音を立てて放物線を描く黄金水は、そのまま小屋の壁を伝って床へと流れ落ちていった。
勇者が失禁している間、男もずっと黙っていたわけではない。彼は自分のズボンを下ろし、既に臨戦態勢となっていた逸物を露出させた。
「あぁ……♡ふぅ……♡」
放尿を終えた勇者に、男は言う。
「嬢ちゃん、まだまだ動かないと抜けないみたいだ。そろそろ次の段階にいかせてもらう」
「はい……♡どうぞ♡」
壁の向こうの出来事が見えていないながらも、勇者は両足を開いて迎え入れようとしていた。濡れそぼった秘部に男が男根を押し付けると、桃尻が震えた。
「いくぞ……」
「きてっ♡」
ずぶり、と一気に挿入された。あまりの質量の大きさに、勇者は一瞬息を詰まらせる。
「あ、んっ……!おっきい……!」
「大丈夫か?」
「うん、平気♡動いてっ、動いてほしい♡」「よしきた……ふんっ!!」
「んおっ♡おほっ♡」
1度奥まで突かれただけで、子宮口にまで届いた衝撃に軽く意識を持って行かれそうになる。しかしそれでも勇者は満足していなかった。
もっと気持ちよくなりたい、そのためにはまだ足りない。そう思った彼女は自ら不自由ながら腰をくねらせた。
「おほっ! ナカもうねって最高だ!」
「ありがとうっ♡んんっ♡これすごっ、んおおっ!」
「ははは、随分積極的じゃないか。そんなに気に入ったかい?」
「はひっ♡しゅごいれすっ♡あはあっ!」
ぱんっぱんぱんっと肉同士がぶつかり合う音が響く中、勇者の口から漏れる声は徐々に大きくなっていった。それに比例してピストン運動も速くなっていく。勇者は男の動きが早まったのに反応し、自らの性器に力を入れて男のモノを強く抱きしめる。
「おおっ! いいぞ、そうだ、そのままだ」
「あぁっ♡」
パンッ、パァンと男が腰を打ち付けるたびに、勇者の尻肉が波打つ。男は尻肉の感触を楽しみながら、自身の欲望を小屋から飛び出した勇者の下半身だけに叩きつける。
「あぁっ♡ はげしっ♡」
「ははは、すごい締め付けだ! そんなに俺の子種が欲しいのか!?」
「ほしぃ!♡ おじさんの子種くださいぃぃ!♡」
「はは! それならしっかり受け止めてくれよ! 出すぞ! 孕めぇっ!」
「はい♡くださいっ、おじさんの精液っ……僕の中にいっぱい出してぇえっ♡」
「くっ……出るっ!!」
「ああぁ〜っ♡」
どくん、びゅくるると音が聞こえそうなほどの勢いで大量の精子が子宮へと注ぎ込まれた。同時に勇者もまた達してしまい、膣内が激しく収縮を繰り返す。
「あぁ……出てる……おじさんの熱いの……♡」
「ふー、最高だった。……やっぱお嬢ちゃん、初めてじゃないだろ」
「……」
男の問いに勇者は答えられなかった。男はいつしか抱えていた勇者の脚を地面につけてやりながら言った。
「まあいいか。それじゃあ俺は帰るから、あとは好きにしていいぜ」
「待ってよ!」
立ち去ろうとしている男の背中に、勇者は声をかけた。
「なんだ?」
「せめてここから出してよ!」
依然として身体を小屋に拘束されたままの勇者は、必死の形相で懇願した。もっともその顔は男には見えなかったが、容易に想像がついた。
「それはできない相談だな」
「そんなっ! お願いっ、なんでも言うこと聞くからっ!」
「ほう? 本当かな」
「ほんとうだよっ!」
「よし、じゃあ一つだけ教えておいてやる。……今夜一晩、お嬢ちゃんはここから出られない」
「……そんな」
絶望的な表情を浮かべる勇者に、男はニヤリと笑いかけた。
「心配するな。明日の朝には解放されるさ。それまではせいぜい楽しむんだな」
言い残して、男は去っていった。
「うそつき……」
一人残された勇者が呟いた。少女の脳裏に浮かぶのは、旅の仲間たち……だけではなかった。
「助けて……マヌル……」
外されなかったマフラーを握りしめる。幼馴染の少年を想い浮かべた瞬間、彼女の身体は再び熱を帯び始めた。
「んっ♡」
自由な手で豊満な乳房を捏ねるように揉む。固くなった乳首をつねる快感によがりながら、勇者はただ幼馴染の少年のことだけを考える。日が沈み暗闇が深まるにつれて、少女は自身を慰めるべく快楽の沼のより深みへと溺れていくのだった。